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通常価格なのに「ズバリ半額!」 「Yahoo!ショッピング」でも不当な価格表示横行か  ヤフーが対策へ

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画像Yahoo!JAPANトップページで大々的に宣伝している「ヤフー!ザ・バーゲン」

 11月に「楽天市場」で行われた「楽天日本一セール」で、架空の“元値”から大幅に割り引いて販売しているように見せかける二重価格表示が大きな問題になったが、「Yahoo!ショッピング」でも不当表示が疑われる商品が見つかり、ヤフーが対策に乗り出している。

 「Yahoo!ショッピング」では12月9日から12日まで、割引セール「ヤフー!ザ・バーゲン」を実施している。Yahoo!JAPANトップページなどで大々的にプロモーションしているが、バーゲンページに掲載された商品の一部に、不当な価格表示が疑われるものが見つかっている。

 例えば、「カニ食べ放題福袋」は、「通常価格1万2000円、特別販売価格6980円、セール価格5980円」と表記され、「赤字覚悟の大特価 50%オフ ズバリ半額!」とも書かれていた。だが同じ商品が、楽天市場では「特別販売価格5980円」で販売中。元値や割引表示はなく、普段から5980円で販売されているようだ。


画像カニ食べ放題福袋の「Yahoo!ショッピング」販売ページ(8日時点)。「通常価格1万2000円、特別販売価格6980円、セール価格5980円」と三重の価格表記になっていた。10日までに「特別販売価格5980円」のみの表記に修正された
画像カニ食べ放題福袋の「Yahoo!ショッピング」商品紹介ページには「50%オフ ズバリ半額!」とあった。10日までに半額表示も削除されている
画像同じ商品の楽天市場の紹介ページ。「特別販売価格5980円」で販売しており、半額表示もない

 指摘を受けてこの店舗は10日までに、Yahoo!ショッピング内での表示を修正。価格表示は「特別販売価格5980円」のみにし、「半額」の表示を削除しており、10日現在、楽天市場とほぼ同じ表示になっている。

画像同じみかんを同じ値段で売っているが、楽天市場(左)は二重価格表示なしで「2580円」、Yahoo!ショッピングでは「定価5500円、53%オフで2580円」と表記

 バーゲン以外の商品で、不当表示が疑われる例も。楽天市場では割引表示なしで2580円で販売しているみかんを、Yahoo!ショッピングでは「定価5500円を53%オフ2580円」と表記していたり、手芸店などで1粒数百円程度で購入できる人工石「キュービックジルコニア」を使ったピアスを、「参考価格2万5000円、当店特別価格1万5000円、セール価格1280円」と、元値の正当性が疑わしい表記で販売している店舗もあった。

 Yahoo!ショッピングでは、“三重”の価格表記も目立った。「参考価格、特別価格、セール価格」「通常価格、特別販売価格、セール価格」など三種類の価格が表示され、元値がどれなのか分かりづらくなっている。

ヤフー、チェック体制強化へ

 二重、三重の価格表記についてヤフーに問い合わせたところ、同社は各ストアに対して「不当表示をしないなど弊社のガイドラインを順守するよう随時指導をしている」と説明。「ヤフー!ザ・バーゲン」など同社が企画するセール商品については、「元値とセール価格をチェックをしている」という。

 ただ、チェックしているのは、販売価格が元値から不当にかい離していないかのみ。「今のシステムでは販売実績のログが取れない」ため、元値での販売実績と照らし合わせたチェックは現状では不可能だという。また、企画セール以外の商品のチェック体制は確立していないという。

 今後は「より細かいシステム的なチェック法や、パトロール体制などについて詳細を詰めているところで、なるべく早く展開できるようにする」としている。“三重”の価格表示など分かりづらい表記についても、「指導を徹底するほか、システム的な対応も検討している」という。

 Yahoo!ショッピングには約2万店舗が出店している。10月に出店料無料化を発表して出展申込みが急増。12月末以降、出店数が万単位で増える予定だ。同社は、「モール型の性質上、正直、すべての出品物をチェックするのは不可能」と認めつつ、「パトロールや、システム上でできることなどを実装し、快適に楽しんでいただける買い場にするよう尽力する」としている。

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「ARROWS Tab QH55/M」――10.1型“2560×1600”液晶とBay Trail-Tで進化した防水Windowsタブレットを徹底検証

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ココが「○」
・2560×1600ドットの10.1型液晶
・防水、防じん、耐薬品のボディ
・本体に収納できる防滴の筆圧ペン
ココが「×」
・先代機よりサイズ、重量が増加
・防水用カバーの開閉がやや面倒
・細くて短いペンが少々使いにくい

はじめに:生まれ変わった富士通の防水Windowsタブレット

ARROWS Tab QH55/M富士通の10.1型Windows 8.1タブレット「ARROWS Tab QH55/M」。価格はオープン、実売価格は9万5000円前後

 非常に強力なWindows 8.1タブレットが富士通から登場した。この「ARROWS Tab QH55/M」は、同社が2012年11月に発売した「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」の後継にあたる10.1型タブレットだが、ボディの設計を一新し、従来の特徴である防水、防じん性能を継承しつつ、性能、機能ともに大幅に強化している。

 基本システムには、Bay Trail-Tの開発コード名で知られる2コア/4スレッド対応のAtom Z3770(1.5GHz/最大1.8GHz/2次キャッシュ512Kバイト)を採用した。インテルがタブレット向けに開発した最新のSoC(System On Chip)だ。先代のAtom Z2760(開発コード名:Clover Trail)から内部構造を刷新し、性能、機能、省電力特性を向上させており、快適な使用感と公称約15.5時間という長時間のバッテリー駆動を実現している。

 液晶ディスプレイの進化も特筆したい。縦方向が少し長いアスペクト比16:10の10.1型ワイド画面で、2560×1600ドットの高解像度に対応したIPSα液晶パネルを搭載する。画面にはマルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルと、電磁誘導式デジタイザを装備し、指でのタッチ操作だけでなく、付属の筆圧対応スタイラスペン(1024段階の筆圧検知/ワコム製)でも操作できる。

 通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LANにBluetooth 4.0、NFCを内蔵。Micro USB(USB 2.0/Micro AB)に加えて、フルサイズのUSB 3.0(Standard A)、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)など、インタフェースも充実している。本体はIPX5/7/8対応の防水性能とIP5Xの防じん性能を備えており、ペンもIPX2相当の防滴仕様と抜かりがない。

ボディと製品概要:光沢ホワイトボディに多彩な機能を凝縮

 まずは写真とともにARROWS Tab QH55/Mの概要を見ていこう。

ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/Mホワイトの液晶フレームは透明感があり、エレガントなイメージ。最近のタブレットとしては額縁がやや広めだ。2560×1600ドット表示の10.1型ワイド液晶ディスプレイの上部に照度センサーと約200万画素のインカメラがある(写真=左)。照度のほか、GPS、加速度、電子コンパス、ジャイロといったタブレットで主要なセンサー類はすべて内蔵している。背面にはカメラライト付きの800万画素カメラ、ボディの左右端に指紋センサーとNFCを備える(写真=右)。指紋センサーはスライド式で、Windows 8.1のログオンやWebサイトへのログイン時に必要なパスワード入力を指紋認証で代行できる。指紋センサーがあるのは背面だが、横位置で持った状態で、人さし指や中指を動かして自然に触れられる位置にある
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/M側面はヘアライン加工を施したシルバーのパーツが埋め込まれており、デザインのアクセントになっている。横位置の状態で上面にインタフェース類はない(写真=左)。下部には別売のスリムキーボードやクレードルを装着するドッキングコネクタ、ペンひもの取り付け用穴がある(写真=右)
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/M左側面は上から(写真では左から)、ヘッドフォン/マイク兼用端子、電源ボタン、音量ボタン、ショートカットボタンを搭載する(写真=左)。右側面の端子類には、防水、防じんを実現するため、パッキン付きのカバーがかぶされており、防滴ペンも右側面の下部に収納している(写真=右)。左右両側面の下部にステレオスピーカーを内蔵する
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/M右側面のカバーを外すと、ACアダプタ接続用のDC入力、USB 2.0(Micro AB)、USB 3.0、SDXC対応microSDメモリーカードスロットが現れる(写真=左)。防水、防じんはありがたいが、個々のカバーを開閉するのは少々面倒だ。光沢ホワイトの背面はツルツルした触り心地だが、切子細工の柄がインプリントされており、光の反射で細かいテクスチャが浮かび上がる(写真=右)
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/Mボディ背面から見て左下にスタイラスペンを収納できる(写真=左)。スタイラスペンは電磁誘導方式による1024段階の筆圧検知に対応したワコム製だ(写真=右)。全長は約115ミリとやや短いが、IPX2相当の防滴仕様(防水ではない)と、筆圧検知、そして本体にすっきり収納できる仕様がありがたい
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/M付属のACアダプタは、実測でのサイズが35(幅)×86(奥行き)×27(高さ)ミリ、電源ケーブル込みでの重量が約184グラムと小型軽量だ(写真=左)。その出力仕様は36ワット(12ボルト/3アンペア)となっている。充電は右側面のMicro USBからも行える(写真=右)。Micro USB経由での充電は遅く、安全のため満充電にならなくても連続10時間で停止する仕様だが、出先などで手軽にUSBから充電できるのはありがたい
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/Mボディは従来同様、防水(IPX5/7/8)と防じん(IP5X)に対応(写真=左)。水中で使っても平気なわけではないが、キッチンやプールサイド、運動場など、水滴や砂がかかったり、誤って水中に落としてしまう可能性がある場所でも安心して使える(写真=左)。タッチパネルは水滴で誤動作しがちだが、付属の防滴ペンを使えば、問題なく操作可能だ。さらに、除菌シートで表面をふいても問題ない耐薬品(エタノール、イソプロピルアルコール、次亜塩素酸ナトリウム)対応となった(写真=右)
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/M純正アクセサリで2種類のクレードルが選べる。充電端子のみが付いた「充電専用クレードル」(5250円/写真=左)のほか、3基のUSB 2.0(1基は側面に搭載)、HDMI出力、アナログRGB、有線LANを装備する「拡張クレードル」(8400円/写真=右)も用意している
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/M純正アクセサリでは、本体とドッキングさせてクラムシェル型ノートPCのように使える「スリムキーボード」(1万4800円)にも注目だ(写真=左)。装着時にタブレットの自重で後ろに倒れないよう、スリムキーボードは底面の一部をスライドして後方に引き出すことで安定して利用できる。今回入手した試作機では、設置面から155度程度までチルト角度の調整が可能だった。スリムキーボード試作機の実測重量は609グラム、本体に装着した場合の総重量は1.244キロとなる。ノートPCのように画面を閉じて保護したまま持ち運べるのは便利だ
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/Mスリムキーボードの正面(写真=左)と背面(写真=右)。アイソレーションキーボードと、左右クリックボタン一体型のタッチパッドを内蔵する。キーボードの配列はかなり自然で、カーソルキーを少し下げて配置するなど、打ちやすさに配慮している。キーピッチは約17.5ミリ(縦方向は実測16ミリ)、キーストロークは約1.7ミリ、タッチパッドのサイズは98(横)×55(縦)ミリだ
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/M左側面に用意されたショートカットボタンは、短く押すと各種設定を行う「ステータスパネルスイッチ」が起動する(画像=左)。また、長押しすると画面を静止画キャプチャし、任意のペイントソフトで自動的に開くことができる(画像=右)。これにより、表示中の画面を静止画として保存し、手書きメモを加えるといった操作が簡単に行える
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/MプリインストールOSは32ビット版のWindows 8.1を採用。スタート画面には、同社のクラウドサービス「My Cloud」や独自ユーティリティのタイルも並ぶ(画像=左/中央)。デスクトップ画面にも同社製PCらしく、さまざまなショートカットが配置されている(画像=右)
ARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/MARROWS Tab QH55/M評価機が搭載していたアプリ一覧。Office Home and Business 2013や電子辞書、スマホから写真や動画などを取り込む「F-LINK」など、独自アプリを多数備えている

