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検証結果が示す“ウイルス対策ソフト限界説”のウソ、ホント

 特定の標的を執拗に狙うAPT(Advanced Persistent Threat)攻撃が後を絶たない。前編の「比較して分かったウイルス対策製品の実力」に続き、主要なウイルス対策製品のマルウェア検出率を検証する。

侵入テストフレームワークを使ったパッケージング

 今回は、人気の侵入テストフレームワーク「Metasploit Community Edition」を活用したテストの結果を紹介する。このツールはオープンな開発への貢献と柔軟性で定評がある。エクスプロイトやバックドアをファイルにパッケージングして侵入テストに使える機能は、数年前に追加された。このツールでは、PDFやMicrosoft Officeの全標準フォーマットなど、多くの人気ファイルフォーマットが作成できる。また、デフォルトのMicrosoft Windowsプログラムファイルをテンプレートとして、実行可能ファイルを生成することも可能だ。ユーザーは何の不審も抱かずにメモ帳(notepad.exe)を実行し、それが改ざんされていることにも気付かない公算が大きい。侵入テストではこの方法でウイルス対策エンジンをかわし、マルウェア作者が本物らしく見せかけた不正なコードを生成する手口をシミュレートできる。


正真正銘の4G「LTE-Advanced」が変える携帯ネットワークの未来

 皆さんはLTEについて聞いたことがあるに違いない。ほとんどのキャリアはこの規格に基づく携帯サービスを4Gとうたっている。LTEは「Long Term Evolution」の略語。この技術の開発が2004年に始まった当時は良い名前と思われた。だが、今は2013年であり、LTEの後継の「LTE-Advanced」が日の目を見ようとしている。

 Advanced(高度な)が付かないLTE自体も優れた技術だ。理論上の最大スループット300Mbpsや、オールIPのコアネットワークといった特徴を持つ。「4G」という言葉には国際電気通信連合(ITU)の正式な定義があるが、携帯業界のマーケティングでは、LTEに加えてHSPA(High Speed Packet Access)、HSPA+、その他幾つかのネットワーク技術を指す総称として使われており、ほとんどの人にはこの意味での4Gの方がなじみがある。LTEはこれらの技術の代表格だ。

 これに対し、LTE-Advancedは正真正銘の4G規格だ。その実効速度は必ずしもユーザーをうならせるものではないだろうが、この規格により、キャリアは帯域需要の増大に対応していける。数年はかかりそうだが、LTE-Advancedの幾つかの課題が克服されれば、当分はこの技術で全てのトラフィックが伝送されるようになるだろう。

Google Buzz、7月17日に完全終了 データはGoogleドライブに自動保存

 米Googleは5月25日、2011年10月に終了したソーシャルサービス「Google Buzz」のユーザー宛のサポートメールで、同サービスへの既存のユーザー投稿を7月17日にGoogleドライブに自動的に移行し、サービスを完全に終了させると伝えた。

 Google Buzzは、2010年2月、米Twitterや米Facebookなどのソーシャルサービスの人気が高まる中、Gmailの1機能として追加されたGoogleのソーシャル機能。ユーザーインタフェースが分かりにくかったり、プライバシー問題で提訴されたりしたこともあり、ユーザー数は拡大しなかった。

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 Googleはその後、2011年6月に別のソーシャルサービス「Google+」を公開し、同年11月にGoogle Buzzへの新規投稿機能を終了した。

 現在、Google Buzzの既存データはユーザーのプロフィールページで閲覧できるが、これが7月17日に同じアカウントで利用しているGoogleドライブに自動的に移行・保存される。Google Buzzのデータの容量は、Googleドライブの無料容量(15Gバイト)にはカウントされない。

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現在もユーザープロフィールで過去の投稿を閲覧できる

 公開設定での投稿は、プロフィールページのリンクから他のユーザーも閲覧できる。これらの投稿に付けられたコメントもそのまま読むことができる。他のユーザーの投稿に付けたコメントは相手のGoogleドライブに保存されるので、自分が付けたコメントを公開されたくない場合は7月17日までに自分のBuzzのコンテンツを削除する必要がある。

 ユーザーは7月17日まで、こちらで過去の投稿を確認でき、こちらで削除できる。

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OM-Dをしのぐ高性能機 「OLYMPUS PEN E-P5」(β) ファーストインプレッション

 2012年、オリンパスのミラーレス一眼は、3月に登場した「OLYMPUS OM-D E-M5」を皮切りに、秋にはOM-D画質と称して同じ撮像素子を搭載したエントリーモデル「OLYMPUS PEN Mini E-PM2」と「OLYMPUS PEN Lite E-PL5」と投入。撮像素子を統一し、ラインアップをすっきりさせた……のはよいことだが、ひとつだけ心配させられたのは、PENシリーズの主力モデルだったPシリーズに後継機が出なかったことだ。

 PENの主力モデルはどうなったのか、という不安の声も出ていた中、満を持して登場したのが「OLYMPUS PEN E-P5」である。長く待たせた分か、中味はフルモデルチェンジ。最上位モデルであるOM-D E-M5をしのぐ高性能を手に入れ、さらに操作系も一新し、ハイエンド機に相応しいカメラとして登場したのだ。そのファーストインプレッションである。

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「OLYMPUS E-P5」&「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」

 なお、本稿に使用した機材はβ機であることをあらかじめお断りしておく。

OM-Dをしのぐ高性能とは

 E-P5はP3に比べて大きく進化した。

 基本性能はOM-D E-M5(以下、OM-Dと略します)をベースにさらに強化したもの、と思って良さそうだ。

 撮像素子はOM-D、PM2やPL5と同じでマイクロフォーサーズサイズの1600万画素CMOSセンサーである。ボディ内手ブレ補正はOM-Dと同じ5軸手ブレ補正を搭載。上下左右の回転ブレにくわえて、上下左右のシフトブレとローリングのブレにも対応。特にちょっとしたブレにシビアなマクロ撮影時にこれがよく効く。

 さらに「IS-AUTO」として自動的に流し撮りへ対応。流し撮り時(製品発表会ではブランコを追いかける円弧状の流し撮りへの対応も披露)は自動的に必要な方向の手ブレだけ補正されるなど強化された。

 続いてシャッターユニット。PENもOM-Dも最高1/4000秒だったが、P5は1/8000秒という超高速シャッターに対応。一眼レフでもハイエンド機でしか実現してない速さだ。これに加えて、ISOローとしてISO100相当のISO感度設定にも対応した。

 例えば同社は17mm、45mm、75mmとF1.8の単焦点レンズを用意しているが、晴天下では明るすぎて絞り開放で使えない。1/8000秒でISO100ならかなりの晴天下でも使えるし、1/8000秒あればかなりの被写体をピシッと止められる。メカ的にはOM-Dをさらに強化したものと思っていいだろう。

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45mmF1.8のレンズを装着し、絞り開放で1/8000病で連写した中の1枚。晴天下でも絞り開放で撮れるし、1/8000秒という超高速なシャッタースピードも使える

 もうひとつの機能的な強化点はWi-Fi内蔵。

 他社に比べてWi-Fi搭載が遅れていたオリンパスであるけれども、E-P5でとうとう搭載。スマホへの写真転送とリモート撮影をサポートする。ユニークなのはカメラにスマホを接続する際面倒だったパスワード入力をQRコードで解決しようというもの。

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このようにQRコードが表示される

 オリンパスの専用アプリからQRコードを読み込むと設定が自動的にセットされる。パナソニックはNFCを利用したが、QRコードならNFC未対応スマホ(iPhoneとか)でも大丈夫。今回は使用した時期の関係でスマホ側の対応アプリがリリースされておらず、試せなかった。製品版に期待だ。

新しい操作系は素晴らしい使い勝手

 デザインも変わった。ロゴが「OLYMPUS」から「OLYMPUS PEN」になったのは大きな違いなんだけれども、それ以上に操作系に注目したい。

 従来のPENは背面にある円筒形のダイヤルと、十字キー周りのロータリーダイヤルで露出のコントロールをしていたのだがそこを一新。OM-Dで定評のある前後ダイヤル式になった。シャッターボタンの下に前ダイヤル、後ろに後ダイヤルがあり、グリップしたままどちらも回せる。これはいい。

