米メディアなどの報道によると、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)のネットワークがサイバー攻撃を受け、Twitterアカウントの乗っ取りや情報流出などの被害が発生している。SPEが公開予定の映画に関連して、北朝鮮の関与を疑う見方もあるという。
Ars Technicaなどの報道によると、SPEの社内ネットワークが「Guardians of Peace」(GOP)を名乗る集団に不正侵入され、要求に応じなければ同社から盗んだ機密情報を暴露すると脅されていたことが11月24日ごろに発覚した。
同社の一部映画のTwitterアカウントも一時的に乗っ取られ、不正な画像や「地獄に落ちろ」などの文言が投稿されたという。
26日ごろにはGuardians of PeaceがSPEのネットワークから盗んだと称するパスワードなどの情報の一部がネットに公開されたと伝えられた。
今回の攻撃は、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を題材にしたSPEのコメディ映画「ザ・インタビュー」の米国での劇場公開を控えたタイミングで仕掛けられた。Re/codeの28日の報道によれば、同社は北朝鮮が中国経由で何者かに攻撃を実行させた可能性もあるとみて調べているという。ただし、まだ北朝鮮の関与が確認されたわけではないとしている。
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