富士通 ARROWS Tab Wi-Fi

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パフォーマンスを保ちつつ高い防御力を、2014年版「ESETセキュリティ」発表

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 キヤノンITソリューションズは2013年12月9日、個人/企業向けのセキュリティ対策ソフト「ESETセキュリティソフトウェアシリーズ」の新製品を12月12日より販売開始すると発表した。マルチプラットフォーム/マルチユーザー対応で、個人向けおよび法人向けの双方に対してアピールしていく。

tm_eset11.jpgESETセキュリティソフトウェアシリーズのラインアップ

 ESETセキュリティソフトウェアシリーズはWindows、Mac、Androidのマルチプラットフォームに対応し、個人向け「ESETファミリーセキュリティ2014」では、同居する家族だけでなく親戚、友人を含めた5台まで組み合わせて利用が可能。法人向けの「ESETオフィスセキュリティ2014 1PC+1モバイル」ではPC、Androidそれぞれ1台ずつの利用ができる。

 2014年版ESETにおける、Windows向けプログラムの新機能は「バルナラビリティ(脆弱性)シールド」「エクスプロイトブロッカー」「アドバンスドメモリスキャナー」の3つ。ウイルス検出のフローとして、既存の機能であるヒューリスティックを含め、4段階で検出が行えるようになる。

tm_eset12.jpgESETのウイルス検出技術概要。シグネチャだけでなく、マルウェアの振る舞いでも検知が可能

 キヤノンITソリューションズ取締役上席執行役員 楢林知樹氏は、ESETの強みを基本性能の高さと動作の軽快さであることをアピールし、高い顧客満足度を強みとして、個人向けにはライセンスを柔軟にすることで家族内シェアを拡大し、法人向けにはオフラインPCへの対応など、ラインアップの拡充による企業内シェアの拡大に注力すると述べた。

 個人向けの「ESET ファミリーセキュリティ 2014」はオープン価格、企業向けの「ESET オフィスセキュリティ 2014 1PC+1モバイル」は6800円(1年)、「ESET オフィスセキュリティ 2014 5PC+5モバイル」は1万8400円(1年)で、2013年12月12日より販売開始する。

世界で流行るランサムウェアに対抗するには「多層防御」と「バックアップ」

 発表会ではESETのチーフ・リサーチ・オフィサー(CRO)のユライ・マルホ氏が登壇し、ESETが分析するマルウェア脅威の動向について講演が行われた。その中でマルホ氏は、ロシアやイランで蔓延する「ランサムウェア」「ロックスクリーン」についての動向について解説を行った。

 ランサムウェアとは、利用者のデータを暗号化やロックして人質にし、解除のための身代金を要求するタイプのマルウェアだ。実際に感染すると、下記のようなWebサイトに転送され、追跡ができぬよう電子マネーを要求することが多い。また、Webサイトには著名なベンダー/団体のロゴが並んでおり、一見信頼ができるようなページになっているという。

tm_eset13.jpgランサムウェアに感染したPCが誘導するWebサイトの例。このランサムウェアは電子マネー300ドルを要求している。中にはクレジットカードで支払いをさせるランサムウェアもあるが、入力してしまうとクレジットカード番号も悪用される可能性が高い

 ロックスクリーンタイプのランサムウェアはロシアで、暗号化のランサムウェアはイランでも広がっている。暗号化を行うタイプのランサムウェアはまだ数が少ないながら、利用者がすぐに被害に気が付くので無視できないタイプのマルウェアだ。

 マルホ氏は「攻撃を仕掛ける側はシステムをよく知っているので、これまでのウイルス対策ツールでは守り切れない。ESETのように複数の層に渡る防御が必要となる。ランサムウェアへの対抗としては、それに加えてバックアップを取ることも重要」と述べた。

tm_eset14.jpgロックスクリーンタイプと暗号化タイプのマルウェアが検出された国別の比率。日本ではまだ目立つ被害はない
tm_eset15.jpg左からキヤノンITソリューションズ取締役上席執行役員 楢林知樹氏、ESET CEO リチャード・マルコ氏、ESET CRO ユライ・マルホ氏

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Rightware設立者が語る「信用できるモバイルベンチマークテスト」の条件

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プロが評価するベンチマークテストを開発する男

 iOSやAndroidといったモバイルOSを導入したスマートフォンにタブレットのベンチマークテストとして、現時点でメジャーなのは、QuadlandシリーズにAntutuシリーズが挙がるだろう。それらに比べるとRightwareが提供している「Basemark」シリーズや「Browsermark」は、また利用するユーザーが少ないものの、性能評価の経験が多いベテランなど「違いが分かるユーザー」からの支持が増えてきている。

 Rightwareは、Futuremarkに10年間在籍していたセロ・サッキネン氏が2009年に設立したユーザーインタフェースとメーカー向けベンチマークテストの開発メーカーだ。Futuremarkは、PC向け3Dグラフィックス性能測定用「3DMarks」シリーズをはじめとする数多くのベンチマークテストを開発したメーカーとして知られているが、そのメンバーだったサッキネン氏が設立したRightwareもメーカー向けベンチマークテストでは高い評価を得ている。RightwareはFuturemarkからモバイルベンチマーク部門も買収している。

 Rightwareは、新しいモバイルデバイス向けベンチマークテストとして「Basemark OS2」を配布する予定だが、その概要とRightwareのベンチマークテスト開発方針、そして、QuadrantシリーズやAntutuシリーズといったメジャーなモバイルデバイス向けベンチマークテストに対するRightwareの優位性、そして、最近問題になっている“特定メーカーのデバイス”で確認されたベンチマークテスト操作によるベンチマークテストそのものの信頼性について、サッキネン氏が語った。

ベンチマークテストで重要なのは「情報公開」

サッキネン氏  ベンチマークテストで最も重要なのは、ベンチマークテストが何を測定しているのか、そして、その精度がどの程度なのかをユーザーが理解して使うことだ。Rightwareは、ベンチマークテストの情報をドキュメントにまとめて公開しているので、ユーザーはRightwareのベンチマークテストが何をしているのか、正確に知ることができる。

 Rightwareは、幅広いベンチマークテストを用意している。「Basemark」シリーズは、Open GLのバージョン1.0、2.0、ES 3.0のそれぞれに対応するグラフィックスコアの処理能力を測定できるだけでなく、Android、iOS、Windows PhoneとOSを超えて比較することも可能だ。「Browsermark」シリーズも多くのユーザーが利用しており、その測定結果は1000種類以上のモデルにわたってデータベースに蓄積している。

 Basemark ES 3.0も新しいベンチマークテストだ。すでに企業や開発者に向けて公開しているが、AndroidがまだOpen GL ES 3.0に対応していないため、エンドユーザー向けには配布していない。Androidが対応したらすぐに配布を始める予定だ。

 Browsermark 2.0は、Webブラウザが動くデバイスなら、PCでも携帯ゲームデバイスでもスマートテレビでも利用可能だ。テスト用のWebページにアクセスして測定するようになる。エンドユーザーにとって重要なのは、自分が使っているWebブラウザで最も処理が早いのはどれなのか把握しておくことだ。Internet Explorerで展開が遅いWebページでも、Chromeを使うと快適に利用できるケースは少なくない。

kn_rwintv_01.jpgRightwareのベンチマークテストラインアップの一部。Basemark ES 3.0は開発者向けのみの配布となっている

カメラの撮影性能測定もできる新しいBasemark

サッキネン氏  Rightwareは、まもなく新しいベンチマークテストとして「Basemark OS2」をリリースする予定だ。幅広いプラットフォームとOSで性能の比較が可能だが、処理能力だけなく、バッテリー駆動時間の測定やカメラの性能も評価できる。カメラテストでは、フォーカスをあわせてシャッターを切り、画面を保存するまでの時間を測定する。フォトライトを有効にしたテストも可能だ。ただし、無線接続を制御する機能はサポートしていないので、実際にネットワークに接続する処理はできない。そのため、LTEや無線LANを接続した状態それぞれでバッテリー駆動時間を測定することはできない。

kn_rwintv_02.jpgkn_rwintv_03.jpgBasemark OS2で用意する予定のベンチマークテスト項目(写真=左)。搭載するカメラの撮影性能も行える(写真=右)

 なお、バッテリー駆動時間を測定するベンチマークテストは、デバイスが実際にバッテリーを消費する時間をそのまま測定しているので、時間がかかるのはやむを得ない。バッテリーベンチマークテストでは、事前に用意しているフローに従ってプログラムを動かして負荷をかけた処理を繰り返しているが、ユーザーが実行する負荷を選択することもできる。

 Basemark OS2はエンドユーザー向けのフリー版とメーカーの検証用に使うプロフェッショナル版を用意する。プロフェッショナル版はライセンス料を支払うとエンドユーザーも購入できるが、ライセンス料は4万ユーロになる予定なので、エンドユーザーの購入はあまり想定していない。

 フリー版ではスコアを出して、異なるOSやプラットフォームでも処理能力の比較が可能だ。エンドユーザーに公開するベンチマークテストで、ここまで測定できるのはところほかにないはずだ。システムテストでは、CPU、ストレージ、グラフィックス、Webアクセスそれぞれの処理能力を測定する。Basemark OS 2.0は、すでに開発を終えていて、現在、アップルの審査を待っているところだ。