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シャッターボタンの下に前ダイヤル(写真=左)、背面には後ろダイヤルがある。録画ボタンの下にあるのがFnレバー。これを切り替えてダイヤルの設定を変更できる(写真=右)

 さらに背面の録画ボタンの下にFnレバー(ファンクションレバー)がついた。これがかなりよい。

 レバーを1にすると2つのダイヤルは露出系(絞りと露出補正とか)、2にカチッと倒すと2つのダイヤルがISO感度とホワイトバランスの各調整に切り替わるのだ。レバー操作ひとつで、ダイヤル4つ分に使える。これは便利(ただし、ISO感度とWB以外には割り当てられない)。

 また、ダイヤルはいつも露出系にしときたい、レバーを2にしたまま忘れてISO感度やWBを変えちゃうのはイヤ(何度もやりました)、という人はレバーを他のモードにするといい。

 例えばモード4にするとレバーで2つのフォーカスモード(S-AFとMFとか)を切り替えられるのでMFをよく使う人にお勧め。モード3にするとレバー2にしたとき動画ボタンをFnボタンとして好きな機能を割り当てられる。

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Fnレバー機能のカスタマイズが可能

 レバーとツインダイヤルは凝ったセッティングで撮影したい人にすごくよい改良だ。

 それ以外は従来のPENを踏襲。上面にはFnキーがあるし、背面には拡大キーがある。背面モニタはP3と同じくチルト式で、パネルは有機ELから液晶パネルに変更。静電容量式タッチパネル搭載は変わらずだ。

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E-P3の背面。モニタは3インチの液晶モニタになった。もちろんタッチパネル機能を搭載している

 アートフィルターは2012年秋モデルから搭載されているウォーターカラーを含む12種類。

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同社製品ユーザにはおなじみ、ドラマチックトーン

 さらにフォトストーリーモードを追加。複数の写真を1枚にレイアウトした撮影を行う機能で、レイアウトやアートフィルターの組み合わせを楽しむことができる。

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1:1フレームを3分割し、アートフィルター「デイドリーム」をかけた組み合わせ。

 バッテリはOM-Dと同じBLN-1となった。こんなところにもOM-Dの影響が見て取れる。

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OM-DとE-P5。こうしてみると、OM-Dからとんがり帽子部(EVF)を取り除いた状態に近い
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中国の「非ネット世代の中年」と「微信」(WeChat)で伝播する市民デモを追った

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化学工場「昆明 PX」(パラキシレン)建設に反対するデモ

 5月16日、雲南省の昆明でデモが起きた。昆明の郊外「安寧」での化学工場建設反対のデモだ。

 昆明の中心に位置する繁華街の北端「正義坊」には3000人もの市民が集まった。「正義坊」の先には大通り「人民路」を挟んで「五華山」に「雲南省政府」がそびえ立つ。しかし正義坊から雲南省政府への道は人民路の前の警察官の分厚すぎる壁があり、「五華山」には市民は声をあげるしかなかった。「正義坊に正義なし、安寧に安寧なし」と揶揄された。

 またネット検閲もデモ伝達をある程度塞いだ。スマートフォンでデモの写真を撮り、マイクロブログ「微博」(Weibo)で送る人が続々と出たが、その書き込みはすぐに消された。ニュースメディアはその日は一切報じなかったが、翌日時間をおいて報じられて、そしてまた消された。未確認ながら「現場での電話も封じられた」という声も上がった(日ごろから中国のネット管理に不満を持っている人が大げさに叫んだのかもしれない)。

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雲南省

 それでも多くのデモ現場の写真が流出した。筆者自身、昆明は縁のある土地であり、多くの知人がいることから、デモは逐一様々な連絡方法で伝わった。微博も活躍したが、それ以上に中でも活躍したのが「微信」、英語名で「WeChat」と呼ばれるメッセンジャーアプリだった。より詳しく書くと、1対1ではなく微信のグループチャット機能「朋友圏」のサービスである。

 多くの昆明の知人から「正義坊で散歩なう!(散歩はデモ時のデモの代替用語)」とメッセージと微信の画像が飛んできた。掲示板でもブログでも百科サイトでも、転載慣れしているため、現場にいるかいないかは問わず、とにかく多くの昆明人の知り合いからデモ情報が写真付きで送られてきた。

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デモの画像は微博にも次々と投稿された

 「微信」はLINEと同種のメッセンジャーアプリ。中国向けのLINE(「LIANWO(連我)」は最近NGワード入力チェック機能が搭載されたことで話題になったが、その機能はおそらくサーバでなくクライアントアプリ側でチェックする程度の簡易なものと言われている。中国人はローカライズされた中国製サービスばかりを利用するようになったため、Whatsappやカカオトークを利用しようとはしない。同様の理由でLINEの利用者もそう多くない。少なくとも昆明のデモでは活躍していなかった。

 一方微信に関しては、リリース元の騰訊(Tencent)に微信だけでなく、「騰訊微博」やチャットソフト「QQ」など同社のWeb 2.0的サービスで共通に使うフィルタリングサーバがあるという話があるものの、その詳細は謎に包まれている。

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あの日、微博で昆明情報がホットワードになった

 微信は無料で音声通話やボイスメッセージングができることがウケて中国で急速に普及しており、そのユーザー数は今月、4億に達したという。ご存じのとおり、中国には漢字こそ同じだが北京語に近い「普通語(標準語)」のほか、上海語、広東語、四川語、それにチベット語、ウイグル語など無数の言語がある。音声でのNGワードのフィルタリングを全方言に対応することは難しい。実際Tom-Skype(中国企業Tomと提携した中国版Skype)においても、送受信された文字列でひっかかった場合に音声やファイルを傍受するというプロセスがあることが判明している。

 ともなれば音声(ましてや中国内陸の西南端の雲南省である)ならばマークされる危険は少なさそうだが、実際には人々は国産サービスでテキストと写真を送るばかり。外国のサービスでかつ音声メッセージングを利用すれば情報の広がりを阻止することは難しそうだが、新しいサービスであるメッセンジャーアプリが登場しても、従来と同様の「国産サービスの利用」と「テキスト転載」が多いため、容易に要注意人物の洗い出しができそうだ。

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ギガバイトが“次世代”マザーボードを公開

 ギガバイトが次世代マザーボード製品に関する国内説明会を実施。同社で日本地域を担当するTeresa Ping氏と、プロダクトディレクターのApollo Chang氏が来日し、新製品の特徴を解説した。

 ラインアップは従来同様、オーバークロッカー向けのOCシリーズとゲーマー向けのG1.Killerシリーズ、そしてスタンダードシリーズだ。次世代CPUに対応する今回のモデルは、同社が「Ultra Durable 5+」と呼ぶ4つの特徴を備えている。

 1つはUltra Coolで、今回のモデルではヒートシンクのデザインを大きく変更。特にG1.Sniper 5は空冷と水冷に両対応したヒートシンクを備えた。2つ目のUltra Performanceでは、デジタルPWMコントローラによる安定的な電源供給を実現。3つ目のUltra Safeは、2つのBIOS ROMチップによるBIOSエラー時の自動修復機能だ。最後はUltra USB 3+で、合計10ポートのUSB 3.0ポートを搭載している。ほぼ従来の特徴を継承するがそれぞれ細かく強化された形だ。

 このほか、従来の固体コンデンサと比べて約2倍の寿命を持つ日本製コンデンサの採用や、CPUのソケットの金メッキ処理といった独自設計基準による品質の向上、インテル製LANコントローラ搭載モデルの拡充、UEFIインタフェースの刷新なども目を引く。

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台湾ギガバイトAsia Sales Division DirectorのTeresa Ping氏(写真=左)。同社Product planning Division DirectorのApollo Chang氏(写真=中央)。同説明会では国内の有名ゲームチームであるDetonatioNとの協業も発表された。左がチーム代表のLGraN氏、右が日本ギガバイトの中村氏。日本におけるe-Sportの発展をバックアップしていく(写真=右)

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「Ultra Durable 5+」と呼ばれる4つの特徴のほか、長寿命コンデンサの採用やカスタマイズ可能な新UEFIなどもトピックだ。ちなみにUEFIの色は、OCモデルがオレンジ、ゲーミングモデルがグリーン、スタンダードモデルが青と、ラインアップに合わせてある

