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「PS4」米国発売は11月15日 既に予約100万台

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 ソニー・コンピュータエンタテインメントは8月20日(現地時間)、据え置き型ゲーム機の新機種「プレイステーション 4」を米国で11月15日、欧州で同月29日に発売すると発表した。

photoライブ中継より

 ドイツ・ケルンで開かれるゲーム関連イベント「gamescom」に合わせたカンファレンスでアンドリュー・ハウス社長が明らかにした。既に世界で100万台の予約注文が入っているという。

 米国価格は399ドル、欧州は399ユーロ/349ポンド。

 日本市場向けの価格・発売日は明らかにされていない。

photoPS4

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実導入率13%の裏側、プライベートクラウドが脚光を浴びない理由

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 プライベートクラウドの普及状況に目を向けると、やや期待外れの感がしないでもない。

 以前から専門家たちは「プライベートクラウドの広範な普及は確実だ」と主張してきたが、現実は必ずしもそのようにはなっていない。プライベートクラウドを構築する技術は数年前から存在するが、普及がなかなか進まないのが現状だ。

 数字だけを見ると、プライベートクラウドは着実に普及しているように思えるかもしれない。米調査会社Forrester Researchによると、同社の顧客企業の31%がプライベートクラウドを導入済みであり、17%が今後1年以内に導入予定だとしている。

 「しかし細かく見ると、プライベートクラウドを導入済みと答えた企業でも、“本当の”プライベートクラウドを保有しているのは、そのうちの13%にすぎない」とForresterのアナリスト、ローレン・ネルソン氏は指摘する。

 「これらの企業のほとんどは、管理機能を改善するためのソフトウェアソリューションを採用したのだ」とネルソン氏は語る。こういった“プライベートクラウド”には、「マルチテナント」「エンドユーザーによるセルフサービス」「利用量計測機能」などクラウドの基本的な要素を備えていないものが多いという。

第2回 良品計画から学ぶソーシャルリスニング活用の秘訣

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ソーシャルリスニングからプロモーションの企画 〜自分で作るクリスマス ヘクセンハウスの場合〜

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 2012年の12月、無印良品有楽町店において、自分で作るクリスマス ヘクセンハウスの拡販目的で実施されたプロモーションをご存じでしょうか? このプロモーションはソーシャルリスニングから企画のヒントを得、既存の商品コンセプトである「作る楽しさ」ではなく「世界観の体感」にプロモーションのコンセプトを設定し、売り上げ向上につなげた好事例です。プロモーションの成果として、対象の商品の売り上げを実施店舗で昨対比328%、全店舗ベースで同120%向上させる事に成功しました。

 では、実際にリスニングからどのようなヒントを得てプロモーションの企画、成功を収める事ができたのでしょうか。実際のデータを見ながらご紹介しましょう。

 リスニングの設計は明確で、無印良品のヘクセンハウスの強みと弱みを洗い出すこと。一般的なヘクセンハウスに対して、どのようなニーズがあるのか? そのニーズと無印良品のヘクセンハウスへのニーズとの対比から、無印良品のヘクセンハウスで実現できている事とできていない事の差異を明確にしていきました。

 ヘクセンハウスと無印良品のヘクセンハウスのソーシャルメディア上のクチコミを頻出するワードから内容別に分類していくと以下の3つが分かりました。

  • [Findings1]:無印良品のヘクセンハウスは「作る楽しさ」「誰かと作れること」のニーズをとらえている
  • [Findings2]:リピーターは商品の訴求ポイントである「作る楽しさ」を求め、毎年のように購買していることが読み取れる
  • [Findings3]:非顧客のヘクセンハウスに求める要素として、無印良品では満たせていない「憧れの童話の世界観の体験」を求めていると読み取れる
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 上記3つのFindingsをまとめると以下のようなことが考察されます。

 「作る楽しさ」や「誰かと作れること」はリピーターの獲得に寄与しており、継続的な訴求により定常的な売り上げ基盤の獲得が可能。さらに「童話の世界観の体験」を訴求することにより新規顧客の獲得、売り上げ向上につながるのではないかと考えられます。

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 このリスニングの結果をもとに、良品計画では、有楽町店に巨大なヘクセンハウスの街を作り、童話の世界観を体験してもらう、さらにWebでは24時間ヘクセンハウスの街の様子を中継するなど、童話の世界観の体験を全国に広めるプロモーションを実施し売り上げの拡大を実現しました。

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“速かったWindows”を取り戻す「PC高速化製品」トップ5

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 あなたがWindowsユーザーなら、時間とともにソフトウェアの“ゴミ”がたまってマシンが不調になる場合があることを嫌というほど知っているだろう。クリーンアップに役立つツールを備えた「PC最適化・高速化ツール」は、クライアントPCを快調に保ち、処理をスピードアップするように設計されている。

 本稿では、読者が千差万別なPC最適化・高速化ツールの中からベストな製品を選ぶことができるように、専門家レビューチームの評価によるランキング上位5製品を取り上げ、それぞれの概要を紹介する。

初志を貫く! 広告で収益を上げない東京糸井重里事務所

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 コピーライターやエッセイストとして活躍する糸井重里氏が代表を務める東京糸井重里事務所。同社が運営するWebサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」(ほぼ日)は、1998年6月6日に開設以来、糸井氏が毎日更新するコラムのほか、インタビュー記事やルポルタージュ、読者投稿コーナーなど、さまざまなコンテンツを発信している。現在、月間110万人の読者を抱えるサイトにまで成長したが、興味深い点は、Webサイトにおける主流な戦略である「広告収入」を選択していないことである。

 では、どのように事業収益を上げているのか。同社では、ほぼ日の運営を通じて、「ほぼ日手帳」「ほぼ日ハラマキ」「うちの土鍋シリーズ」といったオリジナル商品を開発、販売することで、年間28億円の売り上げを誇っている。

 こうしたユニークな事業戦略が評価され、同社は2012年にポーター賞を受賞した。本稿では同社の具体的な取り組みや考え方などについて、一橋大学大学院 国際企業戦略研究科の大薗恵美教授が、同社CFO(最高財務責任者)を務める篠田真貴子氏に聞いた。


儲けよりもやりたいことをやる

大薗 東京糸井重里事務所の事業を見て面白いと思うのは、いくつもの「やらないこと」を決めている点です。サイトに広告を出さない、商品の販売促進をメールなどでプッシュしない、顧客を囲い込みしないなどです。とにかく読者との関係性を大切にしていて、隣人のような付き合い方をしています。まずは良いコミュニティーを作り、物販はその延長線上にあります。こうした、考え方の順番がユニークです。

 儲けようと思って起業する人は、カベにぶち当たったときに、腰が定まらず方針が揺らいでしまいがちですが、成功している人は、これをやりたい、この価値を届けたいという想いがあるため、腰を据えて事業に取り組むことができます。東京糸井重里事務所も何をやりたいかということが発想の真ん中にあります。この優先順位はどこから来たのでしょうか。

東京糸井重里事務所 CFOの篠田真貴子氏東京糸井重里事務所 CFOの篠田真貴子氏

篠田 1970年代〜80年代にコピーライターとして世に名を馳せていた糸井でしたが、90年代に入り、広告の世界が少し変わってしまったと感じて、徐々にそこから離れていくようになったそうです。元々、自分が心から良いと思ったものを消費者に届けたいという、あくまで消費者の目線で、そこから商品やサービスを提供する企業側にも対話ができるというのが糸井の立ち位置だったわけですが、このような場所では広告の仕事がしづらくなりました。

 一方で、インターネットを使えば、消費者側に立ちながら、自分が面白いと思うこと、素敵だと思うことを自由に発信できます。スポンサーがいなくても自分の想いが世の中に届けられるということに将来性を感じ、1998年に自分のWebサイトを立ち上げたのです。

 このように、元来、事業として始めたわけではなかったので、細々とやっていた広告の仕事や、メディアの出演料などで社員を食べさせる状態がしばらく続いていました。バナー広告などの掲載収入は魅力的だけども、思い通りにしたいというのが最優先だったので、結局一度もほぼ日に広告を掲載しようという決断はありませんでした。

