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携帯から据置へ変身!〜「PlayStation Vita TV」はリビングエンターテイメントの一翼を担えるか?

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 海の向こうでは「PlayStation 4」の販売開始に沸く一方、日本では「PlayStation Vita TV」が発売された。既にご存じのことだろうが、この製品は早い話が、ソニーの携帯ゲーム機「PlayStation Vita」を据置型にしたもので、液晶画面やバッテリー、操作用スティック/ボタンなどは搭載していない。

ts_vitatvreview02.jpg「PlayStation Vita TV」

 ただ、この製品を“据置型ゲーム機”として注目している人はあまり多くないだろう。少なくとも現時点ではPlayStation Vita専用ソフトウェアのすべてに対応しているわけではないし、PlayStation Vitaの売りの1つだったタッチパネル操作が完全には再現できない関係で、逆に未対応のソフトウェアがかなり多い。「みんなのゴルフ6」や「アンチャーテッド −地図なき冒険の始まり−」、「GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動」など、個人的に好きなタイトルはことごとく対応していない状況だ。

ts_vitatvreview01.jpg操作にはPlayStation3用のワイヤレスコントローラーを利用する。PlayStation Vita TV本体とワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK3)、専用メモリーカード8Gバイトを同梱(どうこん)したバリューパックが1万4994円(税込)で発売されている

PlayStation Vitaの基本機能をコンパクトな本体に

 ただ、PlayStation 3と同様に、PlayStation Vitaにはエンターテイメントプレーヤーとしての側面もある。特にソニーのネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne」と密に連携し、テレビ番組の視聴・録画、しかも、録画番組の削除といった管理まで快適に行える点には、それなりのメリットがある。また、製品発表の際には、ソニー自身が提供しているビデオ/ミュージックコンテンツに加え、「TSUTAYA TV」「DMM.com」「スカパー!オンデマンド」「テレビドガッチ」といったVOD/ビデオサービスへの対応も大々的にうたわれていた。なぜか、本体発売には間に合わなかったようだが、HuluやU-NEXTにも今後対応する予定だ。

ts_vitatvreview05.jpgts_vitatvreview06.jpgPlayStation Vita TVのホーム画面に、PS Storeからダウンロードした各種ビデオサービスのアイコンを配置(左)。ネットワークは有線LANに加えて、IEEE 802.11b/g/n対応の無線LANも搭載(右)

ts_vitatvreview11.jpgts_vitatvreview12.jpgts_vitatvreview13.jpg「TSUTAYA TV」では、新作映画や海外TVドラマ、邦画、アニメなどを配信している。また、2013年12月31日まではPS Vita TV向けのキャンペーンが行われており、応募者全員にTSUTAYA TVで配信中の全作品に利用できる1000ポイントがプレゼントされる(左)。スカパー!の有料動画配信サービス「スカパー!オンデマンド」は、開始時点では「スカパー!JリーグLIVE」のみ視聴可能(中)。地上波テレビ局の動画をまとめた「テレビドガッチ」では、見逃した放送中テレビ番組、過去の名作などを配信している(右)

 PlayStation Vita TVの本体サイズは、約65×105×13.6ミリ(横幅×縦幅×厚さ)、質量約110グラムで、厚みを除けば、感覚的にはiPhone5sなどのスマートフォンと同程度といっていいだろう。背面には所狭しとコネクターが配置されており、AC電源、LAN(10BASE-T/100BASE-TX)、HDMI、USB端子(USB 2.0 Type A)、そして、PlayStation Vita専用メモリーカードスロットが並んでいる。

ts_vitatvreview03.jpgts_vitatvreview04.jpgクレジットカードと比較すると、コンパクトさがよく分かる(左)。背面には、ケーブル類のほか、PlayStation Vita専用メモリーカードスロット、そして、電源ボタンが用意されている(右)

 USB端子は基本的にはコントローラーを接続するためのもので、最初にペアリングを行う際、そして、充電時に利用する。残念ながら、USBメモリやUSB HDDには対応していないようだ。

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