 なお、オペアンプを交換可能なG1.Killerシリーズなどの特徴は、台湾新北市で先行公開されたリポートの通り(「G1-Killer」の“次世代マザー”を先行公開)。発売は6月2日で価格は後日発表される予定だ。

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「GA-Z87X OC Force」(写真=左)、GA-Z87X OC(写真=中央)、G1.Sniper 5(写真=右)

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G1.Sniper 5 M5(写真=左)、GA-Z87X-UD5H(写真=中央)、GA-Z87X-UD4H(写真=右)

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GA-Z87X-UD3H(写真=左)、GA-Z87X-D3H(写真=中央)、GA-Z87-D3HP(写真=右)

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GA-Z87-HD3(写真=左)、GA-H87-HD3(写真=中央)、GA-B85-HD3(写真=右)

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GA-Z87M-D3H(写真=左)、GA-Z87M-HD3(写真=中央)、GA-H87M-HD3(写真=右)

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GA-H87M-D3H(写真=左)、GA-B85M-D3H(写真=右)

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写真で解説する「MEDIAS X N-06E」

使い勝手を重視したデザインとイルミネーション

 「MEDIAS X N-06E」は、NECカシオモバイルコミュニケーションズが2013年春モデルで投入した「MEDIAS X N-04E」の後継機となるスマートフォンだ。N-04Eが20〜30代の男性ユーザーをターゲットにしたモデルだったのに対し、N-06Eは女性ユーザーを意識した仕様を数多く採用している。月々サポート適用後の実質負担額は3万円台後半の見込みだ。なお、「はじめてスマホ割」「ありがとう10年スマホ割」は適用できない。

 女性ユーザーを意識したN-06Eの本体は、幅が67ミリ、厚さ約8.5ミリとスリムなサイズであるだけでなく、背面を上部から下部にかけて徐々に薄くすることで、手になじみやすいデザインを採用している。この本体サイズと形状は、小柄なユーザーに配慮しただけでなく、4.7インチで解像度が720×1280ピクセルの有機ELディスプレイを搭載しながらも、片手だけの操作性も重視している。このような、小型でスリムなボディとしながらも、IPX5/8の防水規格とIP5Xの防塵規格に対応する“全天候型”スマートフォンとなっている。

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ボディカラーのバリエーションはWhiteとPinkを用意する。画面下部には画面のオンとオフを切り替え可能なハードウェアキーを搭載した(写真=左)。背面下部にMEDIASのロゴを配置する(写真=中央)。ボディの下部が緩やかなカーブを描いており、親指の付け根が当たりにくくて片手でも持ちやすい(写真=右)

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端末上部には赤外線ポート、micro USB端子、3.5ミリイヤフォンジャック端子を搭載する(写真=左)。端末下部にあるのはストラップホールのみだ(写真=右)

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本体左側面と(写真=左)本体右側面(写真=右)。右側面の左側になる端末上部でわずかに厚みがある。端末右側面には電源ボタンとボリュームキーを備えている

 N-06Eでは、“ケータイ”のNシリーズでも人気の高かった「オーロライルミネーション」を採用している。電話やメールの着信などを多彩なパターンのイルミネーションで知らせてくれるので、見逃し防止にも役立つ。

 さらに、本体下部だけでなく、イヤフォンジャック内部も点灯する「イヤフォンジャックイルミネーション」も導入した。この機能の利点は、バッグや胸ポケットにN-06Eを入れているときに、端末を上から覗くだけで着信を確認できることだ。また、市販のイヤフォンジャックアクセサリー(透明、または、半透明の素材が望ましい)を装着すれば、イルミネーションの視角効果がより“多彩”になる。

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画面のオンとオフの操作では10種類、着信通知では15種類の点灯パターンを設定可能だ(写真=左)。イヤフォンジャックのイルミネーションは、画面のオンとオフの操作で3種類、着信通知で3種類、通話中で7種類の点灯パターンを設定できる(写真=中央)。透明、または、半透明素材のイヤフォンジャックアクセサリーを装着すると、視覚効果が増す(写真=右)

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ようやく、マイナンバー。

 5月24日、マイナンバー法案「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」がやっと成立した。消費税上げと連動するはずの制度として2012年に提出されたものの、解散をめぐる政治的駆け引きのあおりをくらい、いったん廃案に。自民党政権となって再提出されていたものだ。このため、税と社会保障の共通番号「マイナンバー」は、当初予定から1年ズレて、2016年にスタートする。

 しかし実は私は中身をよく分かっていない。前政権の末期に、うかつにもマイナンバーに関する講演を引き受けてしまったため、慌てて内閣官房のサイトから資料を全部ダウンロード、読んでみた上で、ちまたに出回っている書物を数冊買い込んで、繰り返し読んでみた。それでよく分かったことがある。やっぱり「よく分からん」ということだ。結局、その講演は、よく分からん、ということをコクるプレゼンになり、聴衆もよく分からずに来ていたから、それはそれで、みんなよく分かっていないことが、よく分かった。

 プレゼンに当たり、自分に関する番号を片っ端からチェックしてみた。運転免許証、パスポート、年金手帳、税務署からの請求、皆別の番号が付いていて、国や公的機関が管理している。大学や企業そのほかの所属団体の証明証、電話番号、病院の診察券、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、アメリカに住んでいたころ取得したソーシャルセキュリティナンバー……。皆番号が付いていて、誰かが管理している。一方、これだけ番号がある中で、国民全員が持ち公的機関が管理する番号はなかった。

 この制度は「国民ID制度を作る」より「税と社会保障の一体改革を進める」という目的に集中してつくられている。税・社会保障の分野に限定した番号を国民に与える。すると所得が把握しやすくなるし、行政コストも減るだろう、ということだ。国民に与える番号は、氏名・住所・性別・生年月日の4情報と関連付けた個人番号。これを住民基本台帳で管理・把握しようとする。10年前に住基カード、住基ネットで騒ぎになり、あまり使われてこなかった仕組みを、もう一度きちんと使おうとする仕組みだ。

 よく分からん点に関しては、経緯をひもとくと、なぜそうなっているかが少しだけ分かる。2つのトラウマが関わっている。

 まずはグリーンカード。非課税貯蓄(マル優)を名寄せするため少額貯蓄等利用者カード=グリーンカードを導入しようとし、1980年に法案の可決までいったのだが、郵政・金融業界が反発、85年に廃止された。収入の把握には大変な政治的抵抗があったのだ。そして住基ネット。2002年に稼働したものの、民間は使えず、数字もわざと覚えにくいものにされ、つまり過剰に安心対策を行ったせいで2011年末で621万枚、国民の5%しか使われていないという。

 しかし、それでもやらなければ、となってきたのは2つの事件が後押ししたから。

 まずは2007年の消えた年金。該当者不明の記録5000万件が発覚した。基礎年金番号と氏名・住所・生年月日が正しければ照合可能だったという。今もなお半分が不明のままという。これは人災だ。そして2008年のリーマンショック。定額給付金1人1万2000円が給付された本来は所得制限を掛けたかったのだが、全国民の所得が捕捉できないので、全国民に定額給付されたわけだ。これらは皆前の自民党政権の出来事。だから、現政権が責任を負ってるんだよね。

 マイナンバーの役割として政府資料にはさまざまなものが挙げられているが、給付付き税額控除、本人確認、添付書類削減の3つがポイントかと。

 給付付き税額控除は、消費税上げの逆進性対策として導入が検討されている仕組みで、税額控除で控除し切れない額を社会保険料を相殺するか給付する。だから税と社会保険を一体に捉えようというわけだ。

 本人確認も大事。2011年の震災時、見舞金を給付しようとしても身元確認手段がなく、金融機関の作業に支障が生じた。弱者にとってのセーフティーネットとなる。そして公的書類の添付書類削減。結婚・妊娠・出産・育児の場合、平均で女性は21種類の手続きが必要だそうだ。引越には最大13種類の添付書類が求められる。行政機関の連携でそれが減る。ぼくは人生51年で27回引越をしていて、間もなく28回目を予定しており、それ自体バカげたことだが、書類ワークに要するコストがちょいとでも減ればいいなと。