 そうした中、商品という形で売り上げを立てたのは、偶然の産物でした。最初の商品は1999年秋に販売したTシャツでした。当時、事務所スタッフが少人数だったので、大学生のサークルがユニフォームを作るような感覚でお揃いのTシャツを作ろうという企画が持ち上がったとき、メンバーの一人が「読者にも売ったら喜ばれるのでは」というので、Webサイトで通信販売してみました。すると、3000枚を超える申し込みがあり、「自分たちも物販でやっていけるのでは」と思うきっかけになりました。その後、オリジナルのハラマキ、永久かみぶくろ、手帳と、1つずつ商品を開発しました。

 ただし、商品も、ほぼ日のコンテンツと同じように、メンバーが日々の中でこんなのがあったらいいのにと思ったものを開発しています。事業としての戦略性というよりも、消費者としての発想が起点になっているといえるでしょう。

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第5回 SSDは容量が少ない──ごく普通にポータブルHDDを追加してみた

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改めて知る、SSDとHDDのパフォーマンス差

photoノートPC/タブレット/スタンド/テント、計4つのスタイルに変形させて活用できる「IdeaPad Yoga 11S」

 いよいよ手になじんできた感のあるレノボ・ジャパンの変形Ultrabook「IdeaPad Yoga 11S」である。一応メインマシンに据えているThinkPad T430sと比べても“お、これ1台でも意外に大丈夫だな”と実感できることも増えてきた。

 それはストレージアクセス速度の速さにともなう操作性のよさ。Yoga 11Sは128GバイトのSSDを実装する。これまで容量の多さを主軸とするためHDD搭載機を使い続けてきたのが、PC操作における体感値がまったく違うことに今さらながら……痛感した。

 Windows 8のエクスペリエンスインデックスとストレージのベンチマークソフト「CrystalDiskMark」で値を確かめても、ストレージ系のパフォーマンスには大きな差が付く。


photophotoWindowsエクスペリエンスインデックスの結果 左:IdeaPad Yoga 11S/右:ThinkPad T430s プロセッサやグラフィックス系性能はT430sが勝るのだが、ストレージ(プライマリハードディスク)のスコアはYoga 11Sが上回っている
photophotoCrystalDiskMark 3.0.2でストレージのデータ転送速度を計測。Yoga 11Sは昨今のSSD搭載機としては標準的な結果かもしれないが、HDDと比べるとやはりかなりの差を見せつけた

 もちろんSSDで得られるパフォーマンスは知っている。ただ、業務都合+趣味都合で、PCには写真や動画、その他資料を数百Gバイト単位ですべてローカル保存。望まれればすぐ取り出せるよう体制を整えておくポリシーをサッと捨てるのはいろいろリスクがある。もちろん大容量なSSDを導入するにはオカネが足りない。

普通にポータブルHDDを導入してみる

photo128GバイトのSSDを搭載するYoga 11S。直近1カ月の業務に必要なデータ類を移したところ、すでにかなり容量が減ってしまった

 ということで、容量とパフォーマンス、いずれもスポイルすることなくどうにかするにはどうするかを考えてみる。

 クラウドストレージとして使用する「Dropbox」の同期フォルダは想定外に早く埋まり、すでに無料で使える分を大幅に超えた20Gバイト超に達している(基本は2Gバイトまで無料/1人紹介ごとに500Mバイトボーナスで最大18Gバイトまで、有料のプロプランは100Gバイトまで9.99USドル/月・99USドル/年 2013年8月現在)。必要データは母艦のT430sからすべては移してはおらず、直近1カ月の業務で必要なデータを移しただけだが、すでに内蔵SSDの3/5ほどが埋まっている。おそらく数カ月後には足りなくなる計算だ。


photoSDメモリーカードも16G〜32Gバイトクラスの大容量モデルを使うと、デジカメ用+ちょっとした容量不足を補いつつ、人にデータを手渡しするシーンにもそこそこ活用できる

 ローカル(一部はクラウド)に残したままノートPCの保存容量を拡張する手段として、ごく普通にポータブルHDDを導入することが思い浮かぶ。それ以外にはメモリカードを差しっぱなしにする方法もある。Yoga 11SのメモリカードスロットはSDHC対応で最大32GバイトのSDメモリーカード(標準サイズ)を使用可能。着脱が容易なSDメモリーカードは人にデータを手渡しする際に便利で、USBメモリ代わりに使っても意外と使い勝手がいい。

 ま、普通は持ち運び時の重量増をあまり心配せず、テラバイトクラスの容量増が望めるポータブルHDDを導入する手段が手軽だ。まったくフツーで、ひねりのない手段の紹介で大変恐縮である。

 筆者は中でも軽量志向なモデル、シリコンパワー「Diamond D05」(容量1Tバイト)を使用している。USB 3.0接続対応で、本体サイズは75.8(幅)×124.8(奥行き)×16.6(厚さ)ミリ、重量は182グラム。Yoga 11Sの1360グラム込みで合計実重量は約1542グラムのため、本体だけで2キロ越えのT430s(サブバッテリー込み)よりまだ軽量である。

photophotoシリコンパワー製ポータブルHDD「Diamond D05」。実重量は182グラム。USB 3.0+容量1Tバイトモデルで8000円前後(2013年8月20日現在)

 また、Diamond D05はファイルの暗号化(パスワードロック)、任意フォルダのスケジュールバックアップ、同社製USBメモリ(別売)を鍵に見立てたPCロック機能といったセキュリティ系機能/運用利便性を高める機能が使える専用ソフトウェア「SP Widget」も利用できる。今回はポータブルHDDに業務データ含む重要ファイルを退避し、別で保管する目的のため、こういった特典もある製品だとあまり苦労なく一定のセキュリティ対策を施せるのが喜ばしい。



 ThinkPadユーザーのな筆者が、IdeaPad Yoga 11Sをサブ機として導入し、2カ月ほど。実はここまで「なじむ」とは思っていなかったが、おおむねの作業はこれ1台で済ませられるほどの実力を持ち、さらに変形スタイル+タッチパネルを用いた新しい業務での使い方の価値も見いだすことができた。これからも、IdeaPad Yoga 11Sは筆者の右腕として活躍してくれそうだ。








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「Google Chrome 29」の安定版リリース 危険度「高」の5つの脆弱性に対処

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 米Googleは8月20日(現地時間)、Webブラウザ安定版の最新バージョンとなる「Chrome 29」(バージョン29.0.1547.57)をWindows、Mac、Linux向けに公開した。インストール後、ブラウザの再起動が必要。Android版Chromeも向こう数日中にアップデートされる見込みだ。

 デスクトップ版では、Googleアカウントでログインしている場合、オムニボックス(URLや検索語を入力する枠のこと)で表示される検索候補に、ユーザーが最近訪問したWebサイトの情報が反映されるようになった。

 chrome 1この記事を書くために直近に検索した「chrome for android」「chrome 29」が候補のトップに並んだ

 また、テーマ、ブックマーク、Chromeアプリはそのまま、インストールした拡張機能とキャッシュの状態をリセットするための「ブラウザの設定をリセットする」ボタンが[設定]→[詳細設定]に追加された。

 chrome 2

 Android版は、WebRTCに対応する(デスクトップ版は既にサポート済み)。これにより、プラグインなしでChrome内でのビデオチャットが可能になる。

 セキュリティ関連では、計25件の脆弱性に対処した。Googleの4段階評価で上から2番目に高い「High」が5件だった(今回のリリースノートでは6件のみ紹介している)。今回のアップデートでGoogleは少なくとも6174ドルの賞金を外部報告者に提供した。

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イベント物販のこんな課題、PayPal Hereが解決――ALOHA YOKOHAMAの場合

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“顔パス”決済も登場:イベント物販のこんな課題、PayPal Hereが解決——ALOHA YOKOHAMAの場合

イベント会場の物販にはお釣りの準備やカード決済端末の準備、回線の手配など、さまざまな課題がある。こうした課題を解決するのがスマホとカードリーダーさえあればクレジットカード決済サービスを提供できるPayPal Hereだ。

