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猛暑なので、「G-Tune」ゲーム推奨モデルと引きこもってみた

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ゲームをするなら「G-Tune」のゲーム推奨モデルが狙い目

og_ava_001.jpgG-Tuneの推奨モデル。人気タイトルが並ぶ

 夏といえばゲームだ。世の中には、海やプールで強力な紫外線にさらされたり、熱帯夜の中じっとりと汗をかきながら花火を見上げるのが好き、という人もいるようだが、筆者は空調の効いた部屋で心やすらかにディスプレイの中の仮想空間に没頭していたい種類の人間である。

 できるだけ外に出たくない。暑いのが嫌い。夏休みは引きこもってゲームをしていたい。そもそも着ていく水着や浴衣がない——PC USERの読者の中には、そんな筆者の切実な思いに共感してくれる人もいるだろう(と思いたい)。

 というわけで、今回はPCゲームを快適に楽しめる、いわゆるゲーミングPCを紹介する。ゲームプレイに特化したPCでは、おなじみマウスコンピューターの「G-Tune」が知られているが、すでに目当てのゲームタイトルが決まっているのであれば、推奨モデルを選ぶのも手だ。

 推奨モデルのメリットは大きく2つある。まず1つは、目的のゲームがきちんと動作することを保証している点。「このゲームをしてみたいけど、どのくらいのスペックが必要なんだろう」「今のノートPCじゃちょっと動作が重いから乗り替えたいんだけど、どんなPCが最適なんだろう」といったPC初心者にありがちな疑問も、推奨モデルを選ぶことで手っ取り早く解決できる。

 もう1つは、ゲームタイトルによってはオリジナル特典が付属する点。その内容は、ゲームを有利に進められるものから、一定期間無料のプレイチケット、単なるオシャレアイテムまでさまざまだが、そのゲームをプレイするうえで有用なものが多い。ライバルに差をつけたいなら、こうした推奨モデルだけの特典も魅力だ。

og_ava_002.jpgAVA推奨モデル「NEXTGEAR i630SA1-SP-AVA」

 G-Tuneにも当然、推奨モデルが多数ラインアップされており、その数は執筆時点で31タイトル。FPSからMMORPGまで、人気タイトルのほとんどを網羅し、プレイしたいゲームと予算にあわせて、自分に最適なモデルを選べるようになっている。ここでは、ゲームオンが国内展開するオンラインFPS「Alliance of Valint Arms」(以下、AVA)の推奨モデルを取り上げた。

 PC用オンラインFPSのAVAは、ゲームエンジンにUnreal Engine 3を採用し、Free to Playタイトル(基本プレイ無料/アイテム課金)ながら高品位なグラフィックスでも知られる人気ゲームの1つだ。マウスコンピューターのG-Tuneは、AVA初の公式個人戦「AVAGST2013」のスポンサーをはじめ、大会開催を記念したAVAコラボモデルを販売するなど、同ゲームとの関わりが深い。G-TuneがAVAの大会公式モデルで採用された実績もあり、「AVAをプレイするならG-Tuneの推奨モデル」と考えるのは自然な選択だ。

 今回は全3モデルがラインアップされるAVA推奨モデルのうち、最上位のシルバーモデル「NEXTGEAR i630SA1-SP-AVA」を紹介しよう。

og_ava_003.jpgog_ava_004.jpg推奨モデルとして快適な動作が保証されているのはもちろん、ゲーム内の特典アイテムが付属するのも魅力だ

最新世代かつ強力なCPUとGPUを搭載

og_ava_005.jpg

 NEXTGEAR i630SA1-SP-AVAのケースは、光沢感のあるブラックのフロントマスクにシルバーパーツをあしらい、電源投入時に青色LEDが光る精悍なデザインだ。直線的なフォルムは中世の騎士を連想させ、いかにもハイスペックなゲーミングモデルという雰囲気をまとっている。

 内部の冷却は、フロントマスクの両脇とサイドパネルに吸気用のスリットを設け、前面のメッシュカバー内にある12センチファンと、背面側のファンで強力なエアフローを作り出す構造だ。メッシュパネルは簡単に着脱が可能で、ホコリの除去といったメンテナンスが楽に行えるのもうれしい。底部には振動防止のラバー製インシュレーターを装着しており、排熱や騒音対策は万全といえる。

og_ava_006.jpg本体上部に2基のUSB 3.0と2基のUSB 2.0、メディアスロット、ヘッドフォン、マイクといった着脱頻度の高い端子が並ぶ。本体を机の下に設置したとき、各端子が手の届きやすい位置にくるレイアウトだ

 本体サイズは190(幅)×470(奥行き)×450(高さ)ミリとかなり大柄なので、基本的にはデスクの下に設置することになると思われるが、その際でも着脱頻度の高いUSBや各種メディアスロットが本体上部に並んでいるため、アクセスしやすい。

 内部の拡張ベイは、5インチが2基(空き1)、3.5インチが5基(空き3)。Intel Z87 Expressチップセットを搭載するマザーボードは、メモリスロットが4基(最大32Gバイト)、拡張スロットとしてPCI Express x16×2(空き1/うち1つはx4動作)、PCI Express x1×3(空き3)を用意している。メインマシンとして十分な拡張性を備えている。

og_ava_009.jpgog_ava_010.jpgog_ava_011.jpg本体前面/背面/左側面

og_ava_007.jpg最新世代のCore i7-4770Kを搭載。8スレッド処理に対応し、Turbo Boost時には最大3.9GHzで動作する

 評価機のスペックは、CPUに“Haswell”こと第4世代Coreの最上位であるCore i7-4770K(3.5GHz/最大3.9GHz)を採用し、ゲーミングモデルのキモであるグラフィックスも、NVIDIAの最新GPU「GeForce GTX 770」(GDDR5 2Gバイト)を搭載する。GeForceの700番台ではTeslaと同じ「GK110」コアを採用するTITANや780が上位グレードに存在するが、770も旧ハイエンド製品のGeForce GTX 680に並ぶスペックを持つ強力なGPUである。

 メモリ容量は16Gバイト(8Gバイト×2)と十分。ストレージは120GバイトSSDをシステムドライブ、2TバイトHDDをデータドライブとして使い、性能と価格のバランスがよい構成といえる。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブだ。

 ゲームに特化した推奨モデルとして販売されてはいるものの、基本スペックを見るとほぼ死角は見当たらず(あえて挙げるならBlu-ray Discではない点だが、必要なら+7980円で変更できる)、あらゆる用途で快適な性能を発揮してくれるはず。ベンチマークテストでその実力を見ていこう。

og_ava_008_1.jpgog_ava_008_2.jpgKeplerアーキテクチャを引き継ぐ「GK104」コアを採用したGeForce GTX 770。CUDAコアが1536、テクスチャユニットが128基と、GTX 680に並ぶスペックを持つ。動作クロックは1046MHz、Boostクロックは1085MHz。GDDR5メモリのクロックは7010MHz相当に高速化されている。評価機には独自のオリジナルクーラーを採用するMSI製グラフィックスカードが搭載されていた

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薄型テレビ購入ガイド、4K液晶とプラズマの“境界線”

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 さて、先週のコラムから少しこぼれてしまった話題を継いでいくことにしよう。

 先に簡単におさらいをすると、4Kパネルを採用したテレビがシャープ、ソニー、東芝から登場し、それぞれに自社の超解像技術を駆使して従来よりも広いキャンバスに、フルHDよりも良い映像を描き始めたというのが、この夏の状況。もちろん、メーカーごとに異なる超解像技術、調整ポリシーで作られているので、映像品位のレベルは多様だ。

ts_65x9200.jpgts_65z8x01.jpgts_70ud01.jpg相次いで登場した4Kテレビ。左からソニー「KDL-65X9200A」、東芝「65Z8X」、シャープ「LC-70UD1」

 しかしメガトレンド、すなわち大まかなトレンドでみたときには、フルHDをフルHDで表示するのではなく、“フルHDを4Kで表示する方が美しくなる”というレベルに技術的なステップを踏んだということが、意味合いとしては大きい。

 そして超解像技術が成熟してくると、今度は映像ソースの質が問われるようになってきた。例えば放送よりも高画質であることが多いBlu-ray Discも、”容れ物”として優れていることは間違いないが、その中身(コンテンツ)の質までを保証しているわけではない。大まかには、HDカメラやHDテレシネレベルのフルHD映像と、4Kカメラや大判フィルムのスキャンなど、本来フルHD画素では表現しきれないほどの情報量を持つ映像ソースに分類できる。

 どちらもBDに入れば「フルHD」と表記されるが、その中の映像が持っている周波数特性(精細度)は異なる。4K超解像をもっと良いものにするには、この2つをどう判別し、高精細映像の場合にはより積極的に高域を伸ばす設定が必要だ。と、ここまでが先週のまとめだ。

プラズマの魅力

 このトレンドの中で埋もれてしまっている製品がある。それがパナソニックのビエラ「VT60シリーズ」だ。VT60シリーズはフルHDプラズマであり、4Kパネルのトレンドにのった製品ではない。そのため、「4Kじゃないんだよね」ということで影に隠れてしまっているが、総合的な動画画質としては捨てがたい魅力がある。

ts_vtviera01.jpgビエラ「VT60シリーズ」。赤色蛍光体材料を変更し、デジタルシネマの色域を98%カバー。階調表現を滑らかにするサブフィールド駆動の進化、動画表示性能の向上など画質面の進化が著しいプラズマ最高画質モデルだ

 プラズマというと、どうも”負けた技術”という印象が強いだろうが、画質、とくに暗室で観る映画やコンサート映像などに関しては液晶よりも優れた面が多い。技術トレンドではなくとも、製品として良ければいいわけだが、VT60シリーズはすぐれた階調表現と安定した絵作り。筆者は自宅でパイオニアの“KURO”「PDP-6010HD」を使っているが、当時の贅を尽くした60インチPDPと比べても、優れた面が多く感じられる。

 もし、あなたが映画やコンサートなどのプレミアム映像を、より高い品位のプラズマで楽しみたいと考えているなら、4Kパネル採用機とともにVT60シリーズも評価すべきだ。海外で販売されている「ZTシリーズ」が国内投入されていないことに不満を持つ層もあるようだが、残念ながら今年、ZTシリーズの投入はないと聞いている。

ts_viera01.jpgts_viera02.jpg海外で販売されている「ZTシリーズ」の65V型「TC-P65ZT60」。専用パネルは「Studio Master Panel」と呼ばれている

