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ヤマダ電機、オリジナル7インチタブレット「EveryPad」発売 レノボと共同開発

 ヤマダ電機は、レノボ・ジャパンと共同で開発したリジナルの7インチタブレット「EveryPad」を7月12日に全国の店舗とECサイトで発売すると発表した。価格は2万1800円。

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「EveryPad」のホーム画面

 PCやタブレットの操作に慣れていない人にも快適に使ってもらえるよう、音声認識を利用した検索や、付属ペンによる手書き入力機能、ビデオ通話や音声通話を行うアプリを標準搭載。音声対話アシスタント「デンちゃん」と会話しながら情報検索できる音声コンシェルジュ機能は、8月中旬には運転中の操作に特化した「ドライブモード」も提供するという。保証期間は2年間と他製品より長く、「はじめてのタブレットにも最適」という。

 特徴の1つはプリセットされる「YAMADA Multi SNS」。「ヤマダモール」「ヤマダゲーム」「ヤマダイーブック」など同社が展開する各サービスを集約し、ヤマダ電機グループや系列店で互換利用できるポイントを武器に、相互利用を促進する狙いだ。EveryPad購入者限定セールなどの特典も用意するという。

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集約されるサービス一覧

 OSはAndroid 4.2を搭載し、CPUはクアッドコアプロセッサー、RAMは1Gバイト、ストレージは16Gバイト。7インチのIPSディスプレイは5点マルチタッチに対応する。サイズは194(幅)×120(奥行き)×11ミリ(厚さ)、重さは約345グラム。レノボ・ジャパンと協力し、ソフトウェアをカスタマイズするなど半年間かけて開発した。

 ヤマダ電機の一宮忠男副社長は「必要な機能や使いやすさをユーザー目線で追求した、日常的に店頭でお客様と接するヤマダ電機だからこそ開発できたタブレット。第2、第3のオリジナルデバイスも検討している」と話し、今後のサービスやラインナップの拡充に意欲を見せている。

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(左から)UQコミュニケーションズ 野坂章雄社長、ヤマダ電機 一宮忠男副社長、レノボ・ジャパン ロードリック・ラピン社長

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裁断せずに自炊したい!! 「ScanSnap SV600」を試してみた

自炊といえば裁断、だったが……

 電子書籍の普及はもはや「本物」と言っていい状況になった。電車に乗って周囲を見回せば、スマートフォンやタブレット端末で電子書籍を読んでいる人は少なからず目につく。電子書籍ストアは群雄割拠といった状態で、通信キャリア、出版社、書店、ネット通販、OSベンダーに至るまで、さまざまな業界が進出している。

 その一方で、すでに紙媒体として所有している書籍を持ち運びやすいように、あるいは検索性を上げるため、保管場所を減らすためなどの理由から、ユーザー自身の手でスキャンし、電子データ化する人も少なくない。

 これは俗に“自炊”と言われている行為だが、その際に重宝するのがオートシートフィーダ付きのドキュメントスキャナだ。フラットベッドスキャナの場合は1枚1枚、裏返しながら手で原稿を差し替えていかなければならないが、ドキュメントスキャナならまとめて原稿をセットすれば1枚ずつ原稿が送られ、1度で両面をスキャンできる。

 その構造上、ドキュメントスキャナを利用するときは原稿は書籍の形ではなく、裁断され、ページごとにバラされた状態でなければならない。Amazonで自炊ユーザーの定番スキャナであるScanSnapの最新モデル「iX500」を検索すると、「よく一緒に購入されている商品」に裁断機が表示されることからも、書籍を裁断してスキャンという流れが一般的であることが分かる。

 当然ながら裁断すると元の書籍の形には戻らない。再製本をすることも不可能ではないが、その手間を考えると対象は限定的になる。ドキュメントスキャナの普及によって自炊の手間は大幅に軽減されたものの、その代償としてオリジナルに対して不可逆な裁断処理を行わなければならない、というのが半ば常識でもあった。そのことが逆に「自身が所有している書籍に対してしか(現実的には)自炊はできない」という、無制限なコピーに歯止めをかけていたという一面もある。

 そうした“自炊”を取り巻く状況に衝撃をもたらす製品が発表された。ScanSnapの新モデル、ScanSnap SV600は今までの常識を覆す「非破壊自炊」を可能とするモデルだ。

オーバーヘッドスキャン方式のScanSnap SV600

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「ScanSnap SV600」。5万9800円。コンパクトに折りたためるわけではないので、ボディの大きさに対して「かさばる」という印象

 SV600はライト部分が短い卓上電気スタンドのような外観をしている。上部にある読み取りヘッドで卓上に置かれた原稿を読み取るオーバーヘッドスキャン方式、これが非破壊スキャンの「キモ」だ。

 はじめに断っておくが、このような「非破壊自炊」スキャナはSV600が初めてではない。1万円台で入手できる安価なものから、数百万以上の高価なものまで複数販売されている。

 安価なものでは固定したデジカメで上から撮影するような仕組みのものがある。駆動部分がないため、センサーでスキャンできる範囲が取り込めるサイズだ。ページめくりの検出、取り込んだデータの補正などには対応していない(他社製のレタッチツールを使えば可能)。高価なものではライン型センサーによる高解像度読み取り、ページめくり検出、ページ自動補正、さらにはページめくり自体を自動で行うものまである。

 SV600はちょうどその中間となるもので、スキャナとしては高価ではあるものの、個人でも手の届く5万円台という価格を実現している。このクラスの品質と機能をこの価格で実現しているというのは絶妙といえる。

 SV600の特徴は、原稿全体を均一に読み取る「VIテクノロジー」だ。これは高被写界深度レンズ、ライン型CCDセンサー、高指向性LED光源の組み合わせで実現されている。

 高被写界深度レンズ、というのは遠近広い範囲でピントが合う(パンフォーカス)レンズのことで、これによって厚みのある書籍(30ミリまで)であってもぼやけることがない。ピントの合った画像をライン型CCDセンサーが一列に並んだセンサーで順次「走査」して画像を取り込んでいく。

 その際に安定した光源となるのが高指向性LED光源だ。SV600の電源を入れると、まず、本体下部にある白いキャリブレーション用の領域を高指向性LED光源で照射、スキャンしてホワイトバランスを調整する。スキャン時にはヘッドが動いて順次スキャンされていくのが分かる。

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スキャンの際には輪郭検出の精度を高めるために背景マットを敷く。見開きA3サイズでこのくらいになるので比較的場所を必要とする(写真=左)。横から見たところ。これがヘッド部分が最も下がっている状態(写真=中央)。ACアダプタも小型のものが付属している。フットプリントは小さい(写真=右)

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ScanSnap SV600を接続する前に付属DVD-ROMを実行し、「インストール」を選択(画面=左)。最低限ドライバが含まれるScanSnapのインストールが必要。デフォルトでインストールされるのはScanSnap Manager、ScanSnap Organizer、CardMinder、かんたんガイドのScanSnapソフトウェア、ABBYY FineReader for ScanSnap(画面=右)

関連キーワード

ScanSnap | PFU | ドキュメントスキャナ | Mac


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匿名検索エンジン「DuckDuckGo」の利用急増――理由は“PRISM騒動”

 米国家安全保障局(NSA)による極秘情報収集プログラム「PRISM」を告発したエドワード・スノーデン氏が、プログラムに協力した企業として名指しした大手IT企業には、米Googleも含まれた(参考記事:監視活動「PRISM」を暴露したPowerPoint資料に書かれていたこと)。

 この告発以降、ユーザーを追跡しない検索エンジンとして知られるDuckDuckGoの利用者は3倍に急増している。

 英Telegraph紙によれば、DuckDuckGoの1日当たりの検索数はサイト設立から4年間で100万件に到達したが、今回、PRISMをめぐるスキャンダルが明るみに出てから8日間で300万件に達したという。

Apple、Facebookも反論

これぞスマホ時代の遊べるカメラ――「HTC J One」の“Zoe”を試す

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auのHTC製スマートフォン「HTC J One HTL22」

