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水素ステーションが足りない、それなら水素ステーション自身が走ればいい

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 大陽日酸は、「人とくるまのテクノロジー展2014 名古屋」(2014年12月11〜12日、ポートメッセなごや)において、移動式水素ステーションに対応するパッケージ型水素ステーション「Hydro Shuttle」の技術展示を行った。

 トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」の量産販売が2014年12月15日から始まったが、燃料電池車の燃料である高圧の水素を供給する水素ステーションの設置数はまだまだ少ない。ミライのWebサイトで公開されている水素ステーションの一覧では41カ所が開設予定となっているが、全てについて設置時期が確定しているわけではない。水素ステーションの設置にはコストと工数が掛かるため、電気自動車用充電器ほど急速に普及が進まないとみられている。

 そこで当面の水素供給で活躍しそうなのが、大型トレーラーにパッケージ型水素ステーションを搭載する移動式水素ステーションだ。実際に、先述した41カ所のうち12カ所では移動式水素ステーションを用いる計画だ。

大陽日酸が展示した移動式水素ステーションのミニチュアモデル大陽日酸が展示した移動式水素ステーションのミニチュアモデル(クリックで拡大)

 大陽日酸のHydro Shuttleは、定置式(オンサイト/オフサイト)と移動式、全てのタイプの水素ステーションに対応可能なパッケージ型水素ステーションである。設置面積は幅7000×奥行き2000×高さ2590mmで、水素タンクの圧力は35MPaと70MPaの両方に対応している。さらに、「移動式に対応するだけでなく、メンテナンスを考慮した設計により、通常は1週間以上かかる定期自主検査の期間を3日間に短縮した」(同社の説明員)という。

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