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やっと届いた手書きタブレット「enchantMOON」、実際のところどうなの?

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 “手書き”にフォーカスした、一風変わったタブレット「enchantMOON」。注文が殺到したことなどから出荷が遅れていたが、8月にやっと手元へ届いた。発売前から話題を呼び、発売後にはやや辛口な評価の飛び交うこの端末。では、実際のところどうなのか? その使用感について、短い間ながら使ってみた感想を紹介したい。

2つの用途を持つハンドル

 enchantMOONといえば、ペン入力によって行えるプログラミング機能が特徴的。しかし残念ながら、私は技術者ではない。そのため、あくまで一般ユーザーの目線からのレビューとなることを、事前に添えておく。

shk_en01.jpg

 まず、見た目。ほぼ全てのタブレット端末が「一枚板」なのに対し、enchantMOONには“ハンドル”が付いている。このハンドルは持ち運ぶためだけでなく、本体背部へそのまま倒すことが可能。倒した状態ならば、タブレットを斜めに置けるという代物だ。

 確かにタブレットは、置いて操作する際に斜め置きが使いやすい。他タブレット用に発売されているケースにも、iPadのSmart Coverに代表されるように、この“斜め置き”ができるものが多く、人気だ。

 ただ、正直に言ってこのハンドル、かばんなどに入れて持ち運ぶうえでは少々邪魔になる。ハンドルのほうがタブレット本体よりも厚さがあるのだ。ハンドルは「持つ」「斜めに置く」以外に使い道がないので、せめて着脱できるとありがたい……というのが正直なところだ。

イラスト主体の説明書

 本体に同梱されている、1冊の説明書。文字ばかりだと思って開いてみると、その中身はイラストが主体になっていた。クマがenchantMOONを手に入れ、その使い方を月(ムーン)が説明している。

 「おお、これは良い! 文字ばかりだと読む気にならないし」——最初はそう思っていたが、残念。いまいち何を説明しているのかが分からず、結局ほとんどは実際に操作をしながら覚えた。

shk_em02.jpg

 ただしenchantMOONには、操作に欠かせない「コマンド」がある。こればかりは、直感でどうにかなるものではない。説明書にはコマンドが一覧で記載されているので、コマンド利用の際には、覚えるまで重宝するだろう。


shk_em03a.jpgshk_em03b.jpgコマンドは慣れると面白い。例えば「camera」と書き込み、その文字を指タッチで囲むと……

 例えばコマンドで「camera」と書き込み、その文字を指タッチで囲むと、カメラが起動して撮影できる。しかも画面に表示され、撮影できるのは指で囲んだ枠内のみ。丸でも三角でも星形でも、好きな形で写真が撮影できる。ただし一般的な四角い写真を撮影したい場合には、むしろマイナスポイントかもしれない。

 カメラはフロントカメラとトップカメラの2つ。フロントカメラは他のタブレットにも付いている場合が多いが、enchantMOONのトップカメラは背面ではなく、本体の上部分(ハンドルと本体の間)にあるのが独創的だ。

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