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カーナビからスマホの操作も可能――東芝情報システムが低遅延のMiracastソフト公開

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 東芝情報システムは2013年11月、スマートフォンの表示を、Wi-Fiを介してテレビやカーナビなどの大きな画面に映し出す「Miracast」(Wi-Fi Display)の機能を機器に組み込めるミドルウェア製品を発売し、「Embedded Technology 2013/組込み総合技術展(ET2013)」(2013年11月20〜22日、パシフィコ横浜)で、同製品のデモを初公開した。少ない遅延時間で映像を表示できる他、カーナビなどスマホの映像を映し出している側の機器のUI(ユーザーインタフェース)を通じてスマホを操作できる「UIBC」に標準対応した。

 Miracastは、Wi-Fiアライアンスが策定した規格で、アクセスポイントを経由せずに無線LANを搭載しているデバイス同士で動画や写真などのコンテンツを再生できる。主に、画面の小さなスマホのコンテンツを、テレビやカーナビなどの大きな画面に映し出す(ミラーリング)用途で使用される。

tt131122TJS002.jpgET2013で公開した「NetNucleus WFD」の様子。スマホのコンテンツを映し出したカーナビを模した機器のタッチパネルからスマホが操作できる

 東芝情報システムが製品化したミドルウェア「NetNucleus WFD」は、このMiracastを各種組み込み機器で実現するための製品。Miracastのオプション機能であるUIBCを標準サポートした点が1つの特長となっている。

 UIBCは、スマホなどコンテンツを持つ機器(Source)側の映像を映し出す機器(Sink)側のイベントを、Source側に送ることができる機能だ。この機能により、スマホの画面を映し出しているカーナビのタッチパネルを操作することで、スマホ側の操作が行えるようになる。「テレビの場合は、手元のスマホで操作する従来のミラーリングでも十分だが、カーナビでは、小さなスマホの画面で操作するよりも、より大きなカーナビ側の画面で操作する方が自然であり、UIBC対応が標準的になるだろう」(同社)とし、UIBCを標準サポートした。

 多くのMiracast対応ミドルウェアが市場に存在する中で、東芝情報システムでは、「低遅延で映像表示できる点が特長」とする。同社は長くテレビの映像処理関連システムの開発を手掛けており、「H.264のデコードを高速に処理できる技術があり、一般的なMiracastでは、約500ms以上の伝送遅延が発生するが当社製品では約200msの低遅延が実現できる。UIBCでは、遅延が大きければ、操作に支障が生じるため、より低遅延な製品が選択されるだろう」としている。

 東芝情報システムでは、カーナビをはじめとした各種組み込み機器向けに拡販を実施し、NetNucleus WFD売上高として2014年度1億円、2015年度3億円を見込んでいる。


ET2013特集>>↑↑↑特集ページはコチラから↑↑↑<<

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VMwareのデスクトップ戦略はどう進む? 2014年を予想する

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 米VMwareは2013年10月中旬に、DaaS(Desktop as a Service)を提供するためのマルチテナント型デスクトップ仮想化プラットフォームを手掛ける米Desktoneの買収と、VDI(仮想デスクトップインフラ)ソリューション「VMware Horizon View 5.3」の機能強化を相次いで発表した。これらの動きは同社の長期的なデスクトップ戦略にとってどのような意味を持つのか。

 VMwareは2013年8月最終週に開催した米国でのイベントVMworld 2013 U.S.で、Desktoneとの提携を発表し、その後すぐさま同社を傘下に収めたことになる。その短期的な効果は分かりやすいが、VMwareの主要なデスクトップ仮想化技術であるHorizon Viewへの影響は読みにくい。

 われわれデスクトップ仮想化業界の関係者は、VMwareとDesktoneの提携を知ったとき、VMwareとDesktoneが協力して手掛けるDaaS製品と、Horizon Viewの間では、統合は行われないことを理解した。クラウドバースティングや自動化などに関する協業は行われず、共同ブランディング(マーケティング)が展開されるだけとのことだった。それはうなずけた。両製品の技術基盤は非常に異なっており、当時の両社は別々の会社だったからだ。だが、今ではそうした理屈は当てはまらない。DesktoneとVMwareは同じ会社だ。そこで、Desktone製品とHorizon Viewが将来、どのように調和する可能性があるかを予想してみよう。

DesktoneプラットフォームとHorizon View:調和の可能性

M2Mの新組織を立ち上げ 「モノのインターネット」時代にSAPはどう戦うか

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インターネットの第3の波が到来

 本格的な普及が始まりつつあるモノのインターネット(Internet of Things:IoT)に対して、独SAPが静かに動いている。

 同社は今年に入り、CTO(最高技術責任者)直下にM2M(Machine to Machine)技術ソリューション事業部を設置。マシン間通信のニーズを探り、ソリューション構築を進めているところだ。このたび米国・ネバダ州ラスベガスで開催された技術カンファレンス「SAP TechEd 2013」において、M2Mプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントを務めるベンジャミン・ウェッソン氏が市場の展望やSAPの取り組みについて語った。

ベンジャミン・ウェッソン氏。「人間には直感があるが、マシンにはない。人間とマシンが補完し合うことが理想」ベンジャミン・ウェッソン氏。「人間には直感があるが、マシンにはない。人間とマシンが補完し合うことが理想」

 ウェッソン氏はIoTを「インターネットの第3の波」と呼ぶ。第1の波が人とデータを結び付け、第2の波が人と人を結び、第3の波では人が周囲の機器やモノとつながる、という。それによるメリットはなにか。得られたデータから相関関係を明確にし、作業の効率化や合理化が図れることだ。例えば、製品に設置したセンサから収集したデータと天気情報のデータから故障につながる原因が特定できれば、特定の天候状態でフィールドスタッフを多めに配備するなどが可能になるという。

 だが、ウェッソン氏は問題点も挙げる。既にセンサ技術が低価格化しているため、さまざまなものからデータを得ることができるようになったが、データが増えるほど必要な情報や洞察が得られなくなっているという。「過去2年間でこれまでの人類が生成したデータ量を上回るデータが生成されている。さらには、Google GlassやGalaxy Watchなどウェアラブル市場の急速な立ち上がりが予想されており、データの増大に歯止めがかけられない」とウェッソン氏は指摘する。

 センサを搭載してデータを集めることは、あくまでも最初のステップ。収集したデータの連携によりデータが意味をなすようにする。SAPはこの部分に取り組むという。

「IoTは現在、データのサイロ状態だ。ここを変えたい」(ウェッソン氏)

顧客の成功事例を別の企業に横展開

SAPのIoTソリューション技術SAPのIoTソリューション技術

 技術的には、SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」を中心に、クラウド、ビックデータ、分析の各技術、それにSybaseとSycloの買収により獲得したモバイルソリューションが土台となる。HANAにより、過去データではなくリアルタイムのデータを利用できる。イベント処理、予測分析などSAPが開発するIoTサービスや、提携企業のデータ視覚化機能などによりデータのパターンを認識できるようにする。

 ネットワーク側では2月末に業界最大手のEricssonと提携。モバイルネットワーク事業者によりAPIは異なるが、Ericssonの接続プラットフォームをフロントエンドとすることで、ほとんどのモバイルネットワーク事業者と接続できるという。

 市場開拓戦略は、顧客とのCo-Innovationだ。現在SAPは、欧州と北米の5社と提携し、ソリューション開発を進めている。例えば、デンマークのポンプメーカー・Grundfosの場合、シャフトの途中で待ち時間が多いと温度が高くなり、故障につながりやすいことがデータから分かった。そこで、ポンプ内の振動を測定して故障を未然に防ぐソリューションを開発した。これにより、ポンプの稼働率や製品寿命が改善できるという。ドイツのビル向け水圧システムメーカーのKaeser Kompressorenの例では、遠隔からのモニタリングとデータ分析により故障予測を立てやすくし、メンテナンスを効率化できるという。スマートシティソリューションの一部となりそうだ。

HANA Cloud Platformを土台にサードパーティによるアプリエコシステム構築も進めるHANA Cloud Platformを土台にサードパーティによるアプリエコシステム構築も進める

 このように、Co-Innovationは参加企業向けに特有のソリューションを構築するものだが、企業の間でアプリケーションの応用が可能だ。例えば、血液検査の遠心分離機などを製造する独GEA Westfaliaとのプロジェクトでは、遠心分離機も待ち時間が長くなると支障が出ることからGrudfosのアプリケーションを応用できるという。

 より多くの顧客を獲得するために、まずはSAPがアプリケーションを多数構築し、サードパーティもHANA上でアプリケーションを構築できるようオープンな環境にしていく。ウェッソン氏のチームの目標は、アプリケーションの作成を容易にすることだ。これにあたって、SAPのPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)「HANA Cloud Platform」、ストリームデータ分析の「Sybase Event Stream Processor」などをプラットフォームに、現在、アルゴリズム、サンプルコード、アダプタなどを開発しているところだという。時期としては、「2014年前半に最初のサービス(SaaS形式)を構築、後半にはサードパーティ向けのプラットフォームを提供したい」とウェッソン氏は述べる。

2020年に500億台の機器が接続

 もちろん課題はまだある。真っ先に浮かぶのがプライバシーだ。これについては、「顧客がデータを持ち、誰がどのように自分のデータを使うのかを管理できるようにするのが良い。顧客はデータが意味をなすための手段として、我々サービス側を利用するという形だ」とウェッソン氏。プライバシーの難しさは、北米、欧州、日本と地域により規制が異なる点だ。さらには、データをどこで管理するのかの問題があり、問題をさらに複雑にしている。だが、匿名化と識別技術の組み合わせなど、懸念を緩和するための技術開発が少しずつ進んでいるという。