 ZTシリーズとの違いは、ダイレクトに前面フィルターを貼り付けたPDP製造プロセスを使ったパネルか、それとも後から前面フィルターを取り付けるかの違いとのことで、確かに内面反射による微細領域の見え方が異なるが、VT60シリーズでも充分な高画質を実現している(ZTシリーズに使われているパネル生産枚数が限られているため高価)。

 つまり、65インチまでは好みによってプラズマと4K液晶パネルを選び分ければいいと思うが、これを超えたサイズになってくると4Kパネルの優位性が高まってくる。例えば70インチ以上のフルHDとなれば、近くで見ると画素そのものが肉眼でも見えてしまう。

 どのぐらいのサイズから4Kパネルの良さが生きてくるかといえば、50インチを超えたところから効果はあるが、上記のプラズマ最高画質モデルと比べての評価となると判断は微妙になってくる。動画解像度という面ではプラズマに分があるからだ。

 いずれにせよ、こうしたプレミアム製品の場合、量販店の店頭ではなく、専門店の店頭で確認する。あるいは量販店でもきちんと視聴できるようお願いしてみるなど、自分自身で見慣れたコンテンツを持ち込んでの”お試し”をオススメしたい。

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「盲導犬を目指して」――ベアリング生産の日本精工が手掛けるガイダンスロボット

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日本精工

 日本精工(NSK)は、「TECHNO-FRONTIER 2013」(会期:2013年7月17〜19日)のデモンストレーション会場において、視覚障害者を先導する「障害物回避先導ロボット(ガイダンスロボット)」の体験デモを実施した。

 今回披露されたガイダンスロボットは、比較的床面の平らな病院内(屋内)での利用を想定している。視覚障害者の方が、ロボットの操作部(グリップ)に触れ、押すと前進する。壁などの障害物との距離をロボットの前面に設置されたレーザーセンサーで検出しながら自動的に回避行動をとってくれる他、段差も床面に向けて照射する赤外線センサー(PSD)で検出し、回避することができる。また、スピーカーも搭載されており、障害物や段差を検出した際に警告を発してくれるという。

日本精工(NSK)の「障害物回避先導ロボット」日本精工(NSK)の「障害物回避先導ロボット」

 操作部には、6軸の力センサーを搭載する。力の加えられた方向と大きさを検出し、ロボットを直感的に操作できる(強く押すと速く、弱く押すと遅くなる)ため、“歩かされている”感覚がなく、自身の望むペースで移動することができる。バッテリー駆動で3.5時間動作する。

 「当社が得意とするベアリング(軸受)生産に続く事業の柱として、新技術を開拓していこうということで、ロボット開発にフォーカスした。人とともに行動するロボットについて、いろいろと調査した結果、盲導犬や介護犬は貸与待機者数に対し、稼働頭数が極端に少ないことが分かった。さらに、希望者と犬との相性、世話の負担やアレルギー/衛生面での課題、そもそも訓練に時間がかかるなどの問題点が見えてきた。そこで、“視覚障害者向けロボット”をテーマに掲げ開発に着手した」と説明員。

レーザーセンサー力センサー(左)障害物を検知するレーザーセンサーは、ロボットの前面に設置されている/(右)操作部(グリップ)には、6軸の力センサーを搭載 【※画像クリックで拡大表示】

 当初は、屋外も含めたあらゆる生活空間での活動を視野に、四足歩行(犬型)ロボットの開発を進めていたが、早期実用・導入実現性を考えて、病院内での利用に絞り、現在の車輪タイプにしたという。現在、実証試験に向けた取り組みを進めており、2014年ごろから「さがみロボット産業特区」と連携した実証試験の開始を目指している。同社としては、「この実証試験の結果をフィードバックし、2016年をめどに実用化したい」(説明員)考えだ。

 ちなみに、今後開発予定の技術としては、病院内の地図を基にした音声ナビゲーション機能や現在使用している市販品のセンサーを自社開発のものに置き換えることなどを計画しているという。

TECHNO-FRONTIER 2013特集>>↑↑↑特集ページはコチラから↑↑↑<<

ロボット開発の最前線

ロボット/ロボット開発コーナー
あらゆる技術の集大成といわれる「ロボット」をテーマに、産業、レスキュー、生活支援/介護分野などにおけるロボット開発の実情や、関連する要素技術、研究開発、ロボットコンテスト、ロボットビジネスの最新動向などをお届けする。

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写真で解説する「Disney Mobile on docomo F-07E」(外観編)

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 NTTドコモの2013年夏モデルとして登場する「Disney Mobile on docomo F-07E」は、その名の通りドコモとウォルト・ディズニー・ジャパンがコラボしたモデル。富士通にとっては、「Disney Mobile on docomo F-08D」に続く2機種目のディズニースマホだ。

photophoto「Disney Mobile on docomo F-07E」。カラーはLight Pink、Pure White、Night Blueの3色
photophotoF-07Eの正面(写真=左)と背面(写真=右)
photophoto背面の大型イルミが特徴(写真=左)。スマホピースが2つ付属する(写真=右)

 一番の特徴はやはり背面にある大型イルミネーションの存在。またミッキーマウスの光るスマホピアスが2つ付属するほか、コラボ端末ではおなじみとなった限定コンテンツやサービスの提供などプレミア度の高さも注目だ。もちろんそれだけなく、OSはAndroid 4.2を搭載するスマホとしての見どころも多い。なお、イルミネーションについてはイルミ・ソフト編で改めて紹介したい。

 プロセッサーには1.7GHzクアッドコアのAPQ8064Tを採用し、メインカメラとして約1310万画素CMOSを装備する。またメモリはROMが64Gバイト、RAMが2Gバイトと大容量なこ点にも注目したい。そのほか、おサイフケータイや赤外線通信、ワンセグ、指紋センサー、防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP5X)などの便利な機能やサービスにもしっかり対応している。通信面では下り最大100Mbpsの「Xi」に対応した。ドコモの今夏モデルはどれもスペックが高いが、F-07Eも例外ではない。

photophoto端末の上面(写真=左)にはワンセグアンテナと3.5ミリのイヤフォンジャック、SIMとmicroSDスロットがある。底面(写真=右)のマイクとMicro USB端子
photophoto端末の左側面(写真=左)にボリュームキーと電源ボタン、右側面(写真=右)にはワンセグアンテナのサイドとストラップホールがある
photophoto正面のディスプレイ上部(写真=左)。インカメラは13万画素だ。正面下部(写真=右)。戻る/ホーム/メニューキーはオンスクリーンキーとなっている
photophoto背面のカメラ部(写真=左)。富士通ならではのスマート指紋センサーを搭載する。背面下部(写真=右)には卓上ホルダ用の充電端子をレイアウト
photophoto端末上面のキャップを開けたところ(写真=左)。SIMとmicroSDスロットが重なって配置されている。底面のMicro USB端子用キャップ(写真=右)

 ディスプレイは約4.7インチ HD(720×1280)表示のTFT液晶で、ボディサイズは65(幅)×131(高さ)×10.8(厚さ)ミリ。同じ富士通製の「ARROWS NX F-06E」がディスプレイサイズが5.2インチとかなり大きいのに対し、F-07Eは手ごろなサイズに収まっているのもポイントだ。またラウンドフォルムデザインを採用しており、片手でももちやすい。こういった点は女性をメインユーザーに据えているためだろう。

 ラインアップするボディカラーはLight Pink、Pure White、Night Blueの3色。ボディの随所にはミッキーマウスのモチーフが隠されており、それを探すのも楽しい。なお、背面にイルミがあるためかバッテリーは内蔵式で、ユーザーによる交換には非対応だ。また付属の卓上ホルダとACアダプターを使う場合に限り、急速充電が行える。

photoワンセグアンテナを伸ばしたところ
photophoto付属の卓上ホルダは横置きスタイル。スマホピールを挿しておく穴が2つ用意されている

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Suica利用履歴販売、JR東は「個人情報に当たらない」との見解

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ニュース

ビッグデータとプライバシー:Suica利用履歴販売、JR東は「個人情報に当たらない」との見解 (1/2)

7月1日から、JR東日本が日立製作所にSuicaの利用履歴を販売していたことが、「個人情報を無断で販売した」「気持ち悪い」と問題になっている。JR東はどのようなスタンスなのか、取材した。

[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 JR東日本が7月1日より、IC乗車券「Suica」の利用履歴を販売していることが、新聞やテレビに取り上げられ、ネットでも話題になっている。

ay_suica01.jpgJR東日本のICカード「Suica」

 データを販売した相手は日立製作所。いわゆる“ビッグデータ”として、同社ではSuicaのデータを駅エリアのマーケティングに活用していく狙いだ。日立製作所から6月27日にプレスリリースが出ており(参照リンク)、ITmediaでも「日立、Suicaビッグデータから駅利用状況を分析するサービス」として記事を掲載している。

 今回JR東日本は、Suicaのデータを販売することを、事前に利用者に対して説明していない。そのため「個人情報を無断で販売するとは」と問題視する声が多く上がっている。

 販売されたデータはどのような内容なのか。また、事前に利用者に対しての説明を行わなかったことに対してJR東日本はどのように考えているのか、取材した。

対象になるのは記名、無記名、モバイルSuicaすべて

 今回販売したのは、私鉄を含む首都圏約1800駅で、Suicaを利用して鉄道を乗り降りした履歴データ。JR東日本は、累積で約4300万件のSuicaを発行しているが、Suica定期券、My Suica(記名式)、Suicaカード(無記名)、モバイルSuicaすべての乗降履歴が対象だという。

 Suicaで鉄道に乗降した駅名と日時の履歴のだけでなく、記名式のSuicaやモバイルSuicaの場合は、年齢、性別も販売データに含まれる。一方、電子マネーとして利用した履歴や、利用者の氏名、電話番号はデータに含まれていない。

 Suicaには固有のIDがあるが、今回はSuicaのIDをそのまま渡すのではなく、異なるIDを振り直したと説明。そのIDごとに、乗車履歴年齢、性別のデータが分かる状態のデータを販売しているという。たとえば「No.0001:20歳の女性、7月7日10時10分にA駅で乗車、7月7日11時10分にB駅で下車、7月8日8時0分にC駅で乗車……」といった形のデータにまとまっているわけだ。

 「SuicaのIDにはひも付いていないから、個人が特定できるようにはなっていない。つまり、個人を特定できないので、(販売しているデータは)個人情報に当たらない」(広報部)

