Quantcast
Channel: ITmedia TOP STORIES 最新記事一覧
Viewing all 17593 articles
Browse latest View live

ブックスキャンら4社、「日本蔵書電子化事業者協会」設立

$
0
0

 スキャン代行サービスを手掛けるブックスキャンら4社は6月7日、読者が安心して蔵書の電子化を行うための環境づくりを目指す団体「日本蔵書電子化事業者協会」を6月5日付けで設立したことを明らかにした。

 同協会の会長兼代表理事にはブックスキャン代表の岩松慎弥氏が就任。ブックスキャンのほか、山セ、FIVE GIVES、SGIシステムが会員に名を連ねている。また、松原 聡氏(東洋大学教授)、石川 准氏(静岡県立大学教授)の両名がアドバイザーとして参加している。

 個人の蔵書をユーザーに代わって電子化する業態は、スキャン代行サービスなどと呼ばれここ数年人気を博してきた。しかし、一方で、そうした業態が複製権の侵害であるとする作家7名が行為の差し止めを求める提訴を行っており、夏から秋にかけて何らかの判例が出る見込み。

 権利者側では3月に蔵書電子化事業連絡協議会(Myブック変換協議会)を設立していたが、今回、スキャン代行業者側も団体を設立したことで、今後は両団体の協議が進み、サービスの新たな骨格が構築されていくとみられる。

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


SEから世界一に返り咲き 「TED 2013」に唯一出演した日本人・BLACKさんのヨーヨーと“再起”

$
0
0

 「14歳のころ僕は、自分に自信がありませんでした。自分には何の才能もないと思っていました」

画像

 羽織袴姿の男性が、英語でこう切り出した。今年2月に米カリフォルニア・ロングビーチで開かれた、世界的なプレゼンテーションイベント「TED」。オーディションを勝ち抜いた唯一の日本人、Tom BLACKさんだ。

 とつとつとした英語で、自らの経験を語る。小さいころから不器用で、運動が苦手だったこと。14歳でヨーヨーに初挑戦したが、一番簡単な技さえできなかったこと。あきらめずに練習を続け、18歳で世界チャンピオンになったこと。世界一になっても社会から評価されず、生活は何も変わらなかったこと。

 失意のまま大学を卒業し、SEとして就職したが、情熱を傾けられず会社を辞め、ヨーヨーを再開したこと。苦手だったダンスにも取り組んでパフォーマンスに磨きをかけ、再び世界チャンピオンに返り咲いたこと。

 「僕がヨーヨーから学んだことは、大きな情熱を持って十分な努力を積めば、何事も不可能ではないということです。僕の情熱をこめたパフォーマンスを、見ていただけますか?」

 世界一のヨーヨープレイが始まった。勇壮な曲に合わせ、体の一部であるかのようにヨーヨーを操るBLACKさんのフォーマンスに聴衆は釘付けに。約5分半のプレイが終わるや否や、スタンディングオベーションがわき起こった。

 世界チャンピオンになっても「全く変わらなかった」という彼の人生は、この日を境に一変した。

クリントン元大統領、U2ボノも登壇 「TED」とは

 TEDは、価値あるアイデアを広めることを活動目標に、1984年にスタートした米国の非営利団体。「テクノロジー」「デザイン」「エンタテインメント」の頭文字を取った名だ。

画像TED公式サイト

 米国カリフォルニア州モントレーで毎年行っている講演イベント「TED Conference」では、文化や芸術、科学、ITなど各分野で、いま世界を変えようとしている人たちが登場し、プレゼンテーションで経験やアイデアを披露する。

 当初は身内のサロン的なイベントだったが、06年から講演動画をネットで無料公開するようになり、世界的に知名度が拡大。12年には日本の地上波(NHK Eテレ)で、TEDのプレゼンテーションから英語を学ぶ教養番組「スーパープレゼンテーション」も始まり、国内でも注目が高まっている。

 元米大統領ビル・クリントン氏、Wikipediaの創設者ジミー・ウェールズ氏、U2のボノ……TEDに登壇した世界的著名人は数え切れない。今年もGoogleの共同創業者サーゲイ・ブリン氏や、ダイオウイカの撮影に世界で初めて成功した研究チームのメンバーなどそうそうたる顔ぶれが登壇。彼らに並んだ唯一の日本人がBLACKさん。「何もやってもダメだった」という子どものころには想像もつかなかった大舞台に立った。

 「ヨーヨーの社会的評価を変えたい」。そんな願いは、TED登壇を境に、実現に近づいてきたという。

「何やってもダメだった」

 小さいころのBLACKさんは、不器用でスポーツも苦手だった。雑誌の付録で付いてきた段ボールのロボット組み立てすらうまくできず、走るのは遅く、泳ぐのも苦手……。友達作りも下手で、孤立していったという。唯一の“友達”はテレビゲームだったが、それもうまくなかった。

画像ハイパーヨーヨーの公式サイト

 「何やってもダメだと思ってた。自分がうまくなれるものが1つぐらいはないか、探していたんだと思う」

 ヨーヨーと出合ったのは中学3年生の夏休み。バンダイが子ども向けに発売し、一大ブームを巻き起こした「ハイパーヨーヨー」の広告を「コロコロコミック」で見て興味を持ったのがきかけだ。最初はまっすぐに投げ下ろすこともできなかったが、めげずに1週間ほど毎日練習を続けるうちに、基本の技ができるようになった。

 「不器用な自分でも、ヨーヨーだけはいけるかもしれない」。面白くなったBLACKさんは、毎日練習を続け、少しずつうまくなっていった。基本の技をマスターすると、バンダイが開いていたヨーヨー技術の認定会に参加したり、世界のヨーヨーパフォーマーが演技を披露するイベントを見に行き、技術を高めていった。

 「いつか世界一になりたい」。そう夢見ていた。

自ら“いばらの道”選ぶ 教科書はネット動画

 当時、日本で人気だったのは、ヨーヨー2個でプレイする「ダブル」。BLACKさんも当初はダブルを練習していたが、ある時ヨーヨーイベントで、1個でプレイする「シングル」のデモンストレーターの演技を見て衝撃を受た。

 「全然知らない、難しくてかっこいい技だった」——BLACKさんはこの日を境にシングルプレイヤーに転向。日本でシングルを極めようとする人は珍しく、仲間や教えてくれる人も少ない“いばらの道”だったが、父に借りたビデオカメラで撮影したシングルのデモンストレーターの演技を繰り返しスロー再生しながら技を盗み、覚えていったという。

 2000年ごろにはインターネットが徐々に普及し、ヨーヨーのプレイ動画をネットに公開する人も出ていた。当時、BLACKさんの家には動画をダウンロードできる高速回線はなかったが、“ヨーヨー仲間”の大人が、最新の技の動画をすべてダウンロードしたノートPCを丸ごと貸してくれ、それを見て海外の新技もマスターしていったという。

世界大会で優勝 でも人生変わらず

 高校を卒業する年の3月末、全国大会で優勝。大学1年生の夏に世界大会も制覇した。だが「何も起きなかった」。

 取材されることもなく、テレビに出るわけでもなく、仕事が殺到するわけでもない。あまりに何も変わらず、無気力になったという。「世間から注目されたいがために優勝したわけじゃなかった。でも、どこかで期待してた自分がいたんだろうと思う」

 目標も見失った。ヨーヨーの世界は、世界チャンピオンが頂点。それより「上」はない。目指すべきものを見失い、無気力になる「世界チャンピオン病」にかかったという。

 あるイベントが転機をくれた。偶然見た「大道芸ワールドカップ」だ。ヨーヨーの世界では、“ヨーヨーオタク”に受ける細かな技巧が競われるが、大道芸は違う。“大道芸オタク”ではなく、一般客を楽しませている。

 「大道芸ワールドカップの出場者は、ヨーヨー世界チャンピオンの僕よりよほどお客さんを楽しませている。このままではヨーヨーに未来はないとすら思った」。一般の人も楽しめる、パフォーマンス性・芸術性の高いヨーヨーを追求しようと目標を定めた。

 人生の岐路も迫っていた。就職だ。

世界チャンピオンからSEに 「死んだも同然」

 「おれ、世界チャンピオンなのに就活するの? なくね?」——そう思いながらも「とりあえず」就職活動をし、1社目に内定を得たシステム開発企業に就職を決めた。在学中から、出演料をもらってヨーヨーパフォーマンスすることもあったが、生計を立てられるほどの金額ではない。大学を卒業し、会社員とヨーヨープレイヤーの二足のわらじ生活が始まった。

 1年目は余裕があったが、2年目からは地獄だった。会社のメインプロジェクトに配属され、連日終電で帰り、2〜3時間睡眠でしのぐ日々。ヨーヨーの練習をする気力も失われ、「このまま会社員生活を続けるのは死んだも同然。生きている意味がないとすら思えた」。

      1|2|3次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

狩猟型から農耕型へ――HubSpotとマーケティングの新時代

$
0
0
hsdt01.jpgマーケティングエンジン 代表取締役社長/共同創業者 高広伯彦氏

 マーケティングエンジンが主催する「HubSpot Day in Tokyo」が6月7日、渋谷で開催された。マーケティングエンジン 代表取締役社長/共同創業者 高広伯彦氏は冒頭、新しいマーケティングの流れとして、以下の3つのポイントを指摘した。