 個人的な感想だけど、auの「HTC J One HTL22」って、カメラ的には今年一番面白いスマホなんじゃないかと思う。何がって、スマホのカメラを別の側面からとらえ直したところ。

 うーんと、今までのケータイやスマホのカメラ機能は「本職デジカメを追いかけて」きたのである。静止画の画質を最重要視し、デジカメのような撮影機能を持ち、デジカメに迫る画素数を追い求め、デジカメのように使われることを目指して進化してきた。

 でもそれでいいのかと。

 現実を見てみると、スマホが浸透するとともに「普及型コンデジ」の売り上げは落ち、現在最も使われる「カメラ」はスマホとなり、いつのまにかスマホが一番ポピュラーになってるのだ。

 従来のカメラは「作品を大きくプリントして鑑賞する」「記録を写真で残す」という使い方が主であり、そのために画素数が上がり、さまざまな撮影機能が追加されて高機能になってきた。

 現実を見ると、写真の多くがプリントや記録より「コミュニケーション」の1つとして使われ、スマホで撮った写真の多くはネット上で不特定あるいは特定の人と共有して楽しむのが主たる目的となっているのだ。

 だったら、作品を撮るためのカメラや、記録として残すためのカメラではなく、スマホ&インターネット時代における「コミュニケーションに強いカメラ機能」を目指すころではないか。

 と、ちょいと大上段に能書きを垂れてみました。HTCがそこまで大げさなことを考えたかどうかは知らないけど、HTC J Oneのカメラ機能にはそんな気概が感じられるのだ。

 それが「あえて400万画素」であることと「HTC Zoe(ゾエ)」の搭載である。

何はともあれ「Zoe」で遊ぶべし

 HTC J Oneのカメラは、「ハイエンド機は1300万画素へ」って時代にあって、いきなり「400万画素」というかなり落としたセンサーを積んできた。ちなみにiPhoneは800万画素のなので、その半分である。

 400万画素でいいのか、という話は後でする。面白いのは400万画素にした分、処理が軽くなり高速な処理や連写が可能になり、それを利用した「Zoe」機能を搭載できたことだ。ゾエと呼ぶ。日本語的には微妙な語感で面白いんだけど、いきなり「ゾエ」っていわれても何のことか分からないだろうから、その話を最初にする。

 撮影画面の上に小さなアイコンがあるんだけど、これをタップするとアイコンが青くなり「Zoe」モードになる。

 Zoeでは、1回撮影すると1秒分さかのぼって5枚連写、さらに3秒分の15枚連写+3秒分の動画を同時に撮る。20枚の連写写真と3秒の動画ができあがるわけだ。

 これ、文章だと分かりにくいので図にしてみた。

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Zoeで撮った動画と静止画はこう記録される

 これは実際にZoeモードで撮った動画と静止画をタイムラインに沿って貼り付けたものだ。1秒のところにある赤い線が「シャッターを切った」時間。ゾエるときは常に内部のメモリに画像を秒5枚でキャプチャし続けており、撮影ボタンをタップすると、直前の1秒分の静止画と、そのあと3秒分の静止画(合計20枚)が記録されるのだ。と同時に、撮影した瞬間から3秒分のフルHD動画も記録される。それがこれ。

 これが面白い。一瞬を切り取ることに命をかける……的な人にはアレかもしれないけど、そもそもそういう人はスマホじゃなくて本職デジカメを使うべきであって、スマホはもっと自由で気楽なものなのだ。

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撮影画面。これはZoeモード。Zoeモードで撮影ボタンを押すと、カメラアイコンが赤く塗られていく。塗り終わった時点で4秒。ちょっと待つのがコツ
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通常の撮影画面。左下のアイコンがデジタルエフェクト。左上にメニュー。中央上にはZoeのオンオフアイコンがある
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One Microsoft──ポストPC時代に対応する大規模組織改編を発表

 米Microsoftは7月11日(現地時間)、端末(デバイス)とサービスにフォーカスした大規模な組織改編を実施すると発表した。より迅速で効果的なイノベーションを実現するのが目的という。

 これまでWindows、Windows Phone、Microsoft Office、サーバ&ツールというように製品別になっていた組織を“機能ごと”に再編する。つまり、OS、アプリ、クラウド、端末の4つのエンジニアリング部門と、マーケティング部門、事業開発部門などに分ける。

 スティーブ・バルマーCEOは従業員に宛てた公開書簡で、「部門ごとの戦略ではなく、1つのMicrosoftとしての統一戦略の下に結束する」と語った。

 具体的な新組織とその統括者は以下の通り。

Operating Systems Engineering Group

 WindowsとWindows Phone、バックエンドを含むすべてのOSの担当部門。クラウドサービスもこの部門が担当する。リーダーは、現Windows Phone担当社長のテリー・マイヤーソン氏。

Devices and Studios Engineering Group

 Windows SurfaceやXboxなどのハードウェア開発と、サプライチェーン、エンターテインメント(ゲーム、音楽、動画など)を担当。現Windows担当副社長のジュリー・ラーソン─グリーン氏が統括する。

Applications and Services Engineering Group

 Microsoft Office、Outlook.com、Bingなどのアプリケーションおよびサービスを担当する部門。現オンラインサービス部門社長のチー・リュー氏が統括する。

Cloud and Enterprise Engineering Group

 データセンター、データベース、企業向けIT、開発ツールなどのバックエンド技術を担当。現サーバ&ツールビジネス担当社長のサトヤ・ナデラ氏が統括する。

Dynamics

 Dynaicsのみ独立部門として扱う。現ビジネスソリューション事業部社長のキリル・タタリノフ氏が統括。

Advanced Strategy and Research Group

 研究開発と技術政策を担当。現CTO(最高技術戦略責任者)のエリック・ラダー氏が統括する。

Marketing Group

 マーケティングおよび広告部門。リーダーはWindows担当CMO(最高マーケティング責任者)兼CFO(最高財務責任者)であるタミ・レラー氏と、2012年7月に企業戦略担当として入社したマーク・ペン氏。ペン氏はマーケティング戦略と広告を統括する。

COO

 COO(最高執行責任者)のケビン・ターナー氏が引き続き、セールス、マーケティングおよびサービス事業の戦略ならびに運営を統括する。

Business Development and Evangelism Group

 OEM、プロセッサベンダー、開発者、Yahoo!、Nokiaなどのパートナーとの窓口。エバンジェリストもこの部門に入る。リーダーは現Skype担当社長のトニー・ベイツ氏。

 財務、法務、人事部門は従来通り。

 この組織改編で、Microsoft Office担当社長のカート・デルベーン氏が退社し、主要事業戦略を担当してきたCEOシニアアドバイザーのクレイグ・マンディ氏は2014年にコンサルタントとなり、同年末に退社する。また、同社研究部門Microsoft Researchのリック・ラシッド上級副社長は同職を退き、OSグループでOS開発に従事する。

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ノートPC紛失事件、暗号化しなかった顧客情報へのアクセスを追う

 千葉県に本社を置く金融機関から、一風変わった相談が寄せられた。職員がうっかりノートPCを置き忘れ、あやうく情報漏えいになりかけたという。ノートPCの置き忘れはよく聞かれるが、なぜ“一風変わった”事案なのかを紹介したい。

(編集部より:本稿で取り上げる内容は実際の事案を参考に、一部をデフォルメしています。)

事例

 金融機関の職員で筆者の友人でもあるA君がノートPCを置き忘れた。本人は気が動転してしまうほどの状況になり、「何とかしてくれ!」と筆者に相談してきた。その気迫があまりにすごい。「まずは状況を教えてくれ」と、A君に冷静になるよう諭した。

事案:金融機関の職員がノートPCを紛失した。情報漏えいの恐れがあるので、大至急助けてほしい。

 A君からの連絡は土曜日である。彼によれば、その前日はいつも通りに顧客を訪問し、それぞれ訪問先でノートPCに保存している提案資料を使って説明していた。ノートPCには、提案書のデータを顧客の名前で振り分けたフォルダに保存、管理していたという。規則ではこれらの情報機密ファイルを格納するフォルダに入れることになっていた。