 テスト結果は、フリー版では、CPU、メモリ、グラフィックス、Webの各項目における総合スコアを確認できる一方で、プロフェッショナルバージョンではそれぞれの項目ごとに詳細な結果を確認できる。スコアはテキストファイルにエクスポート可能だ。

kn_rwintv_04.jpgkn_rwintv_05.jpgkn_rwintv_06.jpg測定結果の表示はフリー版が項目ごとの総合スコアで(写真=左)、プロフェッショナル版では個別テストごとに詳細な結果を表示する(写真=中央)。もちろん、システム構成も確認できる(写真=右)

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“帰宅前にエアコンON”、シャープのエアコン新製品も対応

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 シャープは12月10日、プラズマクラスターエアコン「SXシリーズ」の新製品8機種を発表した。業界初の「足もとの温度設定」が行えるほか、オプションとしてワイヤレスアダプターを用意してスマートフォンからの遠隔操作も可能にした。1月下旬から順次発売する。価格はすべてオープンプライス。

ts_sharpair01.jpg「SXシリーズ」

 「足もとの温度設定」は、新搭載の“床面の温度を測るセンサー”「足冷えまセンサー」と独自の気流制御で足もとを指定した温度に保つという機能だ。足冷えまセンサーは、床面を最大64分割してそれぞれの温度を検知。冷えているエリアを見つけると従来よりも狭い吹き出し口を使って上昇しやすい温風をピンポイントで届ける仕組み。足もとを効果的に暖めることができるため、部屋全体の温度を上げ過ぎず、節電にもつながるという。

ts_sharpair03.jpgts_sharpair02.jpgオプションの「家電ワイヤレスアダプター」。室内機の側面に装着する(左)。室外機(右)

 また、別売の家電ワイヤレスアダプター「HW-CA1」をエアコンの側面に取り付けると、IEEE 802.11b/g/n無線LANで家庭内ネットワークに接続が可能。専用アプリ「スマホリモート for エアコン」を導入したスマートフォン(iOS/Android)から、エアコンの遠隔操作や運転状況の確認が行える。さらに「SHARP i CLUB」に無料の会員登録が必要だが、外出先からのリモート操作もサポート。例えば帰宅前に部屋を暖めておくといったことが可能になる。

 オプションの家電ワイヤレスアダプターは、SXシリーズと同じ1月下旬に発売する予定。なお、価格は「未定」となっている。

 このほか、「高濃度プラズマクラスター25000」や、それを活用して洗濯物を部屋干ししたときのニオイを抑える「部屋干しモード」、さらに就寝時に低い温度で暖房を継続して快適な睡眠をサポートする「15℃暖房」といった機能を搭載。前述の足もと温度設定などと合わせ、「手足の冷えが気になるママと床での生活が多い赤ちゃんにも優しいエアコン」(同社)としている。

 そのほかの主な仕様は下表の通り。

型番AY-D71SXAY-D63SXAY-D56SXAY-D40SXAY-D36SXAY-D28SXAY-D25SXAY-D22SX
冷房能力7.1kW6.3kW5.6kW4kW3.6kW2.8kW2.5kW2.2kW
暖房能力8.5kW7.1kW6.7kW5kW4.2kW3.6kW2.8kW2.5kW
適用部屋サイズ23畳20畳18畳14畳12畳10畳8畳6畳
室内機の寸法798(幅)×295(高さ)×321(奥行き)ミリ
室外機の寸法800(幅)×630(高さ)×300(奥行き)ミリ
電源単相 200ボルト単相 100ボルト
本体カラーホワイト
実売想定価格35万円前後33万円前後30万円前後28万円前後27万円前後26万円前後24万円前後23万円前後
発売日1月23日1月31日

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Microsoft、月例セキュリティ情報11件を公開 4件で攻撃確認

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 米Microsoftは12月10日(日本時間11日)、予告通りに11件のセキュリティ情報を公開した。内訳は、深刻度が最も高い「緊急」が5件、上から2番目の「重要」が6件。11月上旬に発覚したグラフィックスコンポーネントの脆弱性を含め、Microsoftはこのうちの4件で脆弱性を突く攻撃の発生を確認している。

 緊急レベルの5件のうち、グラフィックスコンポーネントの脆弱性(MS13-096)は、標的型攻撃の発生が確認され、Microsoftが11月上旬にアドバイザリーを出して注意を呼びかけていたもの。細工を施したTIFFファイルが含まれるコンテンツを表示した場合、攻撃者にリモートでコードを実行される恐れがある。この問題はWindows VistaとWindows Server 2008、Microsoft Office 2003〜2010、およびMicrosoft Lync 2010と2013が影響を受ける。

 また、「MS13-098」の更新プログラムで修正されたWindowsの脆弱性は、非公開で報告されたものの、既に標的型攻撃に悪用されているという。脆弱性はコード署名の検証にかかわる「WinVerifyTrust」機能に存在する。悪用された場合、攻撃者が既存の署名の入った実行可能ファイルに手を加えて、署名を有効にしたまま不正なコードを追加できてしまう恐れがあるという。この脆弱性はサポート対象の全Windowsが極めて深刻な影響を受ける。

msptc01.jpgパッチ適用の優先度

 このほかScripting Runtimeオブジェクトライブラリの脆弱性を修正する更新プログラム(MS13-099)、Internet Explorerの累積的なセキュリティ更新プログラム(MS13-097)についても、Microsoftは最優先で適用するよう呼び掛けている。

 重要レベルのセキュリティ情報の中では、Officeの脆弱性(MS13-104)とOffice共有コンポーネントの脆弱性(MS13-106)について、現時点で悪用を試みる限定的な標的型攻撃の発生が確認されているという。悪用された場合、情報が流出したり、セキュリティ機能を迂回されたりする恐れが指摘されている。

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比較で分かったRackspaceとAWSの性能差 ギャップは埋まるか?

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 米Rackspaceは米北バージニアにあるデータセンターのアーキテクチャを刷新し、10ギガビットイーサネット(GbE)ネットワーク、米Intelの最新のXeonプロセッサおよびSSD(ソリッドステートストレージ)を導入した。同社によると、新しい「Performance Server」では、クラウドコンピューティングのパフォーマンスが大幅に向上したという。

 新しいPerformance Serverのβテスターによると、米Microsoftの「Microsoft SQL Server」データベースのTPS(1秒当たりのトランザクション数)で比較した場合、専用ハードウェアの数倍のパフォーマンスだという。

第5回 スマホ、デジタルを起点にしたマーケティング戦略の増加――「モバイル広告大賞」の10年を振り返る

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モバイル広告大賞の意義——モバイル広告/マーケティングの変遷の記録

d2c05_01.jpg宝珠山卓志氏、D2C 代表取締役社長

宝珠山 モバイル広告大賞は2002年に創設しました。NTTドコモの「iモード」が開始されてから、わずか3年後のことでした。CMのクリエーティブディレクターなどは名前が残ったり、メディアに露出する機会もありますが、デジタルのマーケティングプランナーやメディアプランナーにはあまりそういった機会がありませんでした。そこで、モバイル広告という新しいもの、新しい市場を作って行こうと考えたときに、その新しいことにチャレンジした人やその作品をきちんと評価して、その人たちの名前を残したいと考えたのが、創設の理由です。

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3D映像を再評価、「ルミエール・ジャパン・アワード2013」で見つけた新しいリアリティー表現(後編)

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——前編に続き、「ルミエール・ジャパン・アワード2013」受賞作から最新の3D映像を紹介していきたいと思います

こだわりの職人芸を描いた「ダイハツコペン3D」

麻倉氏: 同じく「ドキュメント/ライブ部門」の作品賞を受賞した「ダイハツコペン3D」は、昨年8月にコペンの生産を終了し、ラインを閉鎖する際、最後の1週間に密着して撮影された記録映像です。コペンはニッチではあっても、とてもスペシャルな自動車。製造時には熟練技能者の手作業による調整が行われていて、その職人芸を記録として残したのです。5分前後の短い作品で、現在もダイハツのショールームなどで見ることができます。

ts_enma3d01.jpg「ダイハツコペン3D」制作・著作 ダイハツ工業株式会社/株式会社東北新社

 今回、私が採点表に90点以上をつけたタイトルが2つありました。それがグランプリの受賞作品と、この「ダイハツコペン3D」です。3Dならではの機能性と作品性に生かしていて、むしろ3Dじゃないと分からない映像といえます。例えば工場の機械がしっかりと奥行き感をもって区別できます。

 また、丸いコペンの車体がライトの反射で何ともいえないきらめき感と実体感を持って迫ります。モノの魅力をしっかりと捉えたリアリティーを持っていました。ほかにも屋外の太陽光や溶接の火花など、たいへんうまく光を使って細部を再現しています。こだわりの職人芸を、こだわった撮影で残した作品であり、画質もすばらしい。日本の物作りの強さ、精神を感じとれる作品でした。

ステレオ撮影よりもスゴイ2D-3D変換、「キャプテンハーロック」

麻倉氏: 最後にグランプリを受賞した「キャプテンハーロック」を紹介しましょう。松本零士さんの名作コミックを日本のトップクリエイターたちが映像化した3D CG映画で、今年の秋に全国で劇場公開されました。実際の映像を見ると、アルカディア号の雄大さと宇宙の広大さが感じられ、実物感や立体感も十分。「これはすばらしい3Dだ」と思っていたら、実は2D-3D変換だったのです。これには驚きました。

ts_enma3d09.jpg「キャプテンハーロック」(c)LEIJI MATSUMOTO / CAPTAIN HARLOCK Film Partners

 これまで、2D-3D変換というと不自然な立体映像になることも多く、やはり3D撮影よりも下だと感じている人がほとんどだと思います。実際、2D-3D変換の良作とされる「タイタニック」でも一部のシーンで艦橋とデッキの位置関係がおかしくなっていたり、3D撮影ではタブー視される“かきわり”(被写体が画面の外にはみ出し、違和感を感じるフレーミング)的なシーンも多くありました。しかし、「キャプテンハーロック」にはそれがありません。それどころか作品性と3Dの演出が深く結びついています。

 この2D-3D変換は、キューテックが手がけたものです。荒牧伸志監督は3Dにも興味があったのですが、実際に撮影が始まる手が回りません。そこで5分程度のダイジェスト版を作り、各プロダクションに3D変換を依頼したそうです。出来上がった3D映像は、キューテックが抜群に良かった。荒牧監督は3D化も想定したカット割りなども行っていて、キューテックは想像力を働かせて監督の意図を見事に汲んだのです。それが良い結果につながったのでしょう。