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

「あったらいいな」をきめ細やかに備えた、熟成の1台「OLYMPUS PEN Lite E-PL6」

$
0
0

 6月下旬発売予定の「OLYMPUS PEN Lite E-PL6」は、昨年発売された「OLYMPUS PEN Lite E-PL5」の上位モデル。上位モデルといっても、OM-D E-M5ゆずりの画質を実現する有効1605万画素の4/3型 ハイスピードLive MOSセンサーと画像処理エンジン「TruePic VI」の搭載は変わらず、ISO感度も同じく最高ISO25600とスペック的にはそれほどインパクトのある違いは見られない。

photo「OLYMPUS PEN Lite E-PL6」(ブラック)

 だが、そこは上位機種、細かな部分で差異が付けられている。新たに追加された機能としては、ISO100相当の低感度設定「ISO LOW」、「電子水準器」、「インターバル撮影機能」などが挙げられる。

photoボディ本体は金属パーツが多く使われており、ヒンヤリ、どっしりとした感じが高級な質感を漂わせている。交換グリップは、つけた方がもちろんしっかりとホールドできるが、簡単に着脱できるのでその日の気分で変えてもいいだろう。ボディカラーは、ホワイト、シルバー、レッド、ブラックの4色が用意されている
photo背面液晶パネルは約46万画素の3型(アスペクト比16:9)で、上方向に約170度、下方向に約65度可動し、ハイポジションやローポジション撮影はもちろんのこと、自分撮りも手軽に楽しめる
photophotoブラックモデルは一部のパーツがレッドとなっており、いいアクセントになっている。ダイヤルやボタン類の配置はほぼE-PL5を踏襲している

さまざまな「あったらいいな」が追加

photoISO感度にはISO100相当にあたる「ISO LOW」が追加された。日中、明るいレンズを使う際に役立つ

 E-PL5にない機能(設定)として、まずはISO感度にはISO100相当の「ISO LOW」が追加されたことにふれたい。E-PL5はISO200までだったので、日中の明るい場所で大口径レンズを開放で使った場合、最速の1/4000秒でシャッターを切ったとしても露出オーバーとなっていたところ、その分だけ撮影の幅が広がることになる。

 とくに大きなボケを楽しみたい明るいレンズ、例えば「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」などを常用したいユーザーにとっては歓迎できる強化点。ただし、ISO LOWはあくまで感度拡張であって選択時にはダイナミックレンジが狭くなるので、ある程度は白とびや黒つぶれが発生する可能性があることを念頭に入れて使いたい。


photophotophoto
photophotophoto
photophotophoto左上からISO100、200、400、800、1600、3200、6400、12800、25600。ISO1600あたりからザラリとした粒状感と部分的にシャキッとしたものがなくなってくるが、それでもISO3200、写真によっては6400まで普通に使いたいと感じさせてくれる

 電子水準器は素直に喜びたい機能だ。使い方も簡単で、ライブビュー表示されている時に「INFO」ボタンを押して切り替えるだけ。カメラの「あおり」と「水平傾き」に対応した2方向の水準器が画面に表示されるので、バー表示が緑色になるようにカメラを構えればいい。とくにこういったミラーレス一眼カメラは機動性重視で三脚を持たずに撮影する機会も多いので、風景を撮る際にキッチリと水平線を合わせたい場合はかなり役立つ。

photophotoライブビュー画面で「INFO」を押すことで水準器が表示される。電子水準器は水平と垂直の傾きをそれぞれ画面下と右にバー表示してくれる。緑色に表示されればOKだ

      1|2|3|4次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Surface Pro発売――「ビックカメラ赤坂見附店」の専用コーナーは大盛況

$
0
0
og_surface_002.jpg日本マイクロソフト代表取締役社長の樋口泰行氏(右)とビックカメラ代表取締役社長の宮嶋宏幸氏(左)

 6月7日、東京メトロ赤坂見附駅に直結の「ビックカメラ赤坂見附店」がオープンした。駅に併設する「ベルビー赤坂」(地下1階〜地上9階)の全フロアを占め、約6000平方メートルの売り場面積を誇る大型店舗だ。PCや家電、カメラといったデジタル機器のほか、スポーツ用品や薬、お酒などもそろえ、オフィス街の立地条件を生かして会社帰りのビジネスマンをターゲットに据える。

 ちょうどこの日は、Windows 8 Pro搭載タブレット「Surface Pro」の発売日。日本マイクロソフトの樋口社長も駆けつけ、ビックカメラの宮嶋社長とともにSurface Proの発売とビックカメラ赤坂見附店のオープンを祝った。同店3階に設置されたSurface専用コーナーには多くのユーザーがつめかけ、Surface Proに対する注目度の高さをうかがわせる。

 宮嶋氏は、オフィス街に立地する同店の特性がビジネスパーソン向けのSurface Proにぴったりだとし、「是非会社帰りに立ち寄ってほしい」とコメント。

 樋口氏は「Surface RTが“PCのようなタブレット”とすれば、“Surface ProはタブレットのようなPC”。普通のビジネス向けモバイルPCよりも4〜5万ほど安いので買いやすい」と話し、Officeスイートをフルに使えるSurface Proの特徴がビジネスユースに適しているとアピールした。

 なお、スタートボタン(?)の復活で話題を呼んでいる「Windows 8.1」について樋口氏に聞いたところ、「日本も米国と同じタイミングでリリースする予定。時期は明言できないが年内には」とのことだった。「(Surface Proは)Windows RTユーザーからのフィードバックを反映して使いやすくなった8.1にも無償でアップデートして利用できます」(樋口氏)。

og_surface_001.jpgog_surface_003.jpgWindows 8 Pro搭載タブレット「Surface Pro」。128Gバイトモデルが9万9800円、256Gバイトモデルが11万9800円。電磁誘導式スタイラスによるペン入力に対応している点もSurface Proの特徴の1つ。ペンの後ろにある消しゴム機能も利用できる

og_surface_004.jpgog_surface_005.jpgSurface専用コーナーには、キーボードカバーや液晶保護フィルム、アナログRGB変換アダプタなど各種アクセサリーがそろう

og_surface_006.jpgog_surface_007.jpgおもむろにクレジットカードを取り出し、Surface Proを購入する樋口氏

 ビックカメラ赤坂見附店の営業時間は午前10時から午後10時まで。6月7日から6月13日まで日替わりでオープン記念セールを実施中だ。

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

一足早い「Firefox OS」初心者用ガイド

$
0
0

そもそもFirefox OSとは?

ik_tt_ff01.jpg

 スマートフォン界の新参者「FirefoxOS」は、Webブラウザの「Firefox」、メールクライアントの「Thunderbird」などを世に送り出した米国の非営利団体Mozilla Foundationの製品である。Firefox OSは現在、開発者とスマートフォンのプロトタイプの開発者のみに提供されているが、2013年後半には一般消費者が手にするモデルにも搭載されることが期待されている。

 Firefox OSは、オープンソースの非営利プラットフォームであるLinuxカーネルをベースとしている点は、米GoogleAndroidと同様である。つまり本質的には、OSを構築したいと希望する全ての人に基盤として提供される。Firefoxが採用しているインタフェースはかなりシンプルなアイコンベースのタッチスクリーン式で、ホームスクリーンは複数画面にわたり、プルダウン式の通知メッセージ領域も備えている。

 では、Firefox OSはAndroidと全く同じじゃないか、と思うのは早計だ。

古くて新しい脅威、Web改ざん

$
0
0

 近年ますます激化するサイバー攻撃。攻撃者はより多くの被害者を囲い込むべく、さまざまな「起点」を用意しています。

 その中でも昨今、一般ユーザーに大きな影響を及ぼしているのが、Webサイトへのアクセスを起点とした「ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃」(Drive-by-Download Attack:DBD攻撃)です。DBD攻撃では企業や一般のWebサイトを閲覧するだけで不正プログラムに感染してしまうため、目に見える実害がなければ(実際そうしたケースが大半です)、被害を受けた本人すら気付かないことが問題です。

 2013年5月には、少なくとも20の国内サイトが、日本を標的としたハクティビズム攻撃と考えられるWeb改ざん被害を受けていることを確認しました。また、2013年5月末以降、不正なJavaScriptである「JS_BLACOLE.SMTT」の挿入による日本国内のWebサイト改ざん事例も複数確認しています。6月3日時点で、少なくとも40のドメインが改ざんの被害に遭っていることが判明し、しかも、これら改ざんされた40のドメインに約6万ものアクセスがあった(6月3日まで)ことを確認しています。

【関連記事】

国内Webサイトで相次ぐ改ざん

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1306/04/news079.html

管理下のページは大丈夫? 多発するWeb改ざんに注意喚起——IPA

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1306/05/news129.html

おさまらぬWeb改ざん被害、Apacheモジュールの確認を

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1303/25/news122.html


 さらに昨今、攻撃者が攻撃対象のユーザーについてプロファイリングを行い、ユーザーがよく利用するWebサイトを改ざんして、待ち受ける「水飲み場型攻撃」(Watering Hole Attack)と呼ばれる、DBD攻撃の発展系も報告されています。技術的に新しい要素はあまりありませんが、ユーザーの行動を予測し、網を張るという点で注意が必要です。

 本稿では国内で報告されたDBD攻撃を中心に、2013年以降猛威を振るっている「Darkleech Apache Module」(ダークリーチアパッチモジュール)について解説します。

目的は「いたずら」から「不正プログラム拡散」へ

 まず、DBD攻撃の歴史から振り返ってみましょう。

 「国内最初のDBD攻撃は何だったか」には諸説あります。今回は、2001年8月にオークションサイトで拡散が報告された「JS_FLUG.A」(別名「FUCK japanese」、別名は表示されるメッセージに由来)の事例について振り返ります。