「事前に許可を取らなかったのは、個人情報ではないから」

 JR東日本では個人情報の取扱いに関する基本方針を定めており(参照リンク)、そこには下記のように記されている。

2.お客さま及び株主さまから取得した個人情報の第三者提供

 当社は、「1.お客さま及び株主さまから取得した個人情報の利用目的」に記載した目的及び次のいずれかに該当する場合を除き、お客さま及び株主さまから取得した個人情報を、あらかじめお客さま及び株主さまの同意を得ることなく、第三者に提供しません。

(1)法令に基づく場合

(2)人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、お客さま及び株主さま本人の同意を得ることが困難であるとき

(3)公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、お客さま及び株主さま本人の同意を得ることが困難であるとき

(4)国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、お客さま及び株主さま本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼす恐れがあるとき

 JR東日本としては、個人情報を第三者に販売する場合は事前に利用者や株主に許可を取らなくてはならないが、今回販売したデータは個人情報ではないので、あらかじめ許可を取る必要はなかった、という見解のようだ。

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スマホ時代に“顧客対応力”を強化するには?――ドコモ販売部長の鳥塚氏が説明

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 NTTドコモが7月19日、顧客対応力強化に向けた取り組みについての説明会を開催。同社販売部長の鳥塚滋人氏が、事業運営方針やユーザー接点に求められる改革を説明した。

 スマートフォンが急速に普及していく一方で、店頭での接客時間が長くなり、来店者を長時間待たせてしまうといった問題が起きている。鳥塚氏は「待ち時間の対策について、個別に問い合わせが来ることが増えている」と話す。ドコモはこうした店頭での問題解決に努めるとともに、オンラインを活用した施策も強化する構えだ。

店舗数は増やさずカウンターを増やしている

photoドコモの鳥塚氏

 ドコモの契約数は約6100万だが、ユーザーとの接点はドコモショップ、量販店、インフォメーションセンター、コールセンター、サービスポータルサイト(dメニューやdマーケット)など多岐に渡る。ドコモショップは2013年5月末時点で2399店舗が稼働しており、スタッフ数は約3万8000人に上る。コールセンターでは約1800人のオペレーターが毎月約130万件の問い合わせに対応しているという。

 これらユーザー接点の環境を大きく変えつつあるのが「スマートフォン」だ。鳥塚氏は「スマートフォンがこれだけ普及していく中で、お客様に対応する側にとっては、広くて深い知識やスキルが求められる。これに伴い、接客が長くなり、ショップや電話が混むことがある」と問題点を挙げる。また、スマートフォンが普及したことで、扱うサービスも多様化しており、インターネットを活用して購買・情報収集するスタイルも浸透しつつある。こうした変化に対応すべく、ドコモは3つの対策に取り組んでいく。

 1つ目が「お客様対応のさらなる質の向上と効率化」。ここでは、店舗、スタッフ、オペレーションの3つが重要になる。

 2011年から2013年にかけて、ショップ数はそれほど増加していないが、「店舗を増やすというよりは、店舗をリニューアル、拡大して質を上げている。結果として、ドコモショップ内のウンターは、この2年間で1500(10%)ほど増えている」(鳥塚氏)という。店舗の移転や改装は積極的に進めており、「1年で4分の1の店舗には、何らかの手が入っている」ほどだ。店舗が大型化したり来客が増えていることもあり、ショップスタッフはこの2年で約5500人を増員している。

 スマートフォンは実機に触れてもらうことを重視し、体験コーナーの拡充にも努めている。最新スマートフォンの実機を展示する「スマートフォンラウンジ」も、その一環といえる。また、子ども向けのキッズコーナーを設けた店舗もあり、立地や客層に合わせた店作りを目指す。

photophoto「スマートライフのパートナーへ」がドコモの事業運営方針(写真=左)。ドコモが持つユーザー接点は多岐に渡る(写真=右)
photophotoこれからのユーザー接点に求められる3つの変革(写真=左)。ドコモショップの店舗数はこの2年で微増した程度だが、カウンター数とスタッフ数は大きく増えている(写真=右)
photophoto2012年度には606店舗を開設、移転、改装した(写真=左)。スマートフォンの体験コーナーや、ツートップなど重点訴求する什器も設置する(写真=右)

スタッフのモチベーション向上も重視

photoスタッフスキルの継続的な向上に向けた取り組み

 鳥塚氏が「人は一番重要だと認識している」と話すように、リアル店舗ではスタッフが重要な役割を担うのは言うまでもない。人材育成のために各種研修や資格認定制度を設け、資格は「プレマイスター」から「フロントスペシャリスト」まで4段階を用意。この制度は2001年度から運用している。また2006年度からは、スタッフのモチベーション向上のため、接客スキルを競うコンテストも実施している。

 「CS(顧客満足度)を高めるためにはES(従業員満足度)も重要」と鳥塚氏は続ける。「ドコモが直接スタッフにで提供できる部分と、スタッフを雇用している代理店が取り組んでいただく部分がある」(同氏)。前者のドコモが提供しているものが、「スタッフハッピーポイントプログラム」。コンテストなどで優秀な成績を収めるとポイントを付与し、各種商品やサービスを割引価格で購入したり、福利厚生に使ったりできる。後者の代理店独自の取り組みでは、スタッフ向けのパウダールームやリラクゼーション設備を設置したり、ショップの敷地内に託児所を併設したりする店舗もある。

photophotoショップスタッフのスキルアップイメージ(写真=左)。スタッフのES向上への取り組み(写真=右)
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「まだ半年経ってないのに……!?」――BUY MOREアウトレット館が7月21日に閉店

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定価82万円のプロジェクターが10万円以下で!——BUY MOREアウトレット館最後の週末

 2013年3月2日にユニットコム系列店の再編で誕生したBUY MOREアウトレット館が、今週末の7月21日に閉店することになった。店内には「在庫一斉処分セール」の告知がそこかしこに貼られており、普段以上に大胆な特価品が並べられている。なお閉店以降も2階にある秋葉原サポートセンターは存続し、1階も「近日中にグループショップがOPENいたします」(閉店告知POPに記載)という。

photophoto今週末に閉店するBUY MOREアウトレット館(写真=左)と閉店告知POP(写真=右)

 店員さんは「現場に情報が降りてくるのが決行の直前ということは、アキバではよくあることですが、今回は特に急でしたね」としみじみ語る。また「半年前はフェイス秋葉原本店で働いていたので……自分でも激動だと感じています」といった声もあった。

 売り場を見渡すと、在庫処分らしい大胆な値下げが目立つ。イチオシされたのは、日立製作所の液晶プロジェクター「CP-X809J」だ。定価81万9000円の未使用品で、これまでは19万9980円で販売していたが、最終セールで10万円以上値引きし9万9800円となった。そのほかにも、Androidタブレット「Nexus 7」(16Gバイトモデル)が1万4980円になったり、Core i7-3970Xや32Gバイトメモリを搭載したハイエンドBTOマシン「Faith IZR175 PASSANT」(新品40万6270円)のアウトレット品が従来より5万円以上安い24万9800円で売られていたりと粒ぞろいだ。

 「十分な告知もできずに申し訳ないですが、いまあるものは最大限にお安く売り出しますので、今週末アキバに足を運ぶ予定があればぜひ寄っていってください」とのことだ。

photophotophoto日立製作所のプロジェクター「CP-X809J」(写真=左)。Googleの「Nexus 7」(写真=中央)。ユニットコムのハイエンドBTOマシン各種(写真=右)
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うねうね動く“変態”ディスプレイに驚きと興奮――「Aspire R7-571-N58G」を試す

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タッチ操作に最適化した大画面コンバーチブルノートが登場

photo日本エイサーのコンバーチブルノート「Aspire R7-571-N58G」

 Windows 8の登場時こそ、タッチパネルの供給不足でタッチ対応PCは少なかったが、メーカー各社がタッチ対応ノートPCのラインアップを増やしたことで、ノートPCのディスプレイをタッチする、という操作が浸透しつつある。BCNの調査では、2013年6月時点で全ノートPCの23.7%がタッチパネルを搭載するようになったという。

 タッチ操作に適したノートPCの形として、ノートPCスタイルとタブレットスタイルを両立させるコンバーチブルタイプの製品も増えてきたが、それはほぼ薄型軽量のモバイルノートに限られている。

 そんな中、日本エイサーは15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載する自宅向けノートPCにコンバーチブル機構を備えた「Aspire R7-571-N58G」を発売した。本製品は同社が「イーゼルヒンジ(Ezel Hinge)」と呼ぶ、2つのヒンジを使った独自機構を備える。液晶ディスプレイの可動域を広げ、タブレットモードをはじめ4つのスタイルを自由に切り替えられるのが特徴だ。早速、このイーゼルヒンジの使い勝手を中心に、Aspire R7-571-N58Gをチェックしよう。

高級感を備える金属質なボディデザイン

photo背面やパームレストは金属感を押し出したデザインだ

 ボディの素材はアルミニウムを採用しており、金属感を押し出したデザインに仕上げている。パームレストを含め全体的につるつるとした手触りだ。金属ボディのノートPCは、その金属感を表現するためか比較的プレーンなデザインであることが多いが、ヘアライン加工を施したイーゼルヒンジ部がよいアクセントとなっており、見栄えがよい。

 ボディに金属を多用したため、重量は2.4キロと重く、持ち運びにはあまり向かない。とはいえ、国内メーカーのスタンダードな15.6型ノートPCと同程度の重さだ。本体サイズは376.8(幅)×254.5(奥行き)×28.5(厚さ)ミリだが、側面を絞った形状を採用しており(最薄部は20.6ミリ)、数値ほどの厚みは感じない。

 インタフェースは左側面に集中しており、SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2、USB 2.0、HDMI出力、アナログRGB出力(本機専用のコネクタ、変換アダプタが付属する)、HD Webカメラ、音声入出力などを装備する。ボディを薄くするためか、光学ドライブは実装しない。

 有線LANポートはないが、付属のUSBアダプタで100BASE-TX対応有線LANを利用できる。通信機能はこのほかにIEEE802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0+HSに対応する。

photophoto前面には電源とHDDアクセスのLEDインジケータがある(写真=左)。背面は排気口のみ(写真=右)
photophoto左側面にはUSB 3.0×2、HDMI出力、アナログRGB出力、ヘッドフォン出力を備える。アナログRGB出力は本機専用のコネクタだ(写真=左)。右側面にはUSB 2.0とSDメモリーカードスロット、セキュリティロックポートがある。タブレット形態でも使えるよう、電源や音量調節ボタンも配置した

