テンプルトン氏は、まず直近のアップデート状況を説明。昨年のSynergyで発表された「ShareFile with StorageZones」は、企業向けオンラインストレージサービス「ShareFile」のセキュリティリスクをさらに低減するために、フォルダ単位で保存先を選べる「StorageZones」を組み合わせたものだ。今回、保存先をさらに追加することが可能な「StorageZone Connectors」をリリースし、Windows Azure上に保存することも可能となった。「以前からAzure上でも利用したいというユーザーからの声が多かったため、対応した」という同氏の説明に、会場からは大きな歓声が湧いていた。
また、新たに「Citrix Receiver for Windows 8」が追加。さらに新製品として、Macintosh上でXenDesktopを利用できる「DesktopPlayer for Mac」が発表された。これはXenDesktopのアドオンとして機能し、6月にテックプレビュー版が提供開始されるという。
XenDesktop 7のウリの1つは、インストールと管理の容易性だ。インストールはファイル1つを8クリックで終了するという。コンソールも2つにまとめられ操作が簡易になっている。また、Windows Server 2012に対応したほか、System Center 2012にも接続して管理できるようになった。
テンプルトン氏は「コンシューマ向けには、アップルの『App Store』やグーグルの『Google Play Store』などが用意されている。当社はこれらのエンタープライズ版を提供したい。XenMobileという、セキュアで管理可能なエンタープライズ向けのプラットフォームを用意したので、今後登録アプリケーションを増やしていきたい」と今後の方向性を示した。
シャープが「NEXT STAGEへ」と述べるIGZO技術では、2013年夏モデルで1920×1080ピクセルという高解像度と460ppiという印刷写真を超える画面密度を導入しただけでなく、IGZO技術の主要な要素といえる省電力機能でも専用の制御エンジンを実装して“アイドリングストップ”の精度を向上、さらに、フルHDの高解像度ディスプレイでも正確なタッチ操作や細かいペン操作に耐えうる高感度タッチパネルを用意したと説明する。省電力性能では、KDDI向けのAQUOS PHONE SERIE SHL22で3日間のバッテリー駆動を可能にしたことも訴求した。
「革新デザイン」の実例では、ガラスインサート設計によって狭額縁を実現し、そのおかげで、AQUOS PHONE si SH-07Eが4.3インチディスプレイを搭載しながら幅59ミリを実現、また、7インチディスプレイ搭載のAQUOS PAD SH-08でも幅107ミリとボディの幅を抑えた。「新しい体験」としては、AQUOS PHONE Xx 206SHで搭載したフルセグ対応チューナーや、FEEL UXで導入した“感性”に訴える新しいアニメーションやバイブレーション、サウンドの演出、そして、ユーザーの利用条件に合わせて“心地よい”設定を自動で行う機能を挙げている。
Yahoo!JAPAN IDでパスワードを再設定するためには、秘密の質問とその答えに加え、生年月日が必要なため、同社は、「流出した情報だけではYahoo! JAPAN IDを使ってログインすることはできない」としているが、「ユーザーの皆様にご心配をおかけすることとなってしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。「今回の事態を深刻に受け止め、全社を挙げて引き続き再発防止策を速やかに実行する」としている。
取り扱うキャリアのNTTドコモは、価格優遇(「はじめてのスマホ割」「ありがとう10年スマホ割」の組み合わせで最大2万円の割引を適用できる)や、店頭での扱い(家電量販店での専用コーナーの設置)など、Xperia A SO-04Eと並ぶ、2013年夏モデルの“ツートップ”として注力している。ただ、この“ツートップ”のうち、Xperia A SO-04Eは、Xperiaシリーズの中ではXperia Zに続く“ミドルハイエンド”といえるポジションであることを考えると、2013年夏モデルの“スペック的フラッグシップ”は、GALAXY S4 SC-04Eと考えることもできる。
すでに、ドコモの発表会だけでなくサムスン電子ジャパンが行った「GALAXY S4 WORLD TOUR 2013 TOKYO」、さらには、韓国ソウルの「GALAXY S4 WORLD TOUR 2013 SEOUL」やニューヨークで行ったローンチイベントなど、5インチフルHD解像度対応の有機ELディスプレイやSnapdragon 600(または、“オクタ”コア「Exynos 5 octa」)といったハードウェア構成や、デュアルショットなど新しく導入した機能、より薄く軽くなったボディデザインといった、GALAXY S4の特徴は繰り返し紹介しているが、ここでは、GALAXY S4 “SC-04E”というNTTドコモ仕様を、“まずは外回り”を中心に実機の画像とともにチェックする。
また、4月にThe Linux Foundationとの共同開発を発表した「Xen」は、すでにLinux Foundationの下の「Xen Project」として開発が進んでおり、グーグルやシスコ、富士通、Amazon Web Servicesなどが参加しているという。そのほか、シトリックスは「Software Defined Networking(SDN)」の新たなオープンソースプロジェクト「OpenDaylight Project」にも参加。今後、Xenとともに協力していくとした。
そんな中、Google I/O最終日の3日目にMake the Web Fast TeamのIlya Grigorik氏による「Mobile Performance from the Radio Up: Battery, Latency and Bandwidth Optimization」というWi-Fiやモバイルネットワークの視点からどのようにアプリケーションやWebサイトを設計するかがテーマのセッションに参加したので、その内容をレポートする。