[まつもとあつし,ITmedia]
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 スマートフォンやタブレットに専用のカードリーダーを取り付けることで、クレジットカード決済サービスを提供できる——。こんなシンプルで安価な店舗向けモバイル決済ソリューションが、じわじわと普及しはじめている。

 ビジネスメディア誠 Biz.IDでは、ソフトバンクグループとPayPalが協業して国内展開を推進しているモバイル決済サービス「PayPal Here」について、数々の活用現場を紹介してきた(記事1記事2記事3参照)。今回は、7月26日(金)〜28日(日)に横浜大さん橋客船ターミナルで開催されたハワイアンイベント「ALOHA YOKOHAMA」での活用の様子をリポートしたい。

 ALOHA YOKOHAMAは、例年のべ30万人超が訪れるという、人気の期間限定イベント。会場内には500円のハワイアンビールをはじめ、ジュエリーや食品、ドレス、雑貨などを販売する店舗が所狭しと並び、来場者は気に入ったアイテムをその場で購入することができる。

 このイベントでPayPalとソフトバンクは、PayPal Hereのイベント会場ならではの活用に加え、両社が今後、利用拡大を目指している新たな決済サービス「チェックイン」も紹介。“顔パス決済”として知られるこのサービスを一部の店舗が導入し、その手軽さをアピールした。

PayPalの“顔パス決済”「チェックイン」とは

 チェックインは、スマートフォンさえあれば、お店を訪れたお客が財布を出さずに商品の代金を支払えるという決済サービス。店舗側も、小銭を用意したりクレジットカードをスワイプしたりすることなく決済処理をできるのが便利な点だ。

 使い方はこうだ。お客はまず、PayPalアプリを起動し、「お店情報」をタップしてチェックインが使える近くのお店を探す。お店が見つかったらアプリ画面の右側に表示されるピンアイコンを引き下げて“チェックイン”する。あとはそのお店に行って、買いたい商品をレジで伝えるだけで支払いが終了する。レシートは、店に対応プリンタがあれば紙で出力され、なければスマートフォンにメールで送信される。

Photo利用者側のPayPalアプリ画面

 店舗側のPayPalアプリには、お客がチェックインするとその旨が通知され、お客の顔写真がアイコンで表示される。表示されたアイコンと同じ顔のお客が来店したら、顔アイコンをタップして商品の値段を入力し、「支払い」ボタンを押せば、決済処理は終了。お客は店では財布もスマホも出さずに支払いができてしまうのだ。

sa_al18.jpgPhoto店舗側のPayPalアプリ画面。赤い数字と顔写真のアイコンでチェックインした人が分かる。来店者が顔写真アイコンと同一人物であることを確認したら決済処理を開始する

 スマートフォンのイヤフォンジャックにカードリーダーを取り付けて決済するいうモバイル決済の手法は、今やPayPal Hereのほかにも楽天スマートペイやSquare、Coineyなどの競合サービスが登場し、シェア争いは熾烈を極めている。こうした中、PayPal・ソフトバンク陣営は、新たな決済手法の「チェックイン」や、その先に控える「Order Ahead」を提案することで、PayPalの導入で先駆けた優位性をさらに高めていく考えだ。


課題山積の“イベント会場の物販”、PayPal Hereが解決

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 今回、ソフトバンクとPayPalは、初めてイベント会場でのPayPal Hereの活用をサポートしたという。出展社向けに説明会を開き、自らも会場にブースを出展。その結果、イベント会場では約20カ所の店舗がPayPal Hereによるクレジットカード決済を提供することになった。

 さらに一部の店舗は“顔パス決済”のチェックインも提供するなど、来場者に新たな決済サービスの世界を紹介。ソフトバンクとPayPalは、来場者がチェックインの手軽さをその場で試せるよう、イベント期間中にiOS端末でPayPalに新規登録したユーザーに500円をプレゼントする施策で導入店舗を援護していた。

 イベント会場での物販にはいくつかの課題がある。まず、現金決済では、店舗側のお釣りの準備が欠かせない。来場者にしても、気に入った商品が高価で現金の持ち合わせがなければ、購入を諦めるしかない。

 では、クレジットカード決済であればどうか? 期間限定のイベント会場で、クレジット決済を行おうとすると、出展社は決済端末を会場内に持ち込み、主催者が会場内に用意した専用回線を追加料金を支払って利用する必要があった。

 スマートフォンやタブレットの通信機能を使うPayPal Hereであれば、こうした余分な手間やコストがかからない。利用者の中には“スマートデバイスのイヤフォンジャックにカードリーダーを差すだけ”という仕様に安全面の不安を感じる人もいるというが、「カードリーダーには高度な暗号化機能が搭載されている。決済の状況についても不正利用防止のため、PayPalが24時間365日監視している」(ソフトバンクモバイルのマーケティング担当大塚氏)ことから、安心だという。

Photo会場内には随所にソフトバンクのWi-Fi端末が設置され、決済に欠かせない通信回線の増強を図っていた

PayPal Here決済、「ゲームっぽくて楽しい。もっと普及してほしい」と来場者

 ハワイアンミュージックが流れ、熱気に包まれた会場で実際にPayPal Hereを使っている店舗や来店者の反応を聞いてみた。

Photoアロハストリート店長の大野氏。この店では、“顔パス決済”のチェックインも提供していた。ブースの目立つところに500円のビールを並べ、来場者がPayPalの入会特典で得た500円でハワイアンビールを購入する姿が見られた

 普段はショッピングモールに店を構える「アロハストリート」。店長の大野氏は導入のメリットについて、これまでイベント会場でカード決済サービスを提供する場合には、回線利用料が別途かかることが多かったが、PayPal Hereを利用することで、余分なコストをかけずにお店と同様の決済サービスを提供できるようになったという。

 イベントでのPayPal Hereの利用は今回が初めてだったが、1日平均30件程度がPayPal Hereによる決済となるなど、利用状況は上々だ。また、店舗を運営する上では、「カードの利用分が早ければ即日、遅くとも1週間以内に入金されるところが非常に魅力的」と話してくれた。

sa_al05.jpgPhotoハワイの食品や雑貨がところせましと並ぶ店内(画面=左)。この店ではレシート発行用の専用プリンタ(2万9760円)も導入していた(画面=右)

 各地のイベントに出店しているTO SEA。ハワイアンドレスなどの衣料を扱うため顧客単価が1万円前後と比較的高く、同社代表の上口氏はカード決済のメリットを強く感じているという。「去年までイベント会場では現金決済のみだったが、PayPal Hereの採用で客単価が上がった」(上口氏)。今まで別料金を支払っていたカード決済端末のための回線や、その配線に頭を悩ませる必要がなくなったのがうれしいと話す。

Photoハワイアンドレスを中心に扱うTO SEA 代表の上口氏
sa_al09.jpgPhotoドレスやアクセサリーを販売するTO SEA。レジ脇にPayPal HereのPOPを設置し、クレジットカード決済ができることをアピール

 直輸入のハワイアン雑貨を扱うmalulaniを運営する森下さんは、PayPal Hereの日本でのサービス開始を知って、すぐ申し込んだという。単価が高い商品も多いことからカード決済によるメリットは大きいといい、今回のイベントでも購入者の約7%ほどがクレジットカード支払いをしているという。

Photoハワイアン雑貨を扱うmalulaniを運営する森下氏
sa_al13.jpgPhotoハワイ直輸入の雑貨が並ぶ。単価が高いため、クレジットカード決済は必須だという

 malulaniでお皿などの雑貨を購入したPayPal Here初体験のカップルは、「(サインのために)ボールペンを持たなくていいし、暗証番号を押しにレジに行かなくてもいい。ゲームっぽくて楽しいし、すごく楽。もっといろんなところに普及してほしい」と話していた。

sa_al15.jpgPhotoALOHA YOKOHAMAで初めてPayPal Hereを使った来場者。iPadで簡単にカード決済できることに驚いていた


 ソフトバンクとPayPalが、初めてイベントをサポートしたALOHA YOKOHAMAでは、ソフトバンクがイベント会場の回線接続を増強することで、PayPal決済の命綱である通信の安定性を高め、PayPalがPayPal Hereに加え、新たな決済手法のチェックインを試験的に展開することで、店舗や来店者に“これからの決済サービスの形”を提案した。これは、“両社が協業する強み”を示すもので、こうした協業メリットは今後、さまざまな形で出てくるという。