 スピーカーは底面の左右両端に4つ備える。ドルビーホームシアターに対応しており、ノートPC内蔵スピーカーながらも低音までしっかりと鳴る。家庭用のノートPCとして音質に注力した点は評価できる。

photophoto底面にドルビーホームシアターに対応するスピーカーを4つ備える。ACアダプタは15.6型ノートPCとしては小さいが、ケーブルが3ピンなので持ち運びには向かない(写真=左)。本体背面のイーゼルヒンジ(写真=右)

10点マルチタッチ対応のフルHDディスプレイ

photo1920×1080ドット表示に対応するディスプレイは、10点マルチタッチに対応する

 液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイドで、解像度は1920×1080ドットだ。広視野角のIPSパネルを採用する。表面処理はグレアタイプで映り込みが気になるものの、輝度は300カンデラ/平方メートル(公称値)と高いため、輝度を上げればある程度軽減できる。

 タブレットスタイルでも使う製品なので、もちろんディスプレイにタッチパネルを備えており、10点マルチタッチに対応している。耐指紋コーティングなどがなく指紋が目立ちやすいのは、タッチ操作に向くマシンを目指しただけに惜しい部分だ。

 さて、いよいよこのディスプレイを“うねうね”と動かしてみよう。

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企業の「XPリプレース」、期限迫る──東芝は独自工夫ツールで“工数大幅減”をアピール

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photo東芝(東芝情報機器)が展開する「企業向けWindows XP移行サービス」。“より工数を抑える=TCOを抑える”工夫を取り入れた

 東芝は7月22日、企業向け「Windows XP移行サービス」に関するメディア向け説明会を実施。数十台から数千台単位と幅広い法人を対象に、手間・工数を抑える同社独自の工夫を取り入れたWindows XP移行支援サービスの優位性を説明した。

 Windows XPおよびOffice 2003、Internet Explorer 6は2014年4月9日にサポートが終了。以降、対象ソフトウェアを搭載するPCに対してはMicrosoftよりセキュリティ更新プログラム、各種修正プログラム、無償/有償の支援サポートなどの一切が提供されなくなる。これにともない、「脆弱(ぜいじゃく)性を突いた脅威──コンピュータウイルスなどの感染」「アプリケーションや周辺機器のサポート終了」、そして「問題発生時の対応の遅れ」といったエンドユーザーへの影響が懸念される。このようなWindows XPのサポート終了に関連した企業が抱えるリスクや課題を総じ、かつ日本では2014年4月に実施される消費増税も含めた「企業向けPCの2014年問題」対策を早急に行うべき時期に来ている。MicrosoftおよびWindowsベースのクライアントPCをリリースするPCメーカー・ベンダーは新しいバージョンへの更新あるいは新PCへの刷新を盛んに呼びかけ、企業もその対策に追われている。

 ただ、終了まで9カ月を切った2013年7月22日現在、サポートが終了すること自体は認知しているものの、そう簡単にはいかないと悩む企業が多いのも事実。思うように移行が進まない事情として、特に「予想以上に工数がかかる」点を挙げる企業が多くを占める。


photophotophotoWindows 7/8搭載の新PCに買い換える企業を対象にした「Windows 7/8 リプレース支援サービス」。MS提供のWindows転送ツールと同社独自ツールを組み合わせ、事前準備/事後の後処理まで自動化する工夫を追加する仕組み。これにより1台あたり約84分の時間短縮が見込めるという。価格は4725円/台(ソフトウェア提供にて自社実施/100台〜999台までの場合)から

 このような企業の現状をサポートすべく、企業向けクライアントPCも多く展開する東芝(東芝のビジネスPC市場を担う、東芝情報機器が展開)は「独自の工夫を取り入れたWindows XP移行サービス」を提供する。サービスは大きく分け「Windows 7/8 リプレース支援サービス」と「Windows XP アップグレードサービス」の2つ。前者はWindows 7/8搭載マシンを新規導入し、旧XPマシン環境をほぼそのまま移行する場合のもの、後者は業務のため“Windows 7/8時代に導入したPCをXPへダウングレードして使用していた企業”に対し、インストールOSをWindows 7/8へアップグレードする(あるいは、購入時の初期導入OSに戻す)作業の工数を低減できるサポートサービスとなる。

 Windows 7/8 リプレース支援サービスの大きな特長は「移行作業時間の大幅短縮」。作業のベースはMicrosoft標準の「Windows転送ツール」を用いつつ、Windows転送ツールでカバーできないデータ移行前後の設定作業も独自の「TIEツール」により自動化することで、Windows転送ツール単独使用時と比べて1台当たりの移行時間を「84分ほど短縮」する効果があるのがポイント。TIEツールにて、

  • (事前準備)復元ポイントの作成支援
  • (事前準備/事後処理)新旧PCのIPアドレス変更と復元
  • (事前準備/事後処理)Windowsおよびウイルスバスターのファイアウォール停止と移行後の復元
  • (事前準備)電源設定(スリープモード)変更
  • (事前準備)Dドライブ処理(複数ドライブの有無を判別し、移行準備を行う)
  • (事前準備)Windows転送ツールのサイレントインストールと自動実行
  • (事後処理)進ちょく状況/エラー内容含めたロギング
  • (事後処理)旧PC HDDデータの消去/退避

 といった移行における事前準備ないし事後処理として発生する項目の作業も自動化し、移行におけるTCOを削減する効果をもたらすという。

 基本はソフトウェアとして販売する方向で、PCは新旧含めて東芝製でなくとも対応は可能。「昨今、導入時期やコストに応じて同一メーカーでないマシンを貸与PCとして導入する例も多い。リプレース支援サービスは2013年3月に開始したので、異なるメーカー/メーカー混在といった事例に対応するノウハウも蓄積されてきている。移行データの選別や移行後のカスタマイズ──例えば、移行完了後、利用者に旧PCのデータをきちんと消去してもらうべく、データ消去ソフトウェアのショートカットを移行後のデスクトップにあらかじめ置いておく──といった企業のニーズに合わせたオーダーも柔軟に対応できる」(東芝情報機器取締役 カスタマサポート第一事業部の柏田真吾事業部長)

 オーダー形態として、同社技術担当者が訪問し、その場で作業を代行する「オンサイトサポート」(5台から99台:1万5750円/台、100台以上1万500円/台)、機器預かりにて作業する「ピックアップサポート」(5台から99台:1万2600円/台、100台以上8400円/台)、ソフトウェアを提供し自社で作業する「自社作業/ヘルプデスクサポート付き」(5台から99台:6300円/台、100台以上4725円/台)の3プランを基本パッケージとして用意する。

photophotophoto現XPマシンをそのままの環境でWindows 7へアップグレードする「Windows XP アップグレードサービス」。こちらは主に、2010年10月以降に導入したWindows 7の動作条件を満たす比較的新しいPCにおいて、主にWindows 7のダウングレード権を用いてXPにダウングレードして運用していた企業に適する。旧XP環境をそのまま残しつつ、Windows 7ユーザーマスターを用いて同一環境に設定済みのアップグレードを行う仕組み。価格は7350円/台(ソフトウェア提供にて自社実施/100台〜999台までの場合)から
photophotoOultookのメール内容や予定表、連絡先の移行のほか、IEのトップページ、プロクシ設定、信頼済みサイトなども自動的に移行でき、新環境でも旧環境と同じ状態に復元する工数をかなり削減できるという。なお、旧XP環境も残すため、万一のトラブル時にはXP環境に戻すことも可能。また、比較的データサイズが大きくなりがちなMy Documents内のデータは新環境でコピー&ペーストすれば即座に移行できるため、あえて行程から外すことで実時間の短縮を図っている。このPCのXP→7 移行時間は約20分ほどで完了した

 Windows XP アップグレードサービスは、Windows XPで運用するPCに対し、その環境を残したままWindows 7マスターを組み込める(アップグレード)できる“同じマシンを使い続ける企業”向けの支援サービスとなる。こちらも「大幅な作業時間の短縮」を大きなメリットに挙げ、従来のアップグレード約5時間(暗号化されたSmartDEあり環境の場合は約15時間)の作業を1時間以内に短縮できるという。

 ボリュームライセンスによって作成される「Windows 7のユーザーマスターイメージ」データを用意することで、ユーザーデータを外部媒体へバックアップすることなく旧環境を残したままWindows 7へ刷新可能。複数マスターがある環境においても、資産管理システムなどから生成されたPC固有情報とひも付けることで、自動選別して正確にアップグレードするといった大企業向けオプションも用意する。

 オーダー形態は、訪問作業「オンサイトサポート」と自社作業の2パターン。オンサイトサポートの価格は暗号化環境SmartDEありの場合で2万1000円から/台(5台から99台)、同なしの場合で1万7850円から(5台から99台)、100台以上の場合は別途見積もり。自社作業時の価格は5台から99台の場合で9450円から/台、100台から999台の場合で7350円〜/台。いずれの形態もアップグレードに際し、事前に顧客と打ち合わせし、移行内容を確認したのちに実行する。

 「マスターイメージの作成やクローニングを代行するサービスオプションも用意している。アップグレードサービスはXP環境のデータも残すので、万一移行したバージョンでトラブルが発生した場合も一時的に元に戻し、解決してから7に差し戻すといった運用も可能。移行後のテストも含めてより安心して導入していただけると思う。また、移行後の利用者、およびシステム管理者に対する教育支援もサポートメニューに組み込んでいるのもポイント」(柏田氏)

photo50台単位でサービスを利用する場合の価格事例。同社技術者が訪問して作業する「オンサイト作業」、あるいは東芝のヘルプデスクサポート権付きの「自社作業」にてコストを抑えられるメニューもある。「Windows 7か、Windows 8について、リプレースを考察する企業シーンにおいては、ほとんどの場合Windows 7を選ばれる」(同社)

 なお、OSの入れ替えにおいては、コストのほかに「XPでなければ動作しない」「Webツールが特定バージョンのInternet Explorerでなければ動作しない」といった業務ソフトウェアやツールの都合で困る企業も多い。ブラウザ上で動作するWebツールはブラウザさえあれば動作可能──と思われがちだが、Internet Explorerのバージョンに依存してしまう例があるためだ。今回のWindows 7/8移行支援サービスは比較的プレーンな環境のPCリプレースを想定するものだが、移行ソリューションとしてこのような特定業務ツールが適合するか否かについての相談も別途受け付ける。

