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クラス初、防じん防滴エントリーデジタル一眼「PENTAX K-50」

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 ペンタックスリコーイメージングは6月13日、デジタル一眼レフ「PENTAX K-50」を7月5日より販売開始すると発表した。ボディのみ、「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6AL WR」の付属するレンズキット、「smc PENTAX-DA L 50-200mmF4-5.6ED WR」も付属するダブルズームキット、「smc PENTAX-DA18-135mmF3.5-5.6ED AL [IF]DC WR」の付属する18-135レンズキットが用意され、いずれも価格はオープン。

 実売想定価格はボディのみが7万円台半ば、レンズキットが8万円前後、ダブルズームキットが9万円前後、18-135レンズキットが11万円台半ば。

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photophoto「PENTAX K-50」

 同社デジタル一眼レフ「K」シリーズのエントリークラスに属する製品で、エントリークラスとしては初めて(同社)、防じん・防滴構造を備えたモデル。キットレンズもすべて簡易ながら防じん・防滴タイプ。既存「PENTAX K-30」も併売され、位置づけ的にはK-50のほうがエントリー向けのモデルとなる。

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 撮像素子と画像処理エンジンには、有効1628万画素 APS-Cサイズ(23.7×15.7ミリ)CMOSセンサーと「PRIME M」の組み合わせでK-30と変わらないが、最高ISO感度をK-30のISO12800からISO51200まで引き上げたほか、輪郭処理の変更によってシャープさを増している。

 ボディには81カ所のシーリングを施すことで防じん防滴構造としたほか、マイナス10度までの動作に耐える耐寒性能を備えた。エントリークラスのモデルながら、視野率約100%のガラスプリズムファインダー(視野率約100%、倍率0.92倍)を備える点も特徴といえる。

 AFモジュールには11点測距(中央9点クロス)の「SAFOX IXi+」を採用しており、選択した測距点から被写体が外れても周辺測距点の距離情報を参照してAF追従を行う「セレクトエリア拡大」機能などを搭載する。連写は最高6コマ/秒で、最大1920×1080ピクセル/30fpsのフルハイビジョン動画撮影も行える。

 ボディ内手ブレ補正「SR」も搭載。SRの機構を利用した自動水平補正や構図微調整(上下左右および回転)も利用できる。別売GPSユニット「O-GPS1」との組み合わせによる簡易天体撮影機能「アストロレーサー」にも対応する。

 画像処理機能としては「銀残し」「クロスプロセス」など11種類の仕上がりを静止画/動画いずれにも適用できる「カスタムイメージ」のほか、「トイカメラ」「レトロ」など19種類のデジタルフィルターも備える。これらは重ね合わせての適用も可能で、より個性的な表現を楽しむこともできる。

 電源は単三形乾電池(4本)に対応しており、リチウム電池使用時の撮影可能枚数は約710枚(ストロボ50%発光時、CIPA規格)。別売のリチウムイオンバッテリー「D-LI109」も利用できる。本体サイズは約129(幅)×96.5(高さ)×70(奥行き)ミリ、約675グラム(単三形リチウム電池4本および電池ホルダー「D-BH109」、SDカード含む)。

 なお、同日より全120種類より選択できるカラーオーダー受注サービスを実施する。カメラボディ20色とグリップ6色の組み合わせによる117種類(プラス、ブラック/ホワイト/ピンクボディに黒グリップの通常販売製品で合計120種類)で、「ボディ単体」「レンズキット」「ダブルズームキット」「18-135レンズキット」と4つの販売形態が用意される。

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 レンズカラーは、ボディカラーに「ホワイト」「ピンク」を選択した際にボディと同色のレンズが同梱され、それ以外はブラックとなる。また、ダブルズームキット付属の「smc PENTAX-DA L 50-200mmF4-5.6ED WR」はブラックのみ用意される。

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「GALAXY S4 zoom」──“通話もできるデジカメ”登場

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 韓国Samsung Electronicsは6月12日、Android搭載フラッグシップ端末「GALAXY S4」ファミリーの一員として、高性能カメラ機能に特化した「GALAXY S4 zoom」を発表した。正面から見ると普通のスマートフォンだが、背面に10倍の光学ズームレンズが付いている。

 zoom 1
 zoom 2

 Samsungはこれまでに、4月に発売したGALAXY S4のバリエーションとして、小型の「GALAXY S4 mini」、アウトドア向けの「GALAXY S4 Active」を発表しており、zoomはS4シリーズの4モデル目になる。

 同社はまた、昨年8月にAndroid 4.1搭載デジカメ「GALAXY Camera」を発表している。これは21倍の光学ズームレンズ付きで有効1603万画素 裏面照射型CMOSセンサー搭載と高性能だが、通話はできない。

 GALAXY S4 zoomは、GALAXY Cameraよりカメラとしてのスペックはやや落ちるが、通話中に写真を撮り、通話相手にMMSで送信できる新機能「Zoom Ring」などが搭載されている。21倍の光学ズームレンズの他、有効1603万画素 裏面照射型CMOSセンサー、手ブレ補正機能、キセノンフラッシュを搭載する。

 GALAXY S4 zoomの主なスペック(S4との比較)は以下の通り。なお、発売地域、時期、価格などの詳細はまだ発表されていない。

「GALAXY S 4」と「GALAXY S4 zoom」の主な仕様
機種名GALAXY S4GALAXY S4 zoom
OSAndroid 4.2.2(コードネーム:Jelly Bean)同左
ディスプレイ5インチ Super AMOLED(1920×1080、441ppi)4.3インチqHD sAMOLED(960x540、256ppi)
CPUQualcomm Snapdragon 600(1.9GHzクアッドコア)またはSamsung Exynos 5410(1.6GHzオクタコア)販売地域により異なる地域によって異なる(1.5GHzデュアルコア)
RAM2Gバイト1.5Gバイト
ストレージ16/32/64Gバイト8Gバイト
外部メモリmicroSD(最大64Gバイト)同左
メインカメラ1300万画素1600万画素
インカメラ200万画素190万画素
サイズ136.6×69.8×7.9ミリ125.5×63.5×15.4ミリ
重さ130グラム208グラム
バッテリー容量2600mAh(脱着可能、無線充電対応)2330mAh
ネットワーク2.5G(GSM/GPRS/EDGE)、3G(HSPA+ 42Mbps)、4G(LTE Cat3)2.5G(GSM/GPRS/EDGE)、3G(HSPA+ 21Mbps)、4G(LTE Cat3)

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多数の新聞社、ペイウォール採用を検討

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Good E-Reader
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 読者はオンラインニュースでの課金を気にしなくなっており、北米の多くの人気の新聞はペイウォールを利用することでこの原則を守っている。The New York Timesは現在、64万人以上の電子購読者を抱え、四半期ごとに2けた成長している。

 そもそもペイウォールとは、毎月5〜10本のオンライン記事を無料提供し、より多くの記事を読むために電子購読をプロモーションするというものだ。何千もの新聞社がバンコクで開催されたWorld Newspaper Conferenceでこの新購読モデル導入に当たっての評価を行なっている。

 「全体としての印象は無料コンテンツの文化を覆すのは不可能かもしれず、コンテンツ課金は受け入れられないというものでした」とWorld Association of Newspapers and News Publishersのジャイルズ・デンプトス氏。それでも、大手のカナダ、米国の新聞社はすべてこの新モデルを採用し、良い結果を収めている。広告収入が2008年以来42%も減少しており、ほかに選択肢はない。残念ながら、新聞社は実際の購読者数を明らかにせず、収入を非公開とする傾向にある。従って、全体としての成功を正確に測るのは難しい。

 中小新聞社がコンテンツ課金を行うオンライン環境に適応できるかは分からない。これはそもそも北米の購読者数が昨年13%減と落ち込んでいるためで、欧州では25%減、東欧では27%減となっている。

 読者数の減少は主にFlipboard、Pulse、Buzzfeed、Redditの成功に起因する。しばしば、これらのオンラインコミュニティーはニュースの話題をバラバラにし、大きなニュースと問題についてトピックにしがちだ。The City University of New Yorkのジェフ・ジャービス氏は「ペイウォールに夢中の新聞業界は古い業界のビジネスモデルを新しい電子の現実にコピーするよう促しており、真の問題はいまだにWebコミュニティーの取り込みを行なっていないことです」という。

 ペイウォールを利用して電子領域で真に成功を収めている新聞社は大手全国紙か大都市部で業務を行なっている企業になりがちだ。最高の執筆陣とより高品位のジャーナリスティックな記事を採用する余裕がある。Twitterのようにニュース速報への即応性はないかもしれないが、問題を深く分析し、出来事の意味を探って詳細に批評することはできる。

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(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。

ソフトバンクの「もう1つのダブルLTE」対応ルータとは

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ソフトバンクモバイルが「203Z」発表 8月以降に発売予定

photoPocket WiFi 203Z

 2013年5月は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社がそろって夏商戦向けモデルの発表会を行い、スマートフォンを中心に新機種が発表された。

 データ通信機器としては、イー・アクセスを買収したソフトバンクモバイルから、初の“Pocket WiFi”と名付けられた「Pocket WiFi 203Z」(以下、203Z)に注目したい。発売は2013年8月予定となっており、料金などの詳細は2013年6月現在まだ決まっていないが、追って告知されるようである。