 オークションサイトに埋め込まれたのは、細工を施したJavaScriptです。JavaScriptは、マイクロソフトの仮想マシンの脆弱性(CVE-2000-1061)を悪用したJavaプログラムを呼び出し、当該サイトを閲覧したコンピュータ上で発症します。

 確認された症状は、コンピュータが全く利用できなくなるというものでした。ユーザーがシステムを終了できないことにしびれを切らし、強制終了後に再起動すると、起動時にメッセージが表示されます。その内容から、日本に恨みを持つものが仕掛けた攻撃であったと分析されています。

If you have any trouble e-mail findlu@21cn.com.note..not for japanese dog and pig
 起動時にポップアップウィンドウで表示されるメッセージ

 改ざんの原因について明らかにされていないものの、そのオークションサイトではマイクロソフトのWebサーバである「Internet Information Server/Services」が使われていました。クライアントとWebサーバの脆弱性対策が重要であることを知らしめた事件といえます。

 「サイトの改ざん被害」自体はそれ以前から、日本国内でも報告されていました。古くは1997年5月18日に放送局のページがわいせつ画像に書き換えられた事件が報告されています。

 しかしそれらの大半は、「いたずら書き」と分類できる被害です。これに対し「JS_FLUG.A」は、Webサイト改ざんを不正プログラムを拡散する手段として用いた点が注目されました。

Exploit Kitによるシーケンシャル攻撃の幕開け

 その後時代が下って「Web 2.0」という言葉の大流行に伴い、サイト開設の手軽さを背景に、ユーザー作成型コンテンツ(UGC : User Generated Content)や動的変化を伴うコンテンツが増えていきました。こうした状況は、サイト構造がめまぐるしく変化していくことを意味します。

 こうした動きは、多様なコンテンツやWebサービスの母体となりましたが、同時にまた、必ずしも管理の行き届かないスキをサイト上に生み出す結果となりました。不正プログラム配布を目論む攻撃者は、こうしたスキにつけ込んだ攻撃を計画しました。

 それまで愉快犯として活動していた攻撃者が、営利を目的としてサイバー犯罪に手を染める傾向が強くなっていったのもこの時代でした。

 2005年後半、「WebAttacker Exploit Kit」というツールキットが、ロシアのアンダーグラウンドフォーラムで販売されていたことを確認しています。WebAttackerを使えば、攻撃者はサイトの訪問者が利用しているブラウザの種類に応じて有効な攻撃コードを自動選択し、不正プログラムを組み込む不正なWebサイトを作成できます。こうした攻撃ツールの存在は、複雑なDBD攻撃の工数を下げ、被害数の拡大における温床となっていきました。

 Exploit Kitはその後、攻撃における定番ツールの1つとなりました。著名なものには「WebAttacker」「Mpack」「NeoSploit」「IcePack」「FirePack」などがあり、現在もなお、その種類を増やし続けています。

kaizan01_scr01.png画面1 Exploit Kit「IceIX」の操作パネル

「Italian Job」のインパクト

 Exploit Kitを使用した最も象徴的な事件として、「Italian Job」(一連の攻撃において配布されていたアドウェア「LinkOptimizer」、またはルートキット「Gromozon」などが別名)と呼ばれる事件があります。この事件では、イタリアを中心に、6000に及ぶWebサイトが影響を受けました。「Mpack」を使って実行されたこの事件は、現在まで続くDBD攻撃における次の特徴を有していた点において先進的な事例であったといえます。

  1. 同時期に複数のWebサイトに対して、別のサイトへリダイレクトするiframeタグが挿入された
  2. リダイレクト先でもなお、JavaScriptによって別のサイトへリダイレクトされた(多段構成がとられていた)
  3. リダイレクト先のURLは難読化や乱数生成が施され、追跡を困難にしていた
  4. 最終的にはサイト訪問者の環境に応じた方法を使い、不正プログラムをダウンロード、感染させた
  5. 感染した不正プログラムによって別の不正プログラムをダウンロード(自らのアップデートまたは別の感染)が行われた
kaizan01_scr02.png画面2 Italian Jobによって、別サイトへリダイレクトするIFRAMEタグが挿入された例

 一連の攻撃において、ユーザーが知らぬ間に新たな不正プログラムを呼び込む役割を果たしている不正プログラムを「ダウンローダ」と呼んでいます。そして、ダウンローダを配布するサイトへ導いていく一連のサイトを「リダイレクタ」と呼んでいます。リダイレクタは多段構成をとり、次から次へと複数のサイトへ宛先を指し示していくことが一般的でした。

 ひとたびダウンローダが侵入すれば、不正プログラムよる不正活動、多重感染が連続することになります。そこで、一連の攻撃を「シーケンシャル攻撃」(Sequential Attack)と新たに定義しました。

  国内においてこのシーケンシャル攻撃が本格上陸したのは、SQLインジェクションによるサイト改ざんが頻発した頃のことでした。

      1|2次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

TechTargetジャパン

“Haswell”購入で「GTX 680」が3万9980円――世代交代の交差点が熱い!

$
0
0

Haswellセットで4000円引き、8000円引き、約1万5000円引き!

og_akibatokka_001.jpgドスパラ パーツ館のセット割ポスター

 6月2日に登場した、Haswellこと第4世代Coreシリーズとのセット割セールが各ショップで盛り上がっている。例えば、ドスパラ パーツ館では最上位CPU「Core i7-4770K」(3.5GHz/最大3.9GHz)とASRockのZ87マザー「Fatal1ty Z87 Professinal/Extreme6/Extreme4」をセットで買うと4000円引きになる。BUY MORE秋葉原本店やツクモ各店では対象範囲が広く、インテル製CPUと対応マザーのセットで最大4000円引きのキャンペーンを実施中だ。

 対象は対応マザーのみではない。パソコンショップ・アークは、第4世代Coreシリーズと対応マザーに同店指定のサンマックス製メモリーを3点セットで購入すると、3000円から8000円の値引きが適用される。

 TSUKUMO eX.の場合は、第4世代Coreシリーズ購入者を対象に、InnoVISIONのGeForce GTX 680搭載グラフィックスカード「Inno3D N68V-1SDN-E5DS」を3万9980円(通常売価は5万4800円)、クリエイティブのサウンドカード「Sound Blaster ZxR」を1万4980円(通常1万9800円)で販売中だ。

 TSUKUMO eX.は「Haswellをきっかけに一式組むという人はこれからたくさんいらっしゃると思います。旬のときに買い物されれば、対応マザーだけでなく、ほかのパーツもお得にそろえやすいと思いますよ。今は世代交代中のGeForce GTX 680/670カードも安いですし」とプッシュする。

 なお、同店では新世代のGeFrorce GTX 770搭載カードと旧世代のGeForce GTX 680搭載カードが現状5万円前後で拮抗しているが、GTX 680カードのほうが好調に売れているという。「性能で比較すればGTX 770なんですけどね。GTX 680は旧世代のハイエンドということで評価が固まっていますし、ドライバの信頼性も高いということもあるかなと思います」とのこと。アキバ全体のGeForce GTX 680/670カードの在庫は、品薄になってきているが、モデル指定でなければそれほど入手に苦労しない状況だ。

og_akibatokka_002.jpgog_akibatokka_003.jpg第4世代Coreシリーズ購入者を対象にした、TSUKUMO eX.の限定特価セール

      1|2次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


電子書籍を盛り上げるコミュニケーション――「LINEマンガ」の取り組みを聞く

$
0
0
LINEマンガLINEマンガ

 4月9日にリリースされた「LINEマンガ」は出版業界に少なからず衝撃を与えた。国内4500万人以上、全世界では1億7000万人という巨大なユーザーを抱えるコミュニケーションサービス「LINE」。昨年プラットフォーム化を発表し、ゲームなどを中心にコンテンツサービスを拡充してきたが、遂に電子書籍にその食指を伸ばしたのだ。

 すでに100万ダウンロードを超えたというLINEマンガ。スタンプを始めとしてLINEとの連携をどう図るのか、何故マンガだけに特化しているのか、など気になる点を担当者の村田朋良さんにぶつけてみた。


タイトル数では競わずコミュニケーションを重視

村田朋良さんLINEの村田朋良さん

—— 現在多くの電子書店がタイトル数(10数万点前後)の充実を競う中、LINEマンガはその名の通りマンガに特化して(約3万5000点)展開しています。その理由は?

村田 世界を視野に入れたとき、日本のコンテンツとして最も充実していて、かつ発信力があるジャンルと言えばやはりマンガですので、まずはマンガからチャレンジしていこうということになりました。

 また、LINEゲームでは、ゲームそのものをやりこむというよりは、これまでスマホでゲームをやってこなかったライトユーザーに、LINEの友だちとのコミュニケーションのひとつの手段として、積極的にゲームを楽しんでもらえています。そこで培った、ライトユーザーにも楽しんでもらうためのノウハウを生かしやすいのもマンガだという判断がありました。

tnfiglineint006.jpg開始12日で全世界1000万ダウンロードに達したLINE POP。友だち同士で点数を競い合ったり、ゲームのプレイ回数を加算できる「ハート」を贈ることもできる

—— 確かにLINEマンガにも、友だちにマンガを薦めることでマンガの購入に使用できるポイント(ボーナスコイン)が得られる仕組みが備わっていますね。文字ベースの作品ではそういったコミュニケーションは成立しづらいのでしょうか?