 ウェッソン氏がもう1つ挙げたのが、システムが一部の大手企業により閉鎖されてしまう可能性だ。

 「例えば、航空機のエンジンメーカーが外部にデータを公開しない場合、エンジンの温度とほかのシステムとの相関関係を分析できなくなる。運用効率を目的としたプロジェクトが完全なものとは言えなくなる」(ウェッソン氏)

 災害対策については、「我々のソリューションはミッションクリティカルで使われることが多く、フォールトトラレント設計だ。災害対策はサービスとして考えている」とウェッソン氏は説明する。1つのリージョンに2つのデータセンターを設け、ある場所で自然災害が発生すると、もう1つのデータセンターがライブになるよう設計されているという。

 IoTはすぐそこに迫っている。SAPでは2020年に500億台の機器がネットワークに接続すると予想。「保守的な見積もりだが、500億台という規模になればデータは爆発的に増加する。我々の目標は、爆発的なデータの一部を企業やコンシューマーの役に立つ形で提供すること」とウェッソン氏。世界的には日本やアジアが最もIoTに向けて整備されていると述べ、日本市場への期待をのぞかせた。

 TechEdの会場には、スマート自販機が登場し、モバイル端末を利用したデモが行われていた。自販機がインターネットと接続することで、これまでは補充の必要のある、なしに関係なく定期的にスタッフが周回していたが、ネットワーク経由で在庫状況などをリアルタイムで管理できるため、補充の効率化を図ることができる。故障への対応も迅速になり、商機を拡大できるという。ユーザー向けには、NFC決済、パーソナライズ(これまでの購入履歴に基づき、ユーザーに合わせたお勧めや割引を提供するなど)、ソーシャルなどの機能を提供する。

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「お金がかかるのは変」 無料の受験動画サイト「manavee」作った東大生 プログラミング未経験から5万人が使うサイトに

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 「変だなと思ったんです。なんでそんなにお金がかかるの? って」——東京大学3年生の花房孟胤(はなふさ・たけつぐ)さん(24)は、高校生のころ、疑問に思っていたという。

 友人が通っていた大学受験予備校「東進衛星予備校」は当時、DVD講義を受けるのに月数万円かかった。ブースでDVDを観るだけで数万円。「『なんでそんなに高いんだよ』という気持ちがあって。気に食わねぇなと。当時はビジネスとか、よく分かってなかったし」

画像manaveeのトップページ

 だから自分で作ってしまった。受験勉強の講座を無料で視聴できるサイト「manavee」(マナビー)を。2010年10月にオープンし、3年経った今では約200人の講師が5500以上の動画を公開。全国の高校生など約5万人が視聴し、月間ページビューは約60万にのぼる。


画像教科やコースで講義を選べる
画像講義ページ。右側の掲示板で講師に質問できる。動画再生ボタンを押すと全画面表示になり、講義に集中できる

 数学、英語、国語など受験に必要な11科目の講義動画を公開。1回の動画は15分程度と集中力の途切れさせない長さに抑え、各分野をまとめて学べる「コース」も用意した。講義ごとに設置した掲示板で講師への質問も可能。受講者が確認テストを作って共有し、ほかの受講者が解く機能など、受講者同士で交流する機能も備えた。

画像花房さん。一年中半袖で過ごしているという

 プログラミングは未経験だったが、サイトの構築から講師用のマネージメントシステム作りまで、ほとんどのシステムを花房さん1人で作った。全国の大学を奔走して講師を集め、月数十万円にのぼる運営費用は、自らのアルバイト収入と寄付でまかなっている。

 お金がなければ、都会に住んでいなければ、良質の受験教育を受ける機会が極端に減る。manaveeを通じ、受験格差を解消したいという。「教育は少なくとも、機会均等じゃないとダメだと思う」

 manaveeを始めるまでは「教育に熱い人間ではなかった」。神戸市の母子家庭で育ったが、経済的にも地理的にも苦労した覚えはない。ただ「格差はあかんでしょ」と、自然に、普通に、そう思っていたという。

思いついたその夜にスタート 未経験からサイト構築

 発端は3年前の2010年10月。食堂で友人と夕食を食べながら話していた。最初はだたの近況報告だった。「最近、英語を勉強しているんだけど、ネットには英語のニュースもドラマもあるし、英語で専門分野も学べるんだ」

画像Khan Academyの講義動画ページ。米国のサルマン・カーン氏がオープンした教育サイト。遠くに住む幼いいとこに算数を教えるためYouTubeにアップした講義動画が人気となりWebサイトに発展。算数や数学、科学などの講義動画やテストをそろえ、動画の累計視聴者数は3000万を超える

 当時、専門分野の英語を身につけようとしていた花房さん。さまざまな科目の動画講義を無料で学べる英語のサービス「Khan Academy」(カーンアカデミー)を使い、数学や情報学などの英語を学んでいた。

 「でも、日本にはまだ全然そういうのがないんだよ。大学受験とかでもそういうのがあったら、便利じゃないかな」

 ふとした思いつきに友人は賛成してくれ、「一緒にやろう」と盛り上がったが、本気になったのは花房さんだけだった。

 その夜。Khan Academyのソースコードをメモ帳に書き写し、プログラミングの勉強を始めた。「今思うと、JavaScriptの自動生成されたコードだったんですけどね」。目標は、1カ月でサイトを作ること。翌日から大学に行かなくなった。

 1989年生まれで“デジタルネイティブ”と呼ばれる世代。自宅にPCはあったが、高校のころは「週末にエロサイトを見るだけ」。予備校時代も、「ニコニコ動画を観て初音ミクに恋してしまいそうになったので」自宅浪人をやめ、PCのない予備校の寮で浪人していた。

 大学では課題で出た3DCG制作にのめり込み、CG制作のアルバイトをするまでに上達したが、プログラミングは未経験。Khan Academyのコード写しから始まり、PHPのサンプルコード集を購入、500ページほどを5日ほどで読み、分からないことはネット検索で調べた。

「講師になってほしい」 東大生に声かけるも「ボコボコにされた」

 「最高の授業を無料で届けたい」——予備校のカリスマ講師の授業を無料公開したかったが、雇うお金がない。実現性を考えて「東大生が無料で教えるサイト」に転向。ビデオカメラを購入し、空き教室を使って講義を自ら撮影したが、自分の講義はイマイチだった。

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「TransBook T100TA」──キーボードドック付きで4万円台、良コスパな2in1 Windowsノート

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ココが「○」
・10型クラスのPC&タブレットである
・Bay Trail-T/Win 8.1/15.8時間動作
・実売4万円台からと低価格
ココが「×」
・タブレットとしては少し重め
・32GB eMMCのみでは容量不足?
・HDD/Office付きは価格が少し上昇

はじめに:ノートPCにも、タブレットにも お手ごろ感がうれしいWindows 8.1搭載2in1デバイス

TransBook T100TA T100TA-DK32G実売4万4800円前後からのWindows 8.1搭載2in1デバイス「TransBook T100TA」。32Gバイト eMMC搭載の「T100TA-DK32G」(評価機)のほか、32GバイトeMMC+500GバイトHDD+Office Home and Business 2013付きの「T100TA-DK532GS」、64GバイトeMMC+500GバイトHDD仕様の「T100TA-DK564G」がある

 ASUSTeK Computer(以下、ASUS)の「TransBook T100TA」シリーズは、ノートPCスタイル/タブレットスタイルを両立する、ディスプレイ分離型のWindows搭載2in1デバイスだ。ディスプレイサイズは10.1型ワイド。PCとしての基本パーツをタブレット本体にまとめて内蔵しており、単体ではタブレットとして、付属するキーボードドックへ装着するとノートPCとして使用できる。

 厚さは約10.5ミリ(キーボードドック付きで約23.6ミリ)、重さは約520グラム(キーボードドック付きで約1.07キロ)と、タブレット単体はもちろん、キーボードドック込みのノートPCとしてもモバイル利用に適する手ごろなサイズ感を実現する。バッテリー駆動時間も約15.8時間と長めで、喫茶店や観光など外出時に持ち出して使うのはもちろん、プライベートルームからリビングルームやベランダなど自宅の好きな場所などにも気軽に持ち運んで使える実力を秘めている。

 基本仕様は、開発コード名:Bay Trail-T世代のタブレット向けSoCとWindows 8.1の組み合わせで動作するWindowsマシンだ。CPUはAtom Z3740(1.33GHz/最大1.86GHz)、メインメモリは2Gバイト、ストレージは32GバイトeMMC、ディスプレイは1366×768ドット表示で静電タッチパネルを備えた10.1型ワイドIPS液晶パネルを採用する。

 ストレージ容量については、32GバイトeMMCを搭載する当評価機「T100TA-DK32G」のほか、32Gバイトないし64GバイトeMMCに500GバイトHDDをキーボードドックに内蔵した上位モデル「TA-DK532GS」と「T100TA-DK564G」を用意する。