 203Zは、SoftBank 4G(2.5GHz帯AXGP・TD-LTE互換)とEMOBILE LTE(1.7GHz帯FDD-LTE)、両方のLTEネットワーク(および1.5GHz帯ソフトバンク3G)を利用できるはじめてのポータブルルータである。SoftBank 4G接続時は下り最大110Mbps、EMOBILE LTE接続時は下り最大75Mbpsの通信速度となる。203Zは、EMOBILE LTEで下り最大150Mbsとする「UE Category 4」もサポートするが、対応サービスはまだ行われていない。2013年6月時点においては、直近では状況が分からないのでUE Category 4に過度の期待はできないが、1.7GHz帯での20MHz帯域幅を使えるようになれば、このまま下り最大150Mbpsで使えるようになる可能性があるという理解でよいだろう。

 バッテリー容量は3.7ボルト/5000mAhとかなり大容量であり、他のUSB充電/給電対応機機への給電できる機能も備わっている。連続通信時間は約13時間とLTE対応ルータとしては長めだが、バッテリー容量が大きいわりにはという感じだ。

 なお、“Pocket WiFi”はご存じの通りイー・アクセス/イー・モバイルのブランドとして使用されていたものだが、ソフトバンクのイー・アクセスの買収/経営統合によって、ソフトバンクモバイルからも「Pocket WiFi」が発売されることになる。イー・アクセスからは、この203Zと同等機能を持つ「Pokcet WiFi(GL09P)」が販売される予定である。

 それ以外の通信事業者からは、2013年夏モデルとして新たなモバイルルータは発表されなかった。

 NTTドコモは、下り最大112.5Mbpsの通信速度に対応したLTE対応ルータ「HW-02E」があり、夏モデルでも対応機器の追加に期待していたが、今回は追加なし。KDDIは4G LTEのポータブルルータとして主に法人向けの「Wi-Fi WALKER LTE(HWD11)」が存在し、ポータブルルータとしてはWiMAXとau 3Gを両方使える「Wi-Fi WALKER WiMAX」もあるが、同じく新機種は発表されなかった。夏モデルでの投入が無かったのは少々寂しいところである。

NECアクセステクニカ製のLTEルータ「AtermMR02LN」発表 2013年6月に販売開始

photo3バンドLTE対応の「AtermMR02LN」

 NECアクセステクニカからは、同社のLTE対応のモバイルWi-Fiルータ「AtermMR02LN」(以下、MR02LN)が発表された。

 MR02LNは2013年6月より、NECビッグローブ「BIGLOBE LTE・3G」、ニフティ「@nifty do LTE」、ハイホー「hi-ho LTE typeD」など、NTTドコモ(Xi)のMVNOとしてLTEデータ通信サービスを展開するISPサービス向け機器として販売され、ほか、BIGLOBE LTE・3Gサービスは街のイオン実店舗でも販売するというので、モバイルデータ通信環境をより手軽に入手できるようになる手段が増えるのは喜ばしい。それだけ、ニーズも高まっていることを示す1例だ。

 MR02LNのポイントは、800M/1.5G/2.1GHz帯、計3バンドでXi(LTE)を利用できるよう、従来モデルより対応周波数帯域を拡大したこと。特にルーラルエリア(農山村地域)で用いる例が多い800MHz帯もサポートすることで、利用可能なエリアが広がる可能性が高いといえる。

 XiでのLTE通信速度は下り最大100Mbps/上り最大37.5Mbpsに対応。さらに無線LANは側は2×2 MIMOでのIEEE802.11nをサポートするのも利用時の実スループットが向上する仕様だ。MIMOは送受信ともに複数のアンテナを組み合わせてデータ送受信の帯域を広げる無線通信技術。2×2とは送信用に2つ、受信用に2つのアンテナを利用できることを示し、同じく2×2(以上)のMIMO対応無線LANモジュールをたいていは搭載しているノートPC(あるいは一部タブレット)で効果があり、最大300Mbpsでの通信が可能である。


photoWiMAX対応の「AtermWM3800R」

 また、LTE対応ルータとしては初めてBluetooth通信を使った「休止状態からのリモート起動」にも対応する。この機能は同社製WiMAXルータ「AtermWM3800R」に搭載するのと同じもので、待機時により低消費電力なBluetoothを用いて通信し、休止状態の本体をスマートフォンアプリ(など)からの指示で復帰できる。本体をバッグに入れたまま電源(休止状態)のオン/オフを制御できるのが便利そうだ。

 もう1つ、前モデルであるAtermMR01LNはボディがかなり大きめだったが、MR02LNは体積比約25%、重量も約20%も小型軽量化された一方で、連続通信時間がLTE、3G接続時ともに8時間と、MR01LN(LTE 6時間/3G 8時間)と比べて延長された。

 MR02LNはリモート起動以外に目立つ新機能はないが、USBモデム機能、別売りクレードル+固定回線のアクセスポイントとしても利用できること、クレードル経由で有線LANでの接続にも対応することなどを含め、バランスのよい多機能ポータブルルータに仕上がっている。MVNOでのLTEデータ通信サービスを導入するなら、本機を同時に購入する機器とする第一候補にできる実力を持っている。

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「非常に魅力的な価格だ」──「Xbox One」より100ドル安い「PS4」 競争激化へ

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REUTERS

 ソニーは6月10日、次世代据え置き型ゲーム機「プレイステーション 4」(PS4)の価格を、ライバルとなる米Microsoftの次世代機「Xbox One」よりも100ドル低く設定したことを明らかにした。ギフトシーズンである年末商戦期に向けて、ゲーマーの財布をめぐる各社の競争はますます激しさを増している。

 ソニーはPS4を年内に399ドルで発売すると発表した。Microsoftも先日、8年ぶりとなる新型Xboxを米国で11月に499ドルで発売すると発表したところだ。

 またソニーは、ロサンゼルスで開催中のゲーム見本市「Electronic Entertainment Expo(E3)」において、PS4では中古ソフトもプレイでき、インターネットへの常時接続も不要であることを発表し、会場から拍手喝采を浴びた。

 Microsoftは先日、Xbox Oneでは中古ソフトの使用に制限を設けることや、定期的なオンライン認証が必要となることなどを発表し、ゲーマーの反発を招いている。

 ソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカ(SCEA)の社長兼CEO、ジャック・トレットン氏が、「PS4では中古ゲームに新たな制限を設けない」と語ると、会場からは大歓声が上がった。

 Microsofthとソニーはこうした次世代ゲーム機で新しいファンを引き付け、スマートフォンなどのモバイル端末でゲームを楽しむようになりつつあるユーザーたちをつなぎとめたい考えだ。実際、モバイル端末の普及に伴い、660億ドル規模のゲーム市場は徐々に縮小しつつある。そうした中、両社はゲームソフトの充実にも力を入れている。

 「Xbox 360」は現在米国で最も売れているゲーム機だが、世界での販売台数は「プレイステーション3(PS3)」とほぼ同等だ。

 Xbox OneとPS4はどちらも、任天堂が2012年遅くに発売した300ドルの「Wii U」よりは高い。だがWii Uは売れ行きが芳しくなく、一部には、新作ソフトの不足が原因とみられている。任天堂は6月11日、E3でWii U向けの新作タイトルを発表する。

 ソニーはPS4用の専用コンテンツについては詳細を発表しなかったが、新作タイトルには、仏Ubisoftの「Assassin's Creed IV Black Flag」やDisney Interactive Studiosとスクウェア・エニックスによる「Kingdom Hearts III」などが含まれる見通しだ。

 「PS4がゲーマーに提供するエンターテインメントの充実ぶりを考えれば、非常に魅力的な価格だ」とソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の社長兼CEO、アンドリュー・ハウス氏はE3で語っている。

 Xbox Oneは現行版のXbox 360よりも価格が高く、モーションセンサー「Kinect」が付属し、ハンズフリーでゲームをプレイできる。MicrosoftもXbox Oneの専用ソフトをいくつか発表した。「Minecraft」のXbox One版や人気シリーズ「Halo」の最新作などが2014年にリリースされる予定だ。

 Microsoftによれば、Xbox Oneは英国など世界21カ国で年末商戦期に間に合うよう発売される見通し。Microsoftのインタラクティブエンターテインメント部門の幹部ユーセフ・メディ氏はXbox Oneの販売目標には言及しなかった。

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この記事はThomson Reutersとの契約の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。

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アップルの聴き放題サービス「iTunes Radio」は、音楽制作者を殺すのか

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コラム

アップルの聴き放題サービス「iTunes Radio」は、音楽制作者を殺すのか (1/4)

米アップルが発表した聴き放題の無料ストリーミングサービス「iTunes Radio」。海外向けに音楽配信事業を行っている山崎潤一郎氏に本音を聞いた。

[山崎潤一郎,Business Media 誠]

著者プロフィール:山崎潤一郎(やまさき・じゅんいちろう)

音楽制作業に従事しインディレーベルを主宰する傍ら、IT系のライターもこなす。街歩き用iPhoneアプリ「東京今昔散歩」「スカイツリー今昔散歩」のプロデューサー。また、ヴィンテージ鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」の開発者でもある。近著に『AmazonのKindleで自分の本を出す方法』(ソフトバンククリエイティブ刊)がある。


 2013年6月10日、米アップルは新しい音楽サービス「iTunes Radio」を発表した。iOS端末のヒットで多くの潜在ユーザーを抱えるアップルによる無料の聴き放題型ストリーミングサービスだけに、今後の音楽業界にどのような影響を及ぼすのだろうか。関係者は、今秋のサービス開始(日本は未定)まで、期待と不安が交錯した日々を過ごすことになるだろう。