村田 マンガだと話題の新刊が出たときにそれを話題にしたり、週刊誌の発売日にそれを友だち同士で回し読みしたりと、コミュニケーションがリアルな場で活発に行われていますよね。そのコミュニケーションが、LINEというプラットフォームに親和性が高いと考えました。

 LINEゲームでは、自分の記録した得点を友だちとすぐ共有でき、コミュニケーションが自然かつ、スピーディに生まれています。その感覚は読了までに比較的時間がかかる小説より、読み終わるまでの消費のスピードが非常に早いマンガのほうがより実現しやすい。実際にLINEマンガでは毎日1万冊以上のマンガがトークやホームで共有され、マンガを介したコミュニケーションが非常に活発に行われています。成立しづらいというよりは、マンガのほうがLINEにより適していると判断したので、マンガに特化したサービスにしました。

tnfiglineint001.jpgトークやホームのタイムラインがマンガの話題で埋まることも

—— そういう意味では、いわゆるガラケー時代の電子マンガのように、エピソード単位で作品を提供することは考えられなかったのでしょうか? より消費のサイクルが早くなるのではないかと思うのですが?

村田 さまざまな議論はありましたが、現在の市場のトレンドにあわせた電子書籍の配信フォーマットを採用しています(編注:LINEマンガはメディアドゥの汎用コンテンツ配信エンジンを採用している)。配信フォーマットで差別化を図ることに重きを置くのではなく、LINEとの連携機能を充実させて、どのようにコミュニケーションを実現するかという点で差別化を目指しています。

 また、コンテンツは標準的なフォーマットですが、ページ送りのしやすさやローディングのスピード、続刊レコメンドなど、ユーザビリティを高めることには拘りました。

 LINEマンガでは、友だちにマンガをお薦めする場合、特定の友だちに直接「トーク」で薦める方法と、自分の友だち全員に「ホーム」を通じて薦めする方法の2種類があります。比率としてはトークでお薦めされることが多いのですが、ホームも合わせると、1日に数万冊のマンガがLINEを通じてレコメンドされています。

 そうやって活発にお薦めされたマンガが実際に購入されるコンバージョンも徐々に高まってきていて、コミュニケーションがマンガの購入につながっているという手応えを感じています。LINE上の友だちからのレコメンデーションと、電子書籍ならではの立ち読みの仕組みが功を奏しているのではないでしょうか。

      1|2|3次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

学生にはiPadよりもWindowsタブレット、教育機関が決断した理由は

$
0
0

 企業はデバイス管理について教育機関からの教訓を生かすことができそうだ。

 米国では多くの教育学区や大学が、WindowsベースのタブレットPCをエンドユーザーに提供することで環境を標準化し、エンドユーザーの端末を管理しやすくしている。

 各業界に固有のテクノロジーもあるが、どんな市場にもIT管理者やCIO(最高情報責任者)がいて、業界の枠を超える問題に対応している。ITの標準化、私物端末の業務利用(BYOD)、ポリシー、モビリティ、セキュリティは、教育機関でも企業でもエンドユーザーをサポートするためにIT管理者やCIOが取り組まなければならない問題のごく一部である。

 これらの問題は、タブレットおよびスマートフォン市場の台頭に伴い、脚光を浴びるようになった。米IDCなどのIT調査会社によると、2013年第1四半期の全世界のPC出荷台数は14%近くも下落している。実際、企業は有望なモバイルプラットフォームとしてタブレットに注目しているし、既に一部の教育機関はこれらの端末を学生や教職員向けに大規模導入を始めている。

「大事なのは価格ではなく、生産性」――パナソニック「Let'snote AX3」発表会

$
0
0

ユーザーのニーズに答え、ソリューションも一括で提供

photoパナソニックのコンバーチブルUltrabook「Let'snote AX3」

 既報の通り、パナソニックは6月11日「Let'snote AX3」を発表した。CPUをHaswell世代に刷新し、液晶ディスプレイの解像度を強化、新たに広視野角のIPSパネルを採用している。店頭モデルとWebオリジナルのマイレッツ倶楽部モデルを2013年6月21日に発売する。製品発表会では新製品紹介のほか、同社ITプロダクツ事業部の事業戦略などを説明した。

 Let'snoteシリーズはビジネス向けのマシンとして、モバイルノートPC市場で大きな存在感を持っている。日本国内では約75%が法人向けに、残りの約25%が量販店やWeb上での個人向けの販売だ。

photophotophotoLet'snoteシリーズの戦略を説明したパナソニックITプロダクツ事業部 事業部長の原田秀昭氏(写真=左)。モバイルノートPC市場ではLet'snoteは大きなシェアを持っている(写真=中央)。Let'snoteは国内では約75%が法人向けに販売されている(写真=右)

 パナソニックはそういったビジネスユーザーの声を取り入れ、Let'snoteを進化させるとアピールしている。今回発表したLet'snote AX3も、「コンバーチブル形の特徴を生かしてプレゼンをしたいというニーズが多かった」(同社ITプロダクツ事業部 事業部長 原田秀昭氏)ために、液晶ディスプレイの解像度を上げ、広視野角のIPSパネルを採用した。

 しかし、今後はハード面の改良に加え、カスタマイズやサポートといったソリューションビジネスにも注力するという。これも「製品の差別化に加え、Let'snoteのサポートも強化してほしいというユーザーの声に応えた」(原田氏)ものだ。原田氏はその例として、PC盗難時のHDDの遠隔消去サービスや、XPからのOS移行支援サービスを挙げた。

 安価な海外メーカーのPCを導入する企業やユーザーも多いなか、Let'snoteシリーズは実売10万円台後半から20万円を超えるような製品が中心だ。これについて原田氏は「ビジネスの現場では、価格よりも生産性を優先するニーズが多い。Let'snoteは価格を優先して仕様を決めるのではなく、スペックや機能を決めてから価格を決めるという方向性だ。頑丈で長持ちするので、長期間使うことを考えれば満足度は高い」とアピールする。

 その上で、PCのハード面も進化させていくという。「日本企業が生き残るためには技術革新を続けるしかない。新しいテクノロジーを常に最新機種に取り込むことも重要だ。メイドインジャパンの特長を生かし、PC業界を盛り上げていきたい」(原田氏)

photophotophoto今後はハード面の改良に加え、カスタマイズやサポートといったソリューションビジネスにも注力するという
photo日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏

 続けて、日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏が登壇した。「昨今ではPCがタブレットに押されているなど、いろいろと書かれているが、そうは思わない。今は“タブレットを買ってみたが、できないことも多い”とユーザーが気付くフェーズなのだと思う。特に法人向けにおいては、これからは今まで(PC)の流れに沿ったタブレットが必要。2-in-1デバイスのUltrabookやWindows 8搭載タブレットのニーズは高まっていくはずだ」と自信を見せた。

 樋口氏は「私はパナソニックに勤めていたこともあったし、アップルにいた時代もあった。いろいろ見てきた結果、Ultrabookはもちろん、タブレット向けのチップセットも資本力の勝るインテル製のものを使うことになるだろうと思う」とも述べた。

 発表会にはインテル取締役副社長の宗像義恵氏も登場し、Let'snote AX3に採用された第4世代Coreプロセッサー・ファミリーについて説明した。「我々はムーアの法則(半導体の集積密度が18〜24ヶ月で倍増する)に従い、技術革新を進めている。半導体の処理能力は40年前の100万倍になった。新しいCPUではインテル史上最高の電力効率を達成したほか、高速起動やセキュリティの強化も行われている。今後も14ナノメートル規格のCPUを投入するなど、集積技術の革新を進めていく」(宗像氏)という。これらに加えて、樋口氏も宗像氏もパナソニックとの連携、協力を強調した。

photophotophotoインテル取締役副社長の宗像義恵氏(写真=左)。第4世代Coreプロセッサー・ファミリーの特長(写真=中央)と、ムーアの法則による技術革新ついて(写真=右)
photophotophotoLet'snote AX3の製品説明は同社ITプロダクツ事業部 テクノロジーセンター主任技師の星野央行氏が行った(写真=左)。新CPUの採用でバッテリー時間を延ばしつつ、軽量かつ頑丈なボディといった特長は従来モデルから引き継ぐ(写真=中央、右)。星野氏は「これからもビジネス向け製品として妥協のないマシンを作っていく」とアピールした
      1|2次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

見直しを迫られる製造業、経営幹部の3分の2が「3年以内に業務プロセスを変革する」と回答

$
0
0
km_thumbnail.jpg

 米PTCと英国の調査会社オクスフォードエコノミクスは、製造業の経営幹部300人への調査を実施し、製造業の戦略的変革を推進する動きが加速しているという調査結果を2013年6月10日(現地時間)に発表した。

 今回の調査は、2013年6月10日〜12日に米国カリフォルニア州アナハイムにおいてPTCが開催するユーザーカンファレンス「PTC Live Global 2013」で発表されたもの(関連記事:製造業を揺さぶる7つの力とは?——「今こそ変革が必要」と訴えるPTC社長ヘプルマン氏)。

オックスフォード・エコノミクス・アメリカズ社長のルー・セリ氏オックスフォード・エコノミクス・アメリカズ社長のルー・セリ氏

 調査では、産業分野に偏りがないように、宇宙・防衛、自動車、アパレル・小売、電機・ハイテク、産業機器、医療機器の6部門からほぼ同程度(約17%)の対象者を抽出。地域的には米国企業が最も多く、次いで中国、日本、ドイツ、韓国の順番となった。

 調査結果によると、影響を受ける外的要因として最も大きな回答があったのが「経済の再編成」で66%。次いで「技術の変化」「技術者や労働者の不足」「サプライヤーやパートナーとの関係性の複雑化」「グローバル競争」「法規制の増加」「顧客ニーズの細分化」などが回答として挙がった。