ボディと製品概要:お手軽PCとして、Windowsタブレットとして 低価格マシンとして許容できる構成

TransBook T100TAのノートPCスタイルTransBook T100TAのタブレットスタイルキーボードドックに装着すると「ノートPCスタイル」、ディスプレイだけ取り外すと「タブレット」として使用できる
TransBook T100TAの天面TransBook T100TAを側面から天面は光沢のある濃いグレー。樹脂素材だが、安っぽいなどといった悪い印象は受けない。タブレットの本体にバッテリーも内蔵しているので、普通のノートPCとして見るとディスプレイ部はやや厚め。とはいえ実際に使うとそこはあまり気にならなかったりもする
TransBook T100TAのディスプレイ解像度TransBook T100TAのキーボードドックを真上からディスプレイは1366×768ドット表示のIPS液晶。5点マルチタッチ対応のタッチパネルももちろん搭載する(写真=左) キーボードドックは日本語JIS配列の87キーアイソレーションデザインとジェスチャー操作対応のクリックパッドを備えた、いわゆるノートPCとして普通に使える構成。ただ、10.1型サイズに合わせてあるため、サイズは全体的にやや小さめだ(写真=右)
TransBook T100TAの前面TransBook T100TAの後面キーボードドック装着状態で、前面/後面から。キーボードドック装着時は厚さ約23.6ミリ、実重量は1106グラムだった。上位のキーボードドックHDD内蔵モデルはこれに加えてHDD分の重量(プラス約63グラム)が加算される
TransBook T100TAの左側面TransBook T100TAの右側面本体左側面は標準サイズのUSB 3.0×1(キーボードドック)、Windowsキー(に相当)、ボリューム調整ボタン、右側面はmicroSDスロット、Micro HDMI出力、Micro USB(充電端子兼用)、3.5ミリイヤフォン/マイク兼用端子が備わる(いずれも本体)
TransBook T100TAの前面TransBook T100TAの底面タブレット単体状態で上面/底面から。単体では、厚さ10.5ミリ、実重量は587グラムだった。上面に電源ボタンと通電状態通知LED、右側に内蔵モノラルマイクの穴がある
TransBook T100TAの左側面TransBook T100TAの右側面タブレット単体状態で上面/底面から。単体では、厚さ10.5ミリ、実重量は587グラムだった。上面に電源ボタンと状態通知LED、右側に内蔵モノラルマイクの穴がある。底面には、中央にキーボードドックとの接続インタフェースがある。左右の長方形の穴はキーボードドック接続時に本体をしっかりと安定させるためのガイド用ホールだ
photophoto本機は5ボルトUSB充電が可能。付属ACアダプタは5ボルト/2アンペア出力で、USB Standard-Aメス端子が備わる。小型なので携帯もしやすい(写真=左) 搭載キーピッチは約17(横)×14(縦)ミリ。ちょっと窮屈だが、サイズ感を考慮すると入力性は悪くない。ただ、クリックパッドはカチッカチッと無駄に大きく鳴るクリック音がやや印象が悪かった。こちらは評価機固有の個体差であればよいが……(写真=右)
TransBook T100TA(T100TA-DK32G)の主な仕様
製品名TransBook T100TA(T100TA-DK32G)
メーカーASUSTeK Computer
OS32ビット版Windows 8.1
本体サイズ(幅×高さ×厚さ)タブレット:約263×171×10.5ミリ
キーボードドック込み:約263×171×23.6ミリ
重量(実測値)タブレット:約550グラム(578グラム)
キーボードドック込み:約1.07キロ(1106グラム)
画面サイズ(液晶方式)10.1型ワイド(IPS)
アスペクト比16:9
タッチパネル静電容量式・5点マルチタッチ対応
デジタイザ
ディスプレイ解像度1366×768ドット(約155ppi)
CPU(コア数/スレッド数)Atom Z3740(4/4)
動作周波数1.33GHz/最大1.86GHz
チップセットCPU内蔵
vPro
GPUCPU内蔵
メモリ2Gバイト(LPDDR2/1066MHz 最大2Gバイト)
メモリスロット(空きスロット数)内蔵(0)
ストレージ(評価機実装)32GバイトeMMC(SanDisk「SEM32G」)(ほか、キーボードドックに500GバイトHDDを内蔵したデュアルストレージ仕様の上位モデルあり)
無線LANIEEE802.11a/b/g/n(Broadcom SDIO Adapter)
BluetoothBluetooth 4.0
NFC
センサー電子コンパス、加速度センサー、ジャイロスコープ
有線LAN
ワイヤレスWAN
キーボード日本語JIS 87キー(キーボードドック)
キートップ仕様・形状アイソレーション
キーピッチ約17×14ミリ
キーストローク約1.5ミリ
キーボードバックライト非搭載
ポインティングデバイスクリックパッド(左右ボタン統合)
主なインタフェースタブレット:Micro USB×1(充電端子兼用)、Micro HDMI×1、microSDスロット(SDXC対応)、ヘッドフォン/マイクコンボ(3.5ミリ)、Webカメラ(イン126万画素)
キーボードドック:USB 3.0×1、ドッキングポート
メモリカードスロットmicroSD(SDXC対応)
SIMカードスロット
その他カードスロット
スピーカー(音質補正ソフトウェア)ステレオ(─)
マイクモノラル
指紋センサー
セキュリティチップ
セキュリティロックポート非搭載
バッテリー動作時間約15.6時間
バッテリー仕様28ワットアワー(CPUID HWMonitorで確認)
ACアダプタ実測サイズ(幅×奥行き×高さ)約43×43×23ミリ
ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み)約47グラム/約69グラム
ACアダプタ出力仕様5ボルト/2アンペア
ACアダプタ対応電圧100〜240ボルト(50/60Hz)
DC端子形状USB Micro-B
プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側)USB Standard-A
防水/防滴
カラーバリエーションダークグレー
オフィススイートKingsoft Office(評価機内蔵 ほか、Office Home and Business 2013をプリインストールした上位モデルあり)
価格オープン(発売時価格4万4800円前後)
発売日2013年11月2日

TransBook T100TAのデバイスマネージャ画面TransBook T100TAのデバイスマネージャ画面TransBook T100TAのデバイスマネージャ画面TransBook T100TAのデバイスマネージャ画面TransBook T100TA(T100TA-DK32G)デバイスマネージャ画面の一部

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「PS4」好調を支える“徹底したオンライン戦略”とは?

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photoプレイステーション 4

 北米で11月15日に発売され、24時間で販売100万台を突破した「プレイステーション 4」(PS4)。PS3から強化されたスペックなどに注目が集まる一方、実はユーザー向けマーケティングシステムも大幅に強化されている。システムを提供した米salesforce.comが「Dreamforce 2013」でその仕組みを紹介した。

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)がPS4の発売に当たって採用したのが、salesforce.comのオンラインマーケティングサービス「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」だ。このサービスは、メールやソーシャルメディア、Webサイトなど複数のチャネル上の顧客に関するデータを一元管理し、企業が顧客1人1人に合わせたマーケティング施策を行える機能を搭載。例えば、特定の商品やブランドに対して興味関心が強いユーザーを抽出し、気に入りそうなキャンペーン情報をメールやスマートフォンのプッシュ通知などで送ったりできる。

photoマコーキ氏

 同サービスの技術・戦略担当社長を務めるスコット・マコーキ氏は、SCEはPS4のオンラインマーケティングにExactTarget Marketing Cloudを活用して「素晴らしい成果を上げている」と話す。

 例えば、オンラインサービス「PSN」(PlayStation Network)などのデータに基づき、ユーザーがよくプレイしているゲームカテゴリを分析。レーシングゲームで多くのトロフィーを獲得しているユーザーに対し、感謝の言葉とともに未発売のレーシングゲームの事前予約クーポンメールを送ったりしているという。

 また、スマートフォンの位置情報に基づくマーケティング施策も展開しているという。ある地域のヘビーユーザーが指定されたスポット(バス停など)に近づいた際に、プッシュ通知で「その近くにQRコードがあります」といったメッセージを配信。ユーザーはそのQRコードをスマホで読み取ることで、PS4に関するクーポンを受け取れる——といった具合だ。

photoユーザーに合わせた施策をさまざまなチャネルで展開できる
photoビデオメッセージで登場したカーター氏(SCE欧州法人 リレーションシップマーケティング担当バイスプレジデント)

 「SCEはExactTarget Marketing Cloudを通じ、全国各地のユーザーがデジタルチャネルを通じて行っていることを全て把握できるようになった。これに基づき、適切なユーザーに対してメールやプッシュ通知、ソーシャルメディアなどさまざまな方法でアクションできる」とマコーキ氏は話す。

 また、ビデオメッセージで登場したSCE欧州法人のダレン・カーター氏は「われわれの製品は世界中のユーザーとつながっているので、データソースがどこにあるかを考えなくてはならない。さまざまな情報がある中で、どうしたら顧客の体験をよりよいものにできるかずっと考えてきた。ExactTarget Marketing Cloudを使うことで、顧客にとって本当に意味がある形でデータを使えるようになった」と話している。

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電子書店の中の人 8回目――BookGateの中の人

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 電子書店、または電子書籍ストア——実際に使っているかは脇に置くとしても、わたしたちはここ数年でその存在を少しずつ認知するようになった。

 とはいえ、書店と言えば、リアルの書店(実書店)を思い浮かべる方の方が圧倒的多数だろう。いつかは電子書店もそうしたものとして、今より身近なものになっていくのだろうが、現時点で、わたしたちは電子書店のことをまだよく知らない。はっきりしているのは、そこにはリアルの書店と同様、「人」が介在しているということだ。