聴き放題で収入が減るのでは、という不安

 まず、不安要素について考えてみたい。アーティストを含む音楽制作者が、iTunes Radioのような聴き放題型サービスに対し抱く不安は、ずばり「収入の減少」だ。図を見てほしい。細々とではあるが、筆者の会社で海外向けに配信しているデジタル音楽の売り上げを示している。

音楽配信の売り上げ単曲ダウンロードの収入は、1曲当たり0.72ドル。一方、無料聴き放題型のストリーミングサービス「Spotify」では、その200分の1の0.0036ドルと悲惨な数字

 「Songs」(単曲ダウンロード)の項目に注目しよう。1万9018曲がダウンロードされ、売り上げは1万3716ドル54セント、1曲当たりの収入は0.72ドル。一方、ストリーミング再生の収入を示す「Streams」の項目を見ると、1万3118回再生され収入が86ドル47セント、1曲当たり約0.0066ドルという計算になる。驚くなかれ、ストリーミング配信から得られる収入は、ダウンロード販売の100分の1以下だ。音楽を作ることを生業としている人間として、この数字に戦慄(せんりつ)を覚えざるを得ない。

 さらに各項目を詳細に見ていこう。この中で無料聴き放題型ストリーミングサービスはSpotifyだけだ。そこでは570回再生され、収益はわずか2ドル5セントなので、1曲当たりの収入は約0.0036ドルと、さらに悲惨な状況になる。図らずも、単曲ダウンロードの200分の1というキリの良い数字に「ぴったり200分の1じゃん!」と絶望を通り越して笑いすら覚えてしまう。「え〜い、持ってけドロボー! おいらの作った音楽を(ほぼ)タダでくれてやるわい」といった心境だ。

 思い返せば、無料の聴き放題型ストリーミングの代表格ともいえるSpotifyが米国に進出し、世界展開を開始した2011年ごろから、一部のメジャーなバンドやレーベルがSpotifyとは距離を置く戦略をとりはじめた、といったニュースを耳にするようになった。理由は単純で「もうからないから」だ。いやそれどころか、カニバリズム(シェアの食い合い)でCDやダウンロード配信の収入をも奪い取るという意見も多かった。同じく米国で人気を得ていた同様のサービスPandora Internet Radio(以下Pandora)に対しても楽曲を提供しないと宣言するアーティストやレーベルもあった。いや、いまだに多くいる。

 そんな彼らが200分の1という数字に直面したのかどうかは分からないが、無料聴き放題から得られる収入の少なさに驚愕(きょうがく)し、危機感を抱いたことは確かだろう。

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第2回 スマホの支払い、小さな節約の積み重ねでここまで下がる

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誰でも簡単! LTE対応スマホ初心者の料金節約術:第2回 スマホの支払い、小さな節約の積み重ねでここまで下がる (1/3)

パケット料金の定額プランが一般的なLTEのスマートフォンでは、料金を節約する余地があまりないように思えます。しかし、小さな節約の積み重ねで、毎月の支払額を抑えられるケースもあります。さっそく請求書を見直してみましょう。

[小林誠,Business Media 誠]

 LTEスマートフォンの月額料金が、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話)に比べて高くなることを、連載の第1回目で解説しました。パケット通信は、通信キャリア各社が定額料金を用意していますが、通話については基本使用料こそ安いものの無料通話分がなく、30秒あたりの通話料も3Gに比べて高いのです。

 そのため、通話やメールが利用の中心で、Webを見たり大きなデータをやりとりしない人にとってはパケット定額の料金が高く感じられるでしょうし、通話をたくさんする人は通話料が高くなるばかりです。

PhotoiPhoneでPC向けサイト(左)とスマートフォン専用サイト(右)を閲覧したところ

 一方で、スマートフォンを使い始めると、Webブラウザやアプリを利用する機会がとても多くなります。スマートフォンの場合、ブラウザはPC向けのWebサイトを表示するので、1画面あたりの情報量が多くなります。最近ではスマートフォン向けの専用サイトも増えていますが、一画面あたりの情報量はフィーチャーフォンに比べて多く、次々とページをめくっていくと通信量は増えてしまいます。

 また、撮影した写真をDropboxのようなオンラインストレージにアップロードしたり、PDFやOffice文書をメールでやり取りすることも、フィーチャーフォンを使っていた時に比べて増えるでしょう。ここはパケット定額が一定額である点を生かして、積極的に通信をしたいところです。

 通話については、次回、SkypeやLINEといった無料通話サービスを紹介します。これらのサービスはパケット通信を使って通話するため、余分な通話料をかけることなく話せるのがメリット。通話料も抑えることができます。

通話に気をつければ料金は抑えられるハズなのに……

 仮に、通話を「無料通話サービス」に任せて、スマートフォンでパケット通信ばかり使ったとしましょう。すると毎月の支払い料金は以下のようになります※。

※ユニバーサルサービス料、機種変更時の手数料は除いています。

■LTEスマートフォンの主な料金
項目NTTドコモauソフトバンクモバイルイー・モバイル
基本使用料780円(タイプXiにねん)980円(LTEプラン)980円(ホワイトプラン)980円(LTE電話プラン(にねん))
インターネット接続料315円315円315円上記に含む
パケット定額サービス4935円(Xiパケ・ホーダイ ライト)5985円(LTEフラット)5460円(パケットし放題フラット)3880円(データ定額5)
合計月6030円月7280円月6755円月4860円

 支払う料金は、基本使用料とパケット定額料、インターネット接続料(spモードなど)の合計になります。パケット料金は一定額なので、これ以上支払う料金は増えません。読者のみなさんの中にも、LTEスマートフォンに変更する際に「あまり通話はしないから」と、これくらいの料金を想定していた人が多いのではないでしょうか。

 さらにLTEスマートフォンに機種変更すると、毎月の割引もあります。購入したスマートフォンにもよりますが、合計額はおよそ1000〜2000円は安くなるはず。すると特別な使い方をしなくても月額4000円以下でLTEスマートフォンが使えるはずです。それなのに、なぜ、「毎月支払う料金が多い」「毎月の支払いが1万円を超えている」ということが起こるのでしょうか。

スマートフォンの支払いが、月額1万円を超えてしまう理由

 なぜ予想よりも高額の支払いになってしまうのか。その原因は、以下の4つが考えられます。

  1. 通話時間が長い。
  2. スマートフォンの分割代が含まれる。
  3. オプション料金を支払っている。
  4. アプリ、サービス代を支払っている。

 1は仕方がありません。現状、LTEスマートフォンの料金体系では、話せば話すほど通話料が上がる仕組みだからです。この対策は通話をしないか、次回の連載で紹介する「無料通話」アプリを使うかです。

 2は、誤解されがちな原因です。多くの人はスマートフォンを分割払いで購入しているので、その分割支払い金が毎月の料金に含まれます。毎月の割引があるとはいえ高額なスマートフォンは分割支払いの金額も高く、毎月の支払いで相殺しても、月額の支払いに1000〜2000円が上乗せされることがあります。

 これを防いで、支払う料金をシンプルにするなら、LTEスマートフォンを「一括払い」で購入することです。分割で支払っている人も、サポートセンターに連絡すれば、残額を一括で支払うことができます。なお、一括で払うと毎月の支払額は減りますが、トータルの端末代金は分割でも一括でも変わりません。

 地味に毎月の支払いを増やしている原因は3と4かもしれません。3のオプション料金とは、ケータイショップでスマートフォンを購入するときに「オプションに加入するとスマートフォンをもっと安く買えますよ」と、ショップの店員さんがいう、あの“オプション”です。

 ケータイ会社が提供している留守番電話や補償サービス、あるいはコンテンツ会社の月額課金サービス(音楽聞き放題、デコメダウンロードし放題サービスなど)に複数加入することで、スマートフォンを安く買えるのです。店員さんは「加入しても○カ月後に解除すればいいですよ」とか「最初の月は無料です」などといいますが、つい、忘れてそのままになっているケースも多いのです。これを放っておくと、毎月の支払い額が増えてしまいます。

 4も同じで、使わなくなったのに解約を忘れている月額課金サービスが残っているケースがあります。例え1つのサービスが月額157〜525円だとしても、いくつも契約しているとけっこうな額になるので注意が必要です。

 ここでは4つの原因を挙げましたが、どれが原因で料金が高くなっているのでしょうか。料金明細を見れば、それが分かります。

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投稿フォーム
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Biz.IDの「Webサービス図鑑」では、便利で楽しめるWebサービスを今後も続々と追加していきます。「おもしろいWebサービスを見つけた!」という方は、「URL」「サービス名」「コメント」をご記入の上、以下のフォームからご連絡ください。

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Webサービスの名称
サービスのURL
利用料
(分かる範囲でお願いします)
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「仕込みiPhone」動画でブレイク! 森翔太さんに密着