 参考までに、約3000台を同社ツール用いて自社作業したある企業は移行完了まで約3カ月かかったそうだ。作業こそ単純だとしても、手間が多ければそれだけ工数が発生し、かつミスが発生=余計にコストがかさむ可能性も高まる。XPサポートの終了は2014年4月とまだ先と思ってしまう「駆け込み需要で混雑し、十分に検証ができないままとなる状態がトラブルのもとになると想定している。そろそろ準備はしておかないと間に合わない可能性がある」とのこと。

 「スムーズな移行のため、検討・相談は今すぐでもはじめてほしい。弊社のサービスは、移行計画・調達から導入、運用、保守、移行後の教育、撤去作業・更新・リユースまで一連のWindows 7/8移行に関するPCのライフサイクルマネジメントソリューションを提供するので、では実際にいくらかかるのか、現在使用する業務アプリがWindows 7で動くのか、といった事前相談も随時受け付けている。東芝製PC利用企業はもちろん、他社PCを使っている環境でもサービスを提供できる。まだ十分間に合うので、まずは声をかけていただければ」(柏田氏)


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Apple開発者サイトの不正アクセス、「攻撃ではない」と研究者が主張

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 米Appleが不正アクセスを理由に開発者サイトをダウンさせた問題を巡り、同社に脆弱性を報告したとするセキュリティ研究者が名乗り出て、自分に悪意はなかったと訴えている。

 この問題ではAppleが7月18日、“侵入者”が登録開発者のデータにアクセスしようとしたため、同サイトを直ちにダウンさせたとする告知を掲載した。

 メディア各社がこのニュースを伝える中、イブラヒム・ベリック氏というセキュリティ研究者は米TechCrunchの記事にコメントを寄せ、Appleに脆弱性を報告したのは自分だと名乗り出た。

 ベリック氏はコメントの中で、自分は13件のバグを発見し、Appleのバグ報告サイトを通じて同社に報告したと説明。そのうちの1件はユーザー情報流出につながる脆弱性だったため、それを実証する目的でApple従業員73人の情報を引き出してみせたとしている。Appleが開発者サイトをダウンさせたのは、同氏の報告から4時間後だったという。

 ベリック氏は電子メールを通じてAppleに接触しようと試みたが返事はなく、そうしているうちに、Appleサイトが攻撃されたと報じられて苛立ちを覚えたという。

 「私は危害を加える目的でこの調査をしたわけではなく、情報の公開や他人との共有も試みてはいない」と同氏は強調し、自身のTwitterやYouTubeに投稿したビデオでも、「これはハッキング攻撃ではない!!! 私はハッカーではなく、セキュリティ研究者だ」と訴えている。

 この経緯についてブログで伝えたセキュリティ専門家のグレアム・クルーリー氏は、ベリック氏が10万人の個人情報を引き出してその一部をビデオで公表していることなどを理由に、「たとえ同氏に悪意はなかったとしても、開発者の個人情報をWebサイトから引き出すことは不正アクセスとみなされかねず、もしAppleがその気になれば、この研究者に対して法的措置を講じる可能性もある」と指摘している。

関連キーワード

Apple | 開発者 | 不正アクセス


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“素人集団”が強みに 基幹システムを自社開発するハンズラボ

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「田中克己の『ニッポンのIT企業』」 バックナンバー一覧



 東急ハンズのIT子会社であるハンズラボが、基幹系など自社開発したシステムをクラウドサービスに移行する作業に取り掛かっている。年内に作業を完了するとともに、自社開発の経験を生かして外販に乗り出す。最大の売りは、オーダーメイド型システムを早く、安く作り上げること。得意とする小売業にアプローチする。

業務に精通するITメンバーたち

 2013年4月に設立したばかりのハンズラボには、約30人のエンジニアらがいる。多くは、東急ハンズ社内の公募によって、前身のIT部門に異動してきた20代から60代の社員。彼ら、彼女らは業務に精通するが、ITの専門家ではない。そんなITの素人集団で、2008年からシステムの自社開発を始めた。(関連記事:東急ハンズ、ITソリューション会社「ハンズラボ」設立 クラウド事業にも参入)

ハンズラボの企業ロゴハンズラボの企業ロゴ

 東急ハンズ執行役員・ITコマース部長を兼務する長谷川秀樹社長は「システムの構築方法を教えて、『さあ、作りましょう』と開発に着手した。店舗から引っ張ってきたので、当初はデータ参照くらいのことしかできないだろう、と思っていた。だが、やっているうちに、システムを作れる、と確信した」と嬉しそうに話す。

 それには秘密がある。非常識と思われる開発方法を取り入れたことだ。一般的には、エンドユーザーが「こんな機能が欲しい」と要望を出し、IT部門がシステム要件にまとめて、IT企業に開発を依頼する。ところが、発注側と受注側で何回話し合いをしても、手戻りが発生する。「金額が高い」と思ったり、期待したシステムの開発に予想以上の時間がかかったりし、不満も募る。最大の欠点は、IT化する業務内容がIT企業のSEに正確に伝わっていないことにある。

 ハンズラボの選んだ解決策が自社開発になる。業務を熟知する社内の人材にITを教えるほうが、エンドユーザーが要求するシステムを早く安く実現できる、と判断したからだ。同社の社員はITの素人とはいっても、「売り上げ」や「在庫」という小売業の言葉が何を意味するのか分かっている。IT企業のSEに、業務を詳細に説明する必要がないので、「ここが違う」といったやり取りを繰り返すこともなくなる。逆に、「こうしたほうがいい」と提案もできる。

 それを可能にするため、長谷川社長は「ユニケージ」という開発手法を採用した。UNIX、特にLinux上において、コマンドとシェルスクリプトで開発するもので、「30程度のコマンドを覚えれば、プログラムを記述できる」(長谷川社長)。2008年にアクセンチュアから東急ハンズに転職した同氏が同業他社を訪問した折、ユニケージを知った。長谷川社長はその良さを、ユーザー企業やIT企業に紹介すると、IT技術に詳しくない人は興味を持つのに対して、システム開発の経験を積んできた人は拒否反応を示すそうだ。

請負契約はおかしい

 もう1つ非常識なことがある。1人が要件定義から設計、開発、運用までの全工程を担当することだ。ウォーターフォール型を展開するIT企業は、開発や運用などの役割を分担するが、ハンズラボはインフラのクラウドサービス(Amazon Web Services)まで、担当者1人に責任を持たせる。多くのIT企業は「1人でこなせるスーパーマンのような人材は少ない」とし、「分業は仕方ないこと」と言うだろう。だが、「分業は伝言ゲームになり、(情報が)正確に伝わらない」(長谷川社長)のだという。

 契約方法も変える。「納品物を明確に決める請負契約はおかしい」(長谷川社長)とし、準委任契約にする。ユーザー企業はシステム稼働後に使ってみて初めて問題点を発見し、修正や追加を求めるのに、IT企業は「そこは契約に入っていないので追加料金がいる」などとする。請負契約は結果的に、ユーザー企業とIT企業の対立を生む。「最初から100%納得できるようなシステムを作るのは難しいので、例えば、カットオーバーして半年間は無料で直す」(長谷川社長)。納品はプログラム一式とマニュアルに絞り、ドキュメントを減らす。

 とは言っても、ハンズラボはユーザー企業の要求するシステムをオーダーメイド型で作り上げる。長谷川社長はアクセンチュア時代からパッケージの適用事例を数多く見てきたが、その中には無理にパッケージに合わせたケースもあったという。「既成品が合わないのなら、オーダーメイドで開発する」(長谷川社長)。ユーザー企業もIT企業も分かっていることだが、「コストが高くなり、時間もかかる。スクラッチは不具合も出る」(同)などとオーダーメイド型を避ける。だが、「言葉の意味を理解したエンジニアが担当すれば、早く安く求めるものを作れる」(同)。

 事実、東急ハンズのIT投資は着実に削減してきたという。その社内事例を営業活動に生かすことを考えている。例えば、「こんな風に基幹システムを作り上げた」とプロジェクト物語をブログで発信する。「苦労もしたが、こんなに楽しく仕事をした」と紹介する。いわゆるオウンドメディアである。現在、ショッピングモールや卸機能を持つ小売業の開発プロジェクトに参画するなど、手掛ける案件は増えている。非常識が常識になり、同社のエンジニアもプロに育っている。


一期一会

 42歳になる長谷川社長は「意味のある仕事をしたい」と話す。ITに従事する人たちが喜び、かつITの利用者にメリットを享受できることをいくつか考えている。

 1つは、個人事業主や中小企業のビジネスを支援すること。ECなどのインターネットサービスのノウハウを生かして、例えば、個人の雑貨商立ち上げを応援する。ECサイト構築というIT面に加えて、商品の仕入れや物流までを支援する。もう1つは、学生向けにクラウドサービス(AWS)を安価に提供すること。「多くの学生にクラウドを活用した開発を経験してもらうことで、ITへの興味が増し、当社に入りたいという学生も出てくるだろう」。

 これらはIT業界の構造変革にもつながる。長谷川社長はアクセンチュア時代、小売業のシステム構築や業務改革などのプロジェクトにかかわってきた。そうした中で、期待するシステムが構築できないと、ユーザー企業とIT企業の双方のイライラが募っていく。そんなモヤモヤを取り払うのも、ハンズラボの挑戦である。

「田中克己の『ニッポンのIT企業』」 連載の過去記事はこちらをチェック!


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スマホ通話が楽しくなる「HD Voice」の秘密

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 この通話技術は一般的に「HD Voice」と呼ばれており、「広帯域音声(Wideband Audio)」と呼ばれることもある。今使っているスマートフォンがHD Voiceに対応していなくても、次に使用する新しいスマートフォンは対応しているだろう。

HD Voiceとは何か

 HD Voiceはユーザーに、バックグラウンドノイズが軽減されたクリアで明瞭な通話エクスペリエンスを提供する。音質はSkypeのようなVoIPサービスと肩を並べる。HD Voiceサービスの提供に使われるLTE(Long Term Evolution)は、大手キャリアの4G(第4世代)ネットワークを支える携帯技術だ。

 現在、ほとんどのスマートフォンの通話は、3Gと呼ばれることが多い旧来のCDMA技術で伝送されている。この技術は、ごく単純化すると、複数のトランスミッタが同時に1つのチャンネルでデータを送信する方式だ。キャリアはこの方式により、同じ周波数帯域で多数の顧客に対応できる。CDMAでは、端末ごとに固有のコードを割り当てることで、同じ周波数帯域を使用する顧客間の混信を防止できるからだ。

HD Voiceの仕組み

儲かっていないクラウドプロバイダーに浮上のチャンスは?