 第8回目は、廣済堂が運営する電子書店BookGateの中の人・西村美香さんに聞いた。

Apple IDで購入できる、女性にも優しい電子書店を目指して

—— 御社では2010年からiOS向けの電子書店「BookGate」を展開されていますね。西村さんはこの書店の中でどのような立場で働いていますか。

wmstaff008_1.jpg情報コミュニケーション事業本部 ICT営業部 電子書籍ビジネス課・西村美香さん

廣済堂 情報コミュニケーション事業本部 ITソリューション統括部 電子書籍ビジネス課・西村美香さん(以下西村) プロモーションのほか、女性のための電子書店「BookGate Cafe」の運営やキャンペーンの企画などを担当しています。

—— BookGate Cafeというと、女性向け電子書店として展開していた「BookGate女子」のサービスを強化し、“電子書籍のセレクトショップ”としてオープンした書店ですよね。2013年7月に開催された「第20回東京国際ブックフェア」会期中の発表で、ブースも出ていたので、取材させていただきました。アイコンがとてもおしゃれですよね。

西村 ありがとうございます。

—— BookGate Cafe専用のアプリをインストールすれば、無料のデジタル月刊誌『BOOKGATE CAFE Magazine』を購読できるのも特徴かな、と思いました。太っ腹ですよね。

西村 そうですね、まずは電子書籍に親しんでいただきたいので、無料のコンテンツをご用意することで、慣れて頂ければ……という思いで発行しています。無料とはいえ、20〜40代の女性編集者やライターさん6人の協力の下作成していますので、読み応えはありますよ。その人たちがリアルに面白いと感じた記事を紹介していますので、楽しんでいただけることと思います。

—— まさに、女性による女性のためのコンテンツ、という感じですね。ところで電子書店の部門で働くようになって、戸惑ったことなどはありますか。

西村 弊社の「BookGate」は、2010年8月にサービスを開始しました。電子書籍のストアとしては早い時期のスタートでしたし、当時は「ストア型」での配信が珍しかったため、「どのように購入すればいいのか」「読み終わった本の閉じ方が分からない」など、多種多様なお問い合わせをいただきました。またお客さまもiPhone/iPadなどの端末自体に不慣れだったということも原因としてあったかと思います。

 でも、そのようにお客さまと直に接する機会を得たことで、アプリのユーザビリティ向上に努められたかな、と思っています。

—— ユーザビリティといえば、購入時に手間の掛かる会員登録をしないで済むところも、ポイントが高いですよね。

西村 そうですね、Apple IDさえあればご購入頂けるのは、お客さまにとっての利便性を追求した結果だと思っています。

—— 西村さんイチオシの書籍はありますか。

西村 当ストアで配信している、動画付き『GETTAMANメソッド 肩甲骨ダイエット』はオススメです。当ストアの目玉は、まるで書籍とDVDが一体になったかのようなコンテンツです。この動画コンテンツでは電子書籍を開いた直後に「動画コンテンツ」か「活字コンテンツ」かを選択できるのですが、読書中でも気になったら、即座に動画を確認できるんです。

 せっかく電子のコンテンツなので、「電子書籍で良かった」と思って頂けるようなものをこれからも作っていきたいと思っています。

—— ということは、この動画付きコンテンツはこれから拡大していく、と。

西村 はい。実は12月には新しいコンテンツ『アニソン・エクササイズ』が発売されます。

—— 『アニソン・エクササイズ』……ですか? どういった内容なんでしょうか。

wmstaff008_4.jpgプロダンサー・TAKAHIROさんによる『アニソン・エクササイズ』

西村 これは、マドンナの世界ツアーにも帯同した“ダンスの神様”・TAKAHIROさんがアニメ「ドラゴンボール」や「うる星やつら」など全6曲の主題歌に合わせた部位ごとのダンスエクササイズを考案し、そのレクチャーを掲載した電子書籍なんです。電子書籍版だけではなく、2014年2月からはDVDも発売予定です。

—— 西村さんオススメの『GETTAMANメソッド 肩甲骨ダイエット』といい、エクササイズに力を入れていらっしゃるという感じがしますね。

西村 そうですね。エクササイズ、ダイエット、スキンケアなど美容系のコンテンツは女性からのニーズが高く、BookGate Cafeの中でも、特に強化しているジャンルの1つです。実は、11月23日には雑誌『Body+(ボディプラス)』主催の「美活フェス2013」に出展するんですよ。入場無料ですし、今回、このイベントに合わせ、美容本の割引キャンペーンも実施します。40タイトル以上の電子書籍や雑誌を最大75%offでご提供しますので、チェックしてみてください。

—— 新しいコンテンツの開発やBookGate Cafeの運営・企画などお忙しい西村さんですが、どんなタイミングで読書を楽しんでいますか。

西村 移動中やお昼休みなどちょっとした空き時間に使っています。これまでは、5分程度の待ち時間などは単にぼーっと無駄に過ごしていたのですが、電子書籍を利用するようになってからはそういう時間も有意義に使えるようになりましたね。

—— さっと出して、さっと閉じられるのは電子書籍の長所ですよね。それ以外にも電子書籍でお気に入りのところはありますか。

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西村 持ち運びが便利ですよね。いつも持ち歩いているiPhoneで済むので、出かける際、あれやこれや考えなくて済みますし、荷物が増えなくて助かっています。また家の中でスペースを取らないところも気に入っています。

—— DVDデッキも不要ですしね(笑)。西村さん、今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

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Samsungに2.9億ドル賠償命令 米地裁評決 Appleへの賠償金、合計9.3億ドルに

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 米Appleが韓国Samsung ElectronicsにiPhoneなどの特許を侵害されたとして損害賠償を求めている訴訟の再審理で、カリフォルニア州北部連邦地裁の陪審団は11月21日(現地時間)、Samsungに対し2億9000万ドルの支払いを命じる評決を出した。既に確定している6億4000万ドルと合わせ、Samsungが支払う賠償額は合計9億3000万ドルに上る。Samsungは控訴する意向だ。

 2012年に連邦地裁はSamsungに対し10億5000万ドルの支払いを命じていたが、賠償金額の算出方法に誤りがあったとして、約4億ドル分についての再審理が13日から行われていた。

 AppleはiPhoneの5件の特許を侵害されたとして3億7980万ドルを支払うべきと訴え、マーケティング担当幹部のフィル・シラー氏が出廷して「SamsungはiPhoneとiPadを模倣した製品を販売することで、Appleのマーケティング活動と評判とビジネスを阻害した」などと証言。Samsung側は支払い額は約5270万ドルにとどまると主張していた。

 12年の評決からは減ったものの、Samsungが支払う賠償金は巨額に上る。韓国メディアの報道によると、Samsungは判決に対し遺憾の意を表明し、控訴する方針を明らかにした。

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タブレットを利用した通信教育の「スマイルゼミ」、中学生コースも開講

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 ジャストシステムは11月21日、専用タブレットを利用した通信教育「スマイルゼミ 中学生コース」の開講を発表し、受付開始した。開講は12月20日から。

 同社ではこれまで、紙を一切使わず、専用タブレットで学習を進める「スマイルゼミ」を2012年12月17日から小学生向けに展開していたが、2013年2月には、「中学生コース」開講について発表。当初は2014年4月開講予定だったため、前倒しという形での開講となる。記者発表会では、中学生コースを開講するに至った背景が説明された。

wmfig397-1.jpg企画背景について説明する、寺尾房代氏

 調査によれば、中学生のうち約9割が学校での部活動に所属し、日々忙しく過ごしている。一方で、年に5回の定期テストは、高校受験合否にかかわる内申点に大きな影響を与えるためおろそかにできないという現実があること。また、これまでの通信教育では、教材が豊富だとしても、送付されてくるものが画一的なため、自分で弱点を見つけ、取り組むべきところを判断するのに難渋したり、苦手な教科は後回しにしてしまい、さらに苦手になるという負のスパイラルに陥りがちだったということ。

 それらの課題を克服するために、同講座では、主要5教科について、1講座15分程度という比較的短時間の学習(「通常学習モード」)を日々続けることにより、苦手分野の克服や家庭学習の習慣を身につけられるようにしている。また、日々の学習履歴をクラウド上に蓄積し、1人1人の理解度や学習進ちょくを分析し、優先度や取り組むべき問題のレベルを判断して、”自分専用のカリキュラム”をリアルタイムに生成、何に取り組めば良いのかを具体的に提示し、必要な教材が個別配信されるため満遍なく学習できる。

wmfig397-5.jpg数学の学習画面イメージ。余白に手書きでメモできる
wmfig397-6.jpg国語の学習画面イメージ
wmfig397-7.jpg英語の学習画面イメージ。いずれも付属ペンを利用して、自然な手書きを実現している

 「通常学習モード」以外にも、定期テスト14日前には自動的に「定期テストモード」に切り替わり、科目ごとに教科書から試験範囲を単元もしくはページ数で登録すると、「理解度チェック」を実施。その判定結果と学習履歴から優先度や難易度を最適化した個別の対策教材を配信するため、効率的に学習できる仕組みだ。

wmfig397-2.jpgテスト範囲の登録画面
wmfig397-3.jpg個別に優先度が設定される
wmfig397-4.jpg試験前日には重要部分をスポットライト表示

 専用タブレットは10.1インチのAndroidタブレットで、“本物の記述力”が身につくよう、電磁誘導式デジタイザーペンが付属。本体前面と背面にそれぞれ120万画素、300万画素のカメラを搭載。スピーカー、マイク、IEEE 802.11 b/g/nに準拠したWi-Fiも搭載する。

 学習に応じて「ポイント」が付与され、その数によって一定時間、同端末を普通のAndroidタブレットとして使えるようになる「Androidモード」も搭載。子どもの学習状況が分かるよう保護者向けに提供されている「みまもるネット」によって、「ポイント」と「Androidモード」の”交換レート”や利用方法が設定できるようになっている。