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 仕込み銃のようにiPhoneがシャキーンと飛び出す装置「仕込みiPhone」。昨年この装置を紹介するYouTube動画でブレイクし、海外ニュースでも取り上げられた日本人がいる。この装置を製作したパフォーマーの森翔太さんだ。森さんに仕込みiPhoneの製作裏話や今後の展開についてうかがった。

ah_mori1.jpg森翔太さん

おもしろ動画への応募がきっかけ

 仕込みiPhoneを作ったきっかけについて、「本当に突発的なものでした」と話す森さん。作ったのはiPhoneが普及し始めていた2010年末ごろ。実は森さん自身はiPhoneを持っていなかった。昔観た映画「タクシードライバー」内の「仕込み銃」をふと思い出し、「このシーンとつなげてみよう」という軽い気持ちから誕生したものだった。

ah_mori2.jpgiPhoneがシャキンと飛び出す

 しかし、作った後はしばらく放置されていた仕込みiPhone。所属していたパフォーマンス集団で、演技の最中に数回使った程度だとか。そんな折に、知り合いがおもしろ動画を募集していることを知り、特に賞などはなかったが応募することにし、仕込みiPhoneの動画を作ろうと決めた。この動画コンテスト「iimio杯」で特別賞を受賞した「仕込みiPhone1号機」が、初めて撮った作品だ。家電量販店で買った安いカメラで撮った映像を、Windowsのムービーメーカーで編集した。

 森さんが自室で険しい表情をして、仕込みiPhoneを操りながら動きまわる映像——実にシュールな映像は、当時「10〜20人くらいが見てくれただけで喜んでいました」(森さん)と、公開当初は話題にならなかった。しかし2011年末ごろ、Webメディア「GIZMODO」で取り上げられ、認知度が高まっていく。「万単位の人が見てくれるようになり、戸惑いや怖さもありましたが、嬉しくもありました」。

仕込みiPhoneを実演してもらった

「ちょっと変な人?」と思われがちな撮影で苦労

 一度注目を集めるようになると、新作を期待されるようになる。仕込みiPhone2〜4号機、さらには仕込みiPad(参考:仕込みiPhone 4号機 , 仕込みiPad)まで森さんは作ってしまう。プラスチック製の普通のカーテンレールを使い、ただiPhoneがカシャカシャと動くだけだった1〜2号機に対し、3号機ではiPhoneをしまい込めるようになるなど、明らかな進化を遂げた。それぞれの一番の違いは「使用しているカーテンレールにありますね」とのこと。

ah_mori8.jpg

 自称「雑」で工作経験もあまりない森さんだが、モノ自体の製作では苦労はなかった。仕込みiPhoneは、カーテンレールと腕にくくりつける土台、iPhoneケースでできている。ほぼ両面テープやホチキスで留められ、レールとケースを合わせた部分に、電動ドリルが使われている。なお、現在はネットで特注の短いカーテンレールを注文し、これまでに40〜50本くらい買い付けている。「もはやお得意様の域かと。直接安く仕入れたいくらいですね」

 一方、森さんが少し大変だったと話すのは動画撮影の方だ。三脚を固定して森さん自身が動きまわる。2〜3日間に渡る撮影期間内に、3回ほど警察に呼び止められることがあるという。「許可をとるのに苦労しました。僕は個人での撮影なので問題はないのですが、やはり不審に思われることがあり……。でも話すと分かってくれます」。そんなときには「商用ではなく個人での撮影であること」を伝えたり、ときには「結婚式で流すビデオ用に」(確かに将来的に使えそう)といったやりとりで、乗り切ってきた。

 また、 仕込みiPhone 4号機では、洗濯機の中に頭から身体をつっこむなど、いつも以上に身体を張っている森さん。実は撮影時に洗濯機が回っていて、肩のあたりがむち打ち状態になったという話も……。非常に大変な思いをしながら、映像ができあがっていたのだ。

ah_mori3.jpgah_mori4.jpg記者らも体験
ah_mori5.jpgah_mori6.jpg

国内外から大きな反響

 今や世界中で見られている仕込みiPhoneの映像。「仕込みiPhone3号機」の閲覧数は87万件を超えている。ここまで来ると気になるのが、森さんの身に起こる変化だ。国内メディアに限らず、多数の海外メディアにも取り上げられ、テレビ番組やイベントにも登場するなど、森さんの露出は増える一方。

 「海外の方からメールが来るようになりました。動画を見て僕のことを、いつも部屋の中で過ごしている孤独な人間だと思われた方から、『俺も孤独だ』とか『俺とおまえは似ている』とか書かれていることが多いです」と森さん。

 電子の世界だけではない。リアルの場でも動画を見たという外国人から、満員電車の中でいきなりハグされたこともある。

 国内では、子どもたちが自作した何らかの仕込みアイテムを、親が「ウチの子がこんなの作りました」とTwitter上で報告してくることも多いという。「仕込み○○が増えていくのは嬉しいですね」と森さん。現物を作る人が現れるのも、二次創作されるのも歓迎だそうだ。

仕込みiPhone5、6号機が秋にはお披露目かも!

ah_mori7.jpg

 企業からも仕事の依頼が来るようになった。チームラボと一緒に作った「脊振ILC(国際リニアコライダー)ハイスクール」のCMがその一例だ。普段はあまり細かい計画を立てず、思うがままにコマを撮影しているが、初めて絵コンテを書いた。「いつもひとりで撮影、編集しているので、チームで仕事を進めるのが新鮮で楽しかったです。自分の予想していなかった作品が完成しました」と森さん。

 森さんの肩書きは「パフォーマー、映像作家」。今後はどこへ向かっているのかと聞いてみると、将来どうなっていたいという特別な願望はないという。「面白いことがあれば断らず取り組んでいきたい」と話す。芸人並に身体を張っている森さんっぽい回答だと思う。

ah_mori9.jpg

 そして、気になる次作は……? 「実は仕込みiPhone5、6号機を考えています。iPhoneがくるくると縦にも横にも回るようにします。0.2割くらいは改良されるのかと。秋ごろには出したいですね」と、現状装着したままだと電話もメールもしづらい状況が改善されると話す。もうひとつは大掛かりに思えるが、ジャンプ傘を応用した飛び出す仕掛けのものも計画しているという。

次はこうなる?

 Twitter(@morisatoh)では、ガスタンクに自分自身の顔を投影させたエッジの効いた写真をアップして、フォロワーを笑わせてくれる森さん。エゴサーチが日課だそうで、「森」や「仕込みiPhone」などの“森さん関連ワード”がツイートされているのを見ると、もれなくFavしてしまうといった繊細な面も持つ。そんな森さんの今後の活躍に大注目したい。

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大学図書館に「誰でも使える」3Dプリンタを導入したSFC その狙いは

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 「講義の合間に3Dプリンタで友人へのプレゼントを出力」——近未来小説のような情景が現実になりつつある。慶應義塾大学義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のメディアセンター(図書館)に4月から3Dプリンタ「Cube」が4台設置され、1階中央部にカラフルなおもちゃのような機材が並ぶ。簡単な利用手続きをすれば、学年や専攻に関わらず自由に使える。

photoオープンスペースに設置された3Dプリンタ。学生の行き来も多い

 出力したいデータは3Dモデリングのソフトで作成し、専用のアプリケーションを経由して3Dプリンタから出力する。一般的な画像やテキストを変換して小物やアクセサリーを作ったり、デザイン系や建築系の学生が講義の課題などを制作している例もある。人気があるのはiPhoneケース。ネット上にすでにデータとして共有されているものをダウンロードして使えるため、3Dプリンティング初心者でも比較的挑戦しやすいようだ。

photo「Cube」は1台約1500ドルで個人購入も可。導入されている機種は1度の出力で1色のプラスチックのみ利用できる。

 市民が自由に使える工房の設置を進める「FabLab Japan」の発起人でもある同大環境情報学部の田中浩也准教授が「全学生が日常的に触れられる場所」に3Dプリンタを導入することを提言したのが昨年秋。米国では全公立小学校への設置が決まるなど世界的にトレンドとなっているが、日本ではまだなじみは薄い。「最初は何ができるのか、どんなものなのかわからなかったが、一目見て面白いと思った」(SFCメディアセンターの長島敏樹事務長)。

 半年間の準備期間を経て、4月8日に4台の3Dプリンタを設置した。多くの学生の目に触れるよう、1階中央部に「ファブスペース」を作ったが「とりあえず置いてみたものの、どれくらい使われるかまったく見当がつかなかった」(マルチメディア担当の長坂功さん)。通りがかりに立ち止まり、物珍しそうに眺めていく人は目立つものの、稼働率が低い日々が続いた。

 使い始めたのは、ゼミや研究室で利用経験のある学生が中心。3Dプリンタを中心に「『何やってるの?』『どうやってやるの?』と友人同士で会話が発生」(長坂さん)し、輪は広がっていった。のべ利用者数は4月は42人、5月は66人。入学したばかりの1年生も含め、学年による偏りはほとんどない。満席で待ち時間が発生することも増えてきたという。

photoiPhoneケースの制作例
photoITmediaニュースのロゴも作ってもらった。このサイズで出力に30分程度かかる

 長島事務長が「自分の専攻や研究とは直接関係ない学生にこそ使ってもらいたい」と話すように、プロジェクトの目的は考えや構想をアウトプットしたりプロトタイプを制作する手段の1つとして身近に使ってもらうこと。「レポートを紙で印刷するように、課題を3Dプリンティングするのが当たり前になるかもしれません」

photoマルチメディア担当 長坂功さん(左)とメディアセンター事務長 長島敏樹さん
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「まだ紙の雑誌でないとできないことはある」――紙にこだわって新創刊、双葉社「月刊アクション」が目指すものとは