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 使った分だけを支払う柔軟な従量制の料金体系にひかれ、クラウドサービスを利用する企業顧客が増えている。その一方で、プロバイダー各社は利益を上げるのに苦労している。

 米TechTargetがクラウドプロバイダーを対象に実施した最近の調査では、約300社の回答者のうち44.8%が主要な経営課題として「クラウドサービスの収益性」を上げた。「クラウドサービスのコモディティ化が進むにつれて、この問題はますます悪化していくだろう」と、米コンサルティング会社CIMIのトム・ノール社長は指摘する。

 データセンターの構築に伴う先行投資の他に、非現実的な販売予測や競争的な料金体系まで加わったのでは、クラウドプロバイダーは最初から失敗を約束された状態に置かれかねない。クラウドプロバイダーが利益を上げるためには、付加価値サービスを通じて差別化を図るとともに、大手クラウドやコロケーション(ハウジング)サービスの多少の助けを借りることが鍵となる。

現行の料金体系で利益を上げるのはなぜ難しいか

第16回 ビッグデータとスクリーンが私たちの生活を変える

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「ちょっと気になるWebキャンペーン」バックナンバー

 先日、JR東日本と日立製作所が、ICカード「Suica」の利用情報を集約/分析し、企業に販売すると発表した。いわゆるビッグデータという言葉は日増しに私たちの日常生活に浸透しつつある。

 しかしこのビッグデータ、言葉だけは知られるものの、それによって私たちの生活がどのように変わるのかをイメージできる人はまだ少ないと思う。それに伴い、個人情報のセキュリティーに対する漠然とした不安が充満している気もする。

 ワールドワイドで広告事業を展開するオグルヴィが、“ビッグデータ以後”の世界を描写した動画を公開した。その動画の中では、私たち個人の属性や嗜好に関する情報が、自分の部屋のみならず街中のメディアに反映され、よりスマートな生活をおくれる世界が描かれている。

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“口だけコンサル”ではなく現場に根ざしたリーダーに T-MEDIAホールディングス・鶴島さん

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企業の情報システム部門の現場で活躍する方々を追ったインタービュー連載「情シスの横顔」のバックナンバー

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のグループ会社で、映画のネット宅配レンタルや音楽配信、eコマースなどの事業を手掛けるT-MEDIAホールディングス。2013年7月にTSUTAYA.comから社名を変更した。これにより、既存のネットエンタテインメントサービス事業の強化を図るとともに、CCCで展開していた情報サイト「TSUTAYA online」などのネット関連メディア事業を統合し、幅広いサービスを展開していく。

T-MEDIAホールディングス グループIT本部 ビジネスIT MEDIA Leaderの鶴島寛幸さん。神奈川県横浜市出身T-MEDIAホールディングス グループIT本部 ビジネスIT MEDIA Leaderの鶴島寛幸さん。神奈川県横浜市出身

 同社でサービス開発を担当する鶴島寛幸さんは、2011年3月に入社。それ以前はシステム開発ベンダーで、約10年ほどプログラマーやSEなどの仕事に従事した。大学時代はITとは無縁で、社会に出てから経験を積んでいったという。

 同社のIT部門は、主にネット宅配レンタル「TSUTAYA DISCAS」の開発や保守、TSUTAYA onlineの運営、電子書籍サイト「TSUTAYA.com eBOOKs」や着うた・コミック配信サイト「TSUTAYAミュージコ」、そのほか新規サービスなどを担当する。

 鶴島さんがTSUTAYA.comに入社して最初に携わったのは、TSUTAYA.com eBOOKsのAndroid版の開発である。ログイン回りのシステム設計などを担当し、2011年6月にサービスインした。

 その後、「TSUTAYAプレミア」(現・TSUTAYAミュージコ)のスマートフォン版の立ち上げに、プロジェクトリーダーとしてかかわった。「2011年6月にプロジェクトが始まり、8月に検討、11月にサービスリリースというタイトな案件でしたが、何とかやり遂げられたことで、営業部門などから信頼を得ることができました」と鶴島さんは振り返る。現在もメインで担当しているそうだ。

ユーザー目線であるべき

 前職では企業内システムの構築をはじめB2B向けのサービス開発に取り組んできた鶴島さん。コンシューマー向けのサービスを扱うようになったことで苦労などはないのだろうか。

 例えば、開発を進める上でとりわけ異なるのは要件定義の部分だという。B2B向けだと、与えられた要件に従ってシステムを作り、納品するという形だった。一方で、コンシューマー向けだと、最終的に使うのは一般ユーザーなので、自分自身もユーザーの一人として要件定義から入り、どういうシステムがいいのかを検討しながら開発していく。

「よりユーザー目線に立った開発が求められています。サービスリリースが遅れたり、品質が悪かったりしたらユーザーに迷惑がかかるので、丁寧かつスピーディーな仕事運びが重要なのです」(鶴島さん)

 加えて、デザインやアプリケーション設計の面でも社内のいろいろなメンバーを巻き込んで、よりユーザーが使いやすく、楽しいものを作っていくように常に意識しているそうだ。「そのために、技術については、HTML5やCSSなどの基本的な知識は身に付けようとしていますし、他社のアプリを隅から隅まで試してみるなどの情報収集をしています」と鶴島さんは話す。

何よりも物事の優先順位を

 B2BからB2Cまでさまざまなシステム開発プロジェクトを担当してきた鶴島さんが、プロジェクトマネジャー(PM)として心掛けていることは何だろうか。「優先順位をしっかりと決めることが何よりも大切」と鶴島さんは強調する。プロジェクトにおける物事の優先順位が決まれば、外部の協力会社などに発注し、進ちょく管理や課題管理に注力できる。逆に優先順位があいまいであれば、手戻りなどが多くなり、余分なコストが膨れ上がる可能性も高い。

 ただ、プロジェクトの初期段階でいくら綿密に詰めたとしても、予期せぬトラブルが発生してしまうケースもある。それを最小限に防ぐために、プロジェクトにかかわるベンダーやメンバーと定期的にコミュニケーションをとりながら認識合わせをして、問題の芽を早めに摘み取っていくようにしているという。

 一方、失敗するプロジェクト例として鶴島さんが挙げたのは、PMの所在が不明確であることである。

 「大規模プロジェクトになると、1人のPMが管理しきれなくなって、2人体制になることがあります。すると、リーダーであるPMがそれぞれ並行して同じようなことをしてしまい、作業の重複や役割分担のミスなどが発生しがちです。プロジェクトにおける先導役は重要だと考えています」(鶴島さん)

 特に鶴島さんの場合、自ら手を動かしてシステムを開発しているわけではないし、ベンダーと社内で一緒に仕事をしているわけでもない。その分、自分自身がシステムの仕様を理解して、今ベンダーが何をやっているか、メンバーの誰が何をやっているかを把握し、きちんと交通整理をしてリリースまで持っていくのが大事なのだという。

“口だけコンサル”にはならない

 今後のキャリア形成についてはどのように考えているか。「プロジェクトをよりうまく回せるように、マネジメントスキルを高めていきたい」と鶴島さんは意気込む。目指す姿は「口だけではないコンサルタント」(鶴島さん)だ。

 「こういうことができますと言うだけではなく、自分でプロジェクトとして取りまとめて、最後まで面倒を見ることを重視しています。一般ユーザー向けのサービスとなると、現場業務が離れるとユーザーからも遠のいてしまいますし、システムはこうあるべきだという一般論しか言えなくなってしまいます。それこそ“口だけコンサル”です。そうではなく、現場にいて視野を広げ、案件を回していく方がいいなと考えています」(鶴島さん)

「事業部門から“こういうことをやりたい”という話がIT部門にあったときに、ITを活用して夢を語れることが大事だと思います。誰かが考えたことを実現するだけでも、動いているシステムを安全に保守するだけでもないのです。もっとIT部門が積極的に企画を立てて、利益を稼いでも良いのです」「事業部門から“こういうことをやりたい”という話がIT部門にあったときに、ITを活用して夢を語れることが大事だと思います。誰かが考えたことを実現するだけでも、動いているシステムを安全に保守するだけでもないのです。もっとIT部門が積極的に企画を立てて、利益を稼いでも良いのです」

企業の情報システム部門の現場で活躍する方々を追ったインタービュー連載「情シスの横顔」のバックナンバー

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Ubuntuのコンセプト端末「Ubuntu Edge」プロジェクト始動

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 英Canonicalは7月22日(現地時間)、UbuntuベースのスマートフォンOSを搭載する“コンセプト端末”、「Ubuntu Edge」開発のクラウドファンディングプロジェクトを米Indiegogoで立ち上げた。

 目標獲得金額は3200万ドルで、830ドル(米国外の場合は送料が必要)の出資者は2014年5月にUbuntu Edgeを入手できる見込み。日本時間の24日午前0時までは600ドルで入手できる(先着5000人)。

 ubuntu 1

 Canonicalは、1月にUbuntuベースのモバイルOSの開発計画を発表し、2月にAndroid端末で稼働するプレビュー版とSDKを公開した。

 Canonicalは同OSのライセンサーであり、製品としてのハードウェアはメーカーが製造することになるが、自動車業界におけるFormula 1(F1)のような最先端技術のたたき台、コンセプトモデルとしてUbuntu Edgeを立ち上げたという。

 現段階で発表されているスペックは、プロセッサは“最速のマルチコア”で、最低でも4GバイトのRAM、128Gバイトのストレージを搭載する。ディスプレイは4.5インチ(1280×720)で、カメラは800万画素と200万画素の2台。バッテリーにはシリコンアノードを採用する。筐体はアモルファス金属製で、サイズは64×9×124ミリ。上辺のエッジが特徴だ。ネットワークはGSM/3G/LTEとあるが、周波数帯は不明。

 ubuntu 2
 ubuntu 3

 Ubuntu phoneとAndroidのデュアルOSで、切り替えて利用できる。

 ubuntu 4 Ubuntu phoneの画面

 Ubuntu EdgeはSIMフリーで提供される。リリース前の実機テストは、欧州、米国、南米、中国、インド、中東、アフリカで実施するという。

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非破壊型スキャナ「ScanSnap SV600」とEightを使った名刺管理を試してみた

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レビュー

ScanSnap SV600レビュー【番外編】:非破壊型スキャナ「ScanSnap SV600」とEightを使った名刺管理を試してみた (1/4)

今回は番外編として、ScanSnap SV600が持つ機能の1つである名刺の複数枚同時読み込み機能を中心にレビューしよう。

[鈴木啓一,Business Media 誠]

 PFUが7月12日に発売した非接触型のドキュメントスキャナ「ScanSnap SV600」(以下、SV600)。これまで2回の記事で「自炊」に使えるかどうかを筆者なりに検証、レポートしてきた。今回は番外編として、SV600のもうひとつの目玉ともいえる機能「名刺などのカードを複数同時に読み込める機能」についてレポートする。

shk_ss00.jpg「ScanSnap SV600」

非接触方式スキャナSV600の強みとは?