 こうした先進的な決済手法はこれまで、大規模店舗が導入を開始し、何年も経って価格がこなれてきてから中小規模の店舗が導入するのが常だった。しかし、クラウドと通信、スマートデバイスが進化した今は、中小店舗が先行して導入することが可能だ。

 チェックインの先には、“行列知らず”の買い物スタイルを実現する「Order Ahead」がひかえている。中小店舗にとっては“今”が店舗改革の大きなチャンスといえそうだ。

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Facebook、“残りの50億人”をネットにつなげるための共同体「Internet.org」を発表

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 米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは8月20日(現地時間)、現在インターネット環境を持たない世界中の50億人をネットにつなげることを目標とする世界的な共同体「Internet.org」の立ち上げを発表した。

 同氏によると、現在インターネットを使っているのは世界人口の約3分の1に当たるわずか27億人。Internet.orgでは、残りの3分の2の人々に等しくインターネット環境を提供する目的で集まったパートナーが、ツール、リソース、ベストプラクティスを共有することにより、手頃な料金、効率、ビジネスモデルという3つの分野で解決策を探すという。

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 立ち上げ段階でのパートナー企業(アルファベット順)は、スウェーデンEricsson、台湾の半導体メーカーMediaTek、フィンランドNokia、ノルウェーOpera、米Qualcomm、韓国Samsung Electronicsの6社だ。

 Facebookは「世界をよりオープンに、つながれたものにすること」を企業のミッションとしており、2011年からフィーチャーフォンでFacebookを利用するためのアプリ「Facebook for Every Phone」を提供している。同アプリの月間ユーザー数は現在1億人以上だ。

 Internet.orgは上記のパートナー企業の他、非営利団体や地域コミュニティー、専門家と協力してインターネットの普及に取り組むとしている。

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昨日の敵は今日の友――「電王戦タッグマッチ」開催 電王戦の棋士&将棋ソフトが再び集結 

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 ドワンゴと日本将棋連盟は、プロ棋士と将棋ソフトの史上初となるタッグトーナメント「電王戦タッグマッチ」を8月31日に開催する。第2回将棋電王戦に出場したプロ棋士が、各々対戦したコンピュータソフトとタッグを組み対局を行う。イベントの様子はニコニコ生放送で中継する。

 出場チームは「阿部光瑠四段&習甦」「佐藤慎一四段&ponanza」「船江恒平五段&ツツカナ」「塚田泰明九段&Puella α」「三浦弘行八段&GPS」の5組。プロ棋士はタッグを組むコンピュータの最善手を参考に対局を行う。数手進めた局面におけるコンピュータの指し手を確認することもできる。

画像阿部光瑠四段&習甦 イメージキャラ:碇シンジ
画像佐藤慎一四段&ponanza イメージキャラ:シャア・アズナブル
画像船江恒平五段&ツツカナ イメージキャラ:みみずくの竜
画像塚田泰明九段&Puella α イメージキャラ:(情報求む……!)
画像三浦弘行八段& GPS イメージキャラ:真田志郎
画像アムロが強いのか?ガンダムが強いのか?
画像PVでなぜかロボットを操縦する塚田九段

 対戦方式はトーナメントで、組み合わせは当日に決定する。持ち時間は1時間、消費後は切れ負け、決勝戦のみ消費後は30秒将棋となる。初戦と決勝の解説は森内俊之名人が担当する。プロ棋士とコンピュータが手を組んだとき、盤面にはどのような対決が描かれるのか。人類とコンピュータの“共存共栄の未来”を示唆するイベントとなりそうだ。

 会場となる六本木・ニコファーレでの観覧者を募集している。受け付けは29日まで。

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次世代Amazonタブレットが明らかに

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Good E-Reader
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 新タブレットの発売準備がほぼ整うと、デバイスはベンチマークテストにかけられる。テスト結果でハードウェアの正確な性能が分かり、ソフトウェアとの不整合があれば、それも判明する。Amazonは『Soho』『Thor』『Appolo』というコードネームを持つ、3タイプの新タブレットをテストしている。

 Kindle Fire SohoはKindle Fireの現モデルを忍ばせるエントリーレベルのタブレットだ。ディスプレイサイズは7インチ、解像度は1280×800ドットで、OSはAndroid 4.2となっている。

 一方、Amazon Kindle ThorはリニューアルされたKindle Fire HD 7で、画面解像度は1920×1200ドットとかなりの高解像度を誇る。そして、Kindle Fire Apolloは8.9インチタッチスクリーンディスプレイを備え、解像度は2560×1600ドットと素晴らしい。Apolloに搭載されたCPUは2.15GHzのQualcomm Snapdragonで、RAMは2Gバイト、背面には8Mピクセルのカメラを搭載する。

 新たなKindleのラインアップは基本的に最新スペックとクアッドコアプロセッサでリフレッシュされている。新鮮味も心躍る要素もないが、その代わり非常に成功している製品ラインに少々のアップグレードを施している。Amazonは9月前半に新タブレット3モデルと電子書籍リーダー1モデルを正式に発表する見込みだ。ベンチマークの様子と製品仕様は画像を参考にしてほしい。

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(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。

「第3回将棋電王戦」開催決定 A級棋士らが参戦、出場ソフトは統一ハードを使用

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 ドワンゴと日本将棋連盟は8月21日、プロ棋士と将棋ソフトが対戦する「第3回将棋電王戦」を2014年3月から4月にかけて開催すると発表した。第2回と同じく、5対5の団体戦形式で実施する。東京・六本木のニコファーレで開かれた記者発表会の模様はニコニコ生放送でタイムシフト視聴が可能

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 「第3回将棋電王戦」では、新たな出場規定が設けられ、出場ソフトは主催者側が用意した統一のハードウェアを使用するルールとなった。またプロ棋士側には本番と同じソフトおよびハードで事前に練習対局ができる環境が用意される。このルール変更により、前回のGPS将棋のような数百台のクラスタ接続などは不可能となるが、「コンピュータプログラムの勝負に力点を置きたい」(ドワンゴ川上量生会長)との考えだった。

画像A級棋士参戦!

 現時点で明かされた出場者は、屋敷伸之九段のみ。屋敷九段は、A級在籍(将棋界のトップ10人)かつタイトル獲得の最年少記録保持者で、会見では「強い相手と指してみたい。出場に迷いはなかった」とコメント。A級棋士の参戦に、「きたあああ」「よっしゃああ」とニコ生のコメントが盛り上がっていた。

 プロ棋士側のほかのメンバーについては後日発表される予定だが、残念ながらタイトルホルダーの出場はないとのこと。また電王戦の参加者がタイトル挑戦者になった場合はその都度考慮するという。

画像将棋電王トーナメントで電王を決定 賞金総額500万円

 出場する将棋ソフトについては、11月に「将棋電王トーナメント」を開催し、同トーナメントで選出する。優勝ソフトには「電王」の称号が与えられ、5位までのソフトが「第3回将棋電王戦」の出場権を獲得するほか、総額500万円の賞金が贈呈される。エントリー受け付けは8月21日から9月29日まで。ルール詳細はこちら(PDF)。

 またこれとは別に、プロ棋士と将棋ソフトの史上初となるタッグトーナメント「電王戦タッグマッチ」を開催することも発表した(関連記事:昨日の敵は今日の友——「電王戦タッグマッチ」開催 電王戦の棋士&将棋ソフトが再び集結)。

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LINE、ビデオ通話や音楽配信、ECに参入 プラットフォーム機能を強化「LINEを世界の共通言語に」

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 LINEは8月21日、音楽配信やECサービスに参入すると発表した。「LINE MUSIC」を年内に公開するほか、スマートフォンに特化したECサービス「LINE MALL」を今秋スタートし、ビデオ通話機能も追加。複数の決済手段を選べる有料アイテムストアもオープンする。年内の3億ユーザー突破を見込み、「世界中の人の生活の一部としてLINEを世界の共通言語にしたい」(森川亮社長)とプラットフォーム強化を着実に進める。

photo「より多様なコンテンツへのゲートウェイに」

 LINE MUSICは、LINEアプリ内で楽曲を楽しめる音楽配信サービス。LINE上のつながりであるリアルグラフを活用し、購入した楽曲をLINE上の友人と共有するなど、「LINEならではの新しい音楽の楽しみ方を提案する」という。まず国内向けにスタートし、世界展開も計画している。