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月刊アクション

 双葉社が5月25日に創刊した『月刊アクション』は、約800ページ、厚さにして5センチを優に超えるボリュームの総合漫画誌だ。雑誌不況が叫ばれ、多くの漫画誌がネットに拠点を移す中、あえて紙媒体にこだわった同誌は、移籍作品はわずかに1つだけ、それ以外は『クレヨンしんちゃん』からスピンアウトした『アクション仮面』をはじめ、すべての作品が新連載。しかもこれまで同社と接点のない作家が連載陣のほとんどを占めるなど、まさに一からの立ち上げといっていいラインアップだ。

 この時代にあえて紙にこだわった理由とは、そして同社が考える紙とWebの使い分けとは。編集長の野中郷壱氏に詳しく聞いた。

まだ雑誌に頼るべきだし、雑誌でないとできないことはある

野中郷壱編集長漫画アクション編集部編集長の野中郷壱氏

── まずは創刊の経緯からお伺いしたいのですが、すでに御社には『漫画アクション』などの漫画誌媒体がある中、新しい雑誌を立ち上げるに至った経緯を教えていただけますか。

野中 すでに弊社にある漫画誌媒体では扱いにくかったというのが大きな理由です。雑誌にはそれぞれカラーがありますが、各編集部員はそうしたカラーとは別の漫画にも興味があって、そういう漫画家さんと新たな作品を立ち上げたい気持ちを持っています。それに加え、他社さんが平綴じの厚めの月刊誌を持っている中で、弊社にはそれがなかったのも理由のひとつです。

 弊社では昨年、隔週で発行している『漫画アクション』、月刊4コマ誌の『まんがタウン』、月刊平綴じ誌の『コミックハイ!』、この3誌の編集部を1つの大きな編集部に組織変更し、20名前後の全編集部員で3誌を作る形になりました。せっかく編集部が大きくなったので、従来の枠を超えて全員で1つの月刊誌を作ろう、というのがスタート地点ですね。

── 月刊アクションも含めた、各漫画誌のセグメントはどうなっているんでしょうか。セグメントが重なっているなら、新創刊ではなくリニューアルという選択肢もあったと思うのですが。

野中 漫画アクションは創刊してからの歴史も長く、またヤング誌や少年誌といった系列を持たない雑誌ということで、「おっさんが読む雑誌」というカラーが、世間的にも、また社内的にもあります。ただそうなると、いい作品だけど既存のアクションとはなじみにくかったり、アクションに載せても埋もれかねない作品がどうしても生まれてしまいます。編集者がやりたかったけどできなかった漫画を発表できる場が必要だったこと、あとアクションはもっと若い層も楽しめるというイメージを持たせたかったのもありますね。

 双葉社の漫画部門は、「飯田橋のふたばちゃん」でもネタにしているよう、他社に比べてイメージがないんですよ。秋田書店さんならヤンキーやエロ、集英社さんならどの雑誌もジャンプがつく、と明確なイメージがありますが、うちはそうじゃない。編集部間のヨコのつながりも特になく、このままだと会社の漫画部門としての発展もないなと。

 うちは漫画専門の出版社ではないですし、他社に比べて人員が多いわけでもないので、ノウハウを共有し合って、双葉社の漫画はこうだ、というイメージをきちんとアピールできるようにしたい。そのためには編集部をひとつにして垣根をとっぱらうしかないよね、と。月刊アクションが、というよりは、まず社内の漫画部門の強化というのが大前提の合併ですね。

── 各漫画誌に具体的にこういうカラーを持たせていきたいという構想はあるのでしょうか。

野中 それを僕が言い出すのは違うのかなと思っていて、自然発生的に、次に売れる漫画を作ったやつが、引っ張っていく感じになると思います。

── ということは、月刊アクションの誕生によって、長い目で見ると、それ以外の漫画誌のカラーも明確化される可能性があるかもしれないわけですね。

野中 あると思いますね。

── 月刊アクションですが、一般的に新媒体が立ち上がる際、既存の漫画誌からの移籍や、別冊で人気が出た読み切りを持ってきて連載するパターンがよくありますよね。しかし、今回の作家の方の顔ぶれを拝見していると、移籍はほとんどなく、これまで御社の方でお仕事されていない漫画家さんが多いように思いましたが、いかがですか。

野中 ええ、厳密な意味での移籍は『つぐもも』一作品だけで、8割以上の作家さんがうちでは初めてです。

 月刊アクションを立ち上げるに当たって、20名の編集部員に、「今まで双葉社で描いたことのない漫画家、自分たちがやりたいと思っていたけど双葉社でできなかった作家に声を掛けなさい」と伝えました。既存の雑誌でできていた方はそちらで描いてもらえればよいわけで、せっかくなので新しいものを作ろうと。あとは、既存の雑誌で企画を進めていたけど入るタイミングがなかった企画をこちらで始めたりというのもありましたね。

アクション仮面王様ゲーム 起源つぐもも月刊アクション連載作品の一部。左から『アクション仮面』『王様ゲーム 起源』『つぐもも』(画像出典:WEBコミックアクション)

── 創刊号を拝見して、総合漫画誌によくあるジャンル分け、例えば、シリアスなストーリー枠、コメディ枠、お色気枠、といった明確な分け方があまりない印象を受けました。これは各編集さんが作家さんに自由に声をかけた結果でしょうか。

野中 そうですね。そこに縛りを入れてしまうと、自分は興味ないけれど編集長がエッチな漫画を望んでいるので、そういう作家をスカウトしてこなくちゃいけないとか(笑)、そうなるとこれまでやっていたことと変わらないので、今回に関しては、とにかく一番面白い漫画をもってこい、と。

── ということは、ほかの連載陣でこうした作風がないからこうしましょう、というのはなかったわけですね。作家さんからすると、今回発売になって初めて、他に似ている作品があることに気づく可能性もあったと。

野中 はい。極端に言うと、完全にネタがかぶっていても、面白い方が勝つんだよ、という気持ちでやりました。

── 最近は新しい漫画雑誌を立ち上げる際、紙以外にWebという選択肢もありますが、そこを敢えて紙で出したことについてはいかがですか。

野中 Webの一番のデメリットは、新規の読者が広がりにくいことです。雑誌だと、別の漫画を目的に購入して、普段は読まない漫画に目がいって読み始めることがありますが、Webだと目的の漫画だけを見にきて離脱してしまう方がほとんどで、知らない漫画や興味のない企画ははなから見ない。だから新しい作家や、まだ世間に大きく名前が出てない作家は成長しにくいんですね。

 こちらが面白いと思って作っている作品を、興味がなかった方にも目を通してもらうのは、まだまだ雑誌でないと難しい。発信のスタイルとしてはまだ雑誌に頼るべきだし、雑誌でないとできないことはあると感じています。

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第16回 UEFIって何? LaVie Zで改めておさらい

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「LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト」バックナンバー

高速かつセキュアで美しくシームレスなブート体験ができる「LaVie Z」

photoWindows 8をインストールしたLaVie Z(LaVie G タイプZ Webカスタマイズモデル)。ビジネス利用などでWindows 7が必要な人に向けた「Windows 7モデル」もまだ若干数の在庫があるようだ。在庫限りなのでお早めに!

 前回、Windows 8を搭載したLaVie Z/LaVie GタイプZが速い理由として、以下のような理由を挙げた。

  • 高速スタートアップ
  • UEFIネイティブブートへの最適化
  • 起動/常駐プロセスの削減
  • 高速SSDの搭載

 最近のほとんどのPCは基本プログラム(=システムの起動時に最初に実行され、デバイスを初期化し、OSをロードするプログラム)として、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)を採用している。


photoSandy Bridge世代以降の自作用マザーボードのUEFIセットアップ画面(いわゆるBIOS設定画面)はこういったグラフィカルな画面でマウスで操作できるものが主流だ。こういうことができるようになったのも、UEFIでプログラムの自由度が高くなったからだ。だが、UEFI=グラフィカルなセットアップ画面ではない

 UEFIは、これまでのBIOS(Basic Input/Output System)を置き換えるもので、IBM PC(IBM 5150)時代から互換性のために長らくひきずってきた古い仕様を改め、現代そして未来のコンピュータに適した形にしたものだ。BIOSに比べてはるかにプログラミングの自由度が高いため、OSブート前環境でのネットワークアクセス機能、およびそれを利用した遠隔管理機能、グラフィカルなセットアップ画面なども(BIOSに比べれば)格段に容易に実装できる。

 Windows 8はこのUEFIに最適化されている。UEFIは従来のBIOSと互換性を保つ仕組みも持っているため、ハードウェア、ソフトウェアとも過去数年かけてBIOSからUEFIへと段階的に移行してきていたのだが、UEFIも当面の標準仕様といえる2.3.1が策定され、ハードウェアも下地が整ってきたということで、いよいよ完全移行へと踏み出したわけだ。

 旧来のBIOSシステムでも使えないわけではないが、Windows 8においてはUEFIネイティブモード(BIOS互換モードでないUEFI本来のモード)にて利用することで、さまざまなメリットが得られるようになる。具体的には、2.2Tバイト以上のストレージからの起動や、起動/ハイバネーションからの復帰の高速化、セキュアブートによるセキュアな起動環境の実現、そして、シームレスで美しいブート画面(最初からディスプレイに適切な解像度でロゴなどが表示され、途中で解像度が変わったり画面がチラついたりしない)などだ。LaVie Zの起動直後に表示されるNECロゴがなんとなく品があってカッコいいと感じるのは気のせいではないのである。


photophotoWindows 8はUEFIシステムに最適化されている。UEFIを利用することで、起動高速化のほか、さまざまなメリットがある。UEFIには旧BIOSとの互換性を保つしくみが用意されているので旧来のシステムで使うことも可能。最新システムであっても、Windows 8でUEFIのメリットをいかすには、UEFIネイティブモードでインストールする必要がある
photo現システムがUEFIネイティブモードでインストールされているかどうかは、Windows 8の「ディスクの管理」で確認できる。ユーザー領域(Cドライブなど)、リカバリ領域などのほか、UEFIシステムパーティション(ESP)があれば、ネイティブモードだ