 フォルダそのものが暗号化されており、そこにファイルや別のフォルダを格納するだけで暗号化される。フォルダにアクセスするには正当な権限を持つユーザーが操作するか、パスワードを入力するため、第三者がノートPCを入手しても、容易にはフォルダにアクセスできない。A君のあまりの焦りぶりに、B君は落ち着かせる目的でわざと「あまり焦る必要はないだろう」と話したそうだ。

回答

 聞くところによると、A君が金曜日の最後の訪問先で仕事を終えたのは既に午後8時過ぎだった。そのまま帰宅するという安心感もあって、最後の顧客を訪問した後にその場で提案書の修正作業などを行った。その際に、データを暗号化フォルダから取り出している。作業を終えたA君は、「今日は帰宅して月曜日に処理すればいい」と安心してしまい、作業したデータを暗号化フォルダに保存せず、そのままPCの電源をオフにしたという。

 A君はそのまま直帰するつもりだったが、記念セールをしていた駅前の居酒屋の誘惑に負けて、お酒を飲んでしまったそうだ。ちょっとのつもりが深酒になり、近くの公園のベンチに横になった途端に寝てしまった。ベンチに座ったときにノートPCはあったというので、紛失したのはベンチで寝ている間ということになる。つまり、盗まれてしまったのだ。

 そこまで聞いて筆者は、彼のもとに急いだ。A君は公園や近くの交番、駅などを回ってノートPCを探した。「落としていたのかも……」と、居酒屋と公園の間を何度も探しながら往復したという。筆者も一緒に探したが、状況的には、どうみてもA君が爆睡している間に誰かが盗んだに違いない。結局、土曜日はノートPCを発見できず、翌日の日曜日に金融機関の支店長とA君の上長に連絡し、管轄の警察署や近くに住む職員にも応援を頼んだ。

 すると日曜日の夕方、A君の携帯電話に警察署から連絡が入った。届け出した内容と同じノートPCが警察署に届けられたということだった。

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非破壊型「切らずにスキャン」ScanSnap SV600は本当に「自炊」に使えるか?【前編】

レビュー

ScanSnap SV600レビュー:非破壊型「切らずにスキャン」ScanSnap SV600は本当に「自炊」に使えるか?【前編】 (1/3)

PFUから書籍や雑誌を裁断しなくても読み取れる、新しいタイプのスキャナScanSnap SV600が7月12日に発売する。発売前からお借りして使ってみた。

[鈴木啓一,Business Media 誠]

 電子書籍が注目されているが、なかなか自分の欲しい本がないのが現状だ。過去購入した本を電子化してタブレットやスマートフォンに入れて持ち運べれば、何十冊でも重さの負担は変わらない。電子書籍で手に入らないとしたら、自分で書籍をスキャンして電子化してしまえというのが、いわゆる「自炊」である。すなわち、書籍電子化の「DIY」だ。

 2013年6月にPFUがScanSnapシリーズの新製品として、新しいタイプのスキャナScanSnap SV600(以下SV600)を発表し、話題を呼んでいる。1番の特徴は、本を裁断せずに「自炊」ができるということ。発売前にSV600を借りて使ってみたので、報告しよう。

本を裁断せずに「自炊」ができる新タイプのスキャナ

 本をスキャナで読み込もうとするときに、会社のオフィスの複写機のようなフラットベットタイプのスキャナでは、本を開いて下向きに丁寧に置き、見開きの2ページ分を読み込み、次のページを開き、さらに読み込む、といった作業の繰り返し。かなりの労力が必要だ。

 本を壊しても良いならば、裁断機を使ってバラバラにした本をシートスキャナにかける方法がある。しかし、やはりこの方法の最大の欠点は本をバラバラに裁断する必要があることだ。

 中には高価な本や貴重で裁断できない本、シートスキャナにかけにくい薄い紙や厚い紙の本もある。それ以前に、せっかく購入した本をバラバラにすることそのものに抵抗感があるひとも多いだろう。筆者もその1人だ。

 SV600は、こうした裁断したくない本の電子化を得意とする、非接触読み込みタイプのスキャナだ。

SV600のハードウェア

 SV600は、これまでのScanSnapシリーズとは全く異なる形状をしている。電気スタンドのように上部から光を照らし、同時にCCDラインセンサーで原稿を読み取るタイプのかなり個性的なスキャナだ。紙の文書や名刺をはじめ、必要なページを開いた本や付せんを付けたノートのような、やや立体的なものも読み取れる。

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SV600のヘッド部分を拡大したところ

 本やノートを開いた状態での読み取りでは、ページの一部分が湾曲し、読み込んだ画像がゆがんでしまう。このゆがみを、付属の画像処理ソフトウェアで補正する。

 SV600はACアダプターとUSBケーブルを同梱しており、USBケーブルでPCと接続する。また、そのほかには原稿を乗せる「背景マット」も付属している。背景マットは、スキャナが読み込める範囲をユーザーに分かりやすくするためと、黒い色で白い原稿の輪郭をはっきりスキャナが認識できるようにするためのものだ。

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背景マットを設置したところ

 A3サイズまでの原稿を読み込みが可能。また、名刺やレシートなどを背景マットの上に複数並べ、10枚まで一度にスキャンできる。ただし、この場合はそれぞれのカードが5ミリ以上離れている必要がある。

 SV600はA3サイズまでの原稿を読み込むために、背景マットの設置にはA3よりもやや大きいスペースを必要とする。ただしSV600の本体は、A3まで読めるフラットベッドタイプのスキャナと比較して小さな設置面積で、保管には場所を取らないメリットがある。背景マットは丸めて保管してもかまわない。

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タブレット型のPCをUSBケーブルで接続し、原稿読み取り準備ができたところ 
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Biz.IDの「Webサービス図鑑」では、便利で楽しめるWebサービスを今後も続々と追加していきます。「おもしろいWebサービスを見つけた!」という方は、「URL」「サービス名」「コメント」をご記入の上、以下のフォームからご連絡ください。

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大きく、ぶ厚く、重く、そしてファンもガンガン回る……しかし性能は圧倒的だ!! 究極のゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i1100」

GeForce GTX 780Mを2基搭載したゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i1100」

 「それはノートPCというにはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして速すぎた」——思わずそんなことをつぶやかずにはいられないゲーミングノートPCがマウスコンピューターから登場した。

 最近精力的にゲーム大会をスポンサードし、数多くのPCゲームファンから高い支持を得ているゲーミングPCブランド「G-Tune」。そのフラッグシップ機として加わった「NEXTGEAR-NOTE i1100」は、大画面の17.3型フルHD液晶ディスプレイを搭載する巨大なボディに、Haswell世代のCPUとNVIDIA最新ハイエンドGPU「GeForce GTX 780M」を2基実装することで、圧倒的な3D性能を実現した超ド級のゲーミングノートPCだ。

 基本構成として5モデルをラインアップし、GPU以外のスペックは柔軟なBTOカスタマイズにも対応する。最もベーシックな構成の「NEXTGEAR-NOTE i1100BA1」は26万9850円から購入できるが、最新最速のCPUとGPUに32GバイトのメモリとSSDでRAIDを組んだカスタムモデルは、43万9950円と価格も規格外。ここでは、Core i7-4800MQ(2.7GHz/最大3.7GHz)に、16Gバイトメモリと128GバイトSSD+1TバイトHDDを搭載する「NEXTGEAR-NOTE i1100SA1」(シルバーモデル)を入手したのでレビューしていこう。高い性能でまとめつつ、価格は29万9880円と30万円を切っているが魅力だ。

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ブラックで統一された外観。いかにも速そうだ!!