 キューテックの担当者と話をしたとき、「2D-3D変換は決してステレオ撮影に劣らない。むしろ素材から引き出せる表現力は、変換のほうが上になる」と話していました。例えば、広大な宇宙を描くとき、遠くにあるものの立体感を出そうとすると、ステレオ撮影ではステレオリグ(立体撮影用機材の一種)を複数、それもワイドに置く必要があります。しかし、しっかりとノウハウを持った人が計算して変換を行うと、通常の2D映像からも立体感を引き出せます。遠景での立体感はどうつけるか。宇宙の果てに星雲があるというシーンでは、星雲そのものの立体感をつけることで、奥行きの距離感を出し、しかる彼方までの立体感まで演出していました。

 アルカディア号から複数のビームが発射されるシーンでは、その角度の違い、つまりビームが手前にくるのか、向こう側へ行くのかをしっかり計算して作ると立体感が際立ちます。そうしたテクニックを多用し、ハリウッド作品にも引けをとらない3D映画を作り上げました。私も採点表に91点という最高の得点をつけました。

 アワードの発表会である評論家の方が、「今、3Dは低迷期だ」と言われましたが、私はモノ作りという観点で見ると、3Dを使って表現するテクニックは徐々に進歩していると思いました。事実、2Dではなんとなく見えているだけの映像も3Dなら実感を持って受け取れます。3Dは物語と深く結びつき、3Dならではの演出がある作品も登場してきました。進歩を続ける3Dに今後も注目していきたいと思います。

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優勝校の京大も取材! 若者の熱気があふれるピットエリア

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 2013年9月3〜7日、静岡県袋井市・掛川市内の小笠原総合運動公園(通称「エコパ」)で「第11回 全日本学生フォーミュラ大会」(以下、学生フォーミュラ大会)が開催され、昨年、一昨年に続いて観戦に行ってきました(過去の取材記事)。

全日本学生フォーミュラ大会とは?:大学や専門学校のチームが製作したフォーミュラ車両が多数持ち込まれ、車両の走行性能だけではなく、商品としてのコンセプトやコスト、デザインなど車両作りにかかわるあらゆる要素(モノづくりの総合力)が審査されます。


 前回まで、エンデュランス審査(直線・ターン・スラローム・シケインなどによる周回路を走行。22kmの耐久走行のタイムを競う)の模様をお伝えしました。最終回である今回は、80校を超える参加校のテントが並び、若者の熱気があふれるピットエリアでのインタビューをお伝えします。

yk_seki_f20133_01.jpg全競技が終わり撤収作業で慌ただしいピットエリア

静岡理工科大学

 静岡理工科大学「Sist Formula Project」のチームリーダー 村田晃弘(以下M)さんにインタビューしました。

関(以下S) エンデュランスは残念だったね、リタイアの原因は?

M ドライバー交代時の車両チェックでブレーキフルードのにじみが指摘されました。

S エンジンが吹け切っていなかったようですが?

M オートクロスのときに比べて吹けていないのは、燃調マップの違いです。エンデュランスでは薄めのマップを使い、ラップタイムは一周2秒伸びますが、燃費は40%よくなります。

*燃調マップ:エンジンの状態や気温などの変化に応じて適切な燃料の量をコンピュータで計算させるためのプログラム。


S なるほど、タイムと燃費のバランスを狙ってるんだ。今年の活動を振り返って、どうでしたか?

M 結果が全てなんですが……、車両は正常進化をコンセプトとして、信頼性を向上させました。テスト走行も昨年の倍以上の距離を走り、不具合を出し切り対策したつもりだったのですが最後の最後で……

S 昨年は成績がジャンプアップ、そして今年はリタイア。その繰り返しで進歩していくしかないんだろうね。今何年生なの?

M 4年生です。今までのノウハウをしっかり後輩に伝えます。

S そうだね! 期待しています!

yk_seki_f20133_02.jpg静岡理工科大学フォーミュラプロジェクト2013年度リーダー 村田晃弘さん

横浜国立大学

 横浜国立大学「YNFP」のチームリーダー 村井佑旨(以下MI)さんにお聞きしました。

S このマシンのレイアウト(第1回参照)は今回の話題を集めたよね。ロングホイールベースワイドトレッドの狙いは?

MI 旋回のモーションを進入〜途中〜脱出の流れで考えた時、コーナリング進入時は回転中心がリアアクスルから徐々に前方に移動してきます。その場合、接地点は回転中心から遠い方がヨーモーメントを受け止めやすくヨーレートの立ち上がりが良くなると考えました。その分マスを後方に寄せることで慣性モーメントを小さくしてコーナリングパフォーマンスを高めています。

*ヨーモーメント:走行中の車を旋回させる力。
*ヨーレート:ヨー角(旋回の際の回転角)が変化する速度


S その狙いは達成できた?

MI まだデータ分析ができていませんので、何とも言えないのですが……。

S コーナリングの安定性は群を抜いていたと思うよ。実況アナウンスの方も絶賛していたし。トレッドは実際どれくらい広げたの?

MI 以前は1150mmでしたが、昨年から1270mmに広げ、スキッドパッドでいい成績を収めました。今年はホイールベースも伸ばしたということです。

S ドライバーの意見はどう? コーナリングでワイドトレッドが邪魔なんてことはない?

MI いいえ、気にならないとのことです。ステアリングの切れ角も増やしているので、曲がりやすくなっています。

S カウルデザインもキレイだし、来年度以降、他チームに影響を与えそうな素晴らしいマシンだよね。

MI ありがとうございます。

S 来年も期待しています!

yk_seki_f20133_03.jpg横浜国立大学フォーミュラプロジェクトリーダー村井佑旨さん
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進むモバイルプロセッサの64ビット化 Qualcomm「Snapdragon」も移行へ

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REUTERS

 米Qualcommは12月9日、64ビット対応のスマートフォン向けプロセッサ「Snapdragon 410」を発表した。64ビットの処理能力はPCでは主流だが、モバイル分野ではまだ新しく、今回のQualcommの動きはAppleに続いて、より効率的なモバイル端末への道を切り開くものとなる。

 Qualcommによれば、Snapdragon 410は4G LTEにも対応しており、急成長中の中国市場をターゲットに2014年下半期から低価格スマートフォンへの搭載が始まる見通しという。

 QualcommのSnapdragonラインのマーケティング担当上級ディレクター、ミシェル・レイデン・リー氏によれば、今後は4G LTEに加えて、64ビット対応をQualcommプロセッサの標準としていく方針という。

 AppleのiPhoneを皮切りに、スマートフォン市場では64ビットへの移行が進んでおり、省電力モバイルプロセッサと、ノートPCやデスクトップPCやサーバで使われるより高性能なプロセッサとの差は縮まりつつある。

 韓国Samsung Electronicsもスマートフォンに64ビットプロセッサを採用する計画を発表済みだ。

 現在大半のモバイル端末は32ビットプロセッサを搭載しているが、64ビットプロセッサは32ビットプロセッサよりも多くのメモリを活用できるため、より高速でより効率的な動作を可能にすると期待できる。

 現行のスマートフォンは、64ビットプロセッサが32ビットプロセッサに勝ると言えるほど十分なメモリを備えていないが、将来的には恐らく、64ビットプロセッサによって性能向上を見込めるほど十分なメモリが搭載されることになるはずだ。

 さらに、64ビットプロセッサを活用するには、元々32ビットプロセッサ向けに設計されたソフトウェアを変更する必要もある。

 「ニワトリが先か、卵が先かのような側面もある。だが目下、64ビットへの移行は進みつつある。当社はそうしたエコシステムの実現に貢献したい」とレイデン・リー氏は語る。

 Appleは2013年9月に、64ビットプロセッサを搭載する初のiPhoneを発表した。これを受けて、AppleがモバイルOS「iOS」を、ノート型Macやデスクトップ型Macに使われているOSと統合する計画ではないかとの憶測が広がった。将来的には、AppleがiPhoneやiPadに採用しているのと同じシリーズのプロセッサがMacに搭載される可能性もある

 Intelは既にモバイルプロセッサに64ビット機能を搭載しているが、同社の「x86」アーキテクチャはスマートフォンやタブレットの市場には浸透できずにいる。競合する省電力アーキテクチャが英Arm Holdingsからプロセッサメーカー各社にライセンス供与され、多くの端末に採用されている。

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(翻訳責任について)
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XPとOffice 2003、サポートが切れるとどうなるの?

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 Microsoftは、日本時間の2014年4月9日にWindows XPとOffice 2003に対する延長サポートを終了する。この日に公開される予定のセキュリティ情報を最後に、以降は脆弱性を修正するパッチが提供されなくなる見込みだ。

 日本マイクロソフトが12月11日現在で取りまとめた2013年のセキュリティ情報の公開状況によると、2013年はのべ142件のセキュリティ情報が同社から提供された。製品タイプ別ではWindows関連が69件と最も多く、次に多いのがOffice関連の32件だった。

 このうちXPに影響するものは48件、Office 2003に影響するものは11件あった。つまり、セキュリティ情報が提供されなくなると、XPとOffice 2003では毎年数十件近い未修正の脆弱性が増えていく。脆弱性を悪用するサイバー攻撃の脅威に無防備のまま晒されるだけでなく、脅威が毎年拡大していくというわけだ。

xpoffice01.jpg2013年に公開されたセキュリティ情報の状況。件数は複数製品に影響するものも製品別にカウントしているので、多くなっている

 脆弱性には、XPやOffice 2003固有のものだけでなく、WindowsシリーズやOfficeシリーズに共通するものもある。Windows Vista以降やOffice 2007以降で新たに見つかった脆弱性がXPやOffice 2003にも影響する場合があり、サイバー攻撃者がXPやOffice 2003よりも新しい製品に関する脆弱性を参考に、XPやOffice 2003向けの攻撃手法を編み出すことも予想される。

 XPやOffice 2003の“延命措置”については、ウイルス対策ソフトベンダーなどがサポート継続を表明しており、サポート期限までに新しい製品への移行が間に合わない企業や組織ではベンダーのサービス利用を検討しているところが少なくない。なお、原則として各社のサービスで対応できるのは、XPで動作する不正プログラムが見つかった場合の定義ファイルの提供や不正プログラムの駆除まで。一部を除き、ベンダー各社は「XPやOffice 2003の脆弱性に起因する脅威対策は提供できない」と説明している。

 このように修正パッチが提供されなくなるXPやOffice 2003の継続利用には、実に多くのセキュリティリスクが伴う。

 しかし、日本マイクロソフトが12月初旬に実施したXPとOffice 2003のサポート終了に関する認知度アンケートでは、「サポート終了のリスクが分からない」という回答がXPで20.2%、Office 2003で30.2%に上った。この結果は、10月時点に比べるとそれぞれ5ポイント近く減少したが、“セキュリティのリスク”を認知できていないユーザーはまだ多いと言えるだろう。なお、サポート終了日の認知度はXPで78.8%、Office 2003で51.0%だった。

