ソニーは、2014 CESの正式開幕前日となる1月6日(現地時間)に、展示ブースの関係者向け事前公開とプレスカンファレンスを行った。いつも「未発表の次世代製品」が登場するこのイベントだが、2014年は未発表の「VAIO Fit 11A」が初めてその姿を公開した。
VAIO Fitシリーズの“A”モデルは、クラムシェルスタイルとスレートスタイルを切り替えて使えるコンバーチブルタイプのノートPCで、日本では、13.3型ディスプレイを搭載したVAIO Fit 13A、14型ディスプレイを搭載するVAIO Fit 14A、15.5型ディスプレイを搭載するVAIO Fit 15Aの3モデルを展開している。VAIO Fit 11Aは、11.6型ディスプレイを搭載する最も小型のモデルになる。
ほかのVAIO Fitシリーズと同じく、広色域/高輝度をうたう「トリルミナスディスプレイ for mobile」や、液晶パネルとガラスの間に樹脂を挟んで空気をなくして光の反射と拡散を抑えながらコントラストを高めた「オプティコントラストパネル」、超解像技術を含む映像高画質エンジン「X-Reality for mobile」を導入している。
ボディは、天板部分にアルミを採用しているが、本体部分は軽量化のため樹脂部品を取り入れている。VAIO Fit 13Aと同様に、VAIO Fit 11Aでもボディのカラーバリエーションを用意するが、北米出荷モデルでは、シルバーにピンク、そして、ガンメタルを展開する。なお、価格は最小構成で799ドルからとなる予定だ。
パナソニックは今後、新プラットフォームを採用した次世代スマートテレビを商品化する計画。また両社は、日本国内を含めて新プラットフォームの利用促進にも取り組む。Mozillaのアジアオペレーション社長兼モバイルデバイス担当シニアバイスプレジデント、Dr. Li Gong氏は、「Mozillaとパナソニックのビジョンにはしっかりした共通点がある。両社のさまざまな専門知識やノウハウを組み合わせることにより、すばらしい製品を開発することができるだろう」とコメントしている。
もう一つの大きな特徴である「低消費電力」については、ソフトウェアによる制御で従来製品よりも最大30%の電力消費をカットしているという。バッテリーは4050mAhの大容量のものを内蔵。スマートフォンとしては長時間ともいえる2日間の連続利用を可能にした。ディスプレイはフルHDではなくエンハンスドHD(720×1280ピクセル)だが、これは低消費電力のLTPS(Low Temperature Poly-Silicon)パネルの採用を優先したためだという。バッテリーは外部出力も可能で、ほかのスマートフォンを充電することもできる。
ASUSTeK Computer(以下、ASUS)は、2014 International CESの開幕を明日に控えた1月6日(現地時間)に発表会を行い、ASUSの新しいスマートフォン「Zenfoneシリーズ」とPadfoneの小型モデル「Padfone mini」の4製品を発表した。いずれの製品もモバイルプロセッサーにIntelのAtomシリーズを採用する。
また、データベースも好調です。その中核製品となるインメモリコンピューティング「SAP HANA」は、2013年度Q3(7-9月期)までの累計売り上げで前年比の2倍以上となりました。グローバルでは約2500社が導入し、日本ではユーザー企業数が3桁となりました。今年1月に発表したERP製品「SAP Business Suite powered by SAP HANA」も既に2桁のユーザーが採用しています。
日本はまだこれからといえる状況ですが、その中でもM2M(Machine to Machine)ソリューションなどは広がっていくと見ています。例えば、タイヤメーカーの伊Pirelliとのプロジェクトでは、タイヤにセンサを取り付けて、タイヤの空気圧、温度、走行距離などをリアルタイムで測定し、車両管理者やドライバー自身に伝達するような仕組みを構築しています。これにより、タイヤ交換の最適なタイミングを把握できたり、燃費の良い走り方、荷物の積み方などを実現できたりします。日本でもある自動車メーカーと話を進めています。
米ラスベガスで開催されている2014 International CESでは、開幕前から期間中にかけて、大小の企業が集まって注目製品を展示するイベントがいくつか行われている。前々日の「CES Unveiled」に続き、開幕前日、現地時間6日の夜には、200以上の企業が最新製品を展示する「Digital Experience」が開催された。
Digital Experienceに出展した企業の多くは、2014 CESの本会場にもブースを構えているが、Digital Experienceは小規模なスペースに各社の新製品がコンパクトに並べられており、予備取材としてUnveiledとともに見逃せないイベントとなっている。また、本会場にブース展示を行っていない一部の企業も出展している。HTCも本会場にはブースを構えていないが、Digital ExperienceにてHTC Oneシリーズの「HTC One max」「HTC One」「HTC One mini」の3機種を展示していた。