 Windows 7でもUEFIネイティブモード自体は対応していた。正し、最適化というまでには至っていなかった。メリットとして2.2Tバイト以上のストレージからの起動ができるくらいで、起動もほとんど高速にならなかったし、セキュアブートも、シームレスなブート体験もできなかった。UEFIのポテンシャルを本気で活用して最適化されたのはWindows 8からである。

 もちろん、LaVie GタイプZのWindows 8モデルはUEFIネイティブモードでインストールされており、上記のメリットをすべて享受できるようになっている。ちなみに、前回前々回で起動時間を比較したWindows 7モデルもWindows 7がUEFIネイティブモードでインストールされていたので、そのままWindows 8をアップグレードインストールすれば、Windows 8がネイティブモードで動作するはずである。

 逆に、BIOS互換モードのWindows 7マシンは、UEFIセットアップで設定をUEFIネイティブモードに変更し、新たにWindows 8をネイティブモードでクリーンインストールする必要がある。ただ2年以上前ほどのPCとなるとUEFI未対応ということはありうる。その場合はWindows 8のUEFIネイティブモードでの動作は残念ながら諦めるしかない。


photophoto従来のいわゆる「BIOS設定画面」には起動直後にDELキーやF10キーなどを押して入ることができたが、最適化されたUEFIシステムでは起動直後にUEFIセットアップ画面に入るためのキー入力受け付け時間がほとんどない(ゼロにさえできる。これは起動高速化のため)ので、Windows 8にメニューが用意されている。
UEFIネイティブモードかどうかはUEFIセットアップ画面でも確認できる。「Boot Mode」が「UEFI」となっているならネイティブだ。一方、「Legacy」ならばBIOS互換モードである。もちろん、LaVie Z/LaVie GタイプZのWindows 8モデルは当初より当然ネイティブモードになっているので安心してほしい

[Information]「Windows 7がいい……」そんな人は急ごう!

photoLaVie GタイプZ(Windows 7インストールモデル)

 オフィスのセキュリティポリシーや業務アプリケーションの都合で「それは分かっているが、Windows 7でないと業務で使えない」というビジネスユーザーもまだ多く存在するのではないでしょうか。また、Windows XPのサポート期間が残り1年を切ったこともあり「XPはすぐに切り替えなければならないが、そうと言って8はまだ不安」そう思う層も多いことでしょう。

 そんなユーザーも大丈夫。NECの直販サイト「NEC Direct」には、ビジネス利用やこだわりユーザーにうれしい「LaVie G タイプZ Windows 7インストールモデル」がまだ存在しています。

 ただし在庫限りですので、なくなり次第終了とのこと。極軽UltrabookであるLaVie Zの「Windows 7モデルを」という人はお早めに!



NEC Direct(NECダイレクト)

「LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト」バックナンバー

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マカフィー、インテルのハード技術を利用した新型セキュリティ製品をリリース

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 マカフィーは6月14日、インテルのハードウェア技術を活用した初の個人向けセキュリティ新製品「McAfee LiveSafe」を発表した。企業向けPCで導入している技術を利用した盗難・紛失対策や、生体認証による機密情報保護など包括的なセキュリティ機能を提供する。

 新製品は、従来のマルウェア対策やフィッシング対策、Webサイトの安全性評価、パーソナルファイアウォール、モバイルデバイスの盗難・紛失対策などの機能に加え、新たにPCの盗難・紛失対策「マカフィー・アンチセフト」やパスワード管理のクラウドサービス「マカフィー セーフキー」、機密情報ファイルを保護するクラウドサービス「マカフィー パーソナル ロッカー」、Windows 8用アプリの「マカフィー セントラル」などを搭載する。

 このうち、マカフィー・アンチセフトやマカフィー パーソナル ロッカーでは第4世代インテル Coreプロセッサ(開発コード「Haswell」)に実装されている「アンチセフト・テクノロジー」や「インテル アイデンティティー・プロテクション・テクノロジー(IPT)」を活用する。両技術は企業向けPCで提供されている「インテル vPro テクノロジー」で先行導入されたもので、今回のマカフィーの新製品で初めて個人向けにも提供されるようになった。

mcfaee01.jpgマカフィー・アンチセフトの画面。企業向けには国内でも数社からサービスが提供されているが、個人向けにはマカフィーが初めて

 マカフィー・アンチセフトは、盗難や紛失に遭ったPCの所在の把握やリモートからのデバイスロック、AES 256ビットのアルゴリズムによる暗号化を利用できる(Core i3以上のプロセッサが対象)。

 マカフィー パーソナル ロッカーは、クラウド上に保存している機密ファイルを保存できるとともに、ファイルを利用するには、PINコード、顔認識、音声認識による3段階の認証が必要となるサービス。これらの認証はMacやiOS、Androidデバイスでも利用でき、第4世代インテル Coreプロセッサ搭載PCであれば、PINコードをIPTに格納して保護できるようになっている。

mcfaee02.jpgマカフィー パーソナル ロッカーに格納したファイルは、生体認証を組み合わせた多要素認証によって堅牢に保護されている

 マカフィー セーフキーはマルチデバイスに対応し、パスワードの使い回しを回避することで煩雑になってしまうパスワードの管理を一元化することで容易にするというもの。例えば、PCではWebブラウザのプライグインツールに登録するだけで、次回以降のログインが容易になるという。

mcfaee03.jpgマカフィー セーフキーへの登録の様子

 「マカフィー セントラル」ではWindow 8のModern UIを採用しており、各種機能へはタイル状のアイコンからすぐにアクセスできるようになっている。

 記者会見した米McAfee 経営陣バイスチェアマンのトッド・ゲブハート氏は、「2020年には約500億台のインターネット接続デバイスが日常生活の中に浸透していくとみており、ユーザーの大切な情報を保護するためには新たな方法が必要だと考えている。新製品は当社とIntelがこのために開発したものだ」と説明した。

 また、インテル 執行役員 ソフトウェア・サービス戦略本部長の板越正彦氏は、「当社とマカフィーで推進しているハードウェア支援型のセキュリティ製品を、これまで企業向けのエンドポイントやネットワークセキュリティで提供してきたが、ようやく個人向けにも提供できるようになった。“インテルもマカフィーも入ってる”PCでユーザーを守っていきたい」と表明した。

 新製品は、まず同日に発売したデルのUltrabookにプリインストールされて出荷を開始。他社のUltrabookでもプリインストールによる出荷準備を進めている。店頭販売は秋に開始する予定で、販売価格は年間7980円を予定する。

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「きょう誕生日の人RT」「#ペットの名前」に反応してはいけない理由

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コラム

半径300メートルのIT:「きょう誕生日の人RT」「#ペットの名前」に反応してはいけない理由

ソーシャルネットワークサービスを使う人が増えてきました。自らの手で公開している個人情報を組み合わせることで、予想外のことまで分かってしまいます。

[宮田健,Business Media 誠]

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。アイティメディアのONETOPIでは「ディズニー」や「博物館/美術館」などのキュレーターをこなしつつ、自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め日々試行錯誤中。


 先日、「はてな匿名ダイアリー」に掲載されたエントリーが話題になりました(参照リンク)。予備校が広告として電車内に張り出している「大学合格体験記」を見て、そこに登場している女性の「本名」をソーシャルネットワークサービス(SNS)で検索。出身地や出身校とあわせて本人を特定し、たくみに近づいたというものでした。匿名の書き込みですし、どこまで本当のことかは不明ですが、実現可能性は高そうです。

出したつもりがなくてもオープンになってしまう個人情報

 この一件、興味深いのは、SNSに「ユーザー自らが出した情報」をつなぎ合わせることにより、想像以上に簡単に本人特定ができることです。当然ながら、SNSに投稿された過去の情報も芋づる式につながります。「自分はたいしたことをしてないので、このツイートは大丈夫」と思っても、それまでの情報や他のSNSから得られた情報を組み合わせることで、意外なことが分かってしまうものです。

 1つ例を出しましょう。かつて筆者の友人から「ピンが大量に立てられた1枚の地図」が送られてきました。そのピンが意味するのは、筆者が画像共有型SNS「Instagram」に写真を投稿したときの位置情報です。

creepy筆者がInstagramに公開した写真から抽出した位置情報をまとめたマップ

 写真を投稿するときにはあまり意識していませんでしたが、位置情報を見ると、特定の場所が多かったり、気を付けていたはずなのに自宅付近での写真があったりと、なかなかのインパクトがありました。そのときの様子は、@ITの記事として公開されています(参照記事)

 個人情報がにじみ出るのは、SNSなのだから当然でしょう。危険だからやらない、というのも1つの対策ではあります。楽しくSNSを使うには、炎上せぬよう「目立たないように行動する」くらいしか思いつかないのが個人的な感想です。