イノベーションへの取り組みが加速

もっとも重要な改善すべきポイントもっとも重要な改善すべきポイント(出展:オックスフォードエコノミクス)(クリックで拡大)

 これらの外的要因の影響により、調査対象となった経営幹部の3分の2(68%)が、「今後3年間で業務プロセスの変革を経験することになるだろう」と回答。また「開発・サービス部門間の戦略・企画における連携を重視する」とした回答が、3年前の54%から73%にまで高まり、多くの経営幹部が新たな業務プロセスや部門間連携の実現に関心を注ぐ様子が明らかとなった。

 また、サービス分野の強化を推進する傾向も明らかとなった。製造業におけるサービス事業は修理や保守が中心だったが、製品とサービスを組み合わせ、新たな商品価値を提供するビジネスモデルが拡大。これらにより、経営最高幹部の回答者の77%が、製品の差別化を図る上で、サービス強化を重要要素と挙げている。

 加えて、イノベーションを重視する動きが加速。その流れの中で、新興国向けに開発した製品を先進国に持ち込むリバースイノベーションという考え方が今後3年間で約半数が実施すると予測する(現在は35%)。

 オックスフォード・エコノミクス・アメリカズ社長のルー・セリ(Lou Celi)氏は「製造企業は市場の変化や技術の動向に対応すべくさまざまな形で事業を変化させていることが明らかになった。真の競争優位性は、開発、サービス、マネジメント、生産プロセスの緊密な連携と、継続的改善を促すフィードバックのサイクルを確立することだ」と話している。

その他の主な調査結果

  • 「場所を問わない設計、製造、サービス」という考え方は今後3年間で125%拡大する。
  • 製品はスマート化し、スマートプロダクトは世界で38%拡大する。
  • 新たなサービスビジネスモデルが成熟期に移行する。パフォーマンスに基づくサービス契約は、2015年までに製造企業の65%で利用されるようになる。さらに、今後2年間で、56%の企業で遠隔点検を採用するようになる。
  • 3次元(3D)プリンタやアダプティブマニュファクチャリング(付加製造、AM)の利用が123%拡大する。
  • サプライチェーンが重要な戦略的資産となる。サプライチェーンをより幅広く活用する製造企業が今後3年間で倍増し、57%に上昇する。

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(前編)――ソニーがHaswellで実現した“世界最軽量”タッチ対応Ultrabook

$
0
0

ソニーの技術とHaswellの新機能を融合した新世代モバイル

tm_1306vaiopro_r1_01.jpg第4世代Coreを搭載したソニーの新型Ultrabook「VAIO Pro 11」と「VAIO Pro 13」の実力は?

 6月に入り、Haswellこと「第4世代Coreプロセッサー」を搭載したPCが続々と登場し、話題を集めている。特にUltrabook向けのUシリーズと2 in 1デバイス向けのYシリーズは、従来のチップセット機能をワンパッケージに統合しているほか、画期的な省電力機能を搭載することでアイドル時の消費電力を格段に下げ、バッテリー駆動時間を飛躍的に延ばせるポテンシャルを秘めているのが特徴だ。

 ソニーはこの2013年夏モデルのタイミングで、第4世代CoreのUシリーズを搭載するモバイルPCとして「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」「VAIO Duo 13」を新たに投入する。いずれもHaswellの新フィーチャーを生かしつつ、同社がこれまで培ってきた技術力を惜しみなく投入した意欲的なモバイルPCだ。

 特にVAIO Pro 11とVAIO Pro 13は、11型クラスと13型クラスのタッチパネル搭載Ultrabookにおいて世界最軽量(2013年6月10日時点、同社調べ)をうたう、クラムシェル型モバイルノートPCとして注目されている。

 今回は6月22日の発売に先駆け、VAIO Pro 11とVAIO Pro 13の店頭販売向け標準仕様モデルと、ソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデル(VOMモデル)を入手できた。店頭モデルを中心に、こだわり抜いて設計されたボディをじっくり紹介するとともに、性能や使い勝手、バッテリー駆動時間などを検証していこう。

 ちなみに、店頭モデルは13.3型フルHD液晶ディスプレイを搭載したVAIO Pro 13が1モデル、11.6型フルHD液晶ディスプレイを搭載したVAIO Pro 11が2モデルで、2つの違いはタッチパネル搭載の有無のみだ。VOMモデルでは、仕様をカスタマイズして注文できる。

tm_1306vaiopro_r1_02.jpgtm_1306vaiopro_r1_03.jpg
tm_1306vaiopro_r1_04.jpgtm_1306vaiopro_r1_05.jpg上段が11.6型モデルの「VAIO Pro 11」、下段が13.3型モデルの「VAIO Pro 13」。今回試用したのは、いずれもブラックのモデルだ

tm_1306vaiopro_02.jpgtm_1306vaiopro_03.jpgtm_1306vaiopro_04.jpgVAIO Pro 11のカラーバリエーション。左からタッチパネル付きのブラック(天面にヘアライン入り)、タッチパネル付きのシルバー、タッチパネルなしのブラック(天面にヘアラインなし)
tm_1306vaiopro_05.jpgtm_1306vaiopro_06.jpgtm_1306vaiopro_07.jpgVAIO Pro 13のカラーバリエーション。左からタッチパネル付きのブラック(天面にヘアライン入り)、タッチパネル付きのシルバー、タッチパネルなしのブラック(天面にヘアラインなし)。VAIO Pro 13でタッチパネルなしの構成が選べるのは直販モデルのみだ

「PCの価値を再定義」して生まれた新世代のVAIOノート

tm_1306vaiopro_r1_69.jpg

 ソニーは、VAIO Pro 11/13(そして同時発表のVAIO Duo 13も)の開発テーマを「PCの再定義」と主張する。スマートフォンやタブレットの普及が進む中で、PCはどうあるべきか、PCは何のためにあるのか。「PCでなければいけない理由」を、開発陣の中でも今一度見つめ直した結果、たどり着いた結論が、「何かを作り出そうとするユーザーのためのクリエイティブなツールになりたい」ということだ。

 今の時代にマッチした「最高のクリエイティブツールであるPC」を目指すため、これらのVAIOでは2つのアプローチを行っている。

 1つは、スマートフォン、タブレットのユーザー体験を取り込むことだ。バッテリー駆動時間の長さ、タッチ操作、薄さ、軽さ、サスペンドからの高速な復帰。こうしたユーザー体験は、スマートフォンやタブレットが支持されている理由であり、これまでのPCが劣っていた部分でもある。これをスマートフォンやタブレットに近づける方向だ。

 もう1つは、そのうえでPCならではの利点を伸ばすことであり、VAIO Pro 11/13では特にキーボードの使いやすさ、文字入力のしやすさに強くこだわっている。VAIO Duo 13は、画面の大きさを生かしたクリエイティビティ、ペン入力の操作性という部分にもさらに注力した。

tm_1306vaiopro_r1_70.jpg

 こうして生まれたVAIO Pro 11/13は「スマートフォン、タブレットのユーザー体験を取り込んだ伝統的なクラムシェル型モバイルノートPCの進化形」、VAIO Duo 13は「Windows 8に最適なフォームファクタとして新規市場を開拓した11.6型スライダーハイブリッドPCであるVAIO Duo 11の進化系」となる。

 いずれもソニーが培ってきた技術力、モバイルPC開発のノウハウを惜しみなく注ぎ込みんだ新世代のモバイルPCだ。VAIO Pro 11/13は海外生産、VAIO Duo 13は国内生産(長野県・安曇野市)となる(今回はVAIO Pro 11/13のレビューだが、VAIO Duo 13のレビューも後日お届けしたい)。

iconicon
iconicon
iconicon
      1|2|3|4|5|6次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

見る角度で表情が変わるBDプレーヤー、ソニーが2機種を発表

$
0
0

 ソニーは6月12日、Blu-ray Discプレーヤーの新製品として、角度によって表情が変わる“多面体天板”採用の2機種を発表した。いずれも7月27日に発売予定で、価格はオープン。店頭では省スペースのスタンダードモデル「BDP-S1100」が1万4000円前後、ネットワーク機能が充実した上位モデル「BDP-S5100」が2万円前後になる見込みだ。

ts_sonybd01.jpgts_sonybd02.jpg「BDP-S1100」(左)と「BDP-S5100」(右)

 デザインコンセプトは、液晶テレビ“ブラビア”の新製品と同じ「Sense of Quartz」。「BDP-S190」の後継機となるBDP-S1100は、省スペース性をそのままに、天板にカットデザインを採用してシャープな外観とした。外形寸法は、約290(幅)×43(高さ)×199(奥行き)ミリ。

ts_sonybd09.jpgts_sonybd010.jpg「BDP-S1100」。操作ボタンもQuartz(水晶)っぽいデザイン

 一方のBDP-S5100も写真では天板が盛り上がっているように見えるが、実際はほぼフラットだ。一部に深みのあるブルーグリーンのパーツを採用したため、錯覚を起こしやすいユニークなデザインになっている。サイズは約360(幅)×43(高さ)×199(奥行き)ミリ。

ts_sonybd08.jpgts_sonybd04.jpg「BDP-S5100」。一見、天面が盛り上がっているように見えるが……?

