ココが「○」 |
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・実売価格が4万5800円から |
・デタッチャブルで1キロ切る |
・打ちやすいキーボード |
ココが「×」 |
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・解像度が1280×800ピクセル |
・システムメモリ2Gバイト |
・オンラインストレージ利用が前提 |
キーボードカバー込みで1キロを切る軽量2in1
「2in1」というキーワードのもとに、多彩なスタイルの製品が登場してきたが、いま、多くのユーザーが注目するのがスレートスタイルの本体と着脱可能なキーボードカバーというスタイルだ。MicrosoftのSurfaceがきっかけとなったこのカテゴリーに、ヒューレット・パッカードが「HP Pavilion x2 10」を投入した。
CPUにBay Trail-T(開発コード名)世代のAtom Z3745D(1.33GHz/最大1.83GHz、SDP 2.2ワット)を採用し、OSには32ビット版 Windows 8.1 with Bingを導入することで、Androidタブレットとも競合できる価格を実現している。ラインアップには日本HPの直販サイト「HP Directplus」限定で価格が4万5800円のモデルと、「Microsoft Office Home and Business 2013」が標準で付属する実売予想価格6万円前後の量販店向けモデルを用意する。
重さは本体が約600グラム、ソフトカバーキーボード装着状態で約930グラムだ。システム構成が近い10.1型ディスプレイ搭載モデルの東芝「dynabook Tab S50」と比べると、本体では45グラム重いが、キーボード装着状態では65グラムほど軽い。
キーボードユニットで本体を支えなければならないデタッチャブルの2in1ノートでは、キーボードユニットを重くせざるを得ず、そのため、10.1型ディスプレイ搭載モデルでは1キロを超えてしまうケースが多い。それと比べると、Pavilion x2 10は軽い。
スレートタイプの本体サイズは、約264(幅)×170(奥行き)×9.6(厚さ)ミリで、重さが約600グラムだ。10.1型ディスプレイを搭載したタブレットとしては比較的軽量で、常時持ち歩いても負担は少ない。ディスプレイの解像度は1280×800ドットだ。10.1型というやや小さめなディスプレイで使うがゆえに、標準でも文字が見やすいのはメリットだが、(Android導入ながら)同じサイズのディスプレイを採用するデバイスでも解像度が1920×1080ピクセルや1920×1200ピクセルというモデルも増えているので、そういう意味では表示できる情報量の少なさが気になる。なお、IPSパネルを採用しているため、視野角は広く発色もよい。
本体搭載のインタフェースは、上部に電源ボタン、左側面にヘッドセット端子、右側面にボリュームボタン、Windowsボタン、microSDスロット、Micro HDMI、USB 3.0(A端子)、micro USB(充電兼用)、そして、下部にドッキングコネクタを備える。
デタッチャブル方式の2in1の場合、キーボードと本体はBluetoothで接続するモデルが多いが、HP Pavilion x2 10ではドッキングコネクタによる有線接続を採用している。そのため接続は確実で、キーボードが認識できなくなって再接続など右往左往することがない。
Windowsを導入するタブレットでは、ビジネス用途においてデスクトップモードを多用することになるが、USB(A端子)を備えているため、USB接続のマウスをそのまま接続することができる。このほかにも、デスクトップPCやノートPCで通常使用しているUSB接続機器をHP Pavilion x2 10で同様に使うことが可能だ。
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