HTC One maxは、5.9インチディスプレイと背面に指紋認証センサーを搭載する端末。2013年10月に発表されているが、日本での発売は不明だ。HTC Oneは日本では「HTC J One HTL22」としてauが取り扱っている。HTC One miniは4.3インチディスプレイを採用した小型端末。こちらも日本での発売は不明だ。
3機種とも、サイズやハードウェアのスペックは異なるが、ホームUIの「Sense UI」やカメラの撮影機能は同様のものを搭載している。発売してから時間が経っているため、プレス関係者で取材している人は少なかった。2013年のHTCは、2月に開催されたMWC(Mobile World Congress)で最新モデルを大規模に展示していたので、それを期待したいところだ。
2013年は“ウェアラブル機器元年”と呼ばれることも多かった。Googleの「Google Glass」や、NTTドコモが「CEATEC JAPAN 2013」で展示して話題となった「インテリジェントグラス」などのスマートグラスの他、スマートウオッチも大きな関心を集めた。さらに、ディスプレイ機能を内蔵したコンタクトレンズや、導電性の糸を使用してセンサーなどを直接縫い込んだ衣服など、新しいウェアラブル機器の研究開発も進んでいる。
米Intel(インテル)は2014年1月6日(米国時間)、消費者向けエレクトロニクスの総合展示会「2014 International CES」(2014年1月7〜10日、米国ネバダ州ラスベガス)のプレス発表会において、次世代UI技術「Intel RealSense」を発表した(関連記事:「SFから現実へ」 インテルが推進する“タッチの次”の技術──「RealSense」)。
Image may be NSFW. Clik here to view.Image may be NSFW. Clik here to view.(左)開発者向けのモーションセンサーデバイス「Creative Interactive Gesture Camera Developer Kit」/(右)「第16回 組込みシステム開発技術展(ESEC2013)」のインテルブースで披露されたデモの様子
Image may be NSFW. Clik here to view.デルの8型Windows 8.1タブレット「Venue 8 Pro」。Office Personal 2013が付属した標準構成で3万9980円、Office Home and Business 2013を搭載しても4万1980円と、価格面でのインパクトが大きい
現時点でVenue 8 Proのラインアップは、Office 2013のエディションと本体カラー、そしてMicro SIMスロットの有無で5つのモデルが用意されている。Office Personal 2013を付属した標準構成は3万9980円、Office Home and Business 2013を搭載しても4万1980円で済む。ボディカラーは落ち着いたブラックと鮮やかなレッドから選択できる。さらに3G通信(HSPA+)に対応するSIMロックフリーのMicro SIMスロットを搭載したブラックのモデルが4万9980円で販売中だ(レッドのSIMフリーモデルはない)。
Atom Z3740と比較して、CPUと内蔵グラフィックスのバースト周波数がわずかに違うほか、SDP(Scenario Design Power:利用シナリオに即した電力設計)が0.2ワット高い2.2ワットに設定されており、メモリの仕様が最大容量2Gバイト、対応規格はDDR3L-RS、チャンネル数はシングルで最大帯域幅が10.6Gバイト/秒にとどまるなどの違いがある。
Venue 8 Proは、グラフィックス機能にSoC内蔵のIntel HD Graphicsを採用。メモリは2Gバイト(DDR3L-RS 1600MHz/シングルチャンネル)、ストレージは64Gバイト(eMMC)で固定だ。ほかのAtom搭載機と同様、プリインストールOSのWindows 8.1は32ビット版となる。
液晶ディスプレイもほかの8型Windows 8.1タブレット同じく1280×800ドット表示だ。画素密度は188ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と、Retinaディスプレイ級の精細表示ではないが、表示の粗さが目立つほどではない。液晶パネルは広視野角のIPS方式、表面はガラスで映り込みがある。タッチパネルは10点マルチタッチに対応する。
通信機能は、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN(2×2/MIMO)とBluetooth 4.0を標準装備。約500万画素のアウトカメラ、約120万画素のインカメラ、Micro USB 2.0(充電とデータ転送用)、ヘッドフォン/マイク共用端子、最大32Gバイト対応microSDメモリーカードスロット、スピーカー、マイクを搭載する。
本体上部には撮影モードダイヤルと電子ダイヤル、背面にチルト式液晶を搭載するのはM1と同様。ビューファインダーが非搭載なのも同様だ。撮影操作に必要なボタンはすべて液晶右側に用意されており、カメラを構えた右手だけで快適に操作できる。モードダイヤルに用意されているシーン認識フルオートの「SR+」(アドバンスト SR AUTO)は顔認識の精度も含めて機敏に動作する。