「知っている」と「知らない」の間の溝

 「写真には位置情報が入っている」のだから気を付けるというのは、Business Media 誠の読者であればご存じのことでしょう。ところが、世の中にはいろんなところに意外な落とし穴がある……これを知っておくことこそ、ITリテラシーなのかもしれません。

 登録していたパスワードを忘れてしまった場合に備えて、多くのWebサービスでは「誕生日は?」「ペットの名前は?」といった質問をユーザーに設定させる「秘密の質問」という機能があります。答えはユーザー自身しか知らないという前提で、パスワードを変更できます。

 視点を変えてみれば、不正侵入に備えて二要素認証などのセキュリティ強化策を設定したとしても、この秘密の質問さえクリアできればパスワードは解除されてしまう……(参照リンク)ということでもあります。

 秘密の質問の答えがバレなければいい。もちろんそうなのですが、例えばTwitterで「誕生日が今日の人はRT」「#ペットの名前」「#自分と誕生日が同じな有名人晒せ」といったツイートに対して、正直に答えてしまっていたり、Facebookにそのまま書いてしまったりしていないでしょうか。

 いまや攻撃者はアプリやサービスの脆弱(ぜいじゃく)性よりも「人の脆弱性」に注目しています。気を付けるだけでは回避できないことも多いのですが、個人情報に関連する「〜ならRT/〜ならシェア」というようなものには乗らない、よく分からないサービスに生年月日などの情報や「秘密の質問」にありそうな情報は渡さない——といった自分なりのルールを決めておいたほうがいいでしょう。

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出会い系サイトに誘導するiOSアプリが出現、App Storeで流通

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 シマンテックは6月14日、iPhoneやiPadユーザーを出会い系サイトに誘導する不審なアプリがApp Storeで配布されているのを発見したとブログで報告した。既に削除されているが、厳しい審査で知られるApp Storeで「なぜ承認されたのか」と疑問を呈している。

 見つかったアプリは、ユーザーがインストールして起動すると、特定のURLにアクセスし、アクセス先サイトのコンテンツをアプリ内で表示する。アクセス先は偽の出会い系サービスとなっており、登録するとすぐに実在しない人物——サクラ——からメッセージが届く。ポイントを購入しないと、やり取りを継続できない仕掛けだった。

symantec02.jpg誘導先の出会い系サイト(シマンテックより)

 Androidではアプリから出会い系サイトやアダルト系サイトに誘導して、ユーザーから金銭を巻き上げる手口が常態化しているが、厳しい事前審査を実施しているApp Storeでこうしたアプリが見つかるのは珍しい。同社によれば、App Storeの英語ページではこのアプリがゲームとして紹介されていたが、日本語ページではアダルト関連である、18歳以上が対象であることなどが紹介されていたという。

symantec01.jpgApp Storeでのアプリ紹介ページ。左は英語(シマンテックより)

 このアプリは既にApp Storeから削除されている。同社は、「フレームとして機能するだけなので、(Appleによる)承認プロセスの間は、ゲーム関係など別のコンテンツを表示していたかもしれない」と推測。「詐欺グループは、詐欺を拡散するためにさまざまな手法を駆使するので、ダウンロード元にかかわらず、アプリをダウンロードするときには警戒が必要」と解説している。

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「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(中編)――“世界最軽量”タッチ対応Ultrabookはディスプレイもキーボードも妥協なしか

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←・VAIO Z/VAIO Tとの比較も:「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(前編)——ソニーがHaswellで実現した“世界最軽量”タッチ対応Ultrabook

 前回に引き続き、ソニーが6月22日に発売する11.6型モバイルノートPC「VAIO Pro 11」と13.3型モバイルノートPC「VAIO Pro 13」のレビューをお届けする。

tm_1306vaiopro_r2_01.jpgタッチパネル搭載で約880グラムの11.6型Ultrabook「VAIO Pro 11」(右手前)と、約1060グラムの13.3型Ultrabook「VAIO Pro 13」(左奥)。それぞれ11型/13型クラスのタッチパネル対応Ultrabookで世界最軽量(2013年6月10日時点、ソニー調べ)を誇る。さらにHaswell世代のUltrabook準拠製品ではなくなってしまうが、タッチパネル非搭載の構成も用意しており、VAIO Pro 11は約770グラム、VAIO Pro 13は約940グラムまで軽量化できる(VAIO Pro 13でタッチパネルを省けるのは直販モデルのみ)

「トリルミナスディスプレイ for Mobile」など独自技術で高画質化

 液晶ディスプレイは、ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」で使われている技術をモバイル向けに応用した「トリルミナスディスプレイ for Mobile」を採用する。広色域、高輝度、高解像度をうたう高品位なディスプレイで、特に色域が通常のノートPCより広いことが特徴という。

 画面サイズは、VAIO Pro 11が11.6型ワイド、VAIO Pro 13.3型ワイドだ。どちらも表示解像度は1920×1080ドット(フルHD)に対応し、画素密度は前者が約190ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)、後者が約166ppiとなる。解像度が同じため、画面サイズが小さなVAIO Pro 11のほうが高精細な表示だ(dpiスケーリング設定はいずれも125%に設定されていた)。液晶パネル自体は広視野角のIPS方式を用いている。

tm_1306vaiopro_r1_67.jpgtm_1306vaiopro_r1_68.jpgVAIO Pro 11(写真=左)とVAIO Pro 13(写真=右)の液晶ディスプレイ。どちらも1920×1080ドット(フルHD)表示に対応した液晶ディスプレイを採用する。「トリルミナスディスプレイ for Mobile」の採用により、発色がよい

 ディスプレイの表面仕上げは、タッチパネルの有無で異なることは覚えておきたい。タッチパネル搭載機は画面とその周囲のフレームに段差がなく、表面をガラスがすっぽり覆っており、見栄えがする。ただし、光沢仕上げなので、輝度を下げたり黒っぽい画面のときはユーザーの姿や照明がかなりはっきり映り込む。

 一方のタッチパネル非搭載機は、表面にガラスがないため、画面とその周囲のフレームに段差があり、見た目が少し違う。ディスプレイの表面はハーフグレアのような半光沢調の仕上げで、アンチグレアのザラザラ感がないうえ、照明の映り込みもほとんど気にならない。

tm_1306vaiopro_r2_02.jpgtm_1306vaiopro_r2_03.jpgVAIO Pro 11におけるタッチパネル搭載(写真=左)とタッチパネル非搭載(写真=右)の違い。タッチパネル搭載機は画面と周囲のフレームにガラスが装着され、光沢仕様となっている。タッチパネル非搭載機は表面のガラスがなく、画面と周囲のフレームに段差があり、半光沢調の仕上げだ

 トリルミナスディスプレイ for Mobileを標ぼうするため、専用のカラーフィルターにより色域を広げているほか(BRAVIAのトリルミナスのようにRGB 3色LEDバックライトを使っているわけではない)、プリズムや導光板の変更でバックライトの光の向きを制御する「集光バックライト」を採用することで、少ない電力でも正面から見て明るく見えるよう工夫している。

 また、ソニー独自の超解像技術を搭載した映像高画質エンジン「X-Reality for mobile」も備えており、動画部分を自動検出して高画質化処理が行える。フルHD映像はもちろん、インターネット動画など低ビットレートの映像でも、ノイズを低減してより鮮明な動画表示が可能だ。ACアダプタ接続時はこの機能をオンにし、バッテリー駆動時は自動でオフに切り替えることで、消費電力を抑えることもできる。

 さらに、内蔵の照度センサーにより周囲の明るさを検知し、輝度を自動調整する機能や、用途別の色モード設定(鮮やか、ナチュラル、テキスト)も持つ。

tm_1306vaiopro_r2_04.jpgtm_1306vaiopro_r2_05.jpgtm_1306vaiopro_r2_06.jpg「VAIOの設定」の「画質」メニューからは、自動輝度調整、外部ディスプレイ出力の解像度、ディスプレイの「色モード」、X-Reality for mobileの設定が行える(画像=左)。用途や好みに合わせて選べる「色モード」の設定は、デフォルトで「鮮やか」になっている(画像=中央)。「色モード」の「テキスト」では、スライダーバーで色味を暖色系から寒色系まで手動調整できる(画像=右)

 表示品質の高さは、一目見て分かる。いずれもRetinaディスプレイ級の高画素密度ではないが、ドット感がほとんどない精細な美しい表示で、特に約190ppiのVAIO Pro 11は描画が細かい。Windows 8のスタート画面はもちろん、デスクトップ画面の表示もきめ細やかだ。正面から見た場合、最大輝度設定ではかなり明るく、コントラストも高い。

 ただし、集光バックライトを採用しているため、斜めの角度から見ると暗く見え、照明などの映り込みも目立ってくる。モバイル向けでは、画面を横からのぞき込まれにくくなるため、好都合という考えもあるが、IPS方式の液晶パネルなのに斜めから見て暗く感じる点は賛否両論あるだろう。とはいえ、ノートPCの内蔵ディスプレイで一般的なTN方式の液晶パネルと比較すると、視野角は広く安定した表示だ。

tm_1306vaiopro_r2_07.jpgVAIO Pro 11は11.6型ワイドで画素密度が約190ppi(右)、VAIO Pro 13は13.3型ワイドで約166ppi(左)となっている。目を近づけて見比べると、VAIO Pro 11のほうがドット感の少ない表示だが、VAIO Pro 13もかなり精細だ
tm_1306vaiopro_r2_08.jpg集光バックライトを採用したため、斜めから見ると、通常のIPS液晶パネルに比べて画面が暗く見える。しかし、色味は変わらないので、少しくらいチルト角度がずれていても、安定した表示が得られる