 まずは外観を見ていこう。ボディはブラック1色で統一され、天板側にG-Tuneロゴが入ったしたシンプルなデザインだ。天板とパームレストはマット調の塗装が施され、メタルフレームのキーボード回りはかすかにヘアラインが入っている。いかにも“質実剛健”といった出で立ちだが、電源を投入すると電源ボタンに埋め込まれた白色LEDが光り、イルミネーションキーボードも点灯するので、野暮ったい印象はない。直線を基調としたフォルムや、排気口回りのシルバーパーツがステルス戦闘機を連想させる。1つ確実に言えるのは、このマシンをオフィスの机に置くと、異様な存在感を放つということだ。

 本体サイズは419(幅)×293(奥行き)×39.3〜49.7(高さ)ミリ、重量は約4.4キロ。単純に、1キロを切る薄型Ultrabookを4台重ねて持ち歩くのと同じ、と考えてもそれほど間違っているわけではない。それどころか、ACアダプタだけでも98(幅)×197(奥行き)×43(高さ)ミリ、重量は1422グラムあり、それだけでモバイルノートPCの重さ1台分に匹敵してしまう。公称で約2.66時間のバッテリー駆動が可能となっているが、本体とACアダプタをあわせて6キロ弱の重量になることを考えると、簡易UPSとして考えるほうが妥当だ。

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最新のハイエンドパーツを詰め込んだ内部は、CPUと2つのGPUに装着されたヒートシンクから、3基のファンに向かってそれぞれヒートパイプが伸びている。バッテリー横のカバー内には、2.5型HDDが縦に2台重ねて格納できるスペースもある。見た目からしてほかのノートPCとは違う(写真=左)。15.12ボルト/5900ミリアンペアアワーのバッテリーで約2.66時間のバッテリー駆動が可能。落雷で停電が増えるこの季節、簡易UPSとして考えると心強い。ACアダプタは巨大で重い(写真=右)

デスクトップのリプレースに十分な大画面液晶と豊富なインタフェース

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1920×1080ドット表示の17.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載。大画面でゲームを楽しめる

 17.3型ワイドのフルHD液晶ディスプレイ(1920×1080ドット)は、非光沢パネルを採用している。外光の反射や映り込みが抑えられており、ゲームはもちろん、長時間仕事で使うのにも適している。視野角は上下が狭く色が反転しやすいが、輝度は十分に高い印象だ。ただ、淡い色を全画面で表示すると、評価機は画面右側にかけてやや輝度ムラが見られた。

 キーボードは10キー付きの日本語105キーボードを搭載し、キーピッチは17ミリ、キーストロークは1.5ミリ。本体サイズに比べてEnterキーがやや狭い印象を受けるが、キートップを凸型の形状にすることでミスタイプをしづらくしている。タイピング音は静かな部類だ。シングルGPUモデルの「NEXTGEAR-NOTE i980BA1」と同じく、FPSゲームで多用するA/S/D/Wキーに進行方向の矢印がプリントされているほか、おなじみのイルミネーション機能も備え、ユーザーの好みに合わせて光の色をカスタマイズできる。

 タッチパッドは、左右のクリックボタンを一体化している(パッド全体をクリックできるが、パッドの奥側は沈み込まない)。入力域は108(横)×78(縦)ミリと広く、シナプティクスのドライバによって、ズームや回転、2本指を使った上下/左右スクロールなど一通りの機能は利用できる。ただ、パッドとパームレストのわずかな段差で、チャームを呼び出す操作(パッド右の外から内側へ指をスワイプ)がうまくいかないこともあった。

 このほか、キーボード面に2つのスピーカー、本体底面にサブウーファを備え、クリエイティブの「Sound Blaster X-Fi MB3」を搭載するなど、ノートPCとしては充実したオーディオ再生環境を搭載する点も見逃せない。基本的にPCゲームはヘッドフォンを使う、という人が多いと思われるが、内蔵スピーカーでも音が割れにくく低音も再現できる。

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6段配列の10キー付きキーボード。バックライトイルミネーションをカスタマイズできる

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マウスドライバはシナプティクス製(画面=左)。クリエイティブの「Sound Blaster X-Fi MB3」を搭載する(画面=右)

 インタフェースは、左側面にSDメモリーカード(SDXC対応)/メモリースティック(Pro Duo対応)のメモリーカードスロットとギガビットLAN、ヘッドフォンやマイク、ライン出力、光デジタル音声出力といった音声関連端子を並べ、右側面に2基のUSB 3.0、USB 2.0/eSATA兼用ポート、Thunderbolt、DVDマルチドライブを搭載。背面にも2基のUSB 3.0とHDMI出力を備えた充実の構成だ。特に同社としては初めてThunderboltを搭載しており、Mini DisplayPortとして利用できるほか、将来的に高速な外部機器との接続にも期待が持てる。このほか、液晶ディスプレイの上部に200万画素のWebカメラ、右パームレストに指紋センサーも装備している。



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アフリカは日系製造業にとってはまだ暗黒大陸なのか

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 最後のフロンティアとされるアフリカは製造業にとっても、攻略が必要となる地域だ。豊富な資源や労働力増加、中産階級の成長などがある他、2013年6月には「第5回アフリカ開発会議」が横浜市で開催されるなど(関連記事:製造業も熱視線、最後のフロンティア「アフリカ」をどう攻める?)、アフリカへの注目は高まっている。

 しかし、日系企業にとっては距離の問題に加え、地域情報がよく分からない点、安全性の問題などから、積極的な進出には二の足を踏む企業が多いのが現状だ。そこで本稿では、日本貿易振興機構(JETRO、ジェトロ)海外調査部 中東アフリカ課の高崎早和香氏に、アフリカの経済情勢や企業進出の問題点などについて聞いた。(前編)では主にアフリカ経済の現状と日本企業の進出状況を、(後編)では問題点と今後期待される国などをお伝えする。




2000年代に入りアフリカは急成長

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JETRO海外調査部 中東アフリカ課の高崎早和香氏
JETRO海外調査部 中東アフリカ課の高崎早和香氏

 1990年代はずっと低成長が続いていたアフリカだが2000年代に入りアフリカへの注目度は急速に高まっている。

 ここ数年、アフリカが注目されている理由として、主に3つのポイントがあるといわれている。1つ目が経済の急成長だ。アフリカの名目GDP総額は、2001年が5800億ドルだったのに対し、2011年には約3.3倍となる1兆9100億ドルに急成長している。GDP成長率も落ち込む時期もあったものの常に世界平均を上回っており、成長基調が続いている。

 2つ目が、貿易の拡大だ。経済の成長により内需が拡大し、輸出先の市場としてアフリカが見込めるようになってきた。世界の対アフリカ輸出額を見てみると、2011年は2001年の4.2倍となる5696億円となり、大きな成長を遂げている。

 3つ目が世界からアフリカへの投資の急増だ。アフリカへの直接投資額は急拡大しており、2002年に1665億3500万ドルだったのが、2011年には5695億5900万ドルとなるなど、実に3.4倍に急成長を遂げている。

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アフリカ経済の推移
アフリカ経済の推移(出典:国連、JETROまとめ)(クリックで拡大)

成長の鍵は「資源」

 これら全ての鍵となっているのが「資源」だ。高崎氏はアフリカ急成長の理由として「資源価格の高騰が大きな要因だ」と指摘する。「中国やインドなど新興国市場の成長により、多くの資源が多様な国々で消費されるようになり、資源が不足した。そのため資源価格が慢性的に高騰。アフリカは、たくさんの資源を抱える上、開発の手が行き届いていないところも多い。そのため資源を求める多くの投資がアフリカに集まり、それがアフリカ経済を支え、中産層の育成を進めることになった」と話す。

 特にリーマンショック以降は先進国景気が低迷したのに対し、アフリカはそれほど落ち込まず、右肩上がりの傾向が続き世界での存在感が高まったという。また人口増加も顕著で今後大きな市場としての成長が期待されている。国際連合の調査によると2011年のアフリカの人口は約10億5400万人で、世界の人口の7分の1を占める。これが2050年には約22億1700万人になると予測。世界人口の5人に1人以上がアフリカの人々になる見込みだという。

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世界の対アフリカ直接投資の推移
世界の対アフリカ直接投資の推移(出典:UNCTAD、JETROまとめ)(クリックで拡大)
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第17回 「UEFI設定」を追い込めば、起動時間はもっと速くなる?

「LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト」バックナンバー

LaVie G タイプZのUEFI設定をチェック

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Windows 8をインストールしたLaVie Z(LaVie G タイプZ Webカスタマイズモデル)

 前回Windows 8とUEFIの関係をひととおりおさらいした。今回はLaVie G タイプZのUEFIセットアップの設定を確認し、可能ならば起動がより高速になるのかを模索してみたい。

 チェックポイントは、

  1. OSがUEFIネイティブモードであるか
  2. セキュアブートが有効になっているか
  3. FastBootがEnableになっているか
  4. デバイスのブート優先順位でSSDが最優先になっているか

 あたりだろうか。

 LaVie G タイプZがUEFIネイティブブートになっていることは前回確認済みだ。なお、UEFIネイティブモードでインストールすると、システムドライブのパーティションテーブルはMBRではなくGPTが利用され「Windows Boot Manager」によって起動環境が管理される。ブート優先順位の1番上にこれがきていれば問題なく、実際にそうなっている。

 セキュアブートもデフォルトで有効になっている。これについても、きちんとMicrosoftの認定を受けているWindows 8プリインストールPCなのだから当然である。セキュアブートについては前回触れなかったが、要するに関所のようなものである。正しい通行証を持っているOS/アプリは通す、通行証がない/正しくないものは通さない。そういう仕組みをOSブートの過程に設けたものだ。


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UEFIセットアップには起動後のWindows 8から入れる。ただし、チャームメニューから「PC設定」→「全般」→「PCの起動をカスタマイズする(今すぐ再起動する)」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」とかなり深い階層をたどる必要がある(画面=左)。ブート順を確認。UEFIネイティブモードでインストールすると、システムドライブのパーティションテーブルはMBRではなくGPTが利用され「Windows Boot Manager」によって起動環境が管理される(画面=右)

 UEFI 2.3.1でその関所の仕組みがセキュアブートとして標準化されており、Windows 8(UEFIネイティブモード)では、それを利用してセキュアな起動環境を実現している。Windows 8専用の通行証が正しいものであるかを判別するキーは(Microsoftからの配布を受けて)LaVie Z/LaVie GタイプZがあらかじめ持っており、デフォルトで有効となっている。

 さて、セキュアセキュアというが、いったい何に対してセキュアなのか。無論、ウイルスなど悪意あるプログラムに対してである。UEFIはプログラミングの自由度が高く、従来のBIOSでのシステム以上に悪意あるプログラムに狙われる可能性があるため、こうした対策を講じているのだと思われる。

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Windows 8をセキュアに起動できる「Secure Boot」もしっかり有効になっている(画面=左)。セキュアブートはUEFIファームウェアの検証プロセスとセキュリティ証明書を利用し、信頼できるコードとブートローダのみを実行することで、悪意ある攻撃から被害を防ぐ。OS起動の過程でいわゆる関所のような仕組みを導入し、正しい通行証がなければ通れないようにしている(画像=右)

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NEC Direct(NECダイレクト)
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台数限定の自分撮りデジカメ「EX-TR15」 ファーストインプレッション

 カシオ計算機の“EXILIM”「EX-TR」シリーズは、2011年春の「EX-TR100」を祖とする、液晶とカメラ部を可動式とした「可変フレームデザイン」採用のコンパクトデジカメ。先日に最新モデル「EX-TR15」が発表された。

 EX-TR100の発表時にはレンズと液晶部分が回転する機構やモーションシャッターなどによる自由度の高さを前面に打ち出すことで、新たなユーザー層の開拓を目指したが、販売価格がやや高めなこともあって販売は苦戦した。だが、思わぬ層から熱い反応があった。“アジア圏の自分撮り”層だ。

 TR100は前述の通り日本国内での販売こそ苦戦したが、香港などアジア圏ではSNSへ画像をアップする際の「自分撮りツール」として人気を博し、大きなヒットを記録。その影響もあって、TR100の後継モデル「TR150」は、日本国内での発売日を前に、販売終了がアナウンスされるという異例の事態を招いた。

 そして最新機種の「TR15」はWi-Fiによるスマホ連携で自分撮り画像のSNSアップを容易にしたほか、シャッターボタンの改良で自分撮り自体の快適性も高めた。日本国内では3000台の台数限定販売となるTR15を入手したので、ファーストインプレッションをお届けする。

 TR-15はシリーズ最大の特徴である、レンズ部を軸に縦にフレームが、横に液晶モニタが回転する2軸回転構造は引き続き備えているが、TR100/150に比べるとボディデザインはやや丸みを帯びたものとなり、写真のホワイトボディにはレンズリングが金色となっていることも相まって、女性的な雰囲気が強くなっている。

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ヒンジ部分にシャッターボタンが搭載されたTR15

 搭載する撮像素子は1/2.3型 有効1210万画素 CMOSセンサーで、レンズは35ミリ換算21ミリ相当の単焦点レンズ。この仕様は既存から継承されている。記録メディアは小型化を狙ってから、microSDメモリーカードに変更され、着脱不可能だったバッテリーも取り外せるようになった。なお充電はmicroUSB経由で行う。

 TR100では液晶横の細長いバー、あるいは液晶へのタッチでシャッターを切る仕様となっていたが、TR15では加えてカメラユニットのヒンジ部分にシャッターボタンが設けられた。ヒンジ部分は、本体を構えたときに指がかかる部分なので、自分撮りを考えると、この部分にシャッターボタンがあるのは合理的といえる。

 各種操作は液晶タッチで行うのも変わらないが、メニュー構成も(主に女性の)自分撮りとSNSアップに適したものになっている。撮影時の画面タッチで表れるメニューには、アイコンが4つ並び上から「撮影モード」「リモート撮影」「表示切り替え」「メイクアップ」となっている。

 スマートフォン/タブレットを利用した連係機能は本製品の新機能で、スマホアプリ「EXILIM Remote」と組み合わせることでスマホからのリモート撮影を行える。スマホ連携はこれだけではなく、再生時のメニューからスマホへの画像転送のほか、スマホのWebブラウザを使ってカメラのメモリカードに保存された画像を確認することもできる。

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撮影時(写真=左)、再生時(写真=右)のメニュー。いずれも上から2番目のスマホアイコンをタップすると、撮影時にはリモート撮影、再生時にはスマホ転送が起動する
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スマートフォンを使ったリモート撮影(写真=左)、スマホ転送(写真=右)

 撮影時アイコンの一番下は「メイクアップ」。「美白」もしくは「ナチュラル」の効果をそれぞれ12段階に設定できる。「ナチュラル」は既存EXILIM製品も搭載されており、肌の明るくなめらかに表現する。「美白」は新たに用意された機能で、肌をなめらかにしながら、色白に写し出す。

 あいにく執筆時に男性しか周りにおらず、効果作例の掲載は見送ることとしたが、「ナチュラル」を効かすと、肌はファンデーションを丁寧に塗ったような感じになり、くすみも目立たなくなり、健康そうな顔色となる。「美白」は文字通り、肌色がより白くなる。効果を最大の+12まで上げるとちょっと写実的とは言いにくい感じになるが、見栄えは確実によくなる。必要かどうかは人によって判断の分かれる機能ではあるが、処理速度も早く、利用時にストレスを感じることはない。

 搭載する処理エンジンが「EXILIMエンジンHS Ver.3」となったためか、起動やAF合焦、液晶パネルに触れた際の反応など、あらゆる部分が高速化されており、短時間の利用ではあったが、利用していてストレスを感じる場面はなかった。自分撮りに特化した打ち出し方をしている製品ではあるが、他にはない特徴を持ったコンパクトデジカメとしても楽しい製品だ。

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第3回 性能はUltrabook並だがスタミナに不安あり?――「Surface Pro」

連載:「Surface Pro」の“ここ”が気になる


Ultrabook並のパフォーマンスを持つ「Surface Pro」

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Surface ProはCPUに第3世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載しており、Ultrabook並のパフォーマンスが期待できる

 「Surface Pro」はWindows 8タブレットとしては珍しく、CPUに第3世代Coreプロセッサー(開発コード名:Ivy Bridge)を搭載している。つまり、薄型軽量のWindows 8タブレットで標準的なAtom Z2760(開発コード名:Clover Trail)や、Surface RTのNVIDIA Tegra 3とは段違いのパフォーマンスを備えているのだ。