 セキュリティの専門家は、「セキュリティのリスクを認知しているというのは、普段から適切な対策を実施していることの裏返しであり、リスクを認知できないことは適切な対策もできていないといえる」と指摘している。

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“5人に4人は導入している”米国のBYOD事情

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photoスプラッシュトップ取締役副社長のジン・コウ氏

 スマートフォン/タブレットやオンラインストレージの普及によって、企業のBYOD(Bring Your Own Device:私物端末の業務利用)対応に注目が集まっているが、日本よりもBYOD文化が進んでいるという米国はどうなのだろうか。ソフトバンクBBは11月22日、米国のBYOD/BCP(事業継続対策)対策の調査結果を紹介するセミナーを開催した。

 セミナーに登壇したスプラッシュトップ取締役副社長のジン・コウ氏は、冒頭で「アメリカでは約8割の人が仕事に自分のデバイスを使っており、約半分の会社がBYODでの仕事をサポートしている。今までビジネスパーソンがPCを使っていたのは生産性が高かったから。これからはスマートデバイスのほうが生産性が高まる」と述べた。米国は先進国の中でも企業のBYOD対応が進んでおり、シスコの調査によると約8割の会社が個人所有デバイスの利用に対応しているという。

photophotoアメリカでは約8割のビジネスパーソンが個人所有のデバイスで業務を行っている(左)。同様に約8割の企業がBYODへの対応を進めている(右)

 生産性が高まる理由はさまざまだ。まずはオフィス外でも会社の情報にアクセスできることから、場所や時間の制約を受けずに仕事ができる点が挙げられる。「個々人にとってクリエイティブな場所で作業をすることで、生産性は大きく高まる」とジン氏。BYODを活用している人の約半数が帰宅後や週末などに業務を行っているという。

 複数のデバイスが使えることも理由の1つだ。米国では75%のユーザーがモバイル機器(ノートPC、タブレット、スマートフォンなど)を仕事に活用しており、調査の結果、1人あたり2.8台のデバイスを持ち歩いていることが分かっている。

 デバイスの中でも、今後成長が期待されるのは業務用のタブレットだ。アメリカにおける業務用タブレットの市場規模は2011年には1360万ドル/年だったが、2016年には9630万ドル/年と約7倍になるという試算があるが「その多くはリモートデスクトップなどを使った業務に活用される」(ジン氏)という。

photophotoBYODを活用している人の約半数が帰宅後や週末などに業務を行っている(左)。業務用タブレットの用途はリモートデスクトップが67%多い。このほか営業で使うという人も約半数いる。市場規模は年々増加していく傾向にある(右)

 BYODは生産性を求めるものだが、ジン氏は「普段使用している端末で社内のツールを使うことになるため、UI(ユーザーインタフェース)に注力しないと、使ってもらえない。IT部門の人が一般社員の立場でツールの使い勝手を判断できるかが重量だ」と述べた。

photophotoBYODへの対応はBCPにもつながる。ジン氏は「地球温暖化などの影響もあり、アメリカでは近年、自然災害の数が激増している(左)。全米で見れば1年のうち180日程度はなんらかの自然災害が起きている。そういった背景もあってBCPへの意識が高まっている」と語り、BYODの価値を強調した(右)

日本も業務用タブレットが普及する兆し

 一方の日本はどういう状況なのだろうか。ソフトバンクBB コマース&サービス本部 モバイルクラウドビジネス統括部 マーケティング部 部長の北澤英之氏は「仮想化とXPサポート終了という2つの流れがある。IDCによれば2016年度にはビジネスPCの約半数が仮想化し、Windows XP搭載マシンもサポート終了までには1400万台(2012年11月時点)から350万台程度にまで減るとマイクロソフトは予想している」とする。

 また、移行するOSについて聞いたところ約4割がWindows 8を検討しているとのことで、「今後はビジネス用タブレットを導入する企業が増えてくる」(北澤氏)という。今後はタブレットで使いやすいソフトが広く受け入れられるようになると北澤氏は強調した。

photophoto2012年11月には1400万台あった法人向けのWindows XPマシンも、サポートが終了する2014年4月には350万台まで減少するとマイクロソフトは予想している(左)。移行するOSにWindows 8を検討している企業は41%と多い。タブレット型端末が普及する可能性が十分にあるという(右)

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三陸復興の鍵を握る「水産業クラウド」

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 日本IBMは12月9日、宮城県仙台市のウェスティンホテル仙台にて経営者向けの年次カンファレンス「IBM リーダーズ・フォーラム 2013 東北」を開催した。同イベントは、昨年秋から同社が展開しているもので、東京のほか、支社のある東北、中部、関西、西日本地域で実施している。

日本IBMのマーティン・イェッター社長日本IBMのマーティン・イェッター社長

 オープニング講演では、日本IBMのマーティン・イェッター社長が登壇。現在の企業経営を取り巻く状況とITの結び付きについて語った。

 イェッター氏によると、IT業界の大きな変化の波は約10年を一周期に訪れるものだが、現在においてはモバイル、ソーシャル、クラウド、セキュリティ、ビジネスアナリティクスといった複数の技術トレンドが同時に進行するユニークな時代にあるという。

 「例えば、過去2年間で生み出された全世界のデータ量は24億ギガバイトに上り、これは人類がこれまで生成したデータ量の9割に当たる。こうした大きなパラダイムシフトによって、これまでとはまったく異なるシステムが要求される。それは大量データを処理するためのシステムであったり、学習能力のあるシステムであったりする」(イェッター氏)

 そうした中で、日本企業は今後どのような点に注力していけばいいのか。「日本にはほとんど天然資源がないため、企業が差別化を図るためにはイノベーションが不可欠。その競争力の源泉となるのがデータの活用だ」とイェッター氏は強調する。特に東北地域においては、農水産物をはじめ質の高い商品を世の中に生み出している。トレーサビリティ情報などさまざまなデータをいかに活用していくかが重要だとしている。

三陸の食文化を世界に発信

 その先進的な事例として、同イベントで紹介されたのが、岩手大学と水産加工品製造販売の北三陸天然市場、日本IBMによる共同プロジェクトである。

 これは総務省が2012年に公示した「情報流通連携基盤 水産物トレーサビリティ情報における実証実験プロジェクト」にあたるもので、震災地の重要な産業である水産業に着目し、水産物の安心・安全にかかわる情報を消費者に提供するとともに、水産物トレーサビリティ情報のデータ規格を開発、実証することを目的としている。

 具体的な取り組みとしては、岩手県久慈市の漁港で水揚げされた水産物を北三陸天然市場が加工して東京・築地の料亭「魚河岸三代目 千秋」に出荷する際、水産物に個別識別タグと温度センサタグを取り付ける。料亭に到着すると、同梱されたタグから漁港の名前、水揚げ日時、採捕方法など水産物自身の情報のほか、出荷から到着までの水産物の温度変化情報を細かく把握できるという仕組みだ。「トレーサビリティシステムによってこのように温度管理がしっかりなされていることは消費者に対する保証になるし、出荷元との信頼関係の構築にもつながる」と、千秋の店主である小川貢一氏はコメントする。

岩手大学の小野寺純治教授(左)と北三陸天然市場の小笠原ひとみ代表岩手大学の小野寺純治教授(左)と北三陸天然市場の小笠原ひとみ代表

 この一連の仕組みを支えているシステム基盤が、日本IBMのクラウドサービス「IBM Smarter Cloud」である。日本IBMは2011年9月に「水産業クラウド部会」を設立。ICTやクラウドを活用した新しい水産業ビジネスモデルを構築し、日本の水産業の高益化、ブランド競争力の向上を図るとともに、消費者にとって安心、安全な水産物の流通、提供の仕組みを検討していくことを目的とする。この部会では、既に釧路の水産加工業者と全日本空輸が協力し、東京で鱈の刺身を食べるというプロジェクトを展開していた。「これは岩手でも応用できるのではないかという思いで門を叩いた」と、岩手大学 地域連携推進センター 副センタ—長の小野寺純治教授はプロジェクトの経緯を振り返る。

 小野寺氏には強い危機意識があった。もともと三陸の水産業は、わかめ、あわび、うに、ほたてなど湾内で収穫できる産品の「質」や「希少性」を重視しており、「量」の販売ではなかった。そうした中、東日本大震災によって岩手県の水産業は3500億円以上の被害を受けた。「水産業の復興なくして三陸の復興はない。産品のブランディングを強化し、三陸から世界へ食文化を発信したい」と小野寺氏は意気込む。その上で、ICTを活用して消費地に新鮮な産品をダイレクトで届けることは、価値の大きなアピールにつながると考えた。

 プロジェクトのメンバーとなった北三陸天然市場の小笠原ひとみ代表も、三陸の水産業復興に強い思いを持っていた一人だ。「まずはやってみないと始まらないと思った。その結果、いろいろな分野の人たちの協力を得て、付加価値のあるもの作りや新たな販路開拓、トレーサビリティによる安全な出荷を実現できた。この取り組みによって復興のお手伝いができれば」と力を込める。

 今後の展開としては、トレーサビリティシステムをいち早く実用化し、新鮮で安全な魚介類を世界に提供していくとともに、利益を生み出すシステムとして確立していくことが不可欠だとした。

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みんなー! 「cheero Power Plus DANBOARD version -mini-」でアソボー!

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小さくて軽くて箱っぽいものが欲しかったのよね

 cheeroが12月6日に発売した「cheero Power Plus DANBOARD version -mini-」は、漫画「よつばと!」に登場するキャラ「ダンボー」をイメージしたモバイルバッテリーだ。cheeroは、2013年6月にダンボーデザインのモバイルバッテリー「cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD version」を発売しており、その第2弾となる。

kn_danbobatt_08.jpgkn_danbobatt_05.jpgkn_danbobatt_06.jpgみなさん、こんにちは。「cheero Power Plus DANBOARD version -mini-」です(写真=左)。幅と奥行きは小さくなりましたが(写真=中央)、ちょっと厚くなりました(写真=右)

kn_danbobatt_07.jpgおかげで、いっそうダンボール箱っぽくなりました

 今回登場した“DANBOARD version -mini-”は、そのミニサイズモデルで、容量を6000mAhと前モデルの6割にした代わりに、サイズが74(幅)×48(奥行き)×34(厚さ)ミリ、重さが約140グラムと、幅、奥行きともに小さくなって、重さも前モデルの半分近くまで軽くなった……、ただし、厚さを除いては。

 この厚さ、前モデルの23ミリから38ミリと増えてしまったが、その“おかげ”で見た目は、まさに「ダンボール箱」そのものという、“ダンボー好き”にはたまらないデザインになった。たまらないといえば、前モデルではバッテリー残量を5つのLEDで示していたのを、“DANBOARD version -mini-”では、“目が光って! ”残量を示してくれるようになった。残量は黄色からオレンジ、そして、赤とバッテリーが減ると変化して、残りわずかとなると点滅する。

kn_danbobatt_01.jpgなんか、とっても箱っぽいです

kn_danbobatt_02.jpgcheero直販価格で3250円ですよ! 奥さん!

kn_danbobatt_03.jpgわー! 目が光ったー!

