「世界で3000万曲を配信している音楽サービスがいよいよ日本にやってくる」——日本マイクロソフトは11月28日、Windowsデバイス/Xbox 360向け音楽配信サービス「Xbox Music」を日本でも提供すると発表した。提供時期は未定だが、現在「開発の最終段階」(香山春明 執行役常務)としている。
Xbox Musicは、Windows 8.1/Windows RT 8.1を搭載するPC、タブレット、スマートフォンで利用できる音楽配信サービス。米国などでは昨年10月から提供しており、配信楽曲数は現在「3000万曲以上」。楽曲は全てDRMフリーのMP3(ビットレートは320kbps)で、1曲当たり150〜250円程度でダウンロードして楽しめる。日本での提供時には国内アーティストの楽曲も多数用意するという。
公式ストアアプリはWindows 8/8.1のタッチインタフェースに最適化されており、PCやタブレット、Surfaceシリーズなどさまざまなデバイスで楽曲をダウンロードして楽しめる。マルチタスクにも対応し、Excelで作業しながら別ウインドウで楽曲を再生する——といった使い方が可能だ。ただし、複数の端末で同じ楽曲を聞くためには、MP3ファイルをコピーして手動で移行する必要がある。
「Xbox Musicはさまざまなデバイスで音楽を楽しめるだけでなく、新しい音楽との出合いも提供する」と日本マイクロソフトの藤本恭史氏(業務執行役員 Windows本部 本部長)は説明する。公式ストアアプリ上では全ての楽曲を30秒間無料で試聴できるほか、Windows 8.1で搭載された「Bing スマート検索」との連携機能も搭載。ユーザーが気に入ったアーティストのバイオグラフィーや関連情報などを簡単に見ることができるという。
Xbox Musicは、米国などでは無料ストリーミングラジオや定額制の楽曲配信サービスも提供しているが、日本向けにはまず楽曲ダウンロードサービスのみを提供。今後、「日本向けにもよりよい体験を提供できるよう準備していく」(井上正之 Xboxプロダクトマーケティンググループ シニアマネージャー)としている。
日本ではWindows Phone 8.1搭載スマートフォンが提供されていないが「PCのスピーカーでの音楽の楽しみ方をアピールしていく。また、Windowsならではの豊富な周辺機器を生かし、BluetoothなどでPCと外部スピーカーをつなげて楽しむスタイルも広げていきたい」(藤本氏)としている。
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