 日本マイクロソフトの樋口泰行社長は製品発表会で、Surface Proを「タブレットのように使えるPCだ」と述べ、PCと同等のパフォーマンスを発揮するマシンだと強調した。

 搭載するCPUは、TDP(熱設計電力)が17ワットと低いデュアルコアのCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)だ。Core i5-3317UはミドルレンジクラスのUltrabookに多数採用されたモデルであり、Surface ProがUltrabookや薄型ノートPCと同等のスペックを持つと期待できる。今回はバッテリー動作時間を含む、Surface Proの性能を調べていこう。

 CPUを除いた評価機のスペックは、メモリが4Gバイト、ストレージは128GバイトSSD、グラフィックスはIntel HD Graphics 4000という内容だ。Windowsエクスペリエンスインデックスではプライマリハードディスクの優秀なスコア(8.1)が目立つ。CrystalDiskMarkでデータ転送速度を計測したところ、475.6Mバイト/秒と高速なシーケンシャルリードをはじめ、なかなか高いスコアを出した。

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Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。ストレージのスコアが8.1と最も高い。グラフィックスのスコアが低いのは、CPU統合グラフィックスを使っているだけに仕方がない(写真=左)。CrystalDiskMark 3.0.2の結果。特にシーケンシャルリードのスコアが高い(写真=右)。CrystalDiskInfo 5.0.3で調べたところ、SSDはサムスン製の「MZMPC128HBFU」だった

 ベンチマークテストは、総合ベンチマークテストのPCMark 7、PCMark Vantage、3D系ベンチマークテストの3DMark、3DMark Vantage、ストリートファイターIVベンチマーク、モンスターハンターベンチマーク【絆】を実行した。今回はSurface Proと近いスペックを持つWindows 8タブレット「ICONIA W700D」と薄型ノートPC「HP Elitebook Revolve 810」とスコアを比較した。各機の主なスペックとテスト結果は以下の通りだ。

テストしたマシンの主なスペック
機種Surface ProICONIA W700DHP Elitebook Revolve 810
OS64ビット版Windows 8 Pro64ビット版Windows 864ビット版 Windows 7 Professional(SP1)
CPUCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)Core i5-3337U(1.8GHz/最大2.7GHz)Core i5-3437U(1.9GHz/最大2.9GHz、vPro対応)
メモリ4Gバイト
ストレージ128GバイトSSD
画面サイズ10.6型ワイド11.6型ワイド
解像度1920×1080ドット1366×768ドット
グラフィックスIntel HD Graphics 4000
重量(キーボードカバー込み、実測値)1134グラム(Type Cover)1536グラム1381グラム
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左からPCMark 7、PCMark Vantage、3DMarkのスコア。全体的にSurface Proのスコアが高い
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左から3DMark Vantage、ストリートファイターIVベンチマーク、モンスターハンターベンチマーク【絆】のスコア。Windowsタブレットは、ノートPCよりも3D系ベンチマークテストの数値が低くなる傾向がある

 全体的に統合ベンチマークテストのスコアはSurface Proが高いものの、3D系ベンチマークテストはタブレット製品のスコアが低い。これは一般的なUltrabookに比べてフォームファクタが小さく、放熱などの関係からIntel Turbo Boost Technologyによるクロックの上昇が抑えられているためと思われる。

 とはいえ、Surface ProのスコアはWindows 8タブレットとしては最高クラスで、SSDを搭載する薄型ノートPCやUltrabookとほぼ同等のパフォーマンスを発揮してくれる。写真や動画の編集にも十分対応できるだろう。もちろんAtom Z2760(1.8GHz)搭載のWindows 8タブレットとは比べものにならない性能であることは言うまでもない。

高負荷時の発熱と騒音に注意

 ただし、高い負荷がかかる状況では騒音やボディの発熱に注意したい。3DMark Vantage実行中に背面上部(横持ちの場合、アウトカメラ付近)の温度を計測したところ、室温26度の状況で約45度まで上昇した。ディスプレイ表面や、横持ちで手のひらがあたる背面下部の温度も40度近くまで上がる。上面から吹き出す排気で騒音レベルも45デシベルに達する(暗静音時約30デシベル、本体手前5センチで測定)ところも気になる点だ。

 もちろんWebブラウジングや文書作成といった用途ではほぼ発熱しないが、長時間動画を視聴するときや写真/動画の編集を行うときは気をつけたい。手で持たずにKickstandで立てておけば、熱を感じる場面はほぼなくなる。

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iPad/iPhone向け無料電子書籍アプリ8製品を辛口レビュー

 皆さんにとって、「Kindle Paperwhite」や「NOOK Simple Touch」のような電子書籍専用端末は本当に必要だろうか。iPadやiPhone向けに豊富に出回っている電子書籍リーダーアプリは、タブレットやスマートフォンで本や雑誌を直接読めるように設計されている。こうしたアプリの実力はどうなのか。

 ご存じのように、電子書籍端末はさまざまな画面サイズや価格で販売されている。価格は70〜400ドル程度(7千円〜4万円前後)で、多くの製品は100〜300ドル(1〜3万円前後)の範囲に収まる。ディスプレーは6〜10インチ程度だ。

 電子書籍端末には幾つかのメリットがある。ほとんどの製品は9.7インチのiPadよりも小さく、軽い。明るい日光の下でも読みやすいことが多く、価格もずっと安い。iPadは、あえてビーチや地下鉄で使いたくはないかもしれないが、電子書籍端末はもっと気軽に使えそうだ。

 だが、わざわざお金を掛けて電子書籍端末を手に入れる必要があるだろうか?

第21回 HDRをアプリでもっと楽しむ

 今回はHDRアプリで遊ぶのである。

 HDRってそもそもiPhoneの純正カメラについてる機能じゃん、なぜわざわざアプリを使うの? と疑問に思われるのも当然で、実はiPhoneが出た当初から「HDRカメラアプリ」はあったのだけれども、純正カメラがHDRをサポートして以来すっかり影が薄くなってしまっていたのだった。

 当たり前といえば当たり前なのだけど、じゃあHDRアプリの存在意義はなくなったのかというとそんなことはないこともないのである。

 HDRと一口にいっても目的は2つあって、ひとつはカメラのダイナミックレンジの狭さを、明暗2枚撮って合成することで補おうというもの。より自然な写真を撮るためのHDR、あるいは白飛びや黒つぶれを防ぐためのHDRといっていい。iPhoneのHDR機能はこっち。だからあまり極端にはかからない。

 もうひとつは、極端にダイナミックレンジが広い画像を生成して不自然な写真を撮ろう……といういい方はちょっとひどすぎますね、より印象的で絵画的な写真を作ろう、というHDR。一般に「HDR」というと、こっちのイメージが強い。で、サードパーティのHDRアプリの目的は後者なのだ。

 まあとりあえずこれを見てくださいませ。

 純正のアプリで撮った夕暮れの住宅街。

 HDRありの方は影になってる住宅街がちょっと明るく、白飛びしてる雲がちょっと復活して空も街もなんとか写ってる。明るいところと暗いところをうまく救ってなんとかおさめた写真だ。では同じシーンを「TrueHDR」というアプリで撮ったらどうなるか。こうなるのである。

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「TrueHDR」 Retroモード

 すごいことになってるでしょ。無理矢理描いた夕暮れの無秩序雑然住宅街的な。

 明るい写真と暗い写真を2枚撮って合成した上で彩度や色をちょっと調整して、「Retroフィルタ」をかけたみたのだ。夕方っぽくするために赤みを足して、彩度を上げてある。

 使い方は簡単。明るいところと暗いところの2枚を撮影(オートだと自動的にカメラが判断するし、マニュアルにすると、指でタップしてどこに明るさを合わせるか指定できる)。撮ってみて、OKなら「Merge」をタップし、色を調節したりフィルタをかけたりして保存、という手順だ。

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TrueHDRの起動画面。オートだと全部カメラ任せ。セミオートだと明るい箇所と暗い箇所をタップして明るさを指定する
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2枚撮影。これだけ明るさが異なる写真を合成するのである。OkならMergeをタップ