 サイズが小さくなった“DANBOARD version -mini-”だが、給電用のインタフェースとして2.1アンペアと1.5アンペアの2口を用意して、2台同時の充電も可能になっているなど、バッテリー容量以外の機能は前モデルと同じだ。過充電と過放電、過給電を防ぐ自動停止機能や、ショート、発熱などのトラブル発生時の充電給電停止機能など、安全性確保の機能も備えている。小型軽量になった分、容量は6000mAhと少ないが、それでも、「iPhoneを2.5回充電できる」とcheeroが説明しているように、スマートフォンだけを持ちあるくユーザーなら、思いっきり動画を見まくったりネットワークにアクセスしまくったりしても、終日不安なく使い続けられるだろう。

kn_danbobatt_09.jpgkn_danbobatt_10.jpgkn_danbobatt_11.jpg充電用のインタフェースは5ボルト1アンペアに対応。給電用のインタフェースは5ボルト2.1アンペア対応と5ボルト1.5アンペア対応の2基を用意する。取り扱い注意で濡れもの注意だが天地は無用なので心配なし

kn_danbobatt_12.jpgkn_danbobatt_13.jpg実測した重さは143グラム(写真=左)。携帯用のポーチも標準で付属する(写真=右)

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今さら聞けない「Windows XP」サポート終了問題

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Windows XPは2014年4月9日にサポート終了

 2001年にリリースされ、ビジネスからホームユースに至るまで世界各国で利用されてきた「Windows XP」。そのサポート終了が2014年4月9日(日本時間)に迫っている。

 サポート終了後は、マイクロソフトからセキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、Windows XP搭載PCをそのまま使い続けることは、企業および個人にとって、セキュリティのリスクが格段に高まることを意味する。日本マイクロソフトも特設サイトを開設し、ユーザへの啓蒙を行っている。

tm_1312_xp_01.jpgtm_1312_xp_02.jpgWindows XP Professional/Home Editionのパッケージ(写真=左)。2001年に発売されて以来、全世界で利用されてきた名OSだが、サポート終了の日は刻一刻と近づいている。日本マイクロソフトのWindows XPサポート終了特設サイト(画像=右)

 セキュリティのリスクといってもさまざまだが、例えば、ウイルスの感染でPCが起動しなくなるといった局地的な被害もあれば、マルウェアを仕込まれて第三者のサーバを攻撃するための踏み台にされたり、あるいは顧客の個人情報を盗み出されるといった、企業の責任問題につながりかねない大規模な被害の発生も危惧される。

 こうした脅威はインターネットに接続している場合に限定して起こると考えがちだが、たとえインターネットから切り離されていても、USBメモリやCD/DVD-Rなどの外部メディアから侵入したウイルスが社内ネットワークを経由し、インターネットに接続している端末に感染を広げないとも限らない。インターネットに接続していなければ、直接的な被害の規模は小さくなるかもしれないが、完全にはブロックできないことに注意すべきだ。

Office 2003とIE6も同日にサポート終了

 もう1つ見逃せないのが、マイクロソフトのサポート終了に伴い、周辺機器やソフトウェアのベンダーも、XP搭載PCのサポートを打ち切るケースが多いことだ。

 業務で利用しているソフトウェアで、これまで定期的に提供されていた更新プログラムがXPには対応しなくなり、最新の機能が利用できないばかりか、プログラムに不具合が見つかってもそのまま放置される──このような事態が続々と発生することが懸念される。「インストール済みのソフトさえ動けばいい」と考えるのは早計というわけだ。ウイルス対策ソフトについても、XP対応は終息に向かっている。

tm_1312_xp_03.jpgOffice 2003もWindows XPとともにサポート終了となる(写真はOffice Professional Edition 2003)。OSはWindows 7に入れ替えているが、Officeのバージョンはいまだに2003のまま、というケースもあると考えられるので、身の回りの思わぬところに問題が潜んでいる可能性もある

 業務で使われる頻度が高いソフトウェアの中では、オフィススイートの「Office 2003」、またWebブラウザの「Internet Explorer 6」のサポートが、Windows XPと同日にサポートを終了するのは大きな問題だ。

 無料でアップデートできるInternet Explorer 6はともかくとして、「Word 2003」「Excel 2003」「PowerPoint 2003」「Access 2003」「Outlook 2003」などを含むOffice 2003については、Windows XPと同じく、早期の乗り替えが必要となる。Windows XPのサポート終了が大きくクローズアップされるために目立ちにくいが、こちらのサポート終了もまた切実な問題だ。

 また今後は、新しく発売された周辺機器がXPをサポートしていなかったり、ソフトウェアがWindows XP環境にインストールできないケースも増えてくることは確実だ。

 これらの発売元となるメーカーにとっても、サポートが終了したOSにわざわざ自社製品を対応させるのは、開発やサポートのリソースを割かなくてはいけないことから、よほどのことがなければ前向きに取り組むのは難しい。事実、サポートOSの一覧にWindows XPが含まれない製品は確実に増加しつつある。当面は存続としている製品も、順次終息していくことになるはずだ。

 これら一連の問題は、2014年にサポートが終了することになぞらえて「2014年問題」と呼ばれている。企業にとって、迫り来る2014年問題への的確な対応は、もはや避けては通れない、喫緊の課題になりつつあるというわけだ。

むしろ長かった、Windows XPのサポートライフサイクル

 「なぜマイクロソフトはXPのサポートを打ち切るんだ」「少し早すぎるんじゃないか」——今なおWindows XPを利用しているユーザーは、今回の2014年問題に直面して、このように憤慨しているかもしれない。慣れ親しんだ作業環境が利用できなくなるのだから、そのように思うのはごく自然だろう。

 しかし、Windows XPのサポート終了は、決して突然発表されたわけではない。そればかりか、従来のWindows OSに比べると、むしろサポートは長期間に及んでいるのだ。以下の表はWindows 95から最新のWindows 8まで、サポートライフサイクルをまとめたものだ。

Windows サポート終了時期の比較
Windowsバージョンリリース日サポート終了日期間
Windows 951995年8月2001年12月約6年5カ月
Windows 981998年7月2006年7月約8年0カ月
Windows Me2000年9月2006年7月約5年10カ月
Windows 20002000年2月2010年7月約10年5カ月
Windows XP2001年10月2014年4月約12年6カ月
Windows Vista2006年11月2017年4月約10年5カ月
Windows 72009年9月2020年1月約10年5カ月
Windows 82012年8月2023年1月約10年5カ月
※Windows 2000/XP/Vista/7/8は「延長サポート期間」を含む

 Windows 2000以降、サポートが終了するまでの期間が延びているように見えるのは、Windows 2000から「メインストリームサポート」と「延長サポート」の2種類のサポート期間が設定されたことによる。

 最低5年と定められているメインストリームサポートが終了すると、機能追加やセキュリティ関連以外の修正プログラムの新規作成が行われなくなるほか、無償のサポートも受けられなくなる。残るのはセキュリティの修正プログラムの提供と、有償サポートのみ。「安全に使い続けるために、最低限必要なサポートはしますよ」というフェーズだ。

 ちなみにWindows XPのメインストリームサポートは2009年4月をもって終了しており、今はこの延長サポート期間の最中に当たる。「現在はまだWindows XPのサポートは全面的に継続している」と思っている人が多いかもしれないが、前述のように無償サポートはとっくの昔に終了しているのだ。そしてメインストリームサポート打ち切りから約5年後となる2014年4月に、延長サポートも終了し、これをもってすべてのサポートが終了することになる。

 とはいえ、Windows XPのサポート期間はその前のWindows 2000、さらにWindows Vistaや7、8に比べると2年ほど長く、むしろ長寿といえる。これは最低5年とされているメインストリームサポートが、都合7年半に延長されたことによるものだ。次期製品の出荷時期や、サービスパックの提供時期など、さまざまな要因によるものだが、今回は再延長されないと見る向きが多い。

 その理由はさまざまだが、Windows XPが発売された2001年と現在とでは、インターネット周辺の環境があまりにも違いすぎており、高度に発達したサイバー攻撃を防ぐにはあまりにも根本が脆弱(ぜいじゃく)であることが、大きな理由の1つだ。次回はこうした点について見ていこう。

(第2回に続く)

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安倍首相がサプライズ登場で振り駒 「第3回将棋電王戦」対戦カード発表、小田原城も会場に

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 ドワンゴと日本将棋連盟は12月10日、「第3回 将棋電王戦」の記者発表会を開催し、対戦カードの詳細を発表した。会見中、サプライズゲストとして安倍晋三首相が登場し、対局の先手・後手を決める「振り駒」を行い、第1局の先手はプロ棋士に決まった。第2局以降は、手番を入れ替えて交互に指される。

画像まさかの総理大臣登場。左はドワンゴ川上量生会長
画像本物です

 振り駒役については、将棋連盟の谷川浩司会長が「すごい方がいらっしゃいます」と予告し、ドワンゴの川上量生会長が「第1回、第2回の振り駒は自分が担ったが、勝負に影響を与えてしまうので嫌だった。もっとしかるべき方にやっていただきたい」とコメントするなど、ハードルを高く上げていたが、まさかの現役首相の登場に、ネットの視聴者も盛り上がった。

画像振り駒

 安倍首相の振り駒は、5枚全てが“表”となる珍しい結果となり、感想を求められると「(振り駒は)初めての経験だったが、気持ち良かった。今年は富士山や和食も世界遺産に登録された。将棋もクール・ジャパンとして世界に発信していきたい」とコメントした。

 今回登壇した経緯は「官房長官から話があった」と明かし、「ニコニコ動画は思い出深い場所。参議院選や総裁選時も出たので、ホームグラウンドだと思っている」と続けた。電王戦については「コンピュータは淡々と勝ちに向かう。人間は感情や意志があり、そこが面白い。場合によっては“負けない”ことを目指し、前回も引き分けに持ち込んだ勝負(塚田九段 VS Puella α)があった。何勝何敗何引き分けかにも注目したい」と語った。

画像結果は5枚全て“表”
画像「5枚すべてが表になるとは思わなかった。ある意味気持ちよかった」(安倍首相)

 第3回将棋電王戦の対局日程は以下の通り。対局会場は、「第1局:有明コロシアム」「第2局:両国国技館」「第3局:あべのハルカス(55階)」「第4局:小田原城(銅門)」「第5局:将棋会館」と、大トリをのぞいて異例の場所が選ばれた。

画像全出場メンバー(佐藤六段は対局のため欠席)
画像対局会場が豪華!