 専用タブレットの価格は3万9800円だが、12カ月の継続受講を条件にした受講料一括払いの場合9980円(いずれも税別)で購入できる。12回払いの場合月額980円となる。

 受講料は学年によって異なり、中学準備コースは4980円、中学1年生、2年生コースは6980円、中学3年生コースは6980円。12カ月・6カ月一括払いの場合は割安になる。配信される講座は通常学習モードでは5教科で毎月25〜30講座、定期テストモードでは実技4教科も提供される。

 なお、中学準備コース、中学1年生コース、中学2年生コースは12月20日からの開講だが、中学3年生コースのみ2014年4月からの開講となる。また同社では、11月21日から12月17日までの間に同コース申込者の中から抽選で100名にJTB旅行ギフト10万円分などが当選する「スマイルゼミ 中学生コース開講キャンペーン」を開催している。

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バランスのよさが魅力!! 「GALLERIA XT-A」の実ゲーム性能とコスパをチェック

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ココが「○」
・高性能と手ごろな価格を両立
・こだわり抜いたBTOメニュー
ココが「×」
・標準のストレージ構成はHDD
・コスパ重視のH87マザーを採用

定格動作志向のパーツ構成で高性能と手ごろな価格を両立

og_xt-a_001.jpg「GALLERIA XT-A」シリーズ

 ドスパラといえば、秋葉原でも老舗のPCパーツショップ。そのドスパラが、これまで培ってきたノウハウを投じて、ゲーマー向けに特化したのが「GALLERIA」ブランドのPCである。

 今回は、第4世代Core i7にGeForce GTX 760を組み合わせたミドルレンジクラスの「XT-A」シリーズで、コストパフォーマンスをチェックしていく。この冬注目の人気PCゲームタイトルを存分に、しかもお手ごろな価格で楽しみたいなら要注目だ。

 さて、前述のGALLERIAは、豊富なラインアップをそろえているが、「X」の付くモデルは比較的ハイエンド寄りのモデルになる。XT-Aは定番シリーズの「X8」に属し、第4世代Core i7にIntel H87チップセットを組み合わせている。さらにゲームで重要となるGPUごとにシリーズを展開しており、例えばGeForce GTX 780を搭載するXG-Aのように、2番目のアルファベットでグレードが変わってくる。

 先にも述べたが、XT-Aはミドルレンジクラス。CPUにはCore i7-4770(3.4GHz/最大3.9GHz)を採用し、チップセットはIntel H87、GPUはGeForce GTX 760という、現在のミドルレンジ、いや、アッパーミドルレンジで構成された製品だ。なお、スペックに詳しい方は、なんでIntel Z87じゃないの? と引っかかるところがあるかもしれないが、Core i7-4770は倍率固定のCPUである。オーバークロックを楽しむCPUではないため、Intel Z87を組み合わせる理由は少なく、それならコストパフォーマンスでIntel H87マザーを組み合わせたほうがベター、というのがドスパラの考えだろう。

og_xt-a_002.jpgCPUは倍率固定アリのCore i7-4770を採用。定格は3.4GHzで、Core i7-4770Kの3.5GHzより100MHzだけ低いが、Turbo Boost時は3.9GHzで同等だ

 実際、オーバークロックを除けば、普段使いにおいてIntel H87とZ87の間でパフォーマンスに差は出ない。ただ、カスタマイズではいちおうCore i7-4770Kも選択可能で、ほかCore i7-4771(3.5GHz/最大3.9GHz)も選べる。また、CPUクーラーやグリスといった箇所もカスタマイズできるので、普段は自作PCを組んでいるけれど、今回だけは時間がない! といった方でもこだわり抜いた構成が完成品PCとして購入できる。

 評価機のマザーボードには、ASRockのH87 Pro4が組み合わされていた。ASRockのH87マザーとしては上から2つ目のモデルであり、シンプルな構成ながらデジタル電源回路の採用や、全て固体コンデンサで固められた高耐久性設計を特徴としている。拡張スロットレイアウトは、Intel Z87ハイエンドモデルのようにすべてPCI Expressというわけではなく、PCI Express x16×1/x1×3、PCI×2となっている。PCIスロットは、PC歴の長い方には、旧世代のサウンドカードやチューナーカードなどを再利用するなどで活用できる。幅の狭いATXとしてはコンパクトなマザーだが、メモリスロットは4本あり、最大32Gバイトまで搭載できる。XT-Aのカスタマイズでも、もちろん32Gバイトまで増設可能だ。

 グラフィックスカードは、GeForce GTX 760のリファレンスデザインカードが搭載されていた。クロックはGeForce GTX 760の定格動作だ。あえて難点を挙げればオリジナルクーラーほど静かでないといったところだが、それでもひと昔前までの「リファレンスはうるさい」といったイメージは払拭できるほどおとなしい。組み合わせているケースの通気性がよいため、ファンノイズが聞こえないわけではないが、ゲームに没頭するのを妨げるほどではなかった。

og_xt-a_003.jpgog_xt-a_004.jpgGPUはGeForce GTX 760。ミドルレンジの型番だが、パフォーマンス的には1世代前のハイエンドGPUに迫り、それでいて価格はミドルレンジという狙い目なGPUだ

 ストレージは、HDDがSeagate ST2000DM001で、容量が2Tバイト、回転数が7200rpmの高速タイプ、キャッシュが64Mバイトとなっている。これが標準構成だが、カスタマイズには珍しく標準構成からさらに価格を抑えることも可能で、例えば500Gバイトモデルや1Tバイトモデルも用意されている。SSDやHDDを追加したりと、カスタマイズの幅はかなり広い。そしてHDDの静音パックというオプションも用意されているのが目を引く。これは5インチベイ1基を専有することになるが、5インチのHDDケース内にHDDを収めることでHDDの出すガリガリ音を消音する仕組みだ。

 光学ドライブはLG製DVDスーパーマルチドライブが採用されていた。こちらもオプションが豊富で、当然、Blu-ray Discドライブも用意されているほか、USB光学ドライブを持っている方などには、光学ドライブなしというオプションもある。

 電源はDelta製の550ワット 80PLUS Bronze製品が採用されていた(標準構成では500ワット、AcBel製80PLUS Bronzeになる。おそらく550ワットはピーク出力だろうと思われる)。Deltaは、電源マニアの間でも知られたブランドだ。なお、オプションでは500ワット〜1350ワットまで、80PLUS Bronzeから80PLUS Platinumまで、こちらも豊富な選択肢がそろっている。将来、マルチGPUのような発展を考えている方なら1000ワットクラスの大容量電源を選んで備えておくのもよいだろう。ただ、標準構成であれば500ワットで不足はない。

 ケースは、GALLERIAロゴ入りのオリジナルケースだ。スチール製で、ややコストを意識した作りだが、追加できるケースファンスペースが豊富で、側面板や天板などに増設できる。評価機では、前面、背面、天板に12センチ角ファンが1基づつ搭載されていた。なお、HDD/SSD用のシャドーベイはトレイ式を採用しており、増設時の手間も少ない。側面板などはやや薄めのスチールで強度の面で心配なところもあるが、ベイなどの主要部分には折り曲げ加工が施されており、共振などの心配はなかった。ほか、前面にはUSB 3.0/2.0ポートやオーディオ入出力ジャックが備わっている。

og_xt-a_005.jpgog_xt-a_006.jpgシャドウベイはトレイ式でストレージの換装や増設が容易だ(写真=左)。評価機にはDelta製の550ワット 80PLUS Bronze製品が搭載されていた(写真=右)

og_xt-a_007.jpgog_xt-a_008.jpg本体前面/背面

og_xt-a_009.jpgog_xt-a_010.jpg本体左側面

 そのほかにも、ケースファン、サウンドカード、地デジチューナー、無線LAN、カードリーダーといったパーツから、マウス、キーボード、ゲームパッドにスピーカーといったサプライまで、充実したオプションが多数用意されている。購入後にあらためて何かを追加購入する必要がないといったくらいに、ありとあらゆるPC関連製品を選択でき、そのうえでショップブランドPCの強みでもある製品保証や延長保証、下取りサービスなども用意されている。

 肝心の価格だが、標準構成で11万9980円からとなっている。HDDや光学ドライブなどのオプションでこれよりさらに価格を抑えることも可能だが、10万円少々でOS(64ビット版Windows 7 Home Premium)もついてこの構成なら文句なしだろう。あとは、どのくらいのゲームが楽しめるかだが、これは次ページのベンチマークで明らかにしていく。

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SIMフリーiPhone 5s/5c国内発売 Apple Storeで公式に

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 Appleは11月22日、SIMロックフリーのiPhone 5s/5cを公式通販サイト「Apple Store」のiPhoneストアで発売した。同社がSIMフリーiPhoneを国内発売するのは初。


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 5sは16Gバイト版が7万1800円、32Gバイト版が8万1800円、64Gバイト版が9万1800円、出荷予定は1〜2週間。5cは16Gバイト版が6万800円、32Gバイト版が7万1800円、出荷予定は1〜3営業日。

 これまで国内のiPhoneは、ソフトバンクモバイル、KDDI、NTTドコモの回線契約とセットで販売されており、Apple Storeで購入する際も回線契約が必要だった。

 Apple Storeの販売ページでは「SIMフリーのiPhoneにはiPhoneのすべての機能が搭載されていますが、ワイヤレス契約義務はありません。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの対応するワイヤレスネットワークの通信事業者からお好きな事業者を選び、iPhoneをアクティベートして使用することができます」と説明。「複数年のサービス契約を結びたくない場合や、海外で地元の通信事業者を使いたい場合は、SIMフリーのiPhoneを選ぶことをおすすめします」という。

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ここから選ぶ! 容量5000mAh前後のミドル級モバイルバッテリー

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普段使いなら、重くない5000mAh前後でもいいっすね

 最近「3日間使えます!」と自慢するメーカーが増えてきたように、ユーザーがスマートフォンを選ぶ重要な項目としてバッテリー駆動時間に注目するようになった。とはいえ、カタログスペック的には3日間使えるモデルであっても、朝、あわただしく出かけるときになって、「いっけねー! 充電するの忘れていたー!」となるユーザーは、絶対少なくないはずだ(けさの俺がまさにこれ)!