ts_sonybd05.jpgts_sonybd06.jpgts_sonybd07.jpg真上や正面から見るとほぼフラットであることが分かる

 両モデル共通の新機能として、どちらも約3秒という高速起動と高速ローディング(ディスク読み込み)が挙げられる。ただし、高速起動はをオンにすると待機時消費電力がBDP-S5100で14ワット(高速起動オフでは0.15ワット)、BDP-S1100は8.8ワット(同じく0.2ワット)と上がるため、出荷状態ではオフ。利用するにはメニューからオンにする必要がある。

ts_sonybd013.jpgユーザーインタフェースはXMB(クロスメディアバー)

 オンラインの動画配信サービスを数多くサポートしているのもソニー製BDプレーヤーの特長だ。「YouTube」をはじめ、「Video Unlimited」や「DMM.TV」「hulu」「U-NEXT」など豊富なサービスを利用できる。

 さらに無線LANを内蔵した「BDP-S5100」は、DLNA/DTCP-IP対応の「ソニールームリンク」やスマートフォン連携をサポート。セカンドスクリーンアプリ「TV Side View」(iOS、Android対応)を使えば、スマートフォンやタブレットをリモコンとして利用できるほか、手元の画面でネット動画を検索したり、関連情報の閲覧が可能になる。例えばYouTubeで好きなアイドルの動画を検索し、BDプレーヤーを再生先に指定するとテレビ画面でネット動画を楽しめる。テレビがネット接続に対応している必要はない。

ts_sonybd011.jpgts_sonybd012.jpg「BDP-S5100」の背面とリモコン。リモコンはごく普通のデザインだ

 このほか、最新のブラビアと組み合わせてより広色域のBDソフトが楽しめる「トリルミナスカラー」やBlu-ray 3D再生もBDP-S5100だけの機能だ。USBメモリーやUSB外付けHDDを接続し、JPEGやFLACといった各種ファイル再生も可能。スマートフォンで撮影した動画(3gpp、3gpp2)にも対応している。

 両モデルともHDMI出力は1系統で、ほかに同軸デジタル音声出力を備えている。USB端子は、BDP-S5100が2系統(前後に各1)、BDP-S1100は1系統となっている。

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

インデックスに粉飾決算の疑い 監視委が強制調査

$
0
0

 携帯電話向けコンテンツや「アトラス」ブランドのゲームソフトを展開するインデックスが粉飾決算をしていた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は6月12日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で強制調査に乗り出した。

 同社は「本件に関する詳細につきましては現在、関係当局による調査中でありますことから、現時点においてはご報告いたしかねることをご理解いただきたくよろしくお願い申し上げます」とコメントを発表。調査には協力し、事実関係が明らかになり次第速やかに報告するとしている。

 報道によると、同社は関連会社などと架空取引する手法で売上高を水増しした疑いがあるという。

 インデックスは携帯電話向け公式コンテンツで急成長。旧タカラ株式を取得して筆頭株主になったほか、民放などが大規模な増資に応じたこともあった。だが海外携帯コンテンツ事業の失敗が大きなつまづきとなり、さらに公式コンテンツから“勝手コンテンツ”へ、フィーチャーフォンからスマートフォンへの流れに乗れず業績は縮小。2006年に子会社化したアトラスを10年に吸収合併し、ゲーム事業は堅調なものの13年8月期第2四半期には債務超過に転落していた。

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


そういえば、なぜWindows 8は「スタートボタン」がなくなったんでしたっけ?

$
0
0

Q:なぜWindows 8では“スタートボタン”がなくなってしまったの?

photoWindows 8のスタート画面。ディスプレイの右端から左へスワイプする(あるいはWindowsキー+C)とサブメニュー「チャームメニュー」も表示される

 Windows 8は、フルスクリーンでアプリが動作する新しいスタイル「Modern UI」を採用し、タッチ+タブレットでのスタイルも今後積極的に使ってもらえるよう工夫し、デスクトップUIを経由せずとも別のスタイルでも扱えるようになった。従来のスタートボタンの機能は「スタート画面」と「チャーム(Charm)」へと集約され、この2つが実質的なスタートボタン/スタートメニューの代わりを果たしている。

 Modern UIによる新しい動作環境でのアプリは、これまでのデスクトップ画面(デスクトップUI)とは独立して動作するのが大きな違いだ。従来のように「タスクバー」や「スタートボタン」も画面上に表示されない。Windows 8/RTではこうしたWindowsストアアプリを起動する窓口的な役割として、その最新情報をかいつまんで表示できる「スタート画面」を用意し、Windows 8を起動するとまずこの画面が表示されるようにしたわけだ。全アプリ共通で呼び出せる「チャーム」というメニューにより、前述のスタート画面と組み合わせて従来のスタートボタン/スタートメニュー的な機能も補完している。

 とはいえ、多くのユーザーはWindows 8においてもデスクトップUIで動作する従来のソフトウェアを使っていると思われる。さらに、キーボードに用意される「Windowsキー」はWindows 7以前であれば「スタートボタンを表示させる」とシンプルな挙動だったが、Windows 8では「スタート画面と、現在最前面にあるデスクトップUIのアプリを切り替える」という、見た目にも少々分かりにくくいものとなった。デスクトップUIで使うにも、ちょっとしたアプリの呼び出しであってもわざわざスタート画面に移動したり、チャームを呼び出して実行する必要があるうえ、PCの設定項目がModern UIとデスクトップUIのコントロールパネルのそれぞれで分かれているのも、よく考えると?である。デスクトップUIで動作するアプリケーションを中心にWindowsを利用するユーザーにとって、慣れるしかない変更だと嘆く、というかあきらめの声は多い。

 対策としては、よく使うアプリケーションの場合はデスクトップ上にショートカットアイコンを作成したり、タスクバー上に「ピン」(タスクバー上で、ピン留めしたいソフトに対して「タスクバーにこのプログラムを表示する」を選択)することで、ソフトウェアの起動/ランチャー的な機能はこれでたいていは対応できる。

 このほか、Windows 8に従来のスタートボタンと同等の機能を追加するオンラインソフトも複数存在する。起動後、スタート画面をスキップしてデスクトップUIを表示する機能などもあるので、デスクトップUI利用が中心の人はこれらを活用するとおおむね“元通り”になるだろう。

Windows 8に「スタートメニュー(ふう機能)」を追加できるオンラインソフト

ソフト名機能・特徴ダウンロード先
Classic Shell(Ivo Beltchev氏作)カスタマイズ性が特徴のフリーソフト。スタートメニューだけでなく、Windows Explorerも従来風にアレンジできる特徴がある。別途、日本語表示を強化した再配布版「Classic Shell J」も存在する。http://www.classicshell.net/ 
http://www.dnki.co.jp/content/view/145/1/
Start Menu 8(IObit)カスタマイズ性の高さは他ソフトウェアと同様。起動時にスタート画面を回避してデスクトップUI画面を表示させることも可能http://jp.iobit.com/free/startmenu8.html
秀丸スタートメニュー(サイトー企画)秀丸エディタ作者秀まるお氏が提供するスタートメニュー追加ツール。フリー版のほか、各種カスタマイズが可能なProfessional版(1050円)もあるhttp://hide.maruo.co.jp/software/hmstartmenu.html



photoWindows 8.1で追加されるスタートボタン(のようなもの)が追加される。「Start Tip」と呼ぶ機能なようだ

 さて、新しいスタイルのアプリとその使い方を提案する積極的な姿勢はひとまず理解できる。また、上記のような対策で“それならば自身でなんとかする。慣れればいいし、Modern UIが必要なければ使わなければいいだけなので問題にはしていない”という姿勢のユーザーも多いはず。ただ、結果としてスタートボタン廃止に関連してかなりのユーザー不評を買ってしまったことは否めない。

 既報の通り、次期バージョンの「Windows 8.1」では「スタートボタン(のようなもの)が復活」する。また、スタートボタンを搭載してWindows 8などでの利用に最適化させたマウス製品「Sculpt Comfort Mouse」を発売するなど、MicrosoftはむしろWindows 8の動作環境を大々的にアピールする方向性を見せている。

 ともあれ、Windows 8.1でどんな改良が行われるか興味深いが、筆者の意見としては「ユーザーの選択肢を奪う」ようなことは可能な限り避けてほしいところだ。


「鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8」」バックナンバー

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ネットワークの進化は止まらない 20年目を迎えたInterop

$
0
0

 国内最大規模のネットワーク技術の展示会「Interop Tokyo 2013」が6月12日、千葉県の幕張メッセで開幕した。併催イベントの「IMC Tokyo」や「デジタルサイネージジャパン」などを含めて388社(前年比8社減)が出展。15日までの3日間で約13万人の来場が見込まれている。

 Interop Tokyoは今年で20周年を迎えた。ここ数年の展示内容を振り返ると、東日本大震災に見舞われた2011年は省エネ関連、2012年はSDN(Software Defined Networking)におけるOpenFlow関連の新技術が目立った。今年もSDNが中心となるが、クラウド関連や企業のネットワーク環境の最適化を支援するソリューションの出展も多い。主要な出展社の注目展示をレポートする。

NEC

iropnec01.jpgProgrammableFlow製品のデモ

 NECは、最新版のOpneFlow 1.3に対応する「ProgrammableFlow Controller」シリーズのUNIVERGE PF6800およびスイッチ「UNIVERGE PF5459」によるMACマッピング機能をデモストレーションしている。ネットワークに接続する端末のMACアドレスを認識し、その端末が登録されている仮想テナントのネットワークに自動的に割り当てるというものだ。

 同機能は、ProgrammableFlow製品の先行ユーザーである金沢大学付属病院での利用実績を踏まえて開発されてものという。病院内では多数のさまざまな医療機器がネットワークに接続されると同時に、その利用場所が頻繁に変更される。移動先で機器を操作する担当者がどのポートに接続して良いか分からないというケースがあり、MACマッピング機能で病院内のネットワークに接続すれば、こうした手間を解決できるメリットがあるという。