 でも、正直、あんまりうれしくはない。マイナンバーは数千億円のコストを掛けて大変な政治調整を要する割に、制度化のワクワク感が薄いというか。だって、税と社会保障だけなんだもん。

 一方、怖がっている人は多い。2011年3月の内閣官房調査によれば、「番号制度導入により国家によって国民が監視・監督される」46.9%。「偽造やなりすましによって、自分の情報が他人からのぞき見されたり不正利用されたりする」36.7%。「自分に関する情報が漏洩しやすくなる」27%。

 でも、国家監視でいえば、パスポートは外務省、免許証は警察、今でも管理したけりゃできる。パスポート番号を管理してくれていないと外国に入れずに困る。情報漏洩にしても、情報が漏れて本当に困ることって何だろう。正直、ネット化で莫大な利便を享受している私は、具体化していないぼんやりした不安でメリットをつぶすことが正当化できないでいる。

 もちろん、安心できる制度構築は大事で、目的外の特定個人情報の収集・保管の作成禁止、個人情報へのアクセス記録を自ら確認できるマイ・ポータルの構築、第三者機関(個人番号情報保護委員会)による監視・監督といった手段が取られようとしている。いや、していた。これもどこまでコストを掛けるか。だからといって、個人情報保護のあおりで見られたような、緊急連絡網が作れないとか、事故で搬送された人のリストを病院が警察に教えないとか、行政が民政委員に情報を渡さずに虐待家庭のフォローができないといった事態は、安心を求めて余計に不安をもたらした事例。

 要は、便利と安心のバランスをどう取るかだろう。

 このバランスの点では国によってバランスが違う。

 ・国による統制が強く、利用範囲が広い 北欧

 ・国による統制が弱く、利用範囲が広い アメリカ

 ・国による統制が強く、利用範囲が狭い ドイツ

という感じ。

 スウェーデンは政府への信頼が厚く、個人情報公開への許容度が高い。氏名・住所はプライバシー情報でなく公開が当然という考え方で、SPAR(情報登録庁) には「A市に住む年収xクローナの30代の女性リスト」といったことが申請できるそうだ。

 アメリカの社会保険番号SSN(Social Security number)は 行政以外に民間で幅広く利用されている。ぼくもアメリカに住む際、銀行口座の開設やアパートの賃借に必要なため、真っ先にこれを取った。プライバシーは民間と個人の自主判断に任され、連邦政府の規制・監督はない。ただし、インターネット普及後は、その弊害も顕在化してきたため、複数の州政府がSSNの利用を規制している。

 ドイツには納税者番号があるが、政府の個人情報管理への抵抗が強い。ナチスの影響らしい。日本はこのままだとドイツ型となる。それでいいのか、ということだ。

 便利と安心のバランスは、公開と保護のバランスと言い換えてもいい。マイナンバーはコンピュータ/ITシステムだけど、ネットをめぐる利便性と恐怖の問題と同様だね。ぼくはITの利便性をどう拡張するかに心を砕いているので、マイナンバーもいかに安心を確保するかよりも、どうメリットを広げるのかに関心がある。ここはマイナンバーを「慎重に」導入しようとする方々とは意見が異なる。

 病院・学校・銀行・引越・郵便局・ネット・郵便。公共的な領域に絞っても、いくらでも利用分野がある。金融・固定資産を一括管理する資産運用アドバイス。病院間をつないだ医療データのやりとり。さらに、一度IDを登録すれば、ほかのサイトでも同じIDでログインできる、いわゆるオープンIDに広げれば、ネット上のさまざまな民間サービスで利用できる。野村総研の試算では、番号制度による電子行政の効果3.8兆円に加え、民間でのID活用により10.5兆円の経済効果があるとしている。

 税と社会保障に限るだけでも不安が高いことを考えれば、そこまで広げるのは抵抗が大きかろう。しかし、税と社会保障だけで巨額のコストを掛けてシステムを構築するメリットも説明しづらい。というか、要するに私が良く分からないのは、メリットの小ささと安心コストの大きさがアンバランスじゃないか、ということだ。

 民間利用の範囲でいえば、「自由に認める」と「一切認めない」との間に、「利用者・顧客が同意すれば良い」とか「政府の許可制にかからしめる」とか、いろんな幅がある。でも、民間利用の可能性は、法施行後3年たってからようやく検討されるのだという。

 しかし、この件に限らず、メリットがどうでデメリットがどうで、便利がどうで安全がどうで、って話ばかりで、結局導入が見送られたり、利用が制限されたり。失った20年を通して日本が悩まされている症状だ。やってみよう、という空気になるにはどうすればいいんだろう。いい換気扇が欲しい。

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中村伊知哉(なかむら・いちや)

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。

京都大学経済学部卒業。慶應義塾大学博士(政策・メディア)。

デジタル教科書教材協議会副会長、 デジタルサイネージコンソーシアム理事長、NPO法人CANVAS副理事長、融合研究所代表理事などを兼務。内閣官房知的財産戦略本部、総務省、文部科学省、経済産業省などの委員を務める。1984年、ロックバンド「少年ナイフ」のディレクターを経て郵政省入省。通信・放送融合政策、インターネット政策などを担当。1988年MITメディアラボ客員教授。2002年スタンフォード日本センター研究所長を経て現職。

著書に『デジタル教科書革命』(ソフトバンククリエイティブ、共著)、『デジタルサイネージ戦略』(アスキー・メディアワークス、共著)、『デジタルサイネージ革命』(朝日新聞出版、共著)、『通信と放送の融合のこれから』(翔泳社)、『デジタルのおもちゃ箱』(NTT出版)など。

twitter @ichiyanakamura http://www.ichiya.org/jpn/


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TechTargetジャパン


日本HP、法人向けタブレットにLTEモデル投入 セキュリティ機能も強化

 日本ヒューレット・パッカードは5月27日、法人向けタブレットPC「HP ElitePad 900」の新モデルとなる「HP ElitePad 900 for au」および「HP ElitePad 900 for DOCOMO」を発表した。HP ElitePad 900 for auを6月中旬、HP ElitePad 900 for DOCOMOを6月下旬以降に発売する。

 ElitePad 900は2012年秋に発表し、今年2月から出荷を開始した製品。インテル Atomプロセッサ(Z2760)や2Gバイトメモリ、WXGA(1280×800ドット)などを搭載し、ディプレイに耐衝撃性に優れたCorning Gorilla Glass 2を採用、米軍調達基準「MIL-STD 810G」に準拠した堅牢性も特徴となっている。

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新製品の「HP ElitePad 900 for DOCOMO」(写真左)と「HP ElitePad 900 for au」。Modern UIには設定や管理のためのドコモおよびauのアプリがプリインストールされている

 今回発表の新モデルは、日本市場向けに専用開発され、相互接続試験で検証済みの通信モジュールを内蔵する。NTTドコモ対応モデルは3G(FOMA、800MHz/2GHz)とLTE(Xi、800MHz/1.5GHz/2GHz)、KDDI対応モデルは3G(CDMA/EV-DO、800MHz/2GHz)とLTE(au 4G LTE、800MHz/1.5GHz)のサービスエリア内で、同製品単体でもモバイルデータ通信が可能となる。KDDI対応モデルでの料金プランは「LTE フラット for DATA」となっている。なお、現時点ではMVNOサービスなどには正式対応しておらず、今後の検証については検討中という。

 セキュリティ対策の新サービスとして「Coputraceデータプロテクションサービス」「Coputrace Oneサービス」を5月30日から提供する。両サービスは、カナダのセキュリティ企業Absolute SoftwareがSaaSで提供しているデバイスの資産管理と紛失・紛失対策サービスをベースに、日本HPが提供するもの。

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「Coputrace」サービスの内容。リモートロック/データ消去と位置追跡の「Find My PC」サービスは本体料金に4年間のサービス利用料が含まれている

 データプロテクションサービスでは遠隔操作によるデバイスロック/データ消去と位置情報追跡、IT資産管理の機能、Coputrace Oneサービスではデータプロテクションサービスの内容に加え、位置情報追跡で所在が確認されたデバイスの回収も行う。利用料金はデータプロテクションサービスが4200〜1万4910円(契約期間による)、Coputrace Oneサービスが5565〜1万9530円(同)となっている。また、非接触ICカードを用いたログイン認証機能においてソリトンシステムズが提供する「SmartOn」、ジャパンシステムズの「ARCACLAVIS Revo」との動作検証をクリアした。

