韓国のSamsung Electronics(サムスン)は、独ベルリンで開催された「IFA 2013」で2つの“曲面”薄型テレビを披露した。これまで、薄型テレビでは「Flat」(フラット)という表現が使われてきたが、今回はそのさらに先の時代を行くという意味を込めて「Curved」(カーブ)という言葉を全面に押し出してきた印象すら受ける。
サムスンは、開催に先立つ9月6日に現地で記者会見を開き、同社の家電戦略について説明を行った。その場では、すでに発表済みの曲面有機EL(OLED)の実機展示に加え、4Kテレビ戦略、そして大画面テレビとしては最大級となる98V型、110V型の新モデル発表などがトピックだった。
中でも大きく取り上げられていたのは、1月の「International CES 2013」で参考展示が行われ、その後、実際に製品発表が行われた曲面有機EL(OLED)テレビの55V型最新モデル。「Ultimate Picture Experience(究極の映像経験)」「Timeless Arena Design(悠久の闘技場のようなデザイン)」といったキャッチコピーでその映像品質の高さをアピールしており、とかく「Ultimate」というキーワードがアピールされていたのが印象的だった。
大画面テレビを曲面にしたのは、映画館の大スクリーンをイメージしたもの。ただし、よく見るとパネルそのものの曲率よりも周囲を支えるフレーム部分の曲がり具合が大きく、実際以上に画面が湾曲している印象を与える。このあたりは、デザイン上の工夫といえそうだ。
また展示会場では、同社初の4K有機ELテレビ「UHD OLED TV」を初めて披露した。もっとも、こちらの画面は湾曲していない。
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