米Microsoftのモバイル版Officeアプリ、「Office for iPad」と「Office for iPhone(旧「Mobile Office」)は、11月7日のアップデートで「Office 365」のサブスクリプションなしで文書編集が可能になった。とはいえ、すべての編集機能が使えるようになったわけではなく、利用しようとすると「プレミアム機能」と表示され、「Office 365」のアプリ内購入を促される、無料では使えない機能もある。例えば下の画像は、「Word for iPad」の塗りつぶし機能でユーザー設定の色を使おうとした際の表示だ。
「プレミアム機能」の一覧が、本稿執筆現在Microsoftの日本語公式サイトにはまだないので、英語サイトのリストをまとめてみた。
Wordのプレミアム機能
- セクション区切りの追加
- 段組み
- ヘッダーとフッターの別指定
- 印刷の向きの変更
- 変更履歴の記録
- ユーザー設定の色
- WordArtの追加・編集
- 画像への「影付き」「反射」の追加
- グラフの追加・編集
- 表組みのカラムの塗りつぶし
Excelのプレミアム機能
- ピボットテーブルのスタイルとレイアウトのカスタマイズ
- ユーザー設定の色
- WordArtの追加・編集
- 画像への「影付き」「反射」の追加
- グラフの追加・編集
PowerPointのプレミアム機能
- プレゼン中のスピーカーノートの参照
- ユーザー設定の色
- WordArtの追加・編集
- 画像への「影付き」「反射」の追加
- グラフの追加・編集
- 表組みのカラムの塗りつぶし
Office 365 Soloでできること
日本で販売されている一般ユーザー向け「Office 365」である「Offie 365 Solo」を購入すれば、上記の機能が使えるようになる他、2台のPCまたはMacでプレミアム機能を含むOfficeが利用でき、OneDriveの1Tバイトの無料ストレージ、Skypeから固定電話への毎月60分の通話無料が含まれる。料金は月額1274円、年額1万2744円。
なお米国では、2014年3月27日〜11月6日に「Office 365 Home」あるいは「Office 365 Personal」を購入したユーザーは条件を満たせば料金の一部を払い戻しできる。日本で同様の払い戻しが実施されるかどうかはまだ不明だ。
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