 こういうとき、頼りになるのがモバイルバッテリーだ。なんだかんだいって、予備のバッテリーがあれば不測のバッテリー切れという状況になっても使い続けることができる。たいていの場合、バッテリー切れは、これからスマートフォンに頼らなければならないのよー、というときに発生することが多い(いや、確率としては、特に突出しているわけではないが、困った経験は記憶に残りやすいのでそう思うのかもしれないが)。

 “ここから選ぶ!”シリーズの第一弾もモバイルバッテリーだったが、このときは、ベビーアウトドアユーザー向けに1万mAhを超える重量級や、複合機能をもったモデルを中心に紹介した。しかし、普段使いのモバイルバッテリーとしては、もう少し軽くてサイズも小さい、容量として5000mAh前後のミドルクラスが使いやすい。

 というわけで、今回は、これまでITmedia Mobileで紹介した容量が5000mAh前後のモバイルバッテリーを集めてみた。このガイドを参考に週末物欲を発散して、次の月曜から「ぐああああああ! スマートフォンのバッテリーが空だあああああ!」とならなければ幸いだ。

SwitchEasy TANKS 6000mAh Portable Battery

kn_buybat5k_01.jpgSwitchEasy TANKS 6000mAh Portable Battery

 プレアデスシステムデザインの「SwitchEasy TANKS 6000mAh Portable Battery」は、容量が6000mAhで、重さは約195グラム。2.1A出力に対応する。価格は6980円だ。ボディの形が「H字」になっており、くぼんだ部分に充電用USBケーブルを巻き取って収納できる。4段階でバッテリー残量を確認できるLEDのほか、本体を衝撃から保護するソフトバンパーを備える。

DE-M01L-5220シリーズ

kn_buybat5k_02.jpgDE-M01L-5220

 エレコムの「DE-M01L-5220シリーズ」は、容量が5200mAhで、重さは約155グラム。2A出力に対応する。実売価格は3900円だ。出力がなければ約30秒で電源がオフになる「自動電源OFF機能」を備えたほか、節電アプリ「バッテリーセーバー」の6カ月ライセンスも付属する。カラーバリエーションにブラック、ブルー、グリーン、レッド、イエロー、ホワイトを用意する。

GH-BTLAシリーズ

kn_buybat5k_03.jpg「GH-BTLA」シリーズ

 グリーンハウスの「GH-BTLA」シリーズは、容量が5000mAhで、重さは約230グラム。2.1A出力に対応する。実売価格は7980円だ。省電力で長寿命の白色LEDライトを搭載しており、5段階の明るさと自由な角度調整が可能。本体には充電時などにスマートフォンを置ける滑り止めのゴムが付いている。

GZ-G60B

kn_buybat5k_04.jpg「GZ-G60B」シリーズ

 アッシーが取り扱うGIGABYTEの「GZ-G60B」は、容量が6000mAhで、重さは約129グラム。2.1A出力に対応する。実売価格は3980円だ。バッテリー残量を確認できるLED表示を搭載。安全性が高いパナソニック製セルを採用した。本体のカラーバリエーションはホワイトとブラックを用意する。

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XPマシンにWindows 8.1はインストール可能? バージョン別お勧め移行法

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 「Windows 8.1」をインストールするべきかどうかまだ悩んでいる——そのような読者に対するアドバイスは、その状況によってさまざまである。「使用しているPCのハードウェア構成」「どのバージョンのWindowsを使っているか」「必要な機能は何か」「リスクはどの程度許容できるか」といった要因だ。最も判断が難しいのは、「Windows XP」からの移行だが、「Windows 8」やWindows 8.1 Previewを使っている場合でも、Windows 8.1のインストールは必ずしも容易なわけではない。

SIMフリーのiPhone 5s/5cが発売――各キャリアの対応とメリット/デメリット

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 冬モデルの発売が相次いでいる、11月11日から11月22日の2週間。国内メーカーでは、「DIGNO M」を発売する京セラが発表会を開催した。京セラは、米国でも徐々にシェアを伸ばしており、ソニーモバイルに次いで海外のシェアも高いメーカーだ。ここでは、そうした海外戦略も明かされている。メーカー系では、ほかにも20日にLGエレクトロニクスが「isai」の発表会を実施している。タブレットに目を移すと、12日にAppleが「iPad mini Retinaディスプレイモデル」を発売した。さらに、NECはレノボとの協業で生まれた低価格で軽い「LaVie Tab S」を投入。奇しくも、発表日はiPad miniと同じ12日だった。

 このように、新端末の話題が盛りだくさんだった2週間だが、本連載では今回は京セラの国内外における戦略や、NECのAndroidタブレットに対する取り組みを紹介していく。また、22日には、Appleが突如、SIMフリー版のiPhone 5s、5cをオンラインストアの「Apple Store」で販売開始し、大きな話題を集めた。キャリア各社とも、このSIMフリーiPhoneを受け入れていく方針。ここでは、その影響も考察していきたい。

 京セラとNECについては、追って掲載する予定だ。

イー・アクセスはSIMカード単体の販売はしない方針

 22日、Appleはオンラインストアの「Apple Store」で、SIMフリー版のiPhoneを発売した。端末はiPhone 5sとiPhone 5c。本稿執筆時点では注文を受け付けている状態で、iPhone 5sは出荷までに1〜2週間、iPhone 5cは1〜3日かかる見通しだ。実店舗での販売は開始されておらず、今後、取り扱うかどうかの表明もまだされていない。

photophotoiPhone 5sと5c、両方のSIMフリー版が発売された

 価格はiPhone 5sの16Gバイト版が7万1800円、32Gバイト版が8万1800円、64Gバイト版が9万1800円。iPhone 5cは16Gバイト版が6万800円、32Gバイト版が7万1800円となる。これらのiPhoneにはSIMロックがかかっておらず、どのキャリアのSIMカードでも原則的に読み込むことはできる。ただし、iPhoneの周波数が適合しているのは、現時点でドコモ、KDDI、ソフトバンクの回線のみ。イー・アクセスがMNOとして提供する回線は、今のところ3Gの周波数が合わず、利用できない。LTEは1.7GHz帯が利用できるが、残念ながらSIMカード単体で契約する手段が用意されていない。現時点では、SIMカードの提供は「未定」(イー・アクセス広報部)とのことだ。

photo現時点では、オンラインストアのみで販売されている。iPhone 5sの出荷は1〜2週間とされている

SIMフリー版iPhoneの持ち込み契約はOK、ただし割引は対象外

 では、大手3社の対応はどうか。ドコモは、従来からSIMフリー端末の受け入れを行っており、iPhoneの場合も「SIMフリーのAndroid端末と同様に回線を提供する」(ドコモ広報部)とのこと。ドコモ版のiPhoneでは、現状「Xiパケ・ホーダイ for iPhone」しか選択できないが、SIMフリー版なら月々5985円の「Xiパケ・ホーダイ フラット」に加え、月々4935円の「Xiパケ・ホーダイ ライト」も選択できる。通信費を抑えたい場合は、SIMフリー版を利用するという手もありそうだ。ただし、ドコモから購入した場合に適用される、月々サポートがつかず、トータルでのランニングコストは割高になる点には注意したい。

 ドコモならではの特徴なのが、データプランで契約できること。「持ち込みでも『プラスXi割』は適用される」(ドコモ広報部)とのことで、「Xiデータプラン フラット にねん」なら月額料金は3980円になる。iPhoneを購入する初期費用はかかるが、iモードケータイとの2台持ちをしたいようなときにオススメできそうだ。

 端末購入に伴う毎月の割引が適用されないのは、KDDIも同様だ。同社はすでにSIMフリー端末向けにLTEの料金プランを用意していたが、SIMフリー版のiPhoneを持ち込んだ場合でもLTEを契約できる。ただし、キャンペーンが適用されないため、LTEフラットがKDDI版のiPhoneより525円高い5985円になる。

 ソフトバンクモバイルは、SIMフリー版iPhoneの発売に合わせ、SIMカードのみでのLTEプランの契約を開始する。こちらもドコモやKDDIと同様、端末購入に伴う「月月割」は適用されない。また、パケット定額サービスもキャンペーン適用対象外となり、「パケットし放題 for 4G LTE」が5985円になる。

3社の主なスマートフォン向けパケット定額サービス
キャリアサービス名料金
ドコモXiパケ・ホーダイ フラット5985円
Xiパケ・ホーダイ ライト4935円
auLTEフラット5985円
ソフトバンクパケットし放題 for 4G LTE5985円

SIMフリー版iPhoneのメリットとデメリット

 SIMフリー版のメリットは、SIMカードを差し替えながら使えることにある。海外に行ったときは、現地キャリアのプリペイドSIMカードを買い、格安に通信できるのが特徴だ。ポストペイド中心の日本ではあまり現実的ではないが、複数のSIMカードを持ち、用途に合わせて使い分けるといったことも可能となる。MNPや解約の際に、端末をそのまま別のキャリアで使える“自由”もある。