 出場者からは、「電王戦トーナメントでやねうら王は11局中10局が(コンピュータ将棋ではやや有利とされる)先手だった。今回も良い場所で運営に手心をくわえてもらった? と思ってしまう」(磯崎さん)「小田原城とは風流でいいですね」(一丸さん)「僕もお城が良かった(笑) 第4回では期待しています」(山本さん)など、さまざまな反応があった。

画像電王ponanzaの山本一成さんと屋敷伸之九段
画像登壇者で唯一私服だったやねうら王の磯崎元洋さん 「久々にスーツを着たら入らなかった。服は嫁のチョイス」
画像ツツカナの一丸さん コメントでは「103」「妖精」などの愛称が付いていた

 ちなみに、今回のマシンスペックで各ソフトが秒間に読める局面は「習甦:400万」「やねうら王:400万〜500万」「YSS:400万」「ツツカナ:600万」「ponanza:300〜400万」とのことだが、最近のコンピュータ将棋の傾向は、評価関数を重くして読む量を減らす方向にあるため、数字はあくまで強さの目安でしかないそうだ。

 また特別協賛には、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)と日産自動車、おやつ協賛にローソンが決定。出場者MVPに日産エルグランド、視聴者にもデイズルークスがプレゼントされることが発表された。ただし、豊島七段、森下九段は運転免許を持っていないとのこと。

画像MVPにはエルグランド
画像サトシンがセルフパロディでPR 「プレステ4? 絶対面白いよね。グラフィック・スペック・かっこよさ、隙がないと思うよ。だから俺は買うよ」

 さらに、今春行われた「第2回将棋電王戦 第3局」のリベンジマッチとして、大みそかに「船江恒平五段 VS ツツカナ」の開催が決定。移転してリニューアルする原宿のニコニコ本社最後の晴れ舞台として、会場を電王戦仕様に作り変えるという。対局は、前回と同様のルールで、ハードも第3回と同じものを使用する。

画像リベンジマッチ
画像挑戦状が手渡された

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大幅リニューアルでサービス強化 富士通のシニア向けSNS「らくらくコミュニティ」とは

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 シニアを対象にしたNTTドコモのフィーチャーフォン「らくらくホン」を10年以上継続して開発し続けている富士通。2012年にはAndroid OSを採用した「らくらくスマートフォン F-12D」を開発し、翌2013年8月には「らくらくスマートフォン2 F-08E」、さらに同年10月にらくらくスマートフォンでは初めてGoogleアカウントの登録に対応した「らくらくスマートフォン プレミアム F-09E」を開発した。らくらくスマートフォンシリーズは、押した感触のある独自のタッチパネルを搭載し、シニアにも使えるシンプルなスマートフォンとして受け入れられている。

photophoto「らくらくスマートフォン プレミアム F-09E」(写真=左)と「らくらくスマートフォン2 F-08E」(写真=右)

 初代らくらくスマートフォンの提供と同時に始められたサービスが、シニア向けSNSの「らくらくコミュニティ」だ。富士通が運営するSNSで、サービス開始当初はニックネームを利用するオープンな掲示板として提供されていたが、らくらくスマートフォン2の発売時に大幅リニューアルが行われた。今回、リニューアルの内容やコミュニティの現状、さらに富士通がシニア向けSNSを展開する理由や将来の展望について、富士通 ユビキタスサービス事業部の熊沢剛氏と、同 ユビキタスビジネス戦略本部の青山進氏に話を聞いた。

photophoto富士通 ユビキタスサービス事業部の熊沢氏(写真=左)と同 ユビキタスビジネス戦略本部の青山氏(写真=右)

らくらくコミュニティを始めた理由

 「新しいモノを使いこなす喜びを提供したいという思いがあった」——シニア向けのSNSを始めた理由を、熊沢氏はこう振り返る。

 「らくらくスマートフォンを始めるにあたって、プロダクトのみならずサービスの提供も始めました。“モノ”に加えて“コト”も提供し、新しいつながりが増える喜びを提供したいという思いが背景にありました」(熊沢氏)

photophotoらくらくスマートフォン2/プレミアムのホーム画面にはらくらくコミュニティへの専用ボタンがある(写真=左)。

 らくらくコミュニティは当初、シニア向けコンテンツサイト「らくらくニッポン探訪」の1コーナーとして、「旅」や「食」など、テーマが決められた掲示板機能として始まった。しかし、もっと趣味について深く熱く語りたい、実名で実社会の身近な仲間と安心してコミュニケーションしたい、というユーザーの声に応える形で、2013年8月にリニューアル。現在は独立したサービスとして提供されている。リニューアル前のユーザーは約7万5000人。10月時点で新規ユーザーが約1万8000人おり、合計9万人のユーザーが利用している。らくらくスマートフォン購入者の半数弱が利用しており、年齢は60歳以上が多い。登録数上の男女差はそれほどないが、アクティブユーザーは女性の方が多いという。

 リニューアルでは、さまざまな端末を利用するシニアユーザーが、安心して趣味と仲間作りに注力できるような場所、というコンセプトでマルチデバイスに対応。スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット、PCで利用できるようになった。また、らくらくスマートフォン2とらくらくスマートフォン プレミアムには専用アプリがプリセットされており、利用登録が3ステップ程度と簡単にできるほか、投稿にコメントがあると通知されてらくらくコミュニティを簡単かつ便利に使える。その他の端末でも、ブラウザ経由で利用可能だ。

「あいさつ」から始まる掲示板のコミュニケーション

 らくらくコミュニティのメインの機能は、趣味を語り合う掲示板だ。これはリニューアル前から提供されてきた機能だが、掲示板のテーマを細分化し、活性化させているところだという。

photophoto「旅」に関する掲示板の利用イメージ

 「これまで、旅や食をテーマにしたものがあったんですが、『どういう話題を投稿していいか分からない』『自分の些細なことを投稿していいいのか』『読んではいるけれど投稿する勇気がない』と、遠慮される方がいました。そこで、まずは投稿してみましょうということから、“あいさつ”の掲示板を用意しました」(熊沢氏)

 あいさつの掲示板に投稿されるものは、「初めまして」「初めて投稿してみました」など、本当にごく一般的なあいさつ。しかし、それに後述する「拍手!」が付き、あいさつをトリガーにしてコミュニケーションが始まっているという。「近況」「昭和懐かしモノ」といったテーマも用意され、気軽に何でも投稿できる場として好評だ。

photophoto何気ないあいさつのやりとりから掲示板に慣れ親しむことが多いという

 趣味に関する掲示板には、従来の旅や食に加え、「ペット」や「家族・人間関係」などが追加された。特にペット掲示板が人気だという。

 「コメントのやり取りも活発で、『かわいい』というコメントが付くと非常に喜んでいただけます。死んでしまったペットの写真をアップしている方もいて、ここに写真が残っているということが大事なことになっていますね」(熊沢氏)

 現実のイベントに関連したテーマで盛り上がることもある。

 「阿波踊りの時期には、200〜300人がペットに手ぬぐいかぶせた写真を投稿して、掲示板内でバーチャル阿波おどり大会が勝手に始まりました」(青山氏)

 掲示板では、写真やテキスト以外に、イラストの投稿も可能となっている。イラストは顔文字調、キャラクター、季節の風物詩など150点以上を富士通が用意し、随時更新している。また、Facebookの「いいね!」に相当する「拍手!」ボタンがあり、1タップで投稿への共感や感想を相手に伝えることができる。

photophotoコミュニケーションを円滑にする掲示板用のイラストも豊富に用意している

 「現在、投稿する8割の方がイラストを利用しています。コメントが入ったときにイラストで返すというような使われ方です。また、拍手!ボタンは、コメントまで書く必要がない場合にこれで済ますというように、使い分けがされているようです」(熊沢氏)

 コメントは礼儀正しく、いいコミュニケーションがとられているのが、主催者としても嬉しいという。また、「らくらくコミュニティに写真を投稿するために散歩に行くようになった」「旅行にデジカメだけでなくケータイも持っていって写真を撮るようになった」など、らくらくコミュニティが、いい方向でシニア層の生活に変化をもたらしている事例もあるそうだ。

実名も使えるクローズドな「サークル」

 今回のリニューアルでは、ニックネームに加え、実名でも利用できるクローズドの「サークル」も提供されるようになった。サークルは誰でもすぐに作ることができ、事前チェックのようなものはない。サークルの管理者である幹事が承認した仲間しか参加できず、実名かニックネームでやり取りするかは、幹事が決める。

photophotophotoサークルの利用イメージ

 「300近いサークルができていますが、仲良しサークルが多いですね。例えば、ペット掲示板で知り合って、同じ犬種を飼っている人同士でサークル作り、ローカルにやろうという流れが多いです。また、我々も望んでいるところですが、実社会のコミュニティ、例えばボランティアやマラソンサークル、お料理クラブ、カラオケクラブなど、そういった活動をされている方々が、『Facebookは難しいから、らくらくコミュニティでやろうよ』という流れもあり、我々も告知を強化しています。この場合は当然、実名でのコミュニケーションですね」(熊沢氏)

 季節のイベントや共通の趣味に関する画像、時事に関する投稿など、各サークルで活発なコミュニケーションが行われている。

 「例えば、夏は花火大会のテレビ中継に合わせ、サークル内でもバーチャル花火大会が開催されました。花火が上がったら『たまやー』と投稿するとか、料理写真の“差し入れ”をするなど、その個人サークルに全国からユーザーが集まりました。絵手紙サークルは、ご自身の力作を披露する場になっています」(熊沢氏)

 他にも、らくらくスマートフォンの使い方に長けている人が、他の人に使い方を教えるサークルなどもあるそうだ。

らくらくコミュニティ主催のイベントも人気

 サークルには、らくらくコミュニティ主催のオープンサークルもあり、イベントが定期的に開催されている。中でも「フォトコンテスト」は2013年8月から毎月開催。写真家の林義勝氏が審査員を努め、毎月300〜400人が参加しているという。