 このほか、同社製品とIBM、ブロケード、デルなどベンダー各社の製品をOpneFlow 1.3で相互に接続する検証も会場内で行われている。

日本HP

irophp01.jpgHPネットワーク事業担当幹部のバニック氏

 日本ヒューレットパッカードは、多数のOpenFlow対応スイッチ製品を披露するとともに、同社のクラウド戦略におけるSDNでの取り組みを紹介している。同社のスイッチ製品ではファームウェアアップデートを通じてOpenFlow 1.0に無償で対応させることができ、対応機種は同日までに29機種に拡大するなど、業界最多規模になっている。また最新のOpenFlow 1.3に関しても、HP 5900AFシリーズのスイッチとNECやイクシアコミュニケーションズのコントローラを相互接続させるデモンストレーションを行っている。

 Interop基調講演のゲストスピーカーとして来日した米HP ネットワーキング グローバルマーケティングVP、マイク・バニック氏は、「2013年上期までに40のスイッチ製品で2000万以上のポートをSDNに対応させる。2016年までにエンタープライズ環境においてSDNが普及するように、製品やアプリケーション、APIのリリース、検証環境の提供などを図っていく」と説明した。

ブロケード

 ブロケードは、データセンター間を跨いだアプリケーションデリバリーにおける負荷分散の新ソリューションを展示している。このソリューションは、「Brocade ADX ARB(アプリケーションリソースブローカー)」がアプリケーションの負荷を検知すると、ARBからVMware vCenterにこれを通知してクラウドバースティングを実行、外部のデータセンターで追加された仮想マシンにおけるロードバランシングをBrocade ADX 1000コントローラで行うというもの。負荷が低下すれば、ARBがこれに応じてバーストしたリソースを削除する。

 このソリューションは、ARBの最新版(バージョン2.5)から可能になり、複数のデータセンターに跨るアプリケーションのパフォーマンスの最適化を図ることができるという。想定される利用アプリケーションはWebなどだが、同社ではさまざまアプリケーションに適用可能としており、このソリューションをパッケージとして提供できる点に強みがあるとしている。

iropbrcd01.jpgクラウドバースティングでのロードバランシングに対応するADX 1000

A10ネットワークス

 A10ネットワークスは、アプリケーションデリバリーコントローラのフラグシップモデルに位置付ける「Thunder 6430」を出展。これまで「AXシリーズ」の名称で提供してきたアプリケーションデリバリーコントローラの最新モデルとなる。

 Thunder 6430は1Uサイズで150Gbpsのアプリケーションスループットを実現しており、4つの40Gビットポートや「FTA3」というセキュリティ対策専用のASICも搭載する。ブース内では5台のThunder 6430を接続し、毎秒2億ものシンフラッドを発生させてのDDoS攻撃を防御しながら、最大750Gbpsのスループットを実現している様子をデモンストレーションしていた。

iropaten01.jpg国内でも恐らく稀(まれ)な750Gbpsのスループットを実演

ジュニパーネットワークス

 ジュニパーネットワークスは、SDNの円滑な導入を支援するとした多くのソリューションを出展。ネットワークのプロビジョニング、管理、オーケストレーションといったデータセンターにおけるネットワーク運用でのさまざまなシーンを自動化することで、これを可能にしていくというアプローチである。構成管理ソフトウェアのPuppetをJuons OSに統合したほか、各種製品でのOpenStackとの統合化も図られている。ブースではこれらソリューションに対応する新製品として、プログラマブルコアスイッチの「EX9200」シリーズを出展した。

iropjnip01.jpgスロット当たり最大240GbpsをサポートするEX9200スイッチ

F5 Networks

iropffiv01.jpgVMwareのコンソールからShownetなどの同社製品に設定を適用する様子

 F5ネットワークスジャパンは、アプリケーションデリバリーやネットワーク管理の「BIG-IP」「BIG-IQ」およびVMware vCloud Directorとの初連携によるデモンストレーションを披露した。デモでは同社ブースと会場内のShownet(Interop会場専用のネットワークセンター)をVXLANのオーバレイによる仮想ネットワークで接続、vCenterのコンソールからBIG-IQおよびBIG-IPを通じてロードバランシングなどが行えるなど、SDN上で同社のアプリケーションデリバリーソリューションを容易に利用できる様子を紹介している。

      1|2次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Amazon EC2とGoogle Compute Engine、注目サービスの料金を比較した

$
0
0

 米Googleが最近一般公開したパブリッククラウドのIaaS(Infrastructure as a Service)「Google Compute Engine」(以下、GCE)と、米Amazon.comのAmazon Web Services(AWS)部門の同様のサービス「Amazon Elastic Compute Cloud」(以下、Amazon EC2)では、GCEの方がわずかに割高だ。

 市場では、このIT大手2社が手掛ける両サービスの間で料金競争が展開されるとの見方がもっぱらだった。だが、両サービスの料金を詳しく見ると、その差は微々たるもので、多くの場合、Amazon EC2の方が安い。

 Googleの料金ページによると、GCEの最小規模のスタンダードオンデマンドインスタンスであるn1-standard-1-dは、vCPUが1個、メモリが3.75Gバイト、ローカルディスクが420Gバイトで、料金は1時間当たり0.132ドルとなっている(米国での価格、以下同様)。

子どもたちがいつでも・気軽に触れられるコンピュータを――「Raspberry Pi」に詰まった創業者の思い

$
0
0
Raspberry Pi

 25〜35ドルと廉価ながら、豊富なインタフェースを備え、Linuxが動作する手のひらサイズのコンピュータ「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」をご存じだろうか。2012年2月の発売直後から人気に火が付き、全世界での販売総数は100万台以上。先日発表したカメラモジュール(関連記事)もアナウンス後、すぐに売り切れるなど、その人気はますます高まっている。

 Raspberry Piは、ARM1176JZF-Sコア(700MHz:ARM11ファミリ)とVideoCore 4 GPU、512Mバイト(Model B)/256Mバイト(Model A) DRAMを備えた米Broadcom(以下、ブロードコム)のSoC「BCM2835」を搭載。インタフェースとして、HDMI、USB 2.0、LAN(Model B)などを備えており、DebianベースのLinuxディストリビューション「Raspbian」などが動作する。

Raspberry Pi Model B「Raspberry Pi Model B」の外観イメージ

 このRaspberry Piは、コンピュータ開発スキルの発展を促進するために英国で設立された非営利財団「Raspberry Pi Foundation」が開発したものだ。今回、Raspberry Pi Foundationの創設者であり、Raspberry Piの開発者でもあるエベン・アプトン(Eben Upton)氏が日本でのRaspberry Pi関連イベントに出席するため来日した。MONOist編集部では、同氏にインタビューする機会を得て、Raspberry Piのこれまでの取り組みや今後の展開、自身の経験などについてお話を伺った。

Eben Upton「Raspberry Pi Foundation」の創設者であり、「Raspberry Pi」の開発者でもあるエベン・アプトン(Eben Upton)氏

世界中から「Raspberry Pi」の注文殺到!! 成功による悲劇

MONOist編集部(以下、MONOist) 発表以来、世界中で大反響となったRaspberry Piですが、現状をどのように感じていらっしゃいますか。また、現在の販売台数はどれくらいでしょうか?

エベン・アプトン氏(以下、アプトン氏) まだまだ驚いたままの状況ですね。最初の数カ月は売れて1000台、いってもまあ1万台くらいだと思っていましたので(笑)。ところが、実際には10万台が初日に売れ、これはすごいことだと思いました。日本でもこれまでに1万〜2万台売れているのではないでしょうか。最近では1カ月当たり10万〜20万台出荷しています。今までの累計販売台数でいいますと、120万〜130万台くらいになっているかと思います。

 発売初期は、当然ながら英国で人気がありました。英国ではメディアへの露出も多く、よく製品を理解していただけましたので。現在は、北米(米国およびカナダ)が最大の市場となりました。おおよその出荷台数の比率は、北米と欧州が40%ずつ、残りの20%がその他の地域(日本、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど)といったところです。

MONOist 発表してすぐに何十万台もの注文が舞い込んだと伺いました。生産が非常に大変だったと思うのですが、どのようにして大量の注文に対応していったのでしょうか?

アプトン氏 発売当初の4カ月間は、「1人1台まで」と制限を設けて販売していました。当然、生産に拍車を掛けたのですが、(うれしいことに)並行して注文もどんどんと入り、注文残が増えていきました……。われわれはこれを「成功による悲劇」と呼んでいました(笑)。販売パートナー、製造パートナー、サプライヤーの協力を得て、2012年の12月中旬ごろには供給が安定しました。今では十分に在庫はあります。

MONOist では、先日発表したカメラモジュールについては、そういう懸念はないと考えていいでしょうか?

Raspberry Pi HD Video Camera module先日発表したカメラモジュール「Raspberry Pi HD Video Camera module」

アプトン氏 ああ! ……カメラモジュールもダメです(笑)。2日間で(初期に用意していた)1万個が一気に売れてしまいました。われわれも学習しなくてはいけませんね。

「Raspberry Pi」に詰まったコンピュータ教材への思い

MONOist それでは、Raspberry Piの取り組みについて教えてください。まず、Raspberry Piのネーミングについて。その由来は何でしょうか?