 もっと派手でこってりした画像を作るなら、「HDR Camera Pro」というアプリがすごい。

 縦位置でしか使えない(2013年7月15日現在、本体を横位置にすると表示がおかしくなる……なんてこった。でもまあiPhoneアプリは刻々とアップデートするものなのでそのうち直るでしょう)のは難点だけど、露出を変えて3枚撮影して合成したり、合成後の処理を細かく設定できたりとできることは多い。

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「HDR Camera Pro」 合成後の画像に対してエッジの処理とかコントラストの処理とか細かく指定できる
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仕上がりを見て気に入ったら、保存したりシェアしたりする


 で、できあがったのがこの写真。

 その気になればこのくらいできちゃうのだ。これぞHDRという写真。こういう機能を「HDRアート」とか「絵画調HDR」と称して備えているデジカメもある。iPhoneならアプリで出来るのだ。

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総務省、KDDIに行政指導 通信障害の再発防止求める

 総務省は7月16日、KDDIの通信サービスで大規模な障害が相次いだとして、再発防止策に取り組むよう行政指導した。

 KDDIの通信サービスでは、昨年12月と今年1月、4月、5月にLTEで障害が起きたほか、4月にはiOS端末のメールで不具合が起き、連絡先などユーザーの個人情報の復元ができなくなるケースもあった。

 同省は昨年2月にも通信障害が相次いだとしてKDDIに行政指導しており、「重大な事故の多発は、利用者の利益と通信サービスに対する信頼を大きく損なうものであり、適切な対応が求めらる」として、通信設備の総点検の実施や個人情報消滅についての再発防止策を8月16日までに報告し、1年間は半年ごとに取り組みの進ちょくについて報告するよう指導した。

 KDDIは同日、田中孝司社長ら幹部の報酬一部返上を発表している。

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ドコモ・イノベーションビレッジが本格稼働 参加6チームが新オフィスで活動報告

 NTTドコモは7月16日、ベンチャー企業を対象とした起業・支援プログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」の活動と新オフィスを報道陣に公開した。

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ドコモ・イノベーションビレッジの参加者向けオフィススペース
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NTTドコモ・ベンチャーズの秋元氏

 ドコモ・イノベーションビレッジは、スマートフォン向けサービスや新事業領域の拡大などを目的に、アプリやサービスの事業化を目指すベンチャー企業やスタートアップ企業、起業を目指す個人・グループを支援しているプログラム。ドコモの100%会社であるNTTドコモ・ベンチャーズが運営している。また支援プログラムの運営に加え、ドコモが100億円を出資したドコモ・イノベーションファンド投資事業組合とNTTが150億円を出資したNTTインベストメント・パートナーズファンド投資事業組合の投資活動を一元的に管理しており、ファンド運用を通じてベンチャー企業の支援・育成も広く行っている。

 当初の社名はドコモ・イノベーションベンチャーズだったが、7月1日に社名をNTTドコモ・ベンチャーズに変更。その理由について同社取締役副社長の秋元信行氏は、「我々はドコモのファンドだけでなくNTTが出資するNTTインベストメント・パートナーズファンドも運用している。NTTグループとして企業支援とファンド運営を進め、対スタートアップ、対ベンチャーコミュニティとの総合窓口になりたい」と説明した。

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NTTドコモ・ベンチャーズはドコモ・イノベーションビレッジの運営だけでなく、ドコモ・イノベーションファンドとNTTインベストメント・パートナーズファンドの運用も一手に引き受けている
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スタートアップのステージはさまざまんで、段階に合わせた支援や出資を行う(写真=左)。ファンドの出資先は、ドコモが拡大を目指している新事業領域と重なる(写真=右)

 現在プログラムには、第1回の選考で選ばれた6組が参加。アプリを開発中という企業だけでなく、開発したアプリがすでに170万ダウンロードを越えている企業や、アプリだけでなくタブレットやPCでの利用を視野に入れたWebサービスの開発まで進める企業など、そのステージはさまざま。目的はアプリ・サービスの事業化だが、その先はファンドからの出資やドコモとのサービス提携、またはIPOや事業の売却など、複数の選択肢がある。秋元氏は「スタートアップのフェーズと目的に合わせたベストな手段で成長の支援を行いたい」と意気込みを語った。

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カップル向けのクローズドSNS「Pairy(ペアリー)」を開発したTIMERSの代表取締役社長 高橋才将氏
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写真をデコレーションしてグループ内で共有できる「DecoAlbum(デコアルバム)」を開発したプライムアゲインの代表取締役社長 阿部伸弘氏
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オリジナルのホームアプリを開発して広告としての活用を目指すcoromoの代表取締役社長 井上碩氏
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アレルギーを持つ人が安心して食材選びができるアプリサービス「Easeeat(イーシー)」を開発したウィルモアの代表取締役社長 石川麻由氏
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2000文字以内の超短篇小説コンテンツサービス「nanovel(ナノベル)」を開発したGADGET代表取締役 浅見敬氏
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さまざまなカメラアプリとそれらで撮影した写真を共有するサービス「Funpicty(ファンピクティ)」を開発したSODAの代表取締役 本名耕氏

 オフィス公開では参加者らによりパネルディスカッションも行われ、「ベンチャーは第三者の意見にさらされる機会が無い。ほかの参加者の意見を聞けるビレッジは貴重な場」「誰かに追い立てられないとなかなかすすまない。(プログラムの)期間が決められていると、結果を出すことに意識が集中できる」といった声や、「定期的に行われるメンターのセミナーや講演で大きなヒントを得ることができた」「提携企業とのヒアリングする機会が増え、ビジネスを勉強する機会が増えた」などの感想が述べられた。

 また今後の要望として、「ドコモのWebページが得ているトラフィックを活用したい」「ドコモの広告やdメニューにアプリ入れてほしい」といった意見も寄せられていた。

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アップル、プロ向け音楽制作ソフト「Logic Pro X」を発表

 アップルは6月16日、プロ向け音楽制作ソフト「Logic Pro X」を発表した。Mac App Storeを通じて1万7000円で販売する。このほか、Logic Pro Xのライブ演奏用ソフト「MainStage 3」と、iPadでLogic Pro Xをコントロールできる「Logic Remote」も同時にリリースしている。MainStage 3は2600円、Logic Remoteは無料で提供される。

 最新版のLogic Pro Xでは、ユーザーインタフェースを刷新したほか、曲調にあわせてドラムトラックを自動演奏するDrummer、音程のずれたボーカルを修正するFlex Pitch、複数のトラックを1つにまとめ、レイヤー音源の作成も可能なTrack Stacksなどの新機能を搭載した。また、Logic Proのシンセサイザーやキーボードのコレクションを拡張し、ArpeggiatorやRetro Synth、Vintage Keyboards、Bass Amp Designerといった新しい音源を追加、1500以上の音源およびエフェクトパッチを含む。

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新たに追加されたDrummerは、ロック、オルタナティブ、ソングライター、R&Bなど幅広いジャンルで、プロが制作したリアルなドラムトラックを提供する。Drum Kit Designerプラグインを使えば、プロが録音した音を自分でミックスして独自のカスタムキットを作ることもできる(写真=左)。無償で提供されるiPad用アプリ「Logic Remote」で、Logic Pro Xの録音、ミックス、楽器演奏が可能

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400万画素“UltraPixel”の実力は?――「HTC J One」の画質をチェックする

400万画素の採用は英断だと思う

 さてやっとカメラ性能の話。

 「HTC J One HTL22」のカメラには、400万画素の撮像素子を採用してる。画素数は少ないが、その分1つ1つの画素が大きく、1300万画素に比べて感度は3倍高くなる。HTCはこの撮像素子を「UltraPixel(ウルトラピクセル)」と呼んでいる。

 画素数が少ない分、画質は下がるかというと、そうでもない。画素が大きいUltraPixel(いっそのこと「デカ画素」といった方が通じるだろうに)だと、1つ1つの画素が大きい分光をたくさん受けられるので、暗所に強くなる。スマホって屋外でも室内でも構わず撮りまくるものだから、暗所に強いってのは重要なのだ。