 SV600は電気スタンドのような形状をしている。上部から光を当てて同時にラインセンサーを動かし、机の上に広げた原稿を読み取る大変ユニークなスキャナだ。平らな原稿の場合、スキャン中は原稿に全く接触しないでA3サイズまでの画像を読み取れる。原稿は黒い「背景マット」の上に置き、外形の自動認識機能によって原稿のサイズを自動で検出できるのも特徴だ。

 さらにSV600は、名刺やレシートのようなカード形状の原稿を一度に10枚まで読み取れる。それぞれのカードは5ミリ以上離れていればよい。

shk_ss0301.jpg SV600で名刺を読み込んでいるところ

 SV600のような非接触型スキャナのメリットは、シートスキャナと比べると重送(一度に複数枚を送ってしまうこと)やジャム(紙の送り機能のどこかで詰まったり、引っ掛かったりしてしまう事故)が原理的に発生しないことだ。

 紙質やサイズ、厚さ、湿り具合など、さまざまな条件の原稿を正確に1枚1枚取り出して読むため、シートスキャナのメカニズムはかなり難しい技術が必要だといわれている。メーカー各社、切磋琢磨を繰り返しているのだ。それでも重送やジャムといった事故は必ず起きるもの。オフィスの高価な複写機も同様の事故を起こし、サポート係の人を呼ぶようなことがあるだろう。

 一方SV600は、原稿と非接触で情報を読み取るので、こうした事故は原理的に起きない。また読み込んだ画像から目的のカードの輪郭を検出。画像処理で名刺を縦横正しく、きっちり四角く読み込んでくれる。シートスキャナで発生しがちなスキュー(傾いて読まれること)もない。

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「VAIO Duo 13」徹底検証(後編)――cTDPによる格上のパフォーマンス、驚異的なスタミナ、発熱、騒音をじっくりテストする

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←・ポスト“Z”時代の最上VAIOノート:「VAIO Duo 13」徹底検証(前編)——Ultrabook“世界最長”スタミナ、Haswell“世界初対応”Connected StandbyでPCの限界突破へ

←・紙のノートを卒業できる?:「VAIO Duo 13」徹底検証(中編)——新スライダーPCの画質、音質、ペン入力、キーボード、タッチパッドはいかに進化したか

 先に掲載した前編中編に続き、ソニーが発売した13.3型コンバーチブルPC「VAIO Duo 13」のレビュー後編をお届けする。

tm_1307_duo13_r3_01.jpgtm_1307_duo13_r3_02.jpgtm_1307_duo13_r3_03.jpgソニーの13.3型コンバーチブルPC「VAIO Duo 13」は、「タブレットモード」と「キーボードモード」をワンアクションで切り替えられる「Surf Slider」デザインを採用。11.6型の従来モデル「VAIO Duo 11」から設計を全面的に見直し、画面サイズを大型化しつつ、バッテリー駆動時間を大幅に延ばした。それでいて、フットプリントと重量はVAIO Duo 11に近いレベルまで抑えている

各種ベンチマークテストでVAIO Duo 13の実力に迫る

 独特のスライドボディにHaswellこと「第4世代Coreプロセッサー」を搭載したVAIO Duo 13は、どれほどの性能を備えているのか、各種ベンチマークテストで確認していこう。

 今回はVAIO Duo 13の店頭販売向け標準仕様モデルとソニーストアが取り扱うVAIOオーナーメードモデル(VOMモデル)の最上位構成を用意した。比較対象として、Ivy Bridgeこと「第3世代Coreプロセッサー」を搭載した下位機「VAIO Duo 11」の2013年春モデル(SVD11229CJB)と、Haswellを採用した13.3型軽量ノート「VAIO Pro 13」の店頭モデル(SVP13219CJB)およびVOMモデル(SVP1321A1J)の結果も併記している。

 それぞれの主なスペックをまとめた。VAIO Duo 13の店頭モデルは、基本スペックがVAIO Pro 13の店頭モデルとほぼ同じだ。VAIO Duo 13のVOMモデルは5機種の中で唯一、Intel HD Graphics 5000(GT3)のグラフィックスコアが統合されたCore i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)を搭載している。VAIO Duo 13の店頭モデルや、PCIe SSDを備えたVAIO Pro 13のVOMモデルとの差に注目したい。

今回テストしたVAIOノート
シリーズ名VAIO Duo 13VAIO Duo 13VAIO Duo 11VAIO Pro 13VAIO Pro 13
モデル名SVD13219CJWSVD1321A1JSVD11229CJBSVP13219CJBSVP1321A1J
販路店頭 (標準仕様モデル)直販 (VAIOオーナーメードモデル)店頭 (標準仕様モデル)店頭 (標準仕様モデル)直販 (VAIOオーナーメードモデル)
CPU第4世代 Core i5-4200U第4世代 Core i7-4650U第3世代 Core i5-3337U第4世代 Core i5-4200U第4世代 Core i7-4500U
CPUクロック1.6GHz/最大2.6GHz1.7GHz/最大3.3GHz1.8GHz/最大2.7GHz1.6GHz/最大2.6GHz1.8GHz/最大3.0GHz
キャッシュ3Mバイト4Mバイト3Mバイト3Mバイト4Mバイト
チップセットCPUに内蔵CPUに内蔵Intel HM76 ExpressCPUに内蔵CPUに内蔵
グラフィックスIntel HD Graphics 4400Intel HD Graphics 5000Intel HD Graphics 4000Intel HD Graphics 4400Intel HD Graphics 4400
GPU実行ユニット数20基40基16基20基20基
GPUクロック200MHz〜1.0GHz200MHz〜1.1GHz350MHz〜1.1GHz200MHz〜1.0GHz200MHz〜1.1GHz
CPU+GPU+チップセットTDP15ワット15ワット17ワット+4.1ワット15ワット15ワット
メモリLPDDR3-1600 (デュアルチャンネル)LPDDR3-1600 (デュアルチャンネル)DDR3L-1600 (デュアルチャンネル)DDR3L-1600 (デュアルチャンネル)DDR3L-1600 (デュアルチャンネル)
メモリ容量4Gバイト8Gバイト4Gバイト4Gバイト8Gバイト
データストレージ128GバイトSATA SSD512GバイトSATA SSD128GバイトSATA SSD128GバイトSSD512GバイトPCIe SSD
データストレージ型番Samsung MZNTD128HAGMTOSHIBA THNSNH512GDNTTOSHIBA THNSNS128GMCPTOSHIBA THNSNH128G8NTSamsung MZHPU512HCGL
液晶ディスプレイ (方式)13.3型ワイド(IPS)13.3型ワイド(IPS)11.6型ワイド(IPS)13.3型ワイド (IPS)13.3型ワイド (IPS)
表示解像度1920×1080ドット1920×1080ドット1920×1080ドット1920×1080ドット1920×1080ドット
パネル種別トリルミナスディスプレイ for mobileトリルミナスディスプレイ for mobileVAIOディスプレイプラストリルミナスディスプレイ for mobileトリルミナスディスプレイ for mobile
タッチパネル搭載 (静電容量式)搭載 (静電容量式)搭載 (静電容量式)搭載 (静電容量式)搭載 (静電容量式)
キーピッチ約19ミリ約19ミリ約18ミリ約19ミリ約19ミリ
キーストローク約1.1ミリ約1.1ミリ約1.2ミリ約1.4ミリ約1.4ミリ
バッテリー容量50ワットアワー50ワットアワー39ワットアワー37ワットアワー37ワットアワー
公称バッテリー駆動時間約18時間約18〜18.5時間約7時間約13時間約10.5〜13時間
330ミリ330ミリ319.9ミリ322ミリ322ミリ
奥行き210ミリ210ミリ199ミリ216ミリ216ミリ
高さ9.2〜19.5ミリ9.2〜19.5ミリ17.85ミリ12.8〜17.2ミリ12.8〜17.2ミリ
重量約1325グラム約1325グラム約1305グラム約1060グラム約1060グラム
OSWindows 8 (64ビット版)Windows 8 (64ビット版)Windows 8 (64ビット版)Windows 8 (64ビット版)Windows 8 (64ビット版)
オフィススイートOffice Home and Business 2013Office Home and Business 2013Office Home and Business 2013
価格 (2013年7月22日現在)実売18万円前後23万2800円 (直販価格)実売13万円前後実売16万円台半ば21万800円 (直販価格)

tm_1307_duo13_r3_04.jpgtm_1307_duo13_r3_05.jpgtm_1307_duo13_r3_06.jpgVAIO Duo 13店頭モデル(SVD13219CJW)のデバイスマネージャ画面。評価機が搭載する128GバイトSSDは、「Samsung MZNTD128HAGM」だった
tm_1307_duo13_r3_07.jpgtm_1307_duo13_r3_08.jpgtm_1307_duo13_r3_09.jpgVAIO Duo 13 VOMモデル(SVD1321A1J)のデバイスマネージャ画面。評価機が搭載する512GバイトSSDは、「TOSHIBA THNSNH512GDNT」だった

cTDP対応でUltrabookの限界を超えた性能に挑戦

 テストを行う前に、電源関連の設定を確認しておこう。Windows 8の電源プランは「バランス」で統一している……というより、VAIO Duo 13はもともと「バランス」の設定しか用意していない。通常は「省電力」や「高パフォーマンス」の設定もあるのだが、電源プランの初期設定が1種類というのは珍しい。

 その代わり、「VAIOの設定」ユーティリティでは、キーボードモード(ディスプレイを立ち上げたノートPC形状)とタブレットモード(ディスプレイを閉じたタブレット形状)のそれぞれで「CPUとファン」の設定を指定できるようになっている。初期設定は、キーボードモードが「パフォーマンス優先」、タブレットモードが「静かさ優先」だ。今回は基本的にこの2つの初期設定でテストを行い、一部のテストはキーボードモード時の「標準」設定でも実施した。