 「開始当初は300程度の投稿だったんですが、もっと気楽でいいんですよ、という先生の講評が出てからは、投稿が増えていきました。構図をしっかり決めた作品もありますが、このフォトコンテストの特徴は、スマートフォンで撮った写真らしく、衝動に駆られてシャッターを押したもの、臨場感あふれる写真が多いことです」(熊沢氏)

 フォトコンテスト以外に、絵本ライターの中川ひろたか氏が審査をする「だじゃれコンテスト」、手芸用品店のオカダヤや日本手芸協会とコラボレーションした「手芸コンテスト」なども行われた。

 「コンテストの作品に対しても、ちゃんとコメントが付きます。写真を投稿するのは同じですが、ジャンルを変えていろんな趣味の方に響くようなコンテストを用意しているところです」(熊沢氏)

 らくらくコミュニティが主催するサークルには、「らくらくコミュニティ編集室」という名前で司会進行役のファシリテーター(促進者)が存在する。ファシリテーターはイベントへの参加を促すだけではなく、見るだけの人にも、いろんな写真や投稿を提供し、読み物としての楽しさの幅を広げることになる。

 「例えばフォトコンテストで、ファシリテーターが『◯◯のような写真もいいですよね』という一言を投稿すると、そういった写真が集まります。いい意味での引っ掻き回し役ですね。その辺のノウハウもできつつあります」(熊沢氏)

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「dynabook Tab VT484」──「映像/テレビ系機能」に優れる8型Windows 8.1タブレット

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ココが「○」
・8型/Bay Trail-T/11時間動作
・HDMI&DTCP-IPソフト付き
・Office Home&Business付き
ココが「×」
・ライバル機よりやや重い
・ライバル機よりやや厚め
・想定価格がやや高め

はじめに:東芝dynabookブランドの8型Windows 8.1タブレット

dynabook Tab VT484(VT484/26K)8型Windows 8.1タブレット「dynabook Tab VT484」。ラインアップは、Office Home and Business 2013+64Gバイトストレージ仕様の上位モデル(6万円台半ば)、Office Home and Business 2013+32Gバイトストレージ仕様のスタンダードモデル(6万円前後)、Office Personal 2013+32Gバイトストレージ仕様の下位モデル(実売5万円台前半)がある

 お手軽感とお手ごろ感で最近話題のBay Trail-T/8型Windows 8.1タブレット。日本市場では、日本エイサー「Iconia W4-820」、デル「Venue 8 Pro」、レノボ・ジャパン「Miix 2 8」、そして今回評価する東芝「dynabook Tab VT484」の4機種が登場している。

 これら4機種はいずれも8型サイズのピュアタブレットスタイルで、OSに32ビット版Windows 8.1、基本システムには開発コード名:Bay Trail-T世代のAtom Z3000シリーズを採用するなど、基本仕様はだいたい同じとなっている。これをふまえてdynabook Tab VT484(VT484/26K)はどこがポイントになるかをチェックしよう。



 本体サイズは135.9(幅)×213(高さ)×10.7(厚さ)ミリ、重量は約445グラム。ラインアップはOffice Home and Business 2013+64Gバイトストレージ仕様の「VT484/26K」(今回の評価機)、Office Home and Business 2013+32Gバイトストレージ仕様の「VT484/23K」、Office Personal 2013+32Gバイトストレージ仕様の「VT484/22K」の3モデルを用意する。発売時の想定実売価格はVT484/26Kが6万円台半ば、VT484/23Kが6万円前後、VT484/22Kが5万円台前半となる。

 基本仕様は、開発コード名:Bay Trail-T世代のタブレット向けSoC「Atom Z300シリーズ」とWindows 8.1の組み合わせで動作するWindowsマシンだ。CPUはAtom Z3740(1.33GHz/最大1.86GHz)、メインメモリは2Gバイト(LPDDR3 増設・交換不可)、ストレージは64GバイトeMMC、ディスプレイは1200×800ドット表示で5点マルチタッチ対応の静電タッチパネルを備えた8型ワイド液晶パネルを採用する。液晶配向はライバル機のIPSとは異なるHFFS(High aperture ratio Fringe Field Switching:広視野角と屋外での視認性に優れる特長を持つ)と呼ぶ方式のものを採用する。


ボディと製品概要:8型ボディのお手軽感

dynabook Tab VT484を正面からdynabook Tab VT484の背面ディスプレイは1280×800ドット表示対応の8型ワイド。IPSではないが視野角は広い。横向き/縦向き、斜めから、たいていのシーンではIPSと変わらないと思える視認性を確保していた
dynabook Tab VT484の上面dynabook Tab VT484の下面上面はマイク、ヘッドフォン/マイク兼用の3.5ミリ端子、Micro HDMI出力、USB Micro-B(OTG対応)、下面はステレオスピーカーが備わる
dynabook Tab VT484の左側面dynabook Tab VT484の右側面左側面にmicroSDスロット、右側面に電源ボタン、ボリューム調整ボタンが備わる
photophoto本機はUSB充電が可能。ACアダプタはUSB 5ボルト2A出力仕様だ。付属USBケーブルは、本体側がL字型のコネクタとなっている。ここは気が利いている
dynabook Tab VT484の主な仕様
製品名VT484/26KVT484/23KVT484/22K
メーカー東芝
OS32ビット版Windows 8.1
本体サイズ(幅×高さ×厚さ)約213×135.9×10.7ミリ
重量(実測値)約445グラム(433グラム)
画面サイズ(液晶方式)8型ワイド(HFFS)
アスペクト比16:10
タッチパネル静電容量式・5点マルチタッチ
デジタイザ
ディスプレイ解像度1280×800ドット(約188ppi)
CPU(コア数/スレッド数)Atom Z3740(4/4)
動作周波数1.33GHz/最大1.86GHz
チップセットCPU内蔵
vPro
GPUCPU内蔵
メモリ2Gバイト(LPDDR3/1066MHz 最大2Gバイト)
メモリスロット(空きスロット数)内蔵(0)
ストレージ(評価機実装)64GバイトeMMC(Samsung「MCG8GC」)32GバイトeMMC(─)32GバイトeMMC(─)
無線LANIEEE802.11a/b/g/n(Broadcom802.11abgn Wireless SDIO Adapter)
BluetoothBluetooth 4.0
NFC
センサーGPS、ジャイロ、加速度、電子コンパス、照度
有線LAN
ワイヤレスWAN
キーボード
キートップ仕様・形状
キーピッチ
キーストローク
キーボードバックライト
ポインティングデバイス
主なインタフェースMicro USB×1(OTG対応/充電端子兼用)、Micro HDMI×1、microSDスロット(SDXC対応)、ヘッドフォン/マイクコンボ(3.5ミリ)、イン200万画素/アウト800万画素カメラ
メモリカードスロットmicroSD(SDXC対応)
SIMカードスロット
その他カードスロット
スピーカー(音質補正ソフトウェア)ステレオ(─)
マイクモノラル
指紋センサー
セキュリティチップ
セキュリティロックポート非搭載
バッテリー動作時間約11時間
バッテリー仕様(後日調査)
ACアダプタ出力仕様5ボルト/2アンペア
ACアダプタ対応電圧100〜240ボルト(50/60Hz)
DC端子形状USB Micro-B
プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側)USB Standard-A
防水/防滴
カラーバリエーションライトゴールド
オフィススイートOffice Home and Business 2013Office Personal 2013
価格オープン(発売時価格6万円台半ば)オープン(発売時価格6万円前後)オープン(発売時価格5万円台前半)
発売日2013年11月22日2013年12月31日ごろ

dynabook Tab VT484(VT484/26K)デバイスマネージャ画面dynabook Tab VT484(VT484/26K)デバイスマネージャ画面dynabook Tab VT484(VT484/26K)デバイスマネージャ画面dynabook Tab VT484(VT484/26K)デバイスマネージャ画面の一部

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成田空港の旅客サービスを変えたiPad導入の舞台裏

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photo成田空港内のテレビ電話案内システム

 「日本の空の玄関口」として80社以上の航空会社が乗り入れる成田国際空港は、世界的にみてもIT活用に積極的な空港の1つでもある。同空港では2010年に「i-Airportプロジェクト」を立ち上げ、テレビ電話案内システム、大規模デジタルサイネージシステム、無償のWi-Fiネットワークなどを導入して利用者の利便性向上につなげてきた。

 そんな成田空港は2012年6月、インフォメーションセンターのスタッフ業務にiPadを導入し、旅客向け案内サービスを向上させたという。取り組みの背景とその成果について、同空港のIT推進部と旅客ターミナル部の担当者に聞いた。

スタッフ間に生まれていた「情報格差」

photo成田国際空港の小山千尋さん(事業部門旅客ターミナル部 旅客サービス事業グループ主席)

 成田空港では、第1/第2ターミナルのそれぞれにインフォメーションカウンターを設置し、旅客向けに各種案内サービスを提供している。ターミナル内の大きな「?」マークがその目印で、搭乗手続きの方法を聞いたりするために利用したことがある人も多いだろう。

 そうした案内サービスを支えているのが、空港スタッフが利用する「旅客案内サービスシステム」だ。成田空港は1998年にIBM Notes/Dominoを活用して同システムを構築し、旅客からの各種問い合わせや忘れ物対応、航空会社の連絡先を調べる際などに活用している。

 「従来はさまざまな情報を紙で管理していたため、リアルタイムで情報共有できるシステムの導入でとても便利になりました」と成田国際空港の松本英久さん(経営企画部門IT推進部 情報企画グループ マネージャー)は振り返る。同システムで調べられる情報は、各種業務マニュアルから一般公開されていない最新のフライト情報まで多岐にわたる。システムに対するスタッフの評価は高く、利用開始から約15年たった今でも「使い勝手には満足している」という。

photoインフォメーションカウンター

 一方、使い勝手とは別の点で課題が生まれていた。各ターミナルではインフォメーションカウンターに加え、数人のスタッフが構内を巡回して案内サービスを提供している。しかし同システムはPCからしか利用できず、巡回中のスタッフがシステム内の情報を知るためにはカウンターに電話で問い合わせる必要があったのだ。

 「巡回スタッフがたびたび電話でカウンターに問い合わせていたので、お客様対応の遅れを生んでいたほか、通話相手のスタッフの時間もうばってしまっていました。そして何より、問い合わせいただいたお客様に『このスタッフに聞いて大丈夫だったのだろうか?』と不安を抱かせてしまう問題もありました」と成田国際空港の小山千尋さん(事業部門旅客ターミナル部 旅客サービス事業グループ主席)は振り返る。

 スタッフの持ち場によって生まれていた“情報格差”をいかに解消するか——この課題を解決するため、成田空港は巡回スタッフへのタブレット導入を決めたという。

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