 逆に、デメリットは上記のように、端末に購入に伴う割り引きが受けられない点だ。Appleが割賦販売を行っているため、初期費用を抑えることは可能だが、キャリアで購入した際に受けられる通信費の割引は一切ない。

 お金を払って自由を取るか、割引を受けながら1つのキャリアで使うかの選択になるというわけだ。海外では、国によってどちらに重きが置かれているのかは異なるものの、SIMフリーとSIMロック、2つの仕組みが共存していることが多い。選択肢が広がるという点において、AppleがSIMフリー版の販売を開始したのは歓迎できる動きだ。

 日本では、ドコモがSIMロックの解除サービスを提供しているが、iPhoneは対象外。SIMフリー端末の販売も、海外ほど一般的ではない。そこに、「Nexus 5」や「Nexus 7」などの端末が登場し、徐々に風穴が開いてきた状況だ。ここに、ブランド力のあるiPhoneが加わることで、SIMフリーの端末が一般的に認知される効果は期待できる。価格の違いもあり今すぐSIMフリーが主流になることはないと思うが、日本でも選択肢の1つとして定着する可能性はある。また、格安料金を打ち出すMVNOの存在感も発揮できそうだ。

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「O! PLAY mini」に阿修羅……ASUSのオマケ弾がすごい

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「普通に買うと8000円くらいの品です」——ソフマップでO! PLAY miniオマケキャンペーン

 ソフマップ秋葉原リユース総合館では、ASUSTeKのZ87マザー「Z87-PLUS」(1万9980円)購入者に先着でメディアプレーヤー「O! PLAY mini」をオマケに付けるキャンペーンが週末から始まっている。「対象商品を替えてたびたび実施していますが、今回もそこそこの数量が入ったので、週末に買われれば間に合う可能性はけっこうあると思いますよ」という。

 O! PLAY miniはUSBメモリやSDカードなどの動画や写真、音楽をテレビで再生するメディアプレーヤーだ。「AutoPlay」という名前のフォルダを自作して、そこにマルチメディアファイルを入れるとテレビで自動再生されるといった特徴がある。「普通に買うと8000円くらいするようです」とのことだが、実際に8000円弱で出回っている。

og_akiba_001.jpgog_akiba_002.jpgオマケにつくASUSTeK「O! PLAY mini」(写真=左)とキャンペーン対象の「Z87-PLUS」(写真=右)

 また、ASUSTeK関連では、今週末に登場したハイエンドマザーボード「RAMPAGE IV BLACK EDITION」(5万7000円前後)の予約特典として、サイズ製の大型クーラー「ASHURA SHADOW R.O.G. EDITION」をオマケするキャンペーンも実施していた。発売後も、初回特典として同クーラーをオマケにつけるショップは多く、今週末に購入しても入手できる可能性は高い。ASHURA SHADOW R.O.G. EDITIONは、同社の10周年記念モデル「ASHURA SHADOW EDITION」にR.O.G.のロゴをプリントした仕様となっている。通常モデルの価格は6000円弱だ。

og_akiba_004.jpgog_akiba_005.jpgASUSTeK「RAMPAGE IV BLACK EDITION」と「ASHURA SHADOW R.O.G. EDITION」。マザーの詳細はアキバPick UP!でリポートしたい(写真=左)。ASHURA SHADOW R.O.G. EDITION。ストック分を数量限定の初回特典とする例が多かった(写真=右)

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台湾BungBungameがAndroidタブレット「KALOS」で日本参入――IGZO液晶+Tegra 4+Exmor Rカメラ搭載

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 BungBungameは11月25日、ハイスペックな10.1型Androidタブレット「KALOS(カロス)」を発表した。台湾と日本で同時発売した後、米国や欧州でも販売する予定だ。日本での発売は12月中旬の予定。価格はオープン、実売価格は4万5800円前後と予想される。

tm_1311_kalos_01.jpgtm_1311_kalos_02.jpg10.1型Androidタブレット「KALOS」

 同社は2008年に創業した台湾のソフトウェア/ハードウェアメーカー。2012年に同社初のタブレットとなるWindowsタブレット「Photon(フォトン)」を投入、続いてAndroidタブレット「MiSS(ミス)」を台湾と米国で発売した。2013年5月には日本支社(BungBungame Japan)を都内に設立し、KALOSで国内タブレット市場に参入する。

ハイエンドAndroidタブレット「KALOS」

 KALOSは同社タブレット製品のハイエンドモデル。シャープのIGZO技術による2560×1600ドット表示の10.1型ワイド液晶ディスプレイ、NVIDIAの新型SoC(System On Chip)であるTegra 4(1.8GHz)、ソニー製の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”を搭載した約1300万画素のアウトカメラ(オートフォーカス/フラッシュ付き)など、ハイスペックを特徴とする。

 OSはAndroid 4.2.2、メモリは2Gバイト(DDR3)、ストレージは16Gバイト(eMMC)を搭載。通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN(MIMO)、Miracast、Bluetooth 4.0、NFCに対応し、センサー類は加速度、ジャイロ、デジタルコンパス、環境光、GPSを内蔵する。

 インタフェース類は、Micro USB 2.0、ヘッドフォン出力、マイク、ステレオスピーカー(AM3D Audio Enhancementによるバーチャルサラウンド対応)、SDXC対応microSDメモリーカード、120万画素のインカメラを備える。プリイントールのアプリはAdobe Acrobat Reader、KingSoft Office、TeamViewer、MX Player、Vineなど。

 ボディはアルミニウム合金、カラーはブラックネイビーを採用。本体サイズは262(幅)×183(高さ)×8.9(厚さ)ミリ、重量は約600グラムだ。容量33ワットアワーのリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、バッテリー駆動時間は10時間以上としている。

 同社は画面保護フィルム、クリアケース、革製ケース、金属フレームなどのKALOS専用アクセサリも発売する予定だ。

tm_1311_kalos_03.jpgtm_1311_kalos_04.jpgtm_1311_kalos_05.jpg10.1型ワイド画面で2560×1600ドット表示のIGZO液晶ディスプレイを搭載(写真=左)。ソニー製の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”を搭載した約1300万画素のアウトカメラを内蔵する(写真=中央)。右側面に音量ボタン、Micro USB 2.0、ヘッドフォン出力、カバー内にSDXC対応microSDメモリーカードが並ぶ(写真=右)。充電はMicro USBで行う

Androidタブレット下位モデル「MiSS」

tm_1311_kalos_06.jpg10.1型Androidタブレット下位モデル「MiSS」

 なお、KALOSの発売に伴い、下位モデルのMiSSも値下げして国内で発売する。実売価格は2万9800円前後の見込みだ。MiSSはAndroid 4.1.1搭載の10.1型タブレット。1280×800ドット表示の液晶ディスプレイ、NVIDIA Tegra 3、1Gバイトメモリ(DDR2)、16GバイトeMMCを搭載する。

 通信機能はIEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 3.0+HSに対応し、センサー類は加速度、ジャイロ、デジタルコンパス、環境光、GPSを内蔵する。30ピンDockコネクタ、ヘッドフォン出力、マイク、スピーカー、SDXC対応microSDメモリーカード、120万画素のインカメラ、500万画素のアウトカメラ(オートフォーカス/フラッシュ搭載)も備える。

 本体サイズは259.6(幅)×184.2(高さ)×8.3(厚さ)ミリ、重量は約542グラム。容量26ワットアワーのリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、バッテリー駆動時間は最大10時間としている。

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日本IBMが地域イベントで明らかにしたクラウドサービスの全容

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始まった「IBMリーダーズ・フォーラム」第3弾

 「中部地域で3度目のリーダーズ・フォーラムにおいでいただき、ありがとうございます」

「IBMリーダーズ・フォーラム2013 中部」で話す日本IBMのマーティン・イェッター社長「IBMリーダーズ・フォーラム2013 中部」で話す日本IBMのマーティン・イェッター社長

 日本IBMのマーティン・イェッター社長は11月20日、同社が名古屋市内のホテルで開いた「IBMリーダーズ・フォーラム2013 中部」の冒頭でこう挨拶した。

 IBMリーダーズ・フォーラムは、全国地域の営業強化策として同社が昨年7月に支社を開設した東北(仙台)、中部(名古屋)、関西(大阪)、西日本(福岡)の4地域で開催しているプライベートイベントで、今回が第3弾となる。名古屋を皮切りに、来月にかけて残り3地域で順次開催する予定だ。

 各地域の産・官・学の「リーダー」を招いた同イベントは、昨年5月に日本IBMの社長に就任したイェッター氏の肝いりの活動で、同社幹部も顔を揃える力の入れようだ。昨年秋および今年春に続く今回の同イベントでは、「成長への挑戦 — テクノロジーが支える進化する経営」と題し、スマートな企業に向けたクラウドの活用などが話題に上った。

 まず、挨拶に立ったイェッター氏は、スマート企業について次のように説明した。

 「企業はこれから、データを駆使した精度の高い予測分析に基づく意思決定、情報と知見を生かした新たな生産プロセスと製品による価値の創造、“個客”のニーズに応えた価値の提供といった3つの要素を追求していく必要がある。これこそがスマートな企業への変革だ」

