紅葉が山から街に下りてきて、ちょっとした公園でも赤く染まったきれいな紅葉を楽しめる今日このごろ。きれいに色づいた紅葉を見つけたので、スクエアモードで撮ってみた。
ちなみにこれ、ただ撮ったじゃなくてちょいと工夫してる。
普通に撮ろうとすると、ピントが背景に合っちゃうのだ。こっちは手前の葉っぱにピントを合わせたいのに。カメラのオートフォーカスの構造上、ピントを合わせたいモミジには日が当たってなくて背景は陽射しを浴びて明るいってときに、ついくっきりした背景にピントが合っちゃうケースは多いのだ。タッチAFしても、葉の隙間からみえる背景にピントが合っちゃう。
で、このときは、右手にiPhoneを構え、左手を葉っぱの位置にまで伸ばし、手のひら(モミジのはっぱよりはでかい)の位置で画面を長押し……これで手のひらの位置にピントと明るさが合う、AF/AEロック状態になるので、手をひっこめてあらためて撮影したのである。ピントが背景に抜けちゃうときのちょっとした技。
紅葉写真をiPhotoでもっと真っ赤に
せっかくの紅葉写真、もっと鮮やかできれいな紅葉にして目立たせたい。だってわたしの目には真っ赤に見えたんだ、ってことで、iPhotoの出番である。
まずは色を直したいので「カラー」を選択。本体を横に向けると各パラメータを直接いじれるので横向きでの操作がお勧め。ホワイトバランスを日陰モードにし(少し赤みがます)、彩度を上げ、とにかく、モミジが目立つように調整。分かりやすいよう、ちょっとやりすぎてみました。
で、肝心の葉っぱがちょっとブレていてくっきりしないのでそこだけシャープにする。「ブラシ」の出番である。「ブラシ」は指でなぞったところに指定した効果をかけるもので、部分的に明るくしたり暗くしたり、シャープにしたりボカしたりできるのだ。
さらに背景をボカしたり、背景の色を弱めて手前のモミジを強調させたりしてもいいかもしれないけど、今回はしてません。iPhoneの画面でそんな細かい補正までするのかといわれると微妙なとこではあるし、なかなか狙った効果を出すのは難しい。
で、こんな感じかな、と。
ちなみに補正をかけたらそのツールの上に青いマークがつく。
最後の仕上げは「エフェクト」。
エフェクトを開くと、インクからアートまで10種類のエフェクトグループがあらわれる。まあどれも試行錯誤できるのであれこれ試してみるといい。よりくっきりさせるなら「ドラマ」。周辺光量を落としてトイカメラ風やビンテージ写真風にするなら「ビンテージ」。
でもやっぱ派手なのがいいかないと「アート」で絵画風にしてみたのがこれだ。
仕上がったら公開でカメラロールに書きだしてもTwitterやら何やらで公開してもOK。
iPhotoを使うとできるいろんな写真
ほかにもいくつかiPhotoであれこれいじってみたものを紹介。
たとえば「ミニチュア効果」。こういう写真がある。
建物の上から、東京駅前を見下ろした写真だ。彩度を上げて派手目にして、さらには明るさを調節。そこにアートフィルタのミニチュア効果をかける。
で結果がこれ。ミニチュアを撮影したように見えれば成功。
もうひとつ面白いのが「修復ブラシ」機能。ブラシの中にある「修復」がそうなんだけど、これも試してみよう。すごくきれいな夕焼けを発見したので撮ってみたのだ。
で、よく見ると空に1本、太い電線が横切ってる。これを消してみよう、というわけで修復ブラシの出番。こんな感じで拡大して消したいところを指でなぞっていく。
ときどき余計なところを触って失敗するけど、そういうときはiPhoneを左右に振ってやるといい。するとひとつ作業を取り消してくれる。で、あれこれ試行錯誤してみたけど、やっぱ難しいですな。がんばってこのくらいでした。一部不自然なところもありますがご容赦を。で、色をコテコテにして空もちょっと不気味な感じにして完了。
まあこんな感じで、もしあなたがiPhotoを無料で入手できる立場にあるのなら、ぜひ使ってみるべし。写真の見栄えは、色や明るさを調節してトリミングするだけで、かなり変わる。せっかく料理を撮っても不味そうに見えたら意味ないしね。
さらに、iPhotoならではの機能としては、「写真集作成」ってのがある。これはなかなか楽しい(まあ金はかかるけど)ので、いずれ「iPhone写真で写真集を」というテーマでやってみようかと思っております。
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