 このほか、ElitePadの機能を拡張できる「ジャケット」に物理キーボード、手持ちや肩掛けが可能なプロテクションケースを追加。ElitePad10台と同時に充電できる鍵付きケース「HP マルチタブレット充電モジュール」も発売する。キッティングサービスの「カスタムインテグレーションサービス」では6月中旬からHP ElitePad 900にも対応する。

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ElitePad 900の機能を拡張できる「ジャケット」

 製品価格は、ElitePad 900(for au、for DOCOMO共通)のWindows 8モデルが9万1350円、同Windows 8 Proモデルが11万11300円。物理キーボードのジャケットが2万5200円、HP マルチタブレット充電モジュールが9万9750円となっている。

 記者会見した取締役 副社長執行役員の岡隆史氏は、「ElitePad 900を出荷した2月以降、企業からWindow 8タブレットの導入検証用に購入したいというケースが相次いでおり、数十万台規模の受注獲得を見込める状況だ」と説明。

 Window 8タブレットに対する企業ニーズとして、IT部門からはセキュリティポリシーとの親和性や資産管理などのガバナンスへの対応があり、ユーザーとなる業務部門からはネットワークへの接続性や洗練されたデザイン性などがあるという。今回のLTE対応モデルの投入で、こうした多様な企業にニーズに対応できると述べた。クライアントソリューション本部長の九嶋俊一氏は、「外回りの営業やフィールドメンテナンス、店舗の業務管理、工場の製造機器の管理端末、経営者の利用など、あらゆる利用シーンに対応していける」を語っている。

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プロテクションケースのジャケットを装着したElitePad 900をデモンストレーションする九嶋氏

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ヤフー、1427人分のメアドとYahoo!JAPAN ID入りメール誤送信 「ヤフオク!」ユーザー最大835人に 担当者のミスで

 ヤフーは5月27日、1427人分のYahoo!JAPAN IDとメールアドレスの組み合わせリストを、835人の「ヤフオク!」ユーザーに対してメールで誤送信するという事故が発生したと発表した。担当者のオペレーションミスが原因で、先日発表した不正アクセスによるユーザーID・パスワード流出とは関係ないとしている。

 誤送信が行われたのは5月25日午後9時ごろ。社内でのメールマガジン作業中に担当者がデータの指定をミスし、「ヤフオク!」上の一部出店者からのメールマガジンを受け取るためにユーザーが登録したメールアドレスとYahoo!JAPAN IDの組み合わせ1427人分が本文に記載されたメールを、835人に誤送信したという。

 誤送信されたリストに含まれていた1427人のユーザーには、お詫びの連絡を行っている。誤送信されたメールを受け取った可能性がある835人のユーザーに対しては、お詫びと、受信メールの削除を依頼するメールを送信した。

また、別のユーザーに別のID・メールアドレスのリストを誤送信した可能性も「低いながらある」(同社)としており、その人数とリスト数については「調査中」としている。

 同社は、「今回の事態を招いてしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。「今後は体制の見直しなどの再発防止策の構築に努める」としている。

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「Windows RT」、「8」とは何が違うんでしたっけ?

Q:「Windows RT」って何? Windows 8とどう違うの?

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Windows RTを搭載する「Surface RT」

 Windows RTは、Windows 8と同じユーザーインタフェースを持つ、タッチパネル+ARM搭載モバイル機器向けのOSである。

 Windows 8との違いは、

  • 「ARMアーキテクチャ」を採用するマシンで動作する
  • Officeが標準で付属する
  • x86/x64アプリケーションは動作しない
  • 単体販売はなし

 など。ユーザーインタフェースこそWindows 8とほぼ同じだが、従来までのWindows用ソフトウェア(x86/x64アプリケーション)は動作しない──のが特に大きな違いになる。



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Windows 8のシステム構成図。このうちWinRT APIを中心に、Win32を除く部分をWindows RTではサポートする

 改めて、Windows RTは組み込み機器、そしてスマートフォン/タブレットですでに馴染みあるものになりつつある「ARMアーキテクチャ」──で動作するWindowsを目標に、Microsoftが開発したOSだ。操作方法もWindows 8と同等で、Windows 8で採用された「WinRT API(Windows Runtime API)」をサポートし、Windowsストアから「Windows 8スタイル(旧:Metroスタイル)」のアプリをダウンロードして、それらを“ほぼ”利用できる。

 “ほぼ”としたのは、プロセッサの違いやパフォーマンスなどの問題から、アプリによっては対応しない/非対応として公開される可能性があるためだ(以前、定番Windowsストアアプリを紹介した通り、定番どころはおおむねARM/Windows RTも対応しているが)。

 また、従来のWindowsソフトウェア(x86/x64アプリケーション)は動作せず、Windowsストア経由以外でのアプリ追加・入手も原則として行えない。その代わり「Office 2013 RT」という、Word 2013 RT、Excel 2013 RT、PowerPoint 2013 RT、OneNote 2013 RTを包括したオフィススイートが標準で含まれている。

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フランス・ニース渡航時に見かけた、Windows RT搭載「Surface RT」の街頭広告。撮影日当日はこれ以外に新聞広告から駅の装飾までSurface RT一色だった

 Windows RTのもう1つの特徴は、OSとして単体提供されることはなく、必ずハードウェアにプリインストールされた状態で提供されることだ。日本での主要モデルは、まずマイクロソフトの「Surface RT」がある。Surface RTはNVIDIA「Tegra 3」というモバイル向けのARMプロセッサを搭載した10.6型サイズのWindowsタブレットである。自立可能なスタンド(キックスタンド)を内蔵し、また純正の専用キーボード「Touch Cover」「Type Cover」も用意することで、iPad(iOS)やNexus 7(Android)など他OS搭載タブレットとはキーボード入力=作成・創造環境も重視したポイントを同社は推している。

 また、ラインアップはなかなか増えないが……ほかにもASUS「VivoTab RT TF600T」、NEC「LaVie Y」といったRT搭載マシンもある。VivoTab RT TF600Tも着脱可能なキーボードドックをオプションで用意し、タブレットとノートPC、双方のニーズをある程度カバーできるのが特長。LaVie Yは360度回転ディスプレイの機構を備え、普段はノートPC、折りたたんでタブレット──として使えるよう、機構にひと工夫がなされている。

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Windows RT搭載コンバーチブルタブレット「LaVie Y」

 これらは、機能的にはタッチ操作の部分も含めてSurface RTとほぼ一緒だが、“もっと”ノートPC的な使い方ができる──という部分でアピールポイントに少し違いがある。Surface RTでカバーキーボードを使うには机などしっかり安定する場所へ置いて使う必要があるが、VivoTabやLaVie Yなど通常スタイルのキーボードが利用できるなら、普通のノートPCと同じようにヒザの上など若干不安定な場所でも比較的容易に扱える。

 では、Windows 8に対してWindows RTを使うメリットは何か。

 低消費電力性が特徴のARMプロセッサを採用する機器ということで、やはり全体的に省電力性=モバイル性や長時間動作性能に重点を置いた設計となっているのが強みだ。バッテリー動作時間は現時点でも10時間クラスを実現し、ボディも薄型軽量化を推進しやすい。Webサイト表示、ブラウザで動作するWebアプリケーション、メールを中心にPC+インターネットサービスを活用するための機器とするのに十分な性能を備え、そして(マクロやアドインなど、通常(x86版)のOffice比で一部非サポートとなる機能はあるが)「純正のMicrosoft Office付き」である点が大きなメリットとして挙られる。

 一方のデメリットは、やはり「とはいえ、これまでのWindowsソフトウェアは動作しない」ことだ。また、現時点のラインアップにおいては本体内蔵ストレージが32G〜64Gバイトほどと一般Windows PC比でとても少なく、さらにアプリケーションも入手しにくい。プリインストール以外のアプリケーションの導入はWindowsストア経由に限られ、やはりこれまでWindowsベースで運用していた業務ソフトウェアもそのままでは利用できない(もちろん、ARM対応版、あるいはWebアプリ版などを別途作成する、あるいは別途通常のWindows PCを用意し、リモートアクセス/リモートデスクトップ機能を用いるなどの方法はある)。Windowsという名称こそ冠しているが、これまでのWindowsとはソフトウェア上の一貫性がない点はなかなか残念だ。