 今秋オープン予定の「LINE MALL」は、企業が出展するショッピングモール形式に加え、ユーザー同士が売買を行えるC2C(Consumer to Consumer)プラットフォームとしても構築し、「いつでもどこでも、誰でも簡単に商品の売買を行うことができる」ようにする。LINEアプリ内で商品検索から決済まで完結できるようにし、スマートフォンに特化したインターフェイスで「オンラインでの買い物経験自体を変えていく」(舛田執行役員)と意気込む。

photo「LINE MUSIC」
photo「LINE MALL」

 ビデオ通話機能は今秋に全世界で公開。iPhone/Android/PC(Windows/Mac)間で、無料でビデオ通話を利用できるようになる。

 9月に公開する「LINE Web Store」は、有料スタンプやゲーム内アイテムを購入できる独自ストア。従来のApp Store/Google Playによるアプリ決済だけではなく、クレジットカード決済のほか、新興国を中心としたクレジットカード決済以外での購入ニーズの高まりを受けてPayPalやプリペイドカードなどでも支払えるようにする。まず日本と台湾で、その後各国に広げる計画だ。

photoビデオ通話のイメージ
photo「LINE Web Store」用のプリペイドカードは全国のコンビニで発売

「LINEを世界の共通言語に」 ゲームプラットフォームは「国内ナンバーワン」

 「次の目標は年内に3億人」──21日、同社が千葉・幕張メッセで開いたカンファレンス「Hello, Friends in Tokyo 2013」で、森川亮社長は力を込めた。ユーザー数は同日時点で2億3000万人を突破。昨年比460%と急成長しており、うち80%が海外ユーザー。先発のメッセージアプリを上回る普及を見せる。

photo森川亮社長

 森川社長は「デバイスの進化でコミュニケーションの在り方自体が変わっている。LINEは友達や家族、恋人との親密な関係をより深めていくためのツールとして、そして災害時のインフラとしても機能するようになり、今まさに革命をリードしているところ」という。「より多様なコンテンツへのゲートウェイとなり、世界中の人の生活の一部として浸透する未来」を目指し、「LINEが世界の共通言語になるのが目標」と力を込める。

 アプリは17言語に対応し、各国の人気キャラや企業とのコラボも積極的に進めている。ツールやゲームなどの連携アプリを増やし、プラットフォームとして機能させる戦略も順調だ。「LINEカメラ」(4800万ダウンロード)、「LINE Play」(1400万ダウンロード)などの連携ファミリーアプリは52にまで拡大し、総ダウンロード数は2億9000万を超えた。

photo舛田淳執行役員

 ゲームアプリは「LINE POP」「LINE Bubble」を中心に月間売り上げは26億円を超え「この1年で想像以上のスピードで国内ナンバーワンゲームプラットフォームとなった」(舛田淳執行役員)という。開発の際、重視しているのは「共通の話題としてコミュニケーションにつながる」こと。シンプルで誰でも簡単に遊べるアプリを厳選して提供していくため「早急なオープン化は望んでいない」(舛田執行役員)とした。

 4〜6月期の売上高は約98億円となり、前年同期比32倍に。マネタイズの柱は(1)有料スタンプ課金、(2)ファミリーアプリ内課金、(3)BtoBマーケティング、(4)ライセンスやキャラクターグッズ──の4つ。特に人気キャラや企業とコラボした有料スタンプの売り上げは月間10億円を突破し、既にフィーチャーフォン時代のデコメ市場全体の半分に匹敵する規模に成長。今後はアプリ自体の「着せ替え」機能も充実させる。

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第6回 LINEで自分の近況を知らせるには――「ホーム」と「タイムライン」の使い方

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photo「LINE」
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 LINEといえば、テキストでチャットのように会話する「トーク」や無料通話機能などが有名だが、FacebookやTwitterのように自分の近況を複数の友だちと共有したり、友だちの投稿にコメントを付けたりすることもできる。その機能が、「ホーム」と「タイムライン」だ。それぞれどのような機能を持ち、どのように使うのか見ていこう。なお、この連載ではiPhone 5を使用している。

「ホーム」は、自分の投稿をみんなに披露する場所

 ホームは、自分で投稿した内容を複数の友だちと共有できる場だ。ホームを使えば、LINEでつながっている友だちに向けて自分の近況や伝えたいことを発信できる。TwitterやFacebookなどのSNSっぽく利用できるのはもちろん、公開範囲を友だち別に設定できるため、指定した人以外に見られることがない。ただ、友だちの投稿に付けた自分のコメントは第三者(友だちの友だち)にも見えるようになっている。

 ホームには、テキスト、写真、動画、スタンプ、位置情報を投稿できる。自分のホームにアクセスするには、LINEアプリを起動したあと画面右下に表示される「その他」をタップし、画面右上にあるホームボタンをタップする。また、メイン画面左下の「友だち」をタップしたあとに表示される自身のプロフィール画面からもホームにアクセス可能だ。

photophotophotoホームは、メイン画面右下の「その他」→画面右上の「ホーム」からアクセスする
photophotoメイン画面左下の「友だち」で自分のアカウントをタップすると、ポップアップが表示される。ここからもホームを表示できる

 ホーム画面を開くと、LINE側で用意したカバー写真が表示される(写真はホーム画面を初めて開いたとき、ランダムに選択される)。カバー写真を変えたい場合は、カバー写真をタップすると「写真を撮る」「アルバム」ボタンが表示されるので、自分の好きな写真に変えて自分らしいホームを作るのもいいだろう。

photophotoホーム画面にあるカバー写真をタップすると、カバー写真を変えられる。初期状態ではLINEが提供する写真が設定されている

 ホームに投稿するには、ホーム画面右上にある鉛筆マークをタップする。初めての場合は、画面下部の「投稿する」ボタンからも書き込める。メールと同じように、テキストを入力して右上の「完了」ボタンをタップすると、内容がアップされる。テキスト以外の情報を送るには、画面中央にあるグレーの各アイコンを選ぼう。

photophotoホームへ投稿するには、画面右上の鉛筆マークをタップする。初めての投稿は、画面下部の「投稿する」ボタンからも可能だ(写真=左)。ホームにはスタンプ、写真、動画、リンク、位置情報を送ることもできる(写真=右)

 アイコンは左から、「スタンプ」「写真」「動画」「リンク」「位置情報」を示すアイコンが並んでいる。スタンプはトークと同じようにダウンロードしたスタンプのイラストをタップして投稿する。ただし1回の投稿で選べるスタンプは1つまでだ。トークと同様、初期状態では「ムーン・ジェームズ」のスタンプのみ使える。

photophotophotoホームで使えるスタンプは1つの投稿に1つまで

 次に写真だが、カメラのマークをタップすると、「写真を撮る」「アルバムから選ぶ」ボタンが表示される。その場で撮影した写真、またはアルバムに入っている写真を選んで投稿する形だ。スタンプ、画像、リンク、動画は同時に添付できないが、写真と位置情報などの組み合わせは可能だ。

photophotophoto左から2番目にあるカメラマークをタップすると、写真を投稿できる

 例えば、飲食店の場所と一緒に食事の画像を添えたいとき、待ち合わせ場所を教えるときに目印となる場所の写真を添付したいときなどに便利だろう。位置情報を送るには、アイコンバー右端の矢印マークをタップする。現在地または検索した場所の周辺地が表示され、ピンがマークされるので、指定した場所で「この位置を送信」をタップしよう。位置情報を投稿すると、テキストリンクで住所が表示され、それをタップするとプリインストールされているiOSのマップが開いて場所を示す。

photophotophotoアイコンメニューの一番右にある矢印マークをタップすると、位置情報をホームに送れる。位置情報にひもづいたテキストリンクが投稿され、タップするとiOS端末ならiOSのマップが、Android端末ならGoogle マップが開く

