ブリリアントサービスは、同社が“眼鏡型スマートフォン”と呼ぶヘッドマウントディスプレイ「mirama」のプロトタイプをWearable Tech EXPO in TOKYO 2014で展示した。すでに開発者向けに発売しており、価格は150万〜300万円(受注生産)で一般消費者にはまだ手を出しにくい。
現時点では「医療現場で医師が手術のシミュレーションなどを行うことが主な用途」(説明員)だという。説明員によると、miramaはGoogle GlassのようなAR(拡張現実)を用いた近未来の体験を提供することを目指しており、名前の由来は「見る」と「amaze(驚きを与える、感動させる)を合わせた造語だという。「将来的には一般消費者向けにも販売したいです。さらに通信技術が発達し、開発コストも抑えられれば価格も下げられます。課題は端末の重さやバッテリー持ちですね」(説明員)。
miramaを装着すると、眼前いっぱいに画面が広がり、各種アプリケーションが表示される。人さし指を立てる、親指を下げるなどの手の動きを赤外線センサーが感知し、その動きによって画面が切り替わっていく様子はSF作品の世界をほうふつとさせる。しかし、端末は長時間装着するにはやや重い印象で、赤外線センサーの関係で額に熱がこもることが気になった。今後どのように改善されていくのかに期待したい。
miramaは、ヘッドマウントディスプレイと画像認識技術を応用し、ジェスチャーによる操作を可能とした“スマートフォン”。マイクが付属しており、通話も可能だ。プロトタイプはmirama OSをインストールしたPCにMicro USB接続をして使用する。また、カメラ機能を搭載しており、カメラのシャッターを切るような動作をすると、目の前の風景を撮影できる。メールのアイコンに指を重ねると、そのまま写真をメールで送信することも可能だ。また、miramaにはiPhoneやAndroidスマートフォンのSIMカードを挿入することもできる。なお、Objective-Cを使ってアプリケーション開発ができるキット一式を同梱する。
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