 とはいえ、このデメリットさえ把握していれば割り切って使える魅力あるデザインのタブレットであり、その優れた携帯性と合わせてもっと活用できるようになる可能性は十分に残している、と思う。今後のWindowsストアの拡充しだいといえる。


「鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8」」バックナンバー

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写真と動画で解説する「AQUOS PAD SH-08E」

 NTTドコモが2013年夏モデルとして発表したドコモタブレット「AQUOS PAD SH-08E」(以下SH-08E)は、約7インチワイドUXGAのIGZO液晶を搭載したシャープ製のAndroidタブレット。高精細かつ省電力のディスプレイに加え、何と言っても地上デジタル放送の“フルセグ”受信が可能な点が1番の売りだ。

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端末の正面(画像=左)と背面(画像=右)

 auのAQUOS PAD SHT21で好評を博したペンによるメモ機能も進化。7インチのコンパクトなサイズだが、防水・防塵ボディにNOTTV対応など、かなり多機能なタブレットに仕上がっている。発売は7月下旬の予定だ。

au版よりもスペックが大きく向上

 SH-08Eはドコモでは初のシャープ製タブレット。液晶サイズやボディはKDDIからで2012年12月に発売されたauの「AQUOS PAD SHT21」(以下SHT21)とほとんど変わりない7インチサイズだが、SHT21よりもスペックが大きく向上した。

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左がauのAQUOS PAD SHT21、右がAQUOS PAD SH-08E

 まずプロセッサーはSHT21が1.5GHzデュアルコアのMSM8960だったが、SH-08Eは1.7GHzクアッドコアのAPQ8064Tを搭載する。内蔵メモリもSHT21のROM16Gバイト/RAM1Gバイトから、SH-08EはROM32Gバイト/RAM2Gバイトと容量がアップした。Android OSのバージョンもSHT21は4.0だったが、SH-08Eは4.2となっている。

 背面のメインカメラには有効画素数約810万画素の裏面照射型CMOSを、またディスプレイ上部のインカメラには有効画素数約210万画素の裏面照射型CMOSを採用した。背面のフォトライトの左側にはスピーカー、カメラの下部に充電端子がある。またNFCを搭載しているがFelicaは搭載しておらず、おサイフケータイは非対応(トルカは利用できる)だ。また、かざしてリンクに対応している。

 通信面ではドコモのLTEサービス「Xi」に対応。ドコモが持つ2GHz帯/1.5GHz帯/800MHz帯と3つの周波数帯域をサポートするが、最大通信速度は下り100Mbps/上り37.5Mbpsで、下り112.5Mbpsのサービスは利用できない。無線LANでは新たにIEEE802.11ac規格に対応した。

 ボディの大きさは約107(幅)×190(高さ)×9.9(厚さ)。男性の手なら無理なく片手で持てる横幅だ。SHT21より幅1ミリ、厚さが0.5ミリ増えているが、持ち比べてみても大きな差は感じない。重さは約285グラムと、SHT21より13グラム重くなった。

 バッテリーは4200mAhで、SHT21の3460mAhからさらに大容量になった。内蔵式でリアカバーは取り外せず、ユーザーによる交換はできない。ボディはSHT21同様にIPX5/7相当の防水と、IP5X相当の防塵仕様となっている。

 色はSHT21がBlack1色だったが、SH-08EはWhite1色と対照的なカラーリングだ。2機種ともディスプレイサイズは約7インチで変わらないが、SHT21がワイドXGA(800×1280ピクセル)のIGZOディスプレイだったのに対し、SH-08EはワイドUXGA(1200×1920ピクセル)のIGZOディスプレイと、より高精細な画面になった。

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端末上側面にはキャップレス防水のイヤフォン端子
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端末左上隅からペンを取り出したところ(画像=左)。端末右上隅からアンテナを伸ばしたところ。

 端末上側面のイヤフォン端子はデモ機では周りが黒くなっているが、製品版では黒い部分を白く塗装し、よりスッキリしたデザインになるとのこと。ペンはSHT21では取り出しづらいこともあったが、展示会場のSH-08E開発機は収納スペースに余裕があるのか非常に取り出しやすくなっていた。アンテナは1つでワンセグ・フルセグ・モバキャス(NOTTV)に対応する。

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特に何も無い端末左側面(画像=左)と電源キー・ボリュームキーを備える右側面(画像=右)
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端末下側面(画像=左)。カバーを開けるとmicroSDカードスロット、Micro SIM(ドコモminiUIM)スロット、Micro USB端子がある(画像=右)
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付属する卓上ホルダに置いたところ(画像=左)。安定したフルセグ視聴のための同軸ケーブル端子が付ている(画像=右)。
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「イモトのWiFi」のグローバルデータ、不正アクセスでカード情報11万件流出 セキュリティコードや住所も

 タレントのイモトアヤコさんがCMキャラクターを務める「イモトのWiFi」など海外渡航者向け通信機器レンタルサービスを提供するエクスコムグローバルは5月27日、海外用データ通信レンタルサービス「GLOBAL DATA」(グローバルデータ)と、海外用レンタル携帯電話サービス「Global Cellular」(グローバルセルラー)のWebサーバがSQLインジェクション攻撃を受け、約11万件のクレジットカード情報やセキュリティコードが流出したと発表した。

 同社によると、4月23日午後5時ごろ、契約先の決済代行会社から、クレジットカード情報が流出した可能性があると連絡を受け、サイトからの申し込みとオンラインでのカード決済を停止。サーバ内のクレジットカード情報を削除した。24日、専門調査会社Payment Card Forensics(PCF)に調査依頼を連絡し、26日に調査を委託したという。

 PCFがログを解析した結果、ユーザー情報流出の痕跡を発見。サーバに保有されていた最大14万6701件のカード情報のうち、2011年3月7日〜13年4月23日に申し込まれた10万9112件のカード名義人名、カード番号、有効期限、セキュリティコード、申込者の住所が流出したことが判明した。

 対策として4月23日から、申込時にカード情報を受け取らない運用に切り替え、5月2日にはサーバにファイアウォールと侵入防御・検知ハードウェアを導入するとともに、データベースサーバに接続するためのID・パスワードを変更した。また、4月26日からPCFによるサーバの脆弱性調査を行い、改修を加えたという。今後はオンライ決済時にもクレジットカード情報を保持しない運用に切り替えるなどして安全性高める。

 情報が流出したユーザーにはメールや郵送で連絡するとともに、自社サービスで利用できる3000円分のクーポンをメールで送付。問い合わせ専用のコールセンターも設置した。西村誠司社長の月額報酬30%を約3カ月間減額する処分も発表している。

 同社は、「多大なるご迷惑およびご心配をお掛けする事態に至りましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪。カード情報が流出した可能性が判明したのは4月23日、PCFが調査を開始したのは同26日で、発表まで1カ月以上の時間がかかっている。

 同社は発表が遅れた理由について、「最終報告書が出てから発表したほうがいいと判断した」と説明。5月21日に最終報告書が出てから発表まで1週間かかったことについては、「最終報告書が出た後も関係各所の調整に時間がかかった」ためとしている。ニュースリリースでは、「4月26日の調査開始から正確な被害状況の確認までに、お時間を要してしまいましたことを重ねてお詫びを申し上げます」と謝罪している。

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Twitterの2要素認証に実害あり? 正規ユーザーが締め出される恐れ

 相次ぐアカウント乗っ取りに対抗する手段としてTwitterが導入した2要素認証のオプションについて、フィンランドのセキュリティ企業F-Secureが検証結果をブログで公表し、「実害の方が大きいかもしれない」と警鐘を鳴らしている。

 Twitterの2要素認証は、アカウントに携帯電話番号を登録しておくと、以後のログインにはその番号あてに毎回送られてくる6けたのコードの入力が必要になる仕組み。

 しかしF-Secureによれば、Twitterはセキュリティ対策とは別に、SMSを使ってツイートを送受信できる機能も提供している。この機能では、ローミングなどの料金がかさむのを食い止めるため、TwitterあてにSMSで「STOP」というテキストを送って、自分のアカウントの電話番号登録を解除することが可能だ。