 動画も写真と同じようにフィルムマークをタップすると、「動画を撮る」「アルバムから選ぶ」ボタンが表示される。その場で撮影したものをそのまま投稿するか、あらかじめ撮影したものを選べる。リンクは「リンク追加」をタップし、URLを入力する仕組みだ。リンクの手打ち入力は面倒な作業なので、あらかじめリンクURLをコピーしておくと良いだろう。こうしたホームへの投稿はリアルタイムで友だちと共有されていく。

photophotophotoアイコンメニューの左から3番目にあるのが動画を送るフィルムマーク(写真=左)。その右隣がリンクを送るマークで、URLを手入力する(写真=中央、右)

特定の友だちにだけ見てほしいなら、公開範囲の設定を

 ホームに自分の近況を書き込みたいけど、一部の人だけに読んでほしい……と思うなら、ホームの公開範囲を設定しよう。TwitterやFacebookと異なり、投稿を見せたい相手をブロックを使わず個別に選べる。設定は、メイン画面右下の「その他」→画面上の「設定」→「プライバシー管理」→画面下部の「タイムライン・ホーム公開設定」から行う。

photophotophoto公開範囲の設定は、メイン画面右下の「その他」→画面上の「設定」→「プライバシー管理」→画面下部の「タイムライン・ホーム公開設定」で行う
photophoto友だちのアカウント右端にある「公開」ボタンをタップすると、「非公開」に切り替わる。右上の「保存」ボタンをタップして公開範囲が変更される

 「公開範囲設定」の画面になると友だち一覧が表示され、それぞれ右端にある「公開/非公開」ボタンをタップすることで切り替えられる。初期状態はすべて公開になっているので、ホームへの投稿は友だち全員が見られる状態だ。公開範囲を設定して右上にある「保存」ボタンをタップすれば、設定は完了する。

 ちなみに非公開にした場合、その友だちが自分のホームを訪れたときに「まだ投稿がありません」と表示される。何も投稿していない場合も同じ画面が表示されるが、これまでいくつか投稿していた場合は公開設定と同時に過去の投稿が突然見えなくなる。すでにホームに投稿したあとに、特定の友だちを非公開設定にすると気付かれるので注意したい。

photophoto自分が非公開にされた場合、相手のホーム画面を訪れると「まだ投稿がありません」と表示されるようになる

 また、間違えて投稿してしまった場合などは、投稿を削除できる。削除したい投稿をタップすると、右上に「…」ボタンを表示されるので、タップしよう。すると、画面下部に「投稿を削除」ボタンが表示される。投稿を消すと、その投稿に付いた友だちからのコメントやスタンプも消えるので注意しよう。

photophoto削除したい投稿をタップすると、画面右上に「…」ボタンが表示される。ここをタップすると投稿の削除メニューが表示される
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端末管理だけでは無理、モバイル利用で忘れてはならない教訓

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 クライアントPCの管理とモバイル端末の管理が、アイデンティティー管理(ID管理)によって統合され始めた。一部のIT部門は、物理的な端末ではなく、データとID、そしてサービスへのアクセスを管理するようになっている。

 「この変化により、タブレット、ノートPC、デスクトップPC、シンクライアントスマートフォンなどエンドポイント端末の管理は、大きなくくりの中では意味を成さなくなった」と話すのは、モバイル関連のコンサルティング企業、米Paradorのベンジャミン・ロビンス代表だ。

 例えば、頻繁に出張がある社員は、会社リソースに会社のファイアウォールの内側からアクセスすることは(あったとしても)ほとんどない。この社員は、コーヒーショップやホテル、空港などの安全でないワイヤレスネットワークを介して、遠く離れた場所からさまざまなモバイル端末を使ってログインする。「しかし、そのような状況であっても、会社は社外にいる社員に生産的であることを求めるため、外で戦う社員たちは会社のリソースに当然アクセスできるものと考える」と、モバイルソフトウェア・ベンダーである米AgreeYa Mobilityのクリシュ・クパティルCEOは語る。


メーカーとの連携強化にシフトするFirefox for Android

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グローバルで評価が高いリーディングモードとオフラインモード

kn_ffoxandrd_05.jpgFirefox for Android。8月21日時点で最新バージョンは23.0、Firefox for Android BETAは24.0

 Mozillaは、Webブラウザ「Firefox」のAndroid版を2012年6月に“リニューアル”し、内部の構造を大幅に変更してARM搭載のAndroidデバイスでも高速化を実現した。その後もFirefox for Androidはバージョンアップを重ね、2013年7月には最新のFirefox for Android 23をリリースしている。

 Android対応Webブラウザとしても定着しつつあるFirefox for Androidの開発チームリーダーを務めるカレン・ルドニンスキー氏が、ユーザーのフィードバックと今後の“方向性”について語った。

 Firefox for Androidは、2012年6月にリリースした“14”で、内部構造を新規に開発するなど、大規模な改装を施している。それまで問題だった応答性の改善を目的とした新しいバージョン以降は、ユーザーからの評判も高くダウンロード数も伸びている。ユーザーが特に評価しているのは、プライベートブラウジング機能とリーディングモードの導入、そして、オフライン機能だという。もちろん、カスタマイズと機能拡張性も依然として評価が高い。

 定額制のデータ通信プランが当たり前の日本ユーザーとしては、オフライン対応の評価を意外と思うかもしれない。しかし、ルドニンスキー氏によると、グローバル市場ではその必要性を感じるユーザーが依然として多いという。特に、通勤電車で通信が利用できないケースや、飛行機で移動する機会が多いユーザーから、オフラインで読めるモードは高い評価を得ている。

 リーディングモードでは、広告などを表示せずテキストだけに集中して読みやすくするレイアウトに変換する。ただし、その一方でマルチカラムは利用できず、ページに配置した画像の一部も表示されない場合がある。現時点でマルチカラム対応のリーディングモードを用意する予定はないが、その理由について、この機能の目的がWebページを快適に読む環境の実現にあるためと説明している。

kn_ffoxandrd_03.jpgkn_ffoxandrd_04.jpgリーディングモードでは、「快適に読む」ことを最重視して、広告はもちろんのこと、多すぎる画像も減らしてテキストを読みやすいレイアウトに変換する

アドオンをもっと使いやすく

kn_ffoxandrd_02.jpg現在、アドオンガイドとして「ADD-ONS」を用意しているが、さらにアドバイス機能を強化した初心者でも使いやすいヘルプを現在開発中だ

 Mozillaでは、ユーザーのフィードバックで要望の多い信頼性の向上、拡張性のアップ、対応端末の拡大は、今後も重要な課題として反映していく。なお、機能拡張性の具体的な内容としては、ブックマーク、リーティングリスト、プロファイルのバックアップ機能を予定しているという。

 ルドニンスキー氏によると、日本は技術的に洗練した市場で、新しい機能を積極的に取り入れ、かつ、モバイルデバイスを利用するユーザーが多く、Firefox for Androidの開発でもそのことを考慮しているという。日本では、パーソナライズ、カスタマイズして利用するユーザーが多いので、そのために利用してもらう機能もアドオンで用意して、これまでできなかったカスタマイズを可能する予定だ。その楽しめる機能の1つとして「効果音」の導入を現在試験的に行っている。

 このように、ユーザーの利便が向上するアドオンを多数用意しているFirefoxだが、一方で、初めて使うユーザーにとっては、アドオンの選択と組み込みがハードルとなる面もある。この解決のために、Mozillaでは、アドオンのチュートリアル機能を用意して、初心者でも自分が使いたいアドオンを探して導入できるように検討している。ただし、運用開始の時期については、まだ先になる見込みだ。

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IGZO液晶+第4世代Coreの“日本製”Ultrabookはこうして生まれた