 そして、スマート企業への変革を支える基盤として、従来とは異なったテクノロジーや組織の構成員と文化、リーダーシップが求められると指摘。そうした企業の取り組みに向け、同社がクラウドサービスをはじめとしたトータルソリューションを提供していくことを強調した。

地域の有力者が語るビジネスのチャンスとリスク

 同イベントのメイン企画である地域の有力者によるパネルディスカッションでは、「Sustainable Growth — 成長におけるチャンスとリスク」をテーマに、岡谷鋼機の岡谷篤一社長、サーラコーポレーションの神野吾郎社長が登壇。日本IBMの三瓶雅夫専務執行役員が加わり、中部日本放送の石塚元章解説委員がモデレーターを務めた。

左から、中部日本放送の石塚氏、岡谷鋼機の岡谷氏、サーラコーポレーションの神野氏、日本IBMの三瓶氏によるパネルディスカッション左から、中部日本放送の石塚氏、岡谷鋼機の岡谷氏、サーラコーポレーションの神野氏、日本IBMの三瓶氏によるパネルディスカッション

 成長におけるチャンスとリスクについて、各氏は次のように語った。

 「チャンスをつかむためには、常に前進していくことが大事。当社の場合だと、ここ20年ほどでグローバル展開を大きく広げたことが成長につながっている。一方でリスクとしては、グローバルに広がった拠点の従業員に当社の理念や文化をどう浸透させていくかがある。これは根気よく培っていくしかない」(岡谷氏)

 「社会が目まぐるしく変化していく中で、その変化をチャンスととらえることが大事。地域に密着したビジネスを展開している当社としては、地域社会の変化に迅速に対応していくことを心掛けている。一方でリスクとなるのは、会社が大きくなるとつい保守的になりがちなことだ。常にチャレンジ精神を失わないようにしたいが、しっかりとしたリスクマネジメントも行っていかなければいけない」(神野氏)

 「昨今、ITと実ビジネスの融合が一段と進みつつある。この動きは企業にとって大いにビジネスチャンスとなる。一方で、企業が新たなIT化を進めていく上では初期の投資リスクが伴うが、クラウドなどのテクノロジーを有効活用すれば、そうしたリスクも軽減できるようになる」(三瓶氏)

 また、将来に向けて最も注力したい点について、岡谷氏は「グローバル展開においてもIT活用においても、結局は人材が生命線。多様な人材をどう育成していくかが最重要課題となる」と人材育成を強調。一方、神野氏は「当社グループではさまざまな事業を展開しているが、共通テーマとして“サーラクオリティ”を掲げている。経営効率を高めながら、それぞれの分野で強みを持ち、全体としてのクオリティを向上させていきたい」とクオリティをキーワードに挙げた。

 ちなみに、岡谷鋼機は創業340年を超える歴史を持ち、サーラコーポレーションは都市ガスをはじめ事業の多角化を積極的に進めている。その両トップが語る言葉は、非常に重みのあるものだった。

激戦区の「持たないプライベートクラウド」へ攻勢

 同イベントでは、IBMが展開するクラウドサービスについても説明が行われた。講演を行った日本IBMの下野雅承副社長 執行役員によると、「モバイル、ソーシャル、アナリティクスの活用のベースとしてクラウドが使われることで、今ビジネスのトランスフォーメーションが真に起こりつつある」とし、IBMが展開するクラウドサービスの全容を描いた図を示しながら、プライベートクラウドからパブリッククラウド、ハイブリッドクラウドまで、顧客ニーズに応じて提供していると説明した。

 筆者の記憶では、IBMが展開するクラウドサービスの全容を1枚の図で見たのはこれが初めてだ。パブリックとプライベートのクラウド形態のありようや言葉の使い方を見ると、改めてIBMのクラウドサービスへの取り組みがよくわかる。

 下野氏は、この図に描かれた個々のクラウドサービスとともに、今年夏にIBMが買収した米SoftLayerのIaaS型サービスを軸に、図の中央に記されたハイブリッド型の専用プライベートクラウドに一層注力していくことも強調した。逆に言えば、SoftLayerのサービスが加わったことで、クラウドサービスの全容が明確になったとも見て取れる。

 IBMが展開するクラウドサービスの全容 IBMが展開するクラウドサービスの全容

 IBMが言うこの専用プライベートクラウドは、IT資産をクラウドベンダーが所有し、それを特定の企業グループが利用する「ホスティング型プライベートクラウド」と呼ばれる形態のものだ。ユーザー企業が所有しないことから「持たないプライベートクラウド」ともいわれる。実はこの「持たないプライベートクラウド」が、クラウドサービス市場で今もっとも激戦区となりつつある。

 つまり、IBMはSoftLayerのサービスを取り込んだことで、その激戦区にさらなる攻勢をかけようというわけだ。しかもパブリックからプライベートまで全てのサービスを取り揃えた上でだ。それを示したのが、全容を描いたこの図である。

 さらにいえば、日本IBMが今回のイベントでこうしたクラウドサービスの全容を恐らく初めて示して見せたところに、同社の地域展開への力の入れようがうかがえる。これから行われる3地域でのイベントでも大いに注目を集めそうだ。

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Webを見ただけでアプリが落ちてきた!? 笑えないスマホ時代の「ルーマニアのウイルス」

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著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。アイティメディアのONETOPIでは「ディズニー」や「博物館/美術館」などのキュレーターをこなしつつ、自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め日々試行錯誤中。


 今回はまず、ネット上に10年以上前からある笑い話「ルーマニアのウイルス」を紹介しましょう。ルーマニアからこんなメールが来るそうです(原文は英語ですが、筆者が翻訳しています)。

件名:ウイルス警告

重要度:低

このメールを受信した人へ

あなたはルーマニアのウイルスを受け取りました。

ルーマニアでは技術が発達していないので、これは手動のウイルスです。

あなたのHDDを手動ですべて削除し、このメールをあなたの知り合いすべてに送ってください。


 10年前は笑えたこのジョークですが、今は時代が変わりました。筆者はとうとうルーマニアのウイルスの「技術」が時代に追いついたのかも、と思い始めています。

Webを見ているだけでアプリが勝手にダウンロードされた!?

 AndroidスマートフォンでWebサイトを見ていると「mobogenie_1501.apkを保存しますか?」と表示されるという報告がありました(参照リンク)。原因は「広告バナー」。あるネット広告配信事業者のバナーが表示されると、アプリのダウンロードまで行う仕掛けになっていたようです。

 このアプリ自体はいわゆるウイルス/マルウェアではなく、さらに別のアプリをダウンロードするためのアプリだそうです。詳細はセキュリティ企業のネットエージェントのブログ(参照リンク)に解説があります。このアプリはあくまでダウンロードされるだけなので、インストールせずに削除してしまえば実害はない……はずです。

AndroidいますぐAndroidスマホのセキュリティ設定を確認しましょう

 この事案からいくつかの問題が浮かび上がります。広告配信ネットワークを使って、閲覧者の同意もなしにアプリをダウンロードさせようとするモラルの問題は改めて議論すべき点でしょう。

 もう1つ重要な問題は、セキュリティの設定をユーザー自身がゆるくしてしまうことで自ら悪意のあるアプリを呼び込んでしまうスマホ版「ルーマニアのウイルス」です。この問題、防ぐ方法はないのでしょうか?

 まず、Androidスマホをお持ちの人は、今すぐセキュリティ設定を確認してみましょう。「設定」の中の「セキュリティ」を開いて、「提供元不明のアプリ」のチェックが外れていることを確認してください。バナー広告と一緒にダウンロードされるapkファイルは、このオプションにチェックが付いていなければインストールされることはありません。でも、このチェックが入ったならば、あなたのスマートフォンに「どのようなアプリでも」インストールできるのです。

 「そんなチェックを入れるはずがないよ」と思うかもしれません。でも、Google Playに登録されていないアプリでは、このオプションのチェックを付けてからダウンロードし、インストールするよう指示していることが多いのです。万が一、そのアプリが悪意あるマルウェアだったとしたら「ルーマニアのウイルス」を地で行く展開になります。

 スマホの設定項目は多数ありますが、特に「セキュリティ」部分の設定では、その内容を熟知しないまま変更するのは大変危険です。上記のオプションを変更することは、あなたのスマホのセキュリティを自ら下げていることになります。

 プログラムの欠陥を突くより、人間の隙を突くほうが簡単です。「ルーマニアのウイルス」にやられないよう、私たちも知識で防御していきましょう。

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Windows XP移行の新ツールが登場、もはや移行しない理由はない

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 老朽化したエンタープライズ環境を「Windows 7」や「Windows 8」にアップグレードしようとしているIT担当者は、「Windows XP」向けの新しいツールを使用すると移行の問題を緩和できる。

 米1E Inc.と米Adaptivaが提供する新しいツールを使用すると、エンドユーザーの移行にかかる時間を短縮し、環境について詳細な情報を得られる。そのためIT管理者は十分な情報に基づいてソフトウェアライセンスに関する判断を下すことができるだろう。

31%の企業がWindows XPを依然として利用

CMSハッキングの脅威――大量のWebサイトを無差別攻撃

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 第2回「“危ないWebアプリ”を生む『既存コードの脆弱性』の怖さ」は、Webアプリケーションを取り巻く環境の変化として既存コードの脆弱性を紹介し、サードパーティー製コードの危険性について解説した。

 第3回となる今回は、サードパーティー製コードの代表格である「コンテンツ管理システム(以下、CMS)」に対する攻撃、つまり「CMSハッキング」について取り上げる。複数の研究機関による調査結果などに基づいて、CMSの攻撃トレンドやセキュリティリスクを解説する。

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