 例えばデジカメの世界を見ると、1〜2万で買える普及型コンデジは「1/2.3型撮像素子で1600万画素」が普通だけど、これが3〜5万円のハイエンドモデルになると「1/1.7型撮像素子で1200万画素」が主流だ。ハイエンドモデルの方が「撮像素子が大きいのに画素数は少ない=1画素あたりの面積が広い」のである。その方が画質を上げられるからだ。具体的にはダイナミックレンジや感度に差が出る。

 画質を上げるには画素数を増やすか、画素自体を大きくするかの2つのアプローチがあって(まあ両者の組み合わせが大事なんだけど)、HTCは後者を重視したってことだ。

 そう考えれば、400万画素が英断だってのが分かるかと思う。400万画素が多いか少ないかというと、例えばフルHDは200万画素相当なのでそれよりは多いし、プリントするにしてもA5くらいならまったく問題ない。

 画素数不足を感じることがあるとすれば、デジタルズームしたり、撮った写真を大きくトリミングしたいとき、それから撮った写真を拡大してディテール(小さな文字とか)を読みたいときくらいか。

屋外と屋内で撮った写真の画質を見る

 では実際に写真を見てみる。いつもの黄色い滑り台である。

 発色もよくてめちゃきれいではないか。ちなみに、写真が16:9なのは、HTC J Oneが16:9の撮像素子を搭載しているから。4:3モードにすると左右がカットされて300万画素相当になる。

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レギュラートリミングするとこうなる

 こんな感じ。

 松の木のような細かい成分が多くなるとちょっときついか。

 なお、これはタッチAFは使わず、カメラを向けてそのまま撮ってる。HTC J OneはiPhoneと同様、指でタップするとそこに明るさとフォーカスを合わせてくれるので、それで露出(というか明るさ)のコントロールが可能だ。青空がきれいに撮れるようタッチAF&AEで撮ったのはこちら。

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タッチAFは積極的に使うべし

 色は実に素晴らしい。ディテールも実用には問題ないレベルだ。曇天下でもけっこう写りはしっかりしている。左右の端はちょっと画質劣化が見られるけど、まあかなり広角だし、レンズもF2と明るいしで、このくらいなら許容範囲。

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ちなみに長野県の小布施にある岩松寺

 タップでAFが合うので近距離の被写体も撮りやすい。

 もう1つ長野ものを。

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Zoeで撮った中から1枚

 お寺で鐘をつくところをZoeで撮り、あとで突いた瞬間を選んでみた。Zoeならでは。

 ポートレートもいってみよう。まずは屋外と屋内。

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Zoeで撮った中から1枚(写真=左)。屋内。連写した中から1枚選んでみた(写真=右)

 インカメラも200万画素あるので、自分撮りもそれなりのクオリティで撮れます。

 HTC J Oneは画素がでかいので高感度に強いという。だったらめちゃ暗いところで撮ってみようということで、かなり暗いところへ移動。

 さすがにISO1000ではノイズがけっこう出てくるが、スマホとしてはかなりいい線。ノイズ低減処理を上手にかければもうちょっとクオリティは上げられるかと思う。

 さらに屋内ものを2点。

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左はISO400。右はISO640で、逆光モードで撮影。逆光モード(バックライトモード)だとシャドウ部を持ち上げてくれるので、ケースバイケースで使うといい

 ISO400くらいならけっこういける。ただ、暗いとどうしてもシャッタースピードが落ちる=手ブレしやすくなるわけで、そんなときは連写かZoeで撮っておくのがお勧め。あとからブレてないのを選べばいいのだから(まあ1枚くらいはあるでしょう)。

 撮影ボタンを長押しすると自動的に連写が始まる(オンオフは可能)のは従来のHTC端末同様だ。

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米Yahoo!の決算は減収増益 「未来はモバイルに」とメイヤーCEO

 米Yahoo!が7月16日(現地時間)に発表した2013年第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高は前年同期比7%減の11億3500万ドル(トラフィック獲得コスト(TAC)などを除くと1%減の10億7100万ドル)、純利益は46%増の3億3100万ドル(1株当たり30セント、非GAAPベースでは35セント)だった。TACなどを除く売上高はアナリスト予測(10億8000万ドル)を下回ったが、非GAAPベースの1株当たり純利益は予測(30セント)を上回った。

 検索広告の売上高は9%減の4億1800万ドル(TACを除くと5%増の4億300万ドル)、ディスプレイ広告の売上高は12%減の4億7200万ドル(TACを除くと11%減の4億2300万ドル)だった。

 第2四半期中、同社は約10億ドルを費やして9社(Summly、Astrid、Milewise、Loki Studios、Go Poll Go、PlayerScale、Rondee、Ghostbird Software、Tumblr)を買収した。

 同社のCEOに就任して約1年になるマリッサ・メイヤー氏は発表文で「第2四半期の業績に勇気づけられた。事業は安定しており、われわれはほとんど毎週のペースで新サービスを提供している」と語った。

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“連鎖反応”の説明図

 メイヤー氏は業績発表後のビデオ会見で、「多数の才能ある人材を採用することで魅力的な製品を開発し、そうした製品で新たなオーディエンスを引きつけ、そのトラフィックで広告主の関心を高めて収益につなげる」という“連鎖反応”を促進すると語った。引き続きモバイルを最優先事項としつつ、ビデオサービスにも注力していくという。

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同社初のビデオ会見に臨むマリッサ・メイヤーCEO

 今後の見通しについては、第3四半期のTACなどを除く売上高を10億6000万〜11億ドルとした。

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「使用禁止」のセキュリティ対策から卒業すべし、業務部門を納得させるには?

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Palo Alto Networks プロダクトマーケティング シニアマネジャー クリス・キング氏

 クラウドサービスやモバイルデバイスの普及を受けて、コンシューマ向けアプリなどをビジネスで活用するシーンが広がっている。しかし、こうしたアプリは企業や組織での管理が難しく、情報漏えい防止などの観点から「使用禁止」といった対策が取られるケースが少なくない。つい最近も、Googleグループを使用していた政府省庁での対応が話題になったばかりだ。

 セキュリティ企業の米Palo Alto Networksでプロダクトマーケティング シニアマネジャーを務めるクリス・キング氏は、「新しい技術は常に良い面と悪しき面を抱える。そこでのセキュリティ対策は、電源をオン/オフするようなものではなく、『調光器』のようにバランスに配慮することが肝心だ」と話す。

 そこで同氏は、企業や組織でのアプリケーションの利用実態の可視化を勧める。これまでセキュリティ対策はデバイスに主眼が置かれてきたが、クラウドやモバイルの普及によってITの利用環境が抽象化されていくため、アプリケーションやそのユーザー、アプリケーションで利用されるコンテンツに主眼を置くべきだという。

 同社では「次世代ファイアウォール」製品でアプリケーションの可視化ソリューションを提供しており、今年上期には3056社の顧客企業での利用動向や分析結果をまとめたレポートも発表した。

 それによれば、企業が取るべきセキュリティ対策のポイントは(1)業務でのSNSの利用目的を確認、(2)ファイル共有はブロックし、FTPは集中的に監視、(3)動画系アプリケーションは生産性の観点から適宜QoSを適用——などとし、SSL通信はマルウェアの侵入経路などに悪用される可能性があることから、必要に応じて復号化と中身の検査といった点を挙げている。これらはアプリケーションの利用実態を可視化することで分かった、セキュリティ脅威の把握とアプリケーションの適切な利用のポイントになる。

 「例えば、業務部門の発言力が大きな組織なら、IT部門はまずアプリケーションの利用実態を把握し、ネットワークへ負担がどうなっているか、マルウェア侵入などのリスクがどうなっているかを可視化する。その情報を業務部門に説明して理解を促し、適切に利用してもらうためのポリシーを整備していくべきだろう」(キング氏)

 同氏は、新しいテクノロジーがユーザーに変革と選択肢を提供するものであり、それを妨げるべきではないと主張する。その一方で新しいテクノロジーにはリスクも付きまとうだけに、「管理するにも、まずは実態把握に努めてほしい」とアドバイスしている。

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