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富士通の「刀」をたたき上げた開発陣にロングインタビュー

 PCメーカー各社が注力する「第4世代Coreプロセッサー」(開発コード名:Haswell)搭載のUltrabookにあって、異彩を放つのが富士通の「FMV LIFEBOOK UH90/L」だ。14型ワイドで3200×1800ドットの超高解像度に対応したIGZO液晶ディスプレイを搭載し、画素密度は約262ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と、ノートPCで随一の高精細表示を誇る。

tm_1308uh_iv1_01.jpg富士通の14型Ultrabook「FMV LIFEBOOK UH90/L」

 富士通は昨年(2012年6月)、同社初となるUltrabookの「FMV LIFEBOOK UH」シリーズを投入。上位機種の「FMV LIFEBOOK UH75/H」は、13型クラスのボディに一回り大きな14型ワイド液晶ディスプレイを詰め込み、HDD搭載ノートPCで世界最薄(※1)となる洗練されたスリムボディを実現し、細部までこだわった製品だった。

 2013年夏モデルではこの流れを受け、シリーズ最上位に位置する新モデルのUH90/Lを発売。HDD搭載ノートPCで世界最薄(※2)、14型ワイドの画面サイズといった特徴はそのままに、解像度を従来比で約5.5倍まで一気に引き上げ、CPUを第4世代Coreに刷新することで、実に先進的なUltrabookに仕上げている。

 今回はUH90/Lの開発コンセプトをはじめ、ボディデザインや内部構造の秘密に迫るべく、開発陣にロングインタビューを行った。話を伺ったのは、開発を統括した山田徹氏、機構設計を担当した立神一樹氏、デザイナーの岡本浩平氏と太田真利亜氏、そして商品企画を行った松本修一氏と安藤賢一氏の6人だ。

※1 最厚部(突起部除く)の寸法が15.6ミリ厚(2012年5月9日現在、富士通調べ) ※2 最厚部(突起部除く)の寸法が15.5ミリ厚(2013年6月5日現在、富士通調べ)

tm_1308uh_iv1_02.jpg今回話を伺ったFMV LIFEBOOK UH90/Lの開発陣。前列左から太田真利亜氏(富士通デザイン サービス&プロダクトデザイン事業部 システムプロダクトデザイン部 デザイナー)、山田徹氏(富士通 パーソナルビジネス本部 第一クライアントプロダクト事業部 第二技術部 シニアプロフェッショナルエンジニア)、安藤賢一氏(富士通 ユビキタスビジネス戦略本部 パーソナルプロダクト統括部 第一プロダクト部)、岡本浩平氏(富士通デザイン サービス&プロダクトデザイン事業部 システムプロダクトデザイン部 デザイナー)、立神一樹氏(富士通 パーソナルビジネス本部 第一PC事業部 PCデザイン技術部 マネージャー)、松本修一氏(富士通 ユビキタスビジネス戦略本部 パーソナルプロダクト統括部 第一プロダクト部 マネージャー)

“MADE IN JAPAN”が可能にする開発・製造体制

—— UH90/Lの開発はいつからスタートしたのでしょうか?

tm_1308uh_iv1_03.jpg製品開発を統括した山田徹氏

山田氏 正式なプロジェクトとして製品開発をスタートさせたのは、2012年12月末になります。もちろん、それ以前から製品コンセプトの組み立てや、どういったデザインを目指すのか、といった部分では検討を重ねていましたが、実際の開発期間は半年より短く、かなりタイトでした。振り返ると、自分でもびっくりするくらい短いです(笑)。

立神氏 製品の発売は6月28日ですが、電源が入り装置として評価できる試作機ができたのはゴールデンウィーク前後でした。それまでは各部に分けて、電気的もしくは構造的な評価を行ってきたので、試作機ができてから量産まではあっという間です。今回は第4世代Coreの新しいプラットフォームなので、その評価も同時進行するなど、複合的な要因で全体的に短いスケジュールになりました。

松本氏 日々進化するPCの世界では、どのように他製品と差異化し、先進性を出していくのかが重要です。今回は第4世代Coreが登場する夏商戦のタイミングで、その搭載機を投入するという前提がありました。その限られた期間内で、超高解像度の「IGZO」液晶ディスプレイをいち早く採用してアドバンテージを示すなど、皆でよりよい製品を作るため、関係各所が協力し、ときにせめぎ合いながら、妥協せず最終的な製品に落とし込めたと思います。

—— それほどの短期間で完成度の高い製品を作ることは困難ではないでしょうか?

tm_1308uh_iv1_09.jpgUH90/Lは島根富士通にて製造する“MADE IN JAPAN”モデルだ

山田氏 そこが富士通の強みといえるでしょう。UH90/Lはすべて日本で設計し、島根富士通にて製造する“MADE IN JAPAN”のUltrabookとなります。つまり、試作の段階から、どうやったら製品の完成度を上げつつ、組み立てやすい設計になるのか、工場と密に連携しながら開発が可能です。

 我々設計チームが工場の特性を把握しているので、最初から製造段階まで考慮した設計がしやすく、開発段階で何かトラブルが発生しても島根富士通の技術者で直ちに対応できますし、細かい指示がスムーズに伝わる、といったメリットもあります。

 また、最終製品ではアルミニウムの1枚板でパームレスト面から側面まで成型するところを、初期の試作機では側面を別パーツにして作り、構造評価を先に進めつつ、アルミニウムの加工を細部まで追い込むなど、短納期で効率的に開発を進める工夫もしました。

tm_1308uh_iv1_10.jpgtm_1308uh_iv1_11.jpgアルミニウムの1枚板でパームレスト面から側面までを成型し、美しさと頑丈さを両立している(写真=左)。着色する前の1枚板で構成されたパームレスト面(写真=右)

—— 実際の製造面でも他とは違った工夫をしていますか?

tm_1308uh_iv1_04.jpg機構設計を担当した立神一樹氏

立神氏 デザインのこだわりと組み立てやすさを両立するため、一部で特殊な製造工程を入れています。UH90/Lは液晶ディスプレイ側面の縁に切れ目がなく、天板全周をぐるりと覆っています。通常は液晶ディスプレイとタッチパネルを合体させるとき、エアーでホコリを払いながら前後に重ねて、後からケーブルを出すといった工程になりますが、UH90/Lではそうはいきません。

 UH90/Lの構造で普通に組み立てようとすると、空中で天板を手に持ったまま、側面に切れ目がないため、ヒンジ部に無理やり作った左右の穴からケーブルを出し、エアーでホコリを払いつつ、最後にカバーをパシャンと閉じなければならず、設計初期の段階で工場から何とかしよう、といわれていました。

 そこで、この組み立て時に本体を保持する治具を用意し、片手がフリーになって、ケーブルをすぐ引き出せるよう、製造ラインに手を加えました。外観に武骨な切れ目を出さないためだけに、製造現場とともに、ここまでの労力を割いています。

山田氏 短いスケジュールの中でのこうした細かい工夫も、日本で製造・設計する、すなわち“MADE IN JAPAN”だから可能なのです。

tm_1308uh_iv1_12.jpgtm_1308uh_iv1_13.jpg液晶ディスプレイは側面の縁に切れ目がない、すっきりしたデザインだ(写真=左)。液晶ディスプレイ部を分解した様子(写真=右)。このデザインを保つため、特殊な治具を使って組み立てやすくした

富士通 FMV LIFEBOOK UH
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年内3億ユーザー目指すLINE、企業マーケティングにはどう生かす?

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ニュース

Hello, Friends in Tokyo 2013:年内3億ユーザー目指すLINE、企業マーケティングにはどう生かす?

