神奈川県横須賀市は12月18日、Googleのスマートフォン向け位置情報ゲーム「Ingress」を活用した集客促進事業をスタートすると発表した。国内自治体として初めて、Ingress特設ページを開設したほか、Ingressユーザー(エージェント)向けに、無人島「猿島」行きフェリーの料金を期間限定で半額にする「Ingress割」を提供する。自治体がIngressを観光に活用する取り組みは、岩手県に次いで2例目。
横須賀市でIngressを楽しむための“戦略基地サイト”「STRATEGY BASE FOR INGRESS IN YOKOSUKA」を、観光情報サイト「ここはヨコスカ」内に設置し、横須賀でIngressを楽しむための情報を発信。観光スポットをめぐりながらポータルをハックできるモデルルートなどを案内する。
Ingress割は、東京湾に浮かぶ無人島「猿島」行きフェリーの料金が、通常の1300円の半額・650円に割り引かれる企画。レベル2以上のエージェント向けで、三笠桟橋のチケット売り場でゲーム画面を表示すると割り引きを受けられる。期間は12月20日〜2月28日まで(冬期は土日祝のみ運航)。
ブロガーなど向けに「イングレス in 横須賀」体験ツアー12月25日に実施。「よこすか海軍カレー」を食べながら横須賀市のIngressへの取り組みの説明を受けたり、フェリーで猿島に渡るなどのイベントが盛り込まれたツアーで、ブログやSNSでツアーの様子を発信してくれるエージェントを10人募集する。応募は22日午後1時までにメールかFAXで。
Ingressは、世界で800万以上ダウンロードされている“リアル陣取りゲーム”で、エージェントは現実世界に設定されたポータルをハック(チェックイン)し、自陣のエリア拡大を目指す。国内自治体では岩手県が、盛岡市内を歩きながらポータルを探すイベントを実施。国内企業ではローソンが、全国のローソン1万780店舗をポータル化している。
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