ペンタックスリコーイメージングは6月13日、デジタル一眼レフ「PENTAX K-50」を7月5日より販売開始すると発表した。ボディのみ、「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6AL WR」の付属するレンズキット、「smc PENTAX-DA L 50-200mmF4-5.6ED WR」も付属するダブルズームキット、「smc PENTAX-DA18-135mmF3.5-5.6ED AL [IF]DC WR」の付属する18-135レンズキットが用意され、いずれも価格はオープン。
実売想定価格はボディのみが7万円台半ば、レンズキットが8万円前後、ダブルズームキットが9万円前後、18-135レンズキットが11万円台半ば。
同社デジタル一眼レフ「K」シリーズのエントリークラスに属する製品で、エントリークラスとしては初めて(同社)、防じん・防滴構造を備えたモデル。キットレンズもすべて簡易ながら防じん・防滴タイプ。既存「PENTAX K-30」も併売され、位置づけ的にはK-50のほうがエントリー向けのモデルとなる。
撮像素子と画像処理エンジンには、有効1628万画素 APS-Cサイズ(23.7×15.7ミリ)CMOSセンサーと「PRIME M」の組み合わせでK-30と変わらないが、最高ISO感度をK-30のISO12800からISO51200まで引き上げたほか、輪郭処理の変更によってシャープさを増している。
ボディには81カ所のシーリングを施すことで防じん防滴構造としたほか、マイナス10度までの動作に耐える耐寒性能を備えた。エントリークラスのモデルながら、視野率約100%のガラスプリズムファインダー(視野率約100%、倍率0.92倍)を備える点も特徴といえる。
AFモジュールには11点測距(中央9点クロス)の「SAFOX IXi+」を採用しており、選択した測距点から被写体が外れても周辺測距点の距離情報を参照してAF追従を行う「セレクトエリア拡大」機能などを搭載する。連写は最高6コマ/秒で、最大1920×1080ピクセル/30fpsのフルハイビジョン動画撮影も行える。
ボディ内手ブレ補正「SR」も搭載。SRの機構を利用した自動水平補正や構図微調整(上下左右および回転)も利用できる。別売GPSユニット「O-GPS1」との組み合わせによる簡易天体撮影機能「アストロレーサー」にも対応する。
画像処理機能としては「銀残し」「クロスプロセス」など11種類の仕上がりを静止画/動画いずれにも適用できる「カスタムイメージ」のほか、「トイカメラ」「レトロ」など19種類のデジタルフィルターも備える。これらは重ね合わせての適用も可能で、より個性的な表現を楽しむこともできる。
電源は単三形乾電池(4本)に対応しており、リチウム電池使用時の撮影可能枚数は約710枚(ストロボ50%発光時、CIPA規格)。別売のリチウムイオンバッテリー「D-LI109」も利用できる。本体サイズは約129(幅)×96.5(高さ)×70(奥行き)ミリ、約675グラム(単三形リチウム電池4本および電池ホルダー「D-BH109」、SDカード含む)。
なお、同日より全120種類より選択できるカラーオーダー受注サービスを実施する。カメラボディ20色とグリップ6色の組み合わせによる117種類(プラス、ブラック/ホワイト/ピンクボディに黒グリップの通常販売製品で合計120種類)で、「ボディ単体」「レンズキット」「ダブルズームキット」「18-135レンズキット」と4つの販売形態が用意される。
レンズカラーは、ボディカラーに「ホワイト」「ピンク」を選択した際にボディと同色のレンズが同梱され、それ以外はブラックとなる。また、ダブルズームキット付属の「smc PENTAX-DA L 50-200mmF4-5.6ED WR」はブラックのみ用意される。
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