 設定を変えてテストする理由は、VAIO Duo 13が「cTDP」(Configurable Thermal Design Power:設定可能な熱設計電力)に対応しており、この「CPUとファン」の設定がcTDPに連動するからだ。cTDPとは、状況に応じてCPUのTDP(熱設計電力)を可変させる機能のこと。VAIO Duo 13の場合、通常はTDPが15ワットだが、キーボードモード時の「パフォーマンス優先」設定では、性能を重視した25ワットに切り替わる。つまり、同じCPUを搭載した標準的な熱設計のUltrabookより高いパフォーマンスが期待できるのだ。

VAIO Duo 13のcTDP対応状況
本体の状態パフォーマンス優先標準静かさ優先
キーボードモード25ワット15ワット15ワット以下
タブレットモード15ワット以上15ワット15ワット以下

 なお、比較対象としているVAIO Duo 11は、Core i7搭載のVOMモデルのみcTDPに対応する。今回テストしたCore i5搭載の店頭モデル(SVD11229CJB)は、キーボード/タブレットモードで最大TDPに違いがないので、タブレットモードでの計測はしていない。また、VAIO Pro 13は店頭モデル、VOMモデルともcTDP非対応だ。

tm_1307_duo13_r3_10.jpgtm_1307_duo13_r3_11.jpgtm_1307_duo13_r3_12.jpgWindowsの電源プランは「バランス」のみ登録されている(画像=左)。「VAIOの設定」ユーティリティの「電源・バッテリー」メニューにある「CPUとファン」のモードは、cTDPと連動する仕組みだ(画像=中央/右)。初期設定では、キーボードモード(ディスプレイを立ち上げたとき)が「パフォーマンス優先」、タブレットモード(ディスプレイを閉じたとき)が「静かさ優先」となっており、これを基本にキーボードモードでの「標準」でもテストを行った

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

tm_1307_duo13_r3_13.jpgWindowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 Windows 8標準の性能評価機能であるWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアから見てみよう。

 VAIO Duo 13の店頭モデルは、VAIO Duo 11の店頭モデルに比べて、グラフィックスが0.2ポイント高いものの、全体的にほとんど変わらないスコアだ。CPUが第3世代Coreから第4世代Coreに移行したからといって、店頭モデルの仕様でスコアが大きく向上するわけではない。このスコアは、VAIO Pro 13の店頭モデルともほぼ同等だ。

 一方、VAIO Duo 13のVOMモデルは、プロセッサが「7.2」、メモリが「7.6」とスコアが大きく伸びた。プロセッサ、メモリ、ゲーム用グラフィックスの3項目は、テストした5機種中で最高のスコアだ(メモリはVAIO Pro 13のVOMモデルと同スコア)。

 プライマリハードディスクのスコアは、店頭モデルが「8」、VOMモデルが「8.1」と、Serial ATA 6Gbps接続のSSDでは高いレベルだった(VAIO Duo 11も同様)。さすがに、高速なPCIe SSDを搭載したVAIO ProのVOMモデル(8.6)にはかなわないが、総じてストレージ性能はUltrabookとして高い位置にある。

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第22回 SnapSeedで学ぶ、iPhone写真レタッチの基本

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 わたしは毎日のようにiPhoneで写真を撮ってるし、けっこうな頻度でTwitterやらInstagramやらブログやらにその写真を上げてるけれども、実をいうと、撮った写真をそのまま無補正で上げることってあまりないのだ。

 たいていフォトレタッチアプリを通して補正したり加工したりしてる。さっと撮ったはいいけどちょっと傾いてたから直したいとか、ちょいと派手目に(あるいは渋く)レタッチしたいとか、Twitterに上げると画像サイズが小さくなるから小さくても分かるようにトリミングするとか、ニュアンスとしてはそんな感じ。

 iPhone用のフォトレタッチアプリは多機能高機能なものから、特殊加工に特化したものまで大量にあってどれを使うか選ぶだけでも大変なんだけれども、わたしが一番よく使うのは「Snapseed」である。

 もともとiPad用のフォトレタッチアプリとして開発され、好評を得てiPhone用にも登場。当時は有料だったのだけれども(わたしは有料のときに買ったのだ)、このアプリに目をつけたGoogleが買収し、今は無料で配布されてるのである。

 Google恐るべし。

Snapseedでみるレタッチの基本

 Snapseedにはフォトレタッチに加えて、強力なデジタルフィルタがあって、それもまた特筆すべきものなんだけれども、今回は基本編。Snapseedに限らず、いわゆるフォトレタッチソフトならほぼできることなので、他のアプリを使ってる人も参考に。

  • (1)傾いてたらまっすぐに直す

 iPhoneのカメラにいくらグリッド線がついてるとはいえ、まっすぐ撮ったつもりが水平がとれてなかったとかよく見たらちょっと傾いてたとかはよくある話。身体の正面に構えて撮るときはよくても、ちょっと変な姿勢で無理に撮ったら傾きやすいし、いつも同じ方向にちょっとだけ傾いて撮れちゃうクセの人もいる。

 たとえばこれ。

photo

 よく見ると右に微妙に傾いてる。1〜2度だけど、気になるのでこれを直す。

 メニューから「Straighten」をタップする。これが傾きの微調整と90度回転機能。微調整は左右約10度くらい調整できる。調整が終わったら右の三角をタップ。

 Snapseedの唯一といっていい欠点は、アンドゥ(やり直し)機能がないこと。ひとつ前の状態に戻るって機能がないのでそこは注意(やり直しボタンをタップすると、オリジナルの状態に戻っちゃうのだ)。

photo
  • (2)トリミングする

 右上に隣の建物の端っこがちょっとかぶってる。猫の位置ももうちょっと端にしたい。そういうときはトリミング(クロップ)である。メニューから「CROP」をタップ。で、縦横比を決めて(フリーでもいいけど)、指でずりずりと動かして構図を調整する。

photo
  • (3)色と明るさを調整する

 これで構図が決まったら、色と明るさの調整だ。メニューの「TUNE IMAGE」をタップする。このUIが面白い。Snapseed独特のUIである。画面を指で上下にドラッグすると項目が現れる。ここで調整したい項目を選ぶのだ。

photo

 項目は輝度(明るさですな)、アンビアンス(暗部補正だと思ってください)、コントラスト、彩度、ホワイトバランスの5項目ある。

 彩度を上げたいなら、ここで彩度を選び、次は指を左右にすりすりと動かす。右に動かすと彩度が上がり、左に動かすと下がる。これを5項目分やって調整するのだ。

 ここでは輝度とアンビアンスと彩度をちょいと上げて背景の建物と葉っぱを目立たせた。古い木造建築を背景に撮った猫、ってところがポイントなのだから。

  • (4)部分的に調整する

 傾きを直してクロップして色と明るさを調整すれば目的は達成なのだが、SnapSeedには、このアプリにしかない、というユニークな部分調整の機能がある。これは覚えておいて損なし。「SELECTIVE ADUST」がそれ。

photo

 指定した範囲だけを修正する機能だ。

 「+」をタップして、修正したいポイントをタップすると、そこに「輝」と書かれた小さな円があらわれる。こいつをドラッグして直した場所に持って行く。上下に指をスライドさせると、輝度・コントラスト・彩度の3つから調整項目を選べる。

photo

 場所を決めたら、次は範囲指定。2本指でぐにっと範囲を指定してやるのだ。円を広げてやると、対象範囲が赤くなる。よく見ると分かるけれど、指定した範囲の同系色だけが指定されるのだ。

photo

 猫が主役なので、目立つように猫を明るくしたのである。

 さらに、目が暗い。光が当たってないからしょうがないのだけど、もうちょっと明るくしたいよね、ってことで、さらに「+」をタップして、「目」だけを指定する。人間でいう「白目」のところ。そんな細かいことができるのか、というとできるのである。

photo

 こんな風に左右それぞれの「目」にポイントを置いてそれぞれ輝度を上げてやったのだ。完成品がこちら。元の写真と見比べるとかなり変わったのがわかるかと思う。

photophoto左がレタッチ後、右がレタッチ前

 ちなみに背景は長野県渋温泉にある「歴史の宿 金具屋」。レタッチした写真(左)は目元がちゃんと明るくなってるのが分かると思う。あとは保存するなりどっかに公開するなり好きにすればOKだ。

 Snapseedが面白いのは、一度触ればすぐ使い方が分かること、iPhoneならではの気持ちいい操作体系を実現したこと、そしてユニークでわかりやすい部分選択編集ができること。この部分選択編集は、Nik Software(Snapseedを開発したとこ)のUPOINT TECHNOLOGYという実績のあるユーザーインタフェースなのだ。

 で、来週はSnapseedの後編です。

今週の小技:レタッチ集

 サンプルがひとつだけでは寂しいので、いくつかレタッチしたらこんな風に変わるよというのをいくつか。

 電車の先頭車両。右に傾いてるのが気になる。さらに天井の照明が目立ちすぎててそっちに目がいっちゃう。それはよくない。そこで傾きを修正し、トリミングして天井を少しキリ、室内を明るくしてみた。

photophoto左がオリジナル、右がレタッチ後

 お次はこちら。

 海の家から海を……でも「ラーメン」のぼりが写真におかしみを加えちゃって、そっちに目がいっちゃう。そこでぐぐっとトリミングして明るくして色を派手に仕上げてみた。

photophoto左がオリジナル、右がレタッチ後

 料理系写真を仕上げるときも、Snapseedはよい。

 めちゃおいしそうなタルトを見つけてつい撮ったのだが、これはこれでリアルなんだけどちょっと色が沈んでて地味な感じ。白いところはもっと白くしたい。そこで輝度と彩度をぐぐっと上げて白さを増し、ついでにタルトの様子がより分かるよう、トリミングしてみた。

photophoto

 白いお皿に乗っている明るい色の料理だとどうしても暗く写りやすいので、そんなときはSnapseedの出番なのだ。料理を美味しそうに撮れない、と思ったら「あとから美味しそうにしちゃえばいい」のである。わはははは。

 このくらいなら1分もあればさっと修正できるわけで、一手間かけるだけの価値はあるでしょう。ちょっとした違いだけどその一手間が大事。

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「LINE」のユーザー数が世界で2億人に

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 メッセージングアプリ「LINE」の登録ユーザー数が7月21日時点で、世界で2億人を突破した。

 2013年1月18日に1億ユーザー、4月30日に世界1億5000万ユーザーを達成。1億ユーザー達成からおよそ半年での2億ユーザー到達となった。サービス開始は2011年6月23日。

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 これまで利用者数が多かった東アジアに加え、アジア地域ではインドやフィリピン、ヨーロッパではスペイン、南米ではブラジル、メキシコ、コロンビア、アルゼンチン、ペルーなどでユーザーが急拡大しているという。

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