米Google傘下のスマートホーム企業Nest Labsは12月15日(現地時間)、Google検索とNestの機能統合を発表した。iOS/Android版Google検索、Windows/MacのChromeブラウザの音声入力で、Nest Thermostatに指示を出せる他、モバイルアプリでは位置情報からユーザーの帰宅時間を予測してエアコンで室温調整する機能も使えるようになった。
Nestのアカウントを持つGoogleユーザーは、Nestアプリで「Works with Nest」を設定することでこの機能を使える。「OK, Google」に続けて音声で「○度に変更」「室温を調整して」などと言うことで、Nestをリモートコントロールできる。
また、AndroidおよびiOSのGoogle検索アプリで、端末の位置情報に基づいてユーザーが外出先から自宅に向かっていると判断した場合、帰宅時間に合わせて室温を設定するというGoogle Nowカードを表示する(Nestアプリをインストールした端末の位置情報を有効にしておく必要がある)。ユーザーはこのカードで設定を無効にすることもできる。
Googleは今年1月、Nestを32億ドルで買収した。Nestは6月、サードパーティー製アプリやハードウェアをNestの製品と連係させるためのAPIを公開している。
Nest Thermostatは米国ではNestの他、Google Play、Apple Store、Amazon.com、Best Buyなどで販売している。日本でもAmazon.co.jpなどで販売されているが、住宅にNestに対応するHVAC(冷暖房空調設備)が装備されている必要がある。
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