 もし攻撃者が標的とするアカウントの電話番号を知っていた場合、この機能を悪用し、SMSスプーフィングの手口を使って電話番号登録を解除できてしまう可能性があるとF-Secureは指摘する。

 さらに悪いことに、ユーザーが2要素認証のオプションを有効にしていない場合、攻撃者がフィッシング詐欺などの手口を使ってそのアカウントのログイン情報を入手した上で、無作為の電話番号を勝手に登録して2要素認証を有効にすることもできるという。以後、ユーザーは自分のアカウントにログオンできなくなる。

 米AP通信など大手報道機関のアカウントが乗っ取られた事件では、実際に攻撃者がフィッシング詐欺などの手口を使ってパスワードなどを盗み出していた。盗んだ情報を使って2要素認証を設定し、正規ユーザーを締め出してしまう可能性は十分にある。

 F-Secureは「アカウント乗っ取りの標的として狙われる組織にとって、2要素認証は助けになるどころか実害の方が大きいかもしれない」と指摘。他人に2要素認証を有効にされる前に、自分で有効にしておいた方が良さそうだとアドバイスしている。

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認証 | Twitter | F-Secure


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「モバイルファースト」が「ユーザーファースト」にならない理由

 「モバイルファースト」(モバイル優先)という考え方が注目を集めている。スマートフォンタブレット用アプリに対する需要が、デスクトップアプリケーションの需要を上回るようになってきたからだ。

 だがモバイル分野の専門家の中には、「デスクトップ向けの開発プロジェクトに取り掛かる前にモバイルアプリの計画と開発を進めるのは間違いだ」と主張する人もいる。企業のモバイルプロジェクトが成功するためには、デスクトップ用とモバイル用のバージョンの計画を同時に進める必要があるというのだ。

 「重要なのはモバイルとデスクトップのコーディネーションだ」と指摘するのは、ブラジルに本社を置くソフトウェアコンサルティング会社Ci&Tでユーザーインタフェースとユーザーエクスペリエンスを担当するデビッド・サックス氏だ。「携帯端末で長いフォームに入力するのはいらいらする。携帯端末向けには短いフォームを用意し、後からユーザーがデスクトップ上で追加情報を入力できるようにする必要がある」

 どの機能がモバイル端末に向いていて、どの機能がアプリケーションのデスクトップ版に適しているかについて、専門家の見方を以下に紹介する。

フォーム入力はモバイルアプリでは悪夢


自治体はFacebookをどう活用しているのか? 3自治体の責任者に本音を聞く

 地方自治体がFacebookページを運用する目的は大きく2つに集約できる。1つは地域情報の公開の場として機能する「見える化/情報発信型」メディアの展開だ。この場合は、Facebookのメディア特性を生かして住民(あるいは地域外住民)とのコミュニケーションに力を入れることになる。もう1つはシティセールスを主眼とした「ブランドビジネス型」メディアの運用。主なターゲットは地域外住民となり、結果的に移住やビジネス誘致等を目指すことになる。

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Facebookのカリスマエンジニアに聞くDevOps事例

 クラウドとDevOpsのムーブメントを引っ張るカリスマエンジニアの1人が、米Opscodeの構成管理ツール「Chef」を使って得た教訓を披露した。カリスマとは米Facebookのシステムエンジニア、フィル・ディボウィッツ氏だ。同氏は2013年4月下旬に米国サンフランシスコで開催されたイベント「ChefConf 2013」において、FacebookがChefなどのオープンソースユーティリティを使って、それぞれ1万台以上のサーバを含む多数のクラスタからなる環境を管理していることを紹介した。

 本稿ではディボウィッツ氏と、Facebookのプロダクションエンジニアリングディレクターを務めるペドロ・カナウアティ氏に、DevOpsに関する見解や、DevOps初心者へのアドバイス、FacebookがChefを選んだいきさつなどを聞いた。

第14回 デジカメユーザー的視点によるiPhoneカメラQ&A 15連発

 iPhoneってカメラの細かいスペックがデジカメほど公開されてないし(まあこれは他のスマホも同様だが)、機能がシンプルにまとめられているので、デジカメに慣れている人にはiPhoneのISO感度ってどうなっているのだろう、レンズスペックはどうなっているのだろう、ホワイトバランスは変えられないのだろうか……などなど疑問に思うところがあると思う。

 だからデジカメ的視点で見たiPhoneのカメラ機能ってことでよろしく。

Q1:画像サイズや画質は変えられないの?

 A::変えられません。800万画素(3264×2448ピクセル)固定です。インカメラは120万画素(1280×960ピクセル)固定となります。変えたい人もいるかもしれないけど、そういう人はアプリを使ってくださいということで。

Q2:レンズの絞り値は?

 A:iPhone4Sと5はF2.4固定です。スマホはだいたいそうだけど、絞り値は固定で、シャッタースピードとISO感度で露出をコントロールします。

Q3:レンズの焦点距離は?

 A:35ミリフィルム換算で33ミリ相当です。ちょっと広角め。

 このあたりはiPhoneで撮った写真を、EXIF情報対応のソフトで見ると確認できます。EXIFはデジタルカメラで撮った写真につける撮影情報の規格。どのデジカメもEXIF規格に対応しているので、あとからどんなセッティングで撮ったのかがだいたい分かります。

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対応ソフトで開くと、ISO50 1/4525秒 F2.4、35ミリ換算で33ミリっていう情報が書いてあるのが分かる

Q4:近距離はどこまでピントが合う?

 A:iPhone5で試してみたところ、だいたい7〜8センチまでちゃんとピントが合ったので、撮影最短距離はそのあたりかと。

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どこまでピントが合うかチェックしながら8センチ弱の距離まで寄って撮影。ビールとようかんが並んでるのは謎ですがこのくらい寄れます。7センチだと微妙。6センチだとギリギリ合わないって感じ

Q5:ISO感度は設定できないの?

 A:感度はオートのみです。下限はISO50。上限はISO3200まで確認しています。だいたいシャッタースピード1/20秒くらいまで落ちるとISO感度が上がっていくようです。ちょっとでも暗いときは手ブレに気をつけてください。ISO3200まで上がればたいていのシーンはなんとかなります。

 多くのスマホやコンパクトデジカメはISO感度を上げすぎると画質が劣化するので、ISOオートでの上限をもう少し低めに押さえていますが、わたしは画質が多少劣化しても手ブレしちゃうよりはましだと思っているので、iPhone5のこの仕様は素晴らしいと思っています。

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二重橋ライトアップ。ISO2500で1/15秒という結果に。このくらい暗くてもなんとかなるもんです
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もっと暗いところを、と思ってISO3200になるシーンを作って撮ってみた。オートでISO3200まで上がるスマホはなかなかない

Q6:手ブレ補正機能はないの?

 A:ありません。よって、ちょっと暗いとぶれやすいので注意。入れて欲しいなあ、と思う機能のひとつ。

Q7:露出補正はできないの?

 A:できませんが、この連載で紹介した通り、指でタッチしたところにピントと露出を合わせるので、タッチAF/AEを使えばある程度コントロールできます。それでうまくいかないときは、AF/AEロック機能を。

Q8:ホワイトバランスは変えられないの?

 A:ホワイトバランスはオートのみです。

Q9:夜景モードやスポーツモードのようなシーンモードはないの?

 A:ありません。それ以前に「撮影モード」という概念がiPhoneにはないのです。

Q10:セルフタイマーは?

 A:ありません。ただセルフタイマー機能を持つカメラアプリは多く出ているので、それを使うとよいかと思います。

Q11:連写機能は?

 A:ありません。連写したいときは、HDRをオフにして、指で素早く撮影ボタン連打!って感じで、タタタタッとタップしてください。けっこう連写できます。連写機能を持つカメラアプリもあるので、それを使うのも手。

Q12:アートフィルターやピクチャーエフェクトのような特殊効果撮影はできないの?

