「大画面×軽量」ノートがこれからのビジネスPCに必要
既報の通り、パナソニックは「Let'snote」の秋冬モデルを発表した。今回の新モデルでは、14型ワイド液晶ディスプレイを搭載する「LX」シリーズを追加し、全モデルでCPUをHaswell世代に刷新した。店頭モデルは2013年9月13日、Webオリジナルのマイレッツ倶楽部モデルは2013年9月中旬以降に発売する。製品発表会では新製品紹介のほか、「LX」シリーズを投入した背景を説明した。
「Let'snote LX3」の製品コンセプトは「持ち出せる 世界最軽量 大画面モバイル」だ。同社ITプロダクツ事業部 事業部長の原田秀明氏は、現在のビジネスPC市場は、タブレットの需要増、Windows XPのサポート終了によるリプレース需要、生産性向上へのニーズといったトレンドがあると説明。
「個人ユーザーは気軽に持ち出せる軽いオールインワンPCを、ビジネスユーザーはデスクトップとしても使える大画面モバイルPCや、頑丈な製品を求めている」と原田氏は述べ、これからのビジネスPCは、大画面かつ外に持ち出せる重量が求められるとアピールした。特にXPのサポート終了は「デスクトップPCとノートPCの2台持ちを1台にまとめる好機だ」(原田氏)という。
ユーザーへのアンケート調査も実施し、14型サイズのノートPCはモバイルできないと考えるユーザーがいることが分かったという。そこで同社は12〜13型サイズのノートPCを調査し、各製品の重量とフットプリントを調査。平均の重量は約1.3キロで、フットプリントの平均が約750平方センチメートルという結果が出た。
「いかに性能やデザインがよくても、この条件を満たしていなければモバイルPCとして買ってもらえない」(パナソニック AVCネットワークス ITプロダクツ事業部 テクノロジーセンター主任技師 安政馨氏)とし、この数値を目標に製品開発を進めたという。
大画面かつ軽いボディを実現するため、光学ドライブもパームレスト部分が開く方式ではなく、側面からトレーが出る方式を採用。トップケースをカバーの代わりに使いつつ、穴を空けて軽量化した。ファンも口径を広げた薄型軽量のデザインを新しく採用している。
Let'snoteでおなじみの“頑丈さ”も健在だ。天板のボンネット部を薄くしつつも、天板の平面部分に波形状のリブを配置して面強度を確保。トップケース内も樹脂のみの構造から、強度が必要な光学ドライブ周辺部分にマグネシウムを使用した。安政氏は「仮に軽かったとしても、すぐに調子が悪くなったり、壊れてしまうようなPCは真のモバイルPCとは呼べない」とLet'snote LX3の頑丈さをアピール。発表会では76センチからの落下テストや面強度のテストも実演した。
こうした工夫の結果、世界最軽量の14型ノートPCとなる(2013年8月28日現在、同社調べ)Let'snote LX3は生まれた。原田氏は「これまでもLet'snoteはお客様の声を取り入れて進化し、世界最軽量の製品を次々と発表してきた。このLet'snote LX3もそのラインアップに恥じない製品だ。今まで頑張ってきた結果をご紹介できることに喜んでいる」と語った。
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