LINEは年次イベント「Hello, Friends in Tokyo 2013」の中で企業マーケティングの視点についても言及。ユーザーと商品との接点を自然に形成できるLINEならではの強みを強調した。

[上口翔子,Business Media 誠]

 2013年8月時点で世界2億3000万ユーザーが利用するスマートフォンアプリ「LINE」。8月21日に開催した年次イベント「Hello, Friends in Tokyo 2013」では、ビデオ通話やEC、音楽配信などを始める構想を発表し、従来の無料通話・メッセージサービスから、スマホ時代のインフラサービスに拡大していく宣言をした。

shk_line01.jpg LINEのユーザー数。1時間に約6万3000ユーザーというスピードで加入者が増えている。国別では全体の20%を占める日本が4700万ユーザーで、タイ1800万ユーザー、台湾1700万ユーザーの順に多い。LINEでは年内に3億ユーザー突破を目指している
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 昨年の同イベントで発表したプラットフォーム戦略はマネタイズ面でも順調に推移しており、アプリ内課金の主力商品である有料スタンプは現状で月間10億円の売上規模に拡大している。

企業マーケティングの視点で見たLINE

 ここまで急拡大したLINEは、LINE自身はもちろん、利用するパートナー企業にとってもマーケティング視点でビジネス拡大のチャンスを持っている。LINEでは、(1)自社オリジナルのスタンプ作成(2)企業がLINEユーザーと直接コミュニケーションが図れる「公式アカウント」(3)月額5250円から始められる公式アカウントの廉価版「LINE@」、などの商品を企業や実店舗を持つ販売店向けに用意している。

 公式アカウントはリリースから約1年で100社を超える企業が利用。LINE@については1000以上のアカウントが作成されたという。

shk_line03.jpg公式アカウント一覧。ユーザー数(企業アカウントを友達登録した数)のトップ5は、ローソン、KDDI、ソフトバンクのほか、タイの企業2社がランクインしている

 広告費の投入先として見た場合のLINEは、接触時間の長さや、親しい人とつながっている安心感などの“身近さ”が強みとなっている。またユーザーからのアクティブ率も高く、例えばLINEのタイムライン上に表示する企業の投稿に対しては、1ポストに対して平均1万以上のコメントやスタンプを使った反応があるという。

 独自スタンプについても、例えばロッテはお菓子「コアラのマーチ」のキャラクターをあしらったスタンプを配布したところ、4週間で5930万ダウンロード、4000万回の利用があり、コンビニでのコアラのマーチの売上が前年比116%アップした。

shk_line04.jpgもう1つ特徴的な事例として、日本たばこ産業(JT)がタレントのローラさんをモチーフにしたスタンプを、清涼飲料水「桃の天然水」の購入者にプレゼントするキャンペーンを行ったところ、4週間で20万ダウンロードがあった

 今後LINEでは、新しいマーケティングツールとして、商品パッケージにキャラクターを印刷し、購入者にオリジナルスタンプを配布するといった商材の投入を予定している。第1段として、9月9日にグリコのポッキーで採用が決定している。

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 LINEの法人向け広告事業を担当する取締役の出澤剛氏は、LINEマーケティングの可能性について「LINEはユーザーが使い慣れたスタンプなどを介して、企業と消費者の関係性を持たせることができる」とコメント。ユーザーと商品との接点を自然な形で形成できるので、従来のマス広告とはまた違った形で効果的にプロモーションできる点を強調していた。

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投稿フォーム
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Biz.IDの「Webサービス図鑑」では、便利で楽しめるWebサービスを今後も続々と追加していきます。「おもしろいWebサービスを見つけた!」という方は、「URL」「サービス名」「コメント」をご記入の上、以下のフォームからご連絡ください。

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“G”の正統進化、Wi-Fiや新撮影機能搭載の「PowerShot G16」

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 キヤノンは8月22日、高級コンパクトデジタルカメラ「PowerShot G16」を9月中旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、同社直販サイトでの販売価格は5万9980円。

photo「PowerShot G16」

 2012年9月に発表された「PowerShot G15」の後継製品で、ハイアマチュア向けの高級コンパクトと定義づけられる「PowerShot G」シリーズとしては13代目にあたる。新製品では製品コンセプトを引き継ぎながら、画像処理エンジンの強化やWi-Fi対応を進めた。

 撮像素子は1/1.7型 有効1210万画素 高感度型CMOSセンサーで、レンズには35ミリ換算28〜140ミリ相当の光学5倍ズームレンズを組み合わせる。レンズの開放F値はF1.8-F2.8と明るく、ズームについてはデジタルズーム(約4倍)の併用も可能となっている。

 撮像素子とレンズはほぼ既存モデルを踏襲するが画像処理エンジンは最新の「DiGiC 6」へと強化されており、連写枚数は最高12.2コマ/秒まで高速化された。ISO感度は最高ISO12800まで設定できる。高速AFもG15から継承しており、最速約0.1秒で合焦する。

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 新搭載したWi-Fiではスマートフォン転送のほか、CANON iMAGE GATEWAYサーバを経由しない、パソコンへのダイレクトなワイヤレス転送も行える。(ソフト「Image Transfer Utility」のインストールが必要)。もちろん、CANON iMAGE GATEWAY経由での転送も可能だ。また、カメラ本体からダイレクトにflickrへの画像アップロードも行える。

 撮影機能としては「星空撮影」「背景ぼかし」や「HDR」(いずれも3種類のバリエーションあり)などを新たに用意したほか、MFピーキングも搭載。MF撮影時のピント合わせが容易となった。G15と同じく固定式の背面液晶は3型(92万画素)で、ボディサイズも108.8(幅)×75.9(高さ)×40.3(奥行き)ミリ。

 なお、新製品は8月23日より東京、大阪、名古屋にて行われる「EOS 70D」の体験イベント「EOS 70D JAPAN PREMIER」の会場にも展示されるほか、イベントでは「写真家による「PowerShot G」セミナー」と題して、写真家によるセミナーも行われる。

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Nokia、9月にファブレットを発表か ハイエンドに注力する「危険な賭け」

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REUTERS

 フィンランドのNokiaが9月に大画面の新しいモバイル端末を発表する計画であることが、情報筋により明らかになった。Nokiaは「Lumia」シリーズのスマートフォンのラインナップを強化し、人気上昇中の「ファブレット」市場を牽引するライバルの韓国Samsung Electronicsに追撃を図る構えという。

 この件に詳しい情報筋によると、Nokiaは複数の新機種を開発しており、9月下旬にニューヨークで開催するイベントで発表する計画という。

 仕様や価格などの詳細については語られなかったが、新機種にはファブレットが含まれるという。ファブレットとは、5インチ以上の大きめの画面を持つスマートフォンのことだ。IT系のブログでは、Nokiaがタブレットの投入を計画しているとも報じられている。

 Nokiaに問い合わせたが、すぐには返答を得られなかった。

 Nokiaはスマートフォン市場でSamsungとAppleに後塵を拝しており、ここ1年は売り上げの落ち込みを食い止めるべく、新製品の投入ペースを加速させている。

 ファブレットには当初、「中途半端なサイズで使いづらい」との批判もあったが、Samsungがその市場を開拓し先導している。タブレットの売り上げでは、Appleがトップだ。

 アナリストによると、スマートフォンで動画や写真を見るユーザーが増えていることから、今後は大画面に対する需要はさらに高まる見通しという。

 NokiaのLumiaシリーズに追加される最新の機種はファブレットとなるようだ。LumiaシリーズはMicrosoftのモバイルOS「Windows Phone」を採用している。

 Nokiaは7月には、41メガピクセルのカメラを搭載した「Lumia 1020」を発表している。ソーシャルメディアや動画サービスをスマートフォンで利用したいと考えるユーザーが増えていることから、スマートフォン市場でのシェア獲得は長期的に見て特に重要とみられている。

 だが、一部のアナリストからは、Nokiaの最近の取り組みが業績回復につながるかを疑問視する声も上がっている。

 NokiaはWindows Phone搭載のスマートフォンに社運を賭けているが、スマートフォン市場におけるWindowsのシェアはまだ3%にすぎず、Googleの「Android OS」とAppleの「iOS」が合わせて90%以上のシェアを誇っている。

 Nokiaが2013年4〜6月期に出荷したLumiaスマートフォンは740万台と、1〜3月期より32%増加したが、Bernstein Researchのアナリスト、ピエール・フェラグ氏によれば、この出荷増は安価な機種によるところが大半という。

 フェラグ氏は「Lumia 925」「Lumia 928」「Lumia 1020」といったハイエンドモデルに注力するNokiaの方針を疑問視し、「2013年7〜9月期は不振に終わる」と予想する。

 「危険な賭けだ。ハイエンドスマートフォンは全体的に鈍化しており、競争も厳しい。その上、ハイエンド市場でのWindows Phoneのけん引力は限られている。Nokiaの7〜9月期は悲惨なものになりそうだ」と同氏は8月20日の調査ノートで語っている。

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