 A:できませんが、その手の特殊な撮影ができるカメラアプリが山ほど出ているので、その中から気に入ったものを選ぶのがよいかと思います。

 こうしてみると機能がすごく絞られている。

 特にユーザーがあれこれ設定しなきゃいけないところがすごく少ない。それがiPhoneの良さ。「〜〜をしたいときは設定メニューを開いて〜〜の〜〜をオンにしてください」とか面倒くさいじゃない。ハイエンドのカメラならともかく、スマホはさっと取り出してさっと撮れる機動力がいいのだから、撮る前にあれこれ設定したくないもの。

 撮影機能を指折り数えると、たいてい負けちゃうiPhoneなんだけど、機能の数だけあってもしょうがないのですよ。シンプルでちゃんと撮れればそれが一番かと。続いて、iPhoneのカメラを使ってて「あれ? なんかヘンじゃない?」という点をいくつか。

Q13:iPhone5のカメラって視野率100%じゃない気がするのだけど

 A:実は違います。これはいただけない点。iPhoneで撮影される写真は縦横比が4:3なのだけど、撮影画面ではもうちょっと細長い。たぶん、モニタのレイアウト上の問題だと思うのだけど、モニタで見えているときより左右に少し広い(縦位置の場合。横位置の場合は上下に広くなる)範囲が撮れます。

 ほんの少しだけど、端っこに思わぬものがちらりと映ってしまうこともあるので要注意。iPhone4Sまではそんなことなかったので、次のiPhoneで直るといいなと思っております。

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横位置での撮影時画面と、実際に撮れた写真。左右は同じだけど、上下が違うのが分かる。上下に少し広く写っているのだ。

Q14:iPhone4で白いものを撮ると中央部に青カビのような色がついちゃうのが気持ち悪い

 A:はい。青カビ問題といわれてました。実はiPhone4特有の問題で、iPhone4S以降のモデルでは発生しません。iPhone4Sから撮像素子が変わったのでそこに問題があったのかもしれません。

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iPhone4で撮影。雪の夜。中央部がうっすらと薄緑色に染まってるのが分かると思います

Q15:iPhone5でときどき画面の端の一部が紫に光ってしまうのだけど

 A:はい。残念ながらなります。画面の端に高輝度な部分がある場合、特定の条件下で出るようです。屋外の逆光時に出やすいのですが、室内でも照明の位置によって出ます。

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室内で申し訳ない。微妙に角度を変えながら撮ってみた天井の照明の入り具合で、紫に光ったり光らなかったりする微妙な問題である、というのが分かるかと。このくらい微妙なのでちょっとアングルを変えればけっこう対応できます

 ほんの少し角度を変えただけで出なくなりますから、「あっ」と思ったらちょっとアングルを変えてやる対症療法でしのいでおります。

 最後はiPhoneの欠点の話もいれてみた。それが次期モデルできちんと修正されていることを祈っております。

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「決して次世代テレビではない」、東芝が4K対応の大画面レグザ「Z8Xシリーズ」を発表

 東芝は5月28日、かねてより予告していた新しい4Kテレビ3機種を発表した。「Z8X」というシリーズ名称で、58V型、65V型、84V型をラインアップ。レグザの上位モデル“Zシリーズ”の新製品という位置付けだ。


 これまでREGZA(レグザ)の4K対応機には“X”型番を付けるのが慣例だったが、今回はあくまで“Z”。「X型番は、東芝の方向性を示す革新的な製品という意味。しかし、4Kテレビはすでに特別なものではない。普通の方々がリビングルームで楽しむテレビ」という。なお、末尾の“X”は、便宜上4Kパネルを採用した製品であることを示している。

 4K対応“Z”が誕生した背景には、50V型を超える大画面テレビの市場拡大がある。現在のフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)は、もともと50インチを上限に考えられたもの。例えば84V型まで大きくなると、画面面積は50V型の約3倍(288%)となり、画素サイズが大きくなり、粗さが目立ってくる。しかし84V型でも4Kパネルにすれば、画素サイズは50V型フルHDの約72%と、さらに緻密(ちみつ)な表現が可能になるという。

背景のボケはそのまま

 もちろん、4Kのネイティブコンテンツがほとんど存在しない現状では、Blu-ray Discやデジタル放送といったフルHD以下のコンテンツをアップコンバートすることが前提。このため、超解像技術のような映像処理技術を駆使する必要がある。

 早くから4Kに取り組んでいた東芝は、昨年から映像エンジンとして「REGZA ENGINE CEVO 4K」を展開しているが、今回は4Kパネルおよびその駆動技術なども合わせ、トータルに映像を改善する「シネマ4Kシステム」を提案する。

 「いままではBD(フルHD)を美しい4K映像にすると言っていたが、今回からはデジタル放送もクリアに表現する。もちろんBD映画は今まで以上に高精細。さらに将来の4Kコンテンツも想定して開発した」。

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シネマ4Kシステムの概要(左)と「REGZA ENGINE CEVO 4K」の基板を持つ本村氏(右)。8コアのプロセッサパワーに加え、入力から出画までをすべて12bit処理するプラットフォームを作り上げた

 4K超解像技術も進化した。映像をテクスチャー部、エッジ部、平たん部に分けてそれぞれに特化した処理を行う「微細テクスチャー復元」、画像を光沢成分と物体色成分に分けて処理することで“輝き”(光沢)を再合成する「輝き復元」といった技術に加え、再構成型超解像技術ではピクセルごとに処理レベルを変えることが可能になったという。

 従来の4K超解像では、わざとボカしたはずの背景にも処理がかかり、ぎらつきなどの原因になっていたが、ピクセルごとに処理を変えることで、手前の物体と背景で異なるレベルの超解像処理が行える。精細感を向上させながら、背景のボケも生かせる仕組みだ。

 デジタル放送視聴時のネックも解消した。超解像処理を欠ける際、ブロックノイズやモスキートノイズがあると、ノイズまで強調されてしまうことがあったが、映像のエッジ部/平たん部の特長を検出し、デジタル放送のノイズを除去してから超解像処理をかける順序にした。「映像全体の鮮明さと文字の視認性向上を同時に実現した」という。

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わざとボケした部分に過剰な超解像処理がかかるのをふせぐ(左)。デジタル放送もキレイに(右)

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EU独禁法当局、AppleのiPhone販売契約について調査か キャリアに課す取引条件を注視

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REUTERS

 欧州連合(EU)の独占禁止法監督機関は、米Appleと通信事業者間のiPhone販売契約が、競合するスマートフォンメーカーの締め出しを狙っているかどうかを調査している。この調査の結果によっては、Appleに対する正式調査が実施される可能性がある。

 EUの執行機関である欧州委員会は、Reutersが入手した通信事業者宛の5月24日付の9ページにわたる質問状で、こうした行為はEUの独禁法に抵触する可能性があるとしている。

 この質問状は、複数の通信事業者が昨年末に申し立てたAppleに関する非公式の苦情に続くもの。この件に詳しい情報筋によると、通信事業者らは、Appleのスマートフォンやタブレットの販促のための補助金やマーケティングについて苦情を申し立てたという。

 こうした調査は独禁法違反問題において、欧州委が企業に対して訴訟を起こすか、申し立てを却下するかを決定するために行う典型的な手順だ。

 質問状には、「欧州委は、Appleと通信事業者の販売契約が、他のスマートフォンメーカーに不利益をもたらす可能性があることを示す情報を入手した」と書かれている。

 通信事業者への質問は、Appleが一定台数のiPhoneの買い取りを義務付けたかどうか、iPhoneのマーケティングのための優遇措置を求めたか、補助金の一定のレベルを設定させられたか、競合と同等もしくはより良い条件を求められたか、などだ。

 欧州委はまた、通信事業者がLTEネットワークにiPhone 5を対応させる際にAppleが制限を設けたかどうかについても質問している。この質問状の返答期限は6月17日だ。

 欧州および米国の通信事業者らは一般に、Appleを含むスマートフォンメーカーに対し、高額な補助金を支払っている。消費者はスマートフォン購入時に2年契約に署名することで割引してもらえる。この2年契約は、通信事業者にとっての貴重な収入源になっている。

 米調査会社Gartnerによると、2013年第1四半期(1〜3月)に世界で販売された携帯電話のうち、49.3%がスマートフォンだった。韓国Samsung Electronicsが、世界で最も使われているスマートフォンのメーカーだ。

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