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話題の非破壊型スキャナ、ScanSnap SV600に触れた

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 6月13日にPFUが発表した非接触型・非破壊型スキャナ「ScanSnap SV600」。発売は7月の予定だが、東大生協第一購買部で同製品がデモ展示されていたので、開店直後に足を運び、操作感などを確かめてみた。

 到着すると、事務用品通販カタログがスキャン用として設置してあった。台座部分にある「Scan」ボタンを押すと、ヘッドが動き対象物に光が照射されあっという間に見開き2ページ分のスキャンが終わった。次のページのスキャンができる状態になるまで約10秒待ち、ページをめくるとその直後にまたヘッドが動きスキャンされた。

 同製品には「楽2(らくらく)ライブラリ Smart with Magic Desktop」というファイリングソフトウェアが同梱されている。スキャンして次のページを読み取る準備ができるまでの同ソフトウェアでの挙動は次の動画のようになる。

 次に小さめの書籍(のようなもの。実際はスケジュール帳)でテストしてみた。どういうわけかページめくりを検出してくれない。理由は本体との距離にあったらしい。

 大きめの書籍であれば、指で押さえなくとも、その状態を保持できる。しかし、文庫本サイズやA5判などの小さめのものだと、指で押さえる必要が出てくる。電子化する際、この指が邪魔になるが、それも簡単にレタッチすることができる。また、今回は大々的な補正が必要な状態で取り込まれてしまったが、そのような場合にも簡単に取り込みたい輪郭を設定できることが分かる。

 記者ははじめてこの機器と付属ソフトを操作したため、読者の中にはもたもたした印象を受けたかもしれないが、慣れればものの数秒とかからないだろう。また、初心者であるため、レタッチもわざわざ左指、右指分の作業をしていたが、2個所を指定して一気にレタッチすることも可能だ。

 非破壊スキャンのブームをもたらす急先鋒となることが期待されるScanSnap SV600。完成度も高く、今後の発展に期待できると感じた。

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ついにホビーロボットが“トランスフォーム”する時代に

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 タカラトミーは、「東京おもちゃショー2013」で新しいホビーロボットの試作機を参考展示している。映画やアニメでおなじみの「トランスフォーマー」と「ゾイド」だ。

ts_omnibot01.jpgts_omnibot02.jpg「トランスフォーマー」と「ゾイド」。某人気キャラクターの姿をしているが、監修中のためキャラクター名は出していない

 一見、ただのキャラクターグッズに見えるが、展示されていた場所は家庭用ロボット「Omnibot」(オムニボット)のコーナー。しかも操作用のiPhoneも一緒に展示されている。まさかと思いながら担当者に声をかけると、本当に変形するロボットを試作したという。

 デモンストレーションは行われていないが、実際に変形する様子を動画で見ることができた。車のボディーが前後左右に割れ、むっくりと起き上がるヒューマノイド型ロボット。変形しながら目が緑色に光る様子は、まさにトランスフォーマーだ。変形し終えた後にコロンと後ろ向きに倒れてしまうのはご愛敬だが、このままの姿で動くことも可能だという。

ts_omnibot04.jpgts_omnibot06.jpgts_omnibot03.jpg変形の様子

 「まだ歩いてはいないが、i-SOBOTのように手足を動かすことはできる。課題は、自動車のボディーだったパーツが動きをジャマすること」(同社)。

ts_omnibot07.jpg動画に映っていた試作機。変形前

 変形が可能になった秘密は、2007年発売の「Omnibot 17μ i-SOBOT」のために開発したオリジナルのサーボモーター。当時も6ミリ(径)×14ミリ(長さ)というサイズで注目を集めたが、さらに改良を進めて緻密(みちつ)な動きができるようになったという。

 一方のゾイドは、昨年のおもちゃショーで注目を集めた「i-SODOG」(アイソドック)の機構を活用したもの。もちろん4足歩行が可能だ。

 いずれも開発中のため市販の予定はないが、人気キャラクターとの合体でホビーロボットにも新しい市場が生まれるかもしれない。

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「b-mobile4G WiFi3」出荷停止、「本来あり得ない理由で」誤仕様が判明

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photob-mobile4G WiFi3

 日本通信は6月14日、LTE対応ポータブルルータ「b-mobile4G WiFi3」の出荷を停止したと告知した。

 b-mobile4G WiFi3は同日発売した3バンドLTE対応のポータブルWiFiルータの新製品。SIMロックフリーとうたう仕様だったが、同社の意に反しNTTドコモのSIMロックがかかっている仕様であったことが製造メーカーから報告されたとし、販売を取りやめた。製造は韓AM Telecom。

 「当社は携帯事業者のSIMロックに対して、これは利用者を不当に縛るものとして反対しSIMロック解除を一貫して推進してきた。従って、当社がこれまでに発売している製品は全てSIMロックフリーとなっている。SIMロック解除を推進してきた当社がSIMロックが掛かってしまっている製品を出荷することはできない」(同社)。

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徹底レビュー:「Surface Pro」が勝ち取った意外な高評価

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 正直に言おう。実機を手に取るまでは、米Microsoftの「Surface Pro」に対して、筆者は大して期待はしていなかった。「Windows Phone 8」を見たときには、ときめきは感じなかったし、「Surface RT」タブレットを手にしたときにも、やはりがっかりした。最大の理由は、使えるアプリが少なかったからである。

 Surface Proは、その失望を拭い去るものなのか? Windows 8 Proのフルバージョンが搭載されていて、Windowsデスクトップアプリケーションならどれでも、インストールして実行できる。また、最高レベルのハードウェアを搭載しているので、動作速度に関して目をつぶる必要もない。

 そうは言っても、Microsoft Surface Pro関連製品は、タブレットや類似の携帯端末の激しい競争に食い込めるのだろうか。詳しく見てみよう。

本体の外観

「Google Glass」にまつわる11の覚書

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Google Glass

 Appleの「iPhone」は、発売当初から“肉付け”の必要がない目玉製品として突如、現れた。iPhoneは「間もなく市場に投入される」と、発売前から大々的にうわさされるようなことはなかった。しかし、Googleの「Google Glass(Project Glass)」は違う。時間をかけて新しい製品カテゴリを生み出そうとしているようだ。

 GoogleはGoogle Glassの開発にあたり、携帯端末業界において、組み込みマイコン開発システム「Arduino」やDIY(Do It Yourself)型の手法を活用することを目指している。今のところ同社は、ハードウェアよりも必要性が高いとされる、強い熱意を獲得することに成功している。

 現在のところGoogle Glassが優れている点は、2つあるようだ。まずはスマートフォンと同等レベルの画質(決して高画質とは言えないのかもしれないが)を確保したこと。そして、“顕示的消費”の象徴としての役割を担っていることだ。つまり、Google Glassを買うことで、消費者は「自分は、はやりの最先端機器を持っている」という満足感が得られるというのである。

mm130614_google_charles.jpg「Google Glass」の開発担当者であるCharles Mendis氏。Google Glassを装着している

 米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催された、Googleの開発者向けイベント「Google I/O」(2013年5月15〜17日)では、Google Glassの開発担当者4人が講演を行った(関連記事:Google Glassは注目の的、Chromebookやグランドキャニオン帰りのStreet View用カメラもお披露目)。その中の1人であるCharles Mendis氏は、ソフトウェア開発を担当している。

 Google Glassのプロトタイプモデルを発売し、使い方のアイデアを募るプログラム「Explorer Program」には、多数の希望者が1500米ドルの費用を払って参加している。彼らは、Google Glassを装着してGoogle I/Oに集まった。

 Googleが描いている計画は、壮大だ。同社が目指す次世代のモバイル端末では、これまで主に焦点を当ててきた“ユーザーの生活の中心になるサービス”から、“ユーザーの生活を裏方で支える技術”へと移行する考えだという。

 Googleがコミュニティとして進めているこうした取り組みは、称賛に値する。もし失敗すれば、“失敗した”という事実が派手に(そして必要以上に過度に)報道される可能性もあるためだ。Googleは、Appleの動向を、後ろに控えてじっと観察し、当たりが出たらそれをオープンソースで模倣する、というスタイルをやめたようだ。とはいえ、Androidはこれまでにかなりの成功を収めている。

 ただ、Google Glassのハードウェア面での仕様や情報がはっきりしていない点には不満が残る。分解記事もないし、主要な機能や一般公開予定なども公表されていない。Google Glassの開発は、多くの開発者を巻き込む、開かれたプロジェクトでありながら、情報は閉ざされている。「Googleの指示に従って、自分で設計してほしい」というわけだ。

 Googleは近いうちに、同社のコンテスト「If I Had Glass(もしGoogle Glassを手に入れたら)」に応募した10万人の中から、8000人以上を選び、Google Glassを実際に使用してもらう予定だという。Google開発者の1人は、「選ばれたユーザーたちが、Google Glassをどう使うのかをぜひとも知りたい」と述べている。

 ウェアラブルなコンピュータ自体は、そこまで目新しいものではない。だが、市場を席巻するほど勢いのある製品は、まだ出ていない。ただ、もしGoogle Glassが失敗したとしても、Googleは何かしらの経験が得られるし、プロジェクトやコンテストの参加者は少なからず楽しい思いはできるだろう。

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