Raspberry Piのロゴデザイン「Raspberry Pi」のロゴデザイン

アプトン氏 「Raspberry」はその通り、“果物の名前”です。「Apple」「apricot」「Tangerine」など、果物の名前からとっているコンピュータ製品やコンピュータ企業が幾つかありますよね。それと同じです。あっ、「Acorn」も広義の意味で果物? でしょうか(笑)。

 そして、「Pi」はプログラミング言語の“Python”からとりました。Pythonは子どもの教育向けに最適な言語です。しかも「Hello World!!」と表示させる初歩レベルから、Googleで働くようなプロフェッショナルレベルまで使える言語です。ちなみに、チャリティ財団の創設を決めた際、既にこの名前は固まっていましたし、“かわいいロゴデザイン”についても創設時点で決定していました。

MONOist 財団創設の話が出ましたが、そもそもRaspberry Pi Foundationを創設(2009年5月)したきっかけは何だったのでしょうか?

アプトン氏 「世の中にもっとエンジニアを増やしたい!」という思いがきっかけです。年々、コンピュータサイエンスを志望する学生が減ってきていることに対し、英国だけでなく、世界中でもっとエンジニアが増えることが必要であると考えました。そのためには、若いうちからコンピュータを学習して開発スキルを持ってもらうことが、早道だろうと思ったのです。私自身も少年時代、自分の部屋にプログラミングができるコンピュータがあって、そこでコンピュータスキルを身に付けました。Raspberry Piには、「そういった環境をもう一度取り戻してあげたい」「誰でもそういった環境が持てるようにしてあげたい」という思いが込められています。

MONOist Raspberry Piの主な位置付けは、「コンピュータ教材」ということですが、そうした教材に必要な要素はどのようなものでしょうか?

アプトン氏 次の4つの要素が欠かせません。まず何より、1)プログラミングできるデバイスでなくてはなりません。いろいろなプログラミング言語がありますが、そういったものが使えることです。さらに、2)「楽しい」ということが大切です。80年代、私はゲームをするためにコンピュータを使っていました。それがきっかけで、コンピュータを学び、偶然にも(!?)エンジニアになってしまいました(笑)。だから、楽しさを実感できる、グラフィックスやビデオなどへの対応は必須です。Raspberry Piでは、プレイステーション 2のような3DグラフィックスやBlu-rayクオリティの映像も扱えます。また、3)小型・堅牢でなくてはいけません。学校に持って行くカバンの中に無造作に入れても壊れない、毎日持ち歩き、楽器のようにいつでもそれをいじっていられるということです。そして、4)廉価であるということです。25ドルという価格は、学校の教科書の値段を意識して設定しました。実は、この4つの条件をそろえるのはなかなか厳しく、全てを満たすために6年もの開発期間が必要でした。

  1. プログラミングできる
  2. 楽しい(ゲーム・マルチメディア対応)
  3. 小型・堅牢(毎日持ち運んでも壊れない)
  4. 低価格

 われわれはこの間、非常にたくさんの試作品を作りました。2006年に着手したのですが、2011年になってやっと「これならいける」というものができました。それから、製品に搭載するならどのようなチップがベストかを調査しました。実は私は、ブロードコムの正社員なのですが、そのころ幸いにもRaspberry Piで使えるようなチップ(BCM2835)の開発に携わることができたのです。もちろん、BCM2835はRaspberry Piのために開発されたものではありませんが、われわれの要件に合うものとして必要十分でした。

アプトン氏が持参してくれたRaspberry Pi(ケース入り)とカメラモジュールインタビュー当日、アプトン氏が持参してくれたRaspberry Piとカメラモジュール。ケースは大阪でのRaspberry Piイベントを記念して作られたもの

 こうしたアプローチは、ブロードコムの通常のビジネスモデルではありません。にもかかわらず、Raspberry Piのために、このチップを使えるようにしてくれたということで、会社からは多大な支援をしてもらいました。さらに、Raspberry Piの開発に時間を使うことも許してもらえましたし、ボランティアという形で、ブロードコムの同僚エンジニアたちが、夕方や週末の時間を使って開発をサポートしてくれました。

      1|2次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ScanSnapにスタンドタイプ型「SV600」、非接触方式で本を切らずスキャン

$
0
0
ニュース

仕事耕具:ScanSnapにスタンドタイプ型「SV600」、非接触方式で本を切らずスキャン

PFUは、スタンドタイプ型のドキュメントスキャナ「ScanSnap SV600」を7月12日に発売する。読み込み装置が直接紙面に触れないため、紙に負荷をかけることなくスキャンできるのが特徴。

[上口翔子,Business Media 誠]
shk_ss01.jpg「ScanSnap SV600」

 ドキュメントスキャナ「ScanSnap」シリーズに、本を切らずにスキャンできる非接触式が登場——PFUは、7月23日にスタンドタイプ型のドキュメントスキャナ「ScanSnap SV600」(以下、SV600)を発売する。オープンプライスだが実勢価格は5万9800円の見込み。

 電気スタンドのような形のスキャナで、専用マット上に載せた対象物を真上からスキャンする仕組み。読み取り用の機構はアームの先に付いている。厚さ3センチまでの対象物をセットして、スタートボタンを1プッシュするだけで紙のデータをデジタル化できる。

 上からスキャンする非接触方式なので、例えば冊子や付箋つき原稿などの立体的なものでもスキャン可能。本体が直接触れるわけではないので、紙に負荷をかけることなくスキャンできる。これまで本や雑誌を切ることに抵抗を感じていた人でも、SV600であれば簡単な動作でスキャンが可能となる。

 スキャンできるサイズは、名刺サイズからA3サイズまで。本体の大きさは、210×156×383ミリ(幅×奥行き×高さ、本体のみ使用時)。重さは約3キロ。対応OSは、Windows XP/Vista/7/8。2013年秋ごろにはMac OSにも対応予定だ。

補正/検出機能も搭載

 数ページの見開き書類をスキャンするシーンを想定して、自動補正や検出機能も搭載。例えば本を見開いたとき中央部に発生する膨らみは、付属ソフト側で自動補正する。それにより、雑誌を書類をスキャンしても、カットした用紙と同様に見やすいイメージデータを生成できる。

shk_ss02.jpg

 ページをめくった動作も本体側で自動認識する。よって複数ページをまとめてスキャンしたい場合でも1回のスタートボタンプッシュで連続してスキャンが可能だ。そのほかスキャン時間を設定しておくタイマー機能、スキャン時に写り込んでしまった指やクリップの部分を補正するポイントレタッチ機能、スキャンした見開きページを分割できる機能なども搭載している。

shk_ss03.jpg

複数の名刺を一度に同時スキャンも

 専用マット上に載せている物であれば、複数に同時スキャンも可能だ。例えば名刺サイズのものであれば、各名刺が15ミリずつ離れていることを条件に10個まで同時認識する。

shk_ss04.jpg

 なお、スキャン後のデータは付属のファイリングソフト「楽2ライブラリ Smart with Magic Desktop」で電子書籍のように管理、閲覧が可能だ。

shk_ss05.jpg

 PFUではSV600の利用シーンとして、大学の研究室や図書館、そのほか公共施設などを想定。しかし厳密にターゲットを絞っているわけではなく、ユーザー側で自分に合った利用シーンを作っていってもらえればとしている。

'); this.html = []; var category = json['category'][0]; for(var i in category){ if(this.flag.match(i)){ var heading = '
'; break; }else{ var heading = '
» ' + this.flag.replace(/:$/,'') + '
'; } } this.html.push(heading); this.html.push('
    '); for(var i = 0, l = this.list.length; i < l; i++){ var a = this.list[i]; this.html.push('
  • ' + a['title'] + '
  • '); } this.html.push('
'); this.html.push(''); this.html.push('
'); document.getElementById('bizidwebservice' + this.flag).innerHTML = this.html.join(''); return true; } function bizidwebserviceform(){ var pagetitle = document.title; if(!pagetitle.match('Webサービス図鑑')) return false; var html = []; html.push('
'); html.push('
'); html.push(''); html.push(''); html.push(''); html.push('
投稿フォーム
'); html.push('

Biz.IDの「Webサービス図鑑」では、便利で楽しめるWebサービスを今後も続々と追加していきます。「おもしろいWebサービスを見つけた!」という方は、「URL」「サービス名」「コメント」をご記入の上、以下のフォームからご連絡ください。

'); html.push(''); html.push(''); html.push(''); html.push(''); html.push(''); html.push(''); html.push(''); html.push(''); html.push('
Webサービスの名称
サービスのURL
利用料
(分かる範囲でお願いします)
ユーザー登録の有無
運営会社
(分かる範囲でお願いします)
概要など
認証'); html.push('
' + captcha_str_enq_bizid + '
'); html.push('上に表示されている文字列を入力してください。
'); html.push(''); html.push('
'); html.push(''); html.push('
'); html.push('
'); document.write(html.join('')); } //-->

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



'; for ( var i = 0; i < google_ads.length; i++ ){ if( google_ads[i].url ){ s += '

'; s += ''; s += google_ads[i].line1 + ''; s += '
' + google_ads[i].line2 + ' ' + google_ads[i].line3 + '
'; s += '' + google_ads[i].visible_url + '

'; } } document.write(s); return; } google_ad_client = 'pub-2201843946232317'; google_ad_channel = '04_02_bizid'; google_ad_output = 'js'; google_ad_type = 'text'; google_language = 'ja'; google_max_num_ads = '5'; google_encoding = 'sjis'; google_feedback = 'on'; google_adtest = 'off'; // -->
' ); } } } } show_trackback_url(); // -->
Viewing all 17593 articles
Browse latest View live