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電源を落とすとコンパクトになるスタイリッシュな4Kモニター、B&O「BeoVision Avant」

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 電源を入れると画面の下からスピーカーが現れ、左右に広がる。同時にスタンド部が回転して画面が前にせり出す。幕が開くようなエフェクトで映像が映し出されたら、家族のお気に入りの時間が始まる。

 バング&オルフセン(B&O)が6月に販売を開始した「BeoVision Avant」(ベオビジョン・アバント)は、そんなユニークな機構を持った4Kモニターだ。価格は55V型で126万8500円(税別)と決して安くはないが、デザインやライフスタイルにこだわるユーザーの心をつかみ、発売から4カ月で約5000万円を売り上げた。

 その「BeoVision Avant」に10月から新たに85V型が追加され、10月29日には来日したTue Mantoni(テゥエ・マントーニ)CEOによってお披露目が行われた。

ts_beovision03.jpg「BeoVision Avant」の85V型。価格は本体のみで410万円

B&Oのブランドを“次のステージ”に

ts_beovision02.jpg来日したTue Mantoni(テゥエ・マントーニ)CEO

 B&Oの歴史は、1925年に若い2人の技術者(Peter BangとSvend Olfsen)がデンマーク北西部のストルーアで起業したことに始まる。最先端の研究開発とクラフトマンシップを融合したモノ作りを特徴とし、「革新性とデザイン——長く使えるものを作り出すことを大切にしてきた」(マントーニ氏)。1960年代と極めて早い時期からデザイン主導の製品開発を取り入れたことも同社の特徴。アイデアの段階から発売まで、デザイナーとエンジニアが一緒に開発を進めるという。

 日本には1970年代に製品の輸入が始まり、「過去には強いポジションを確立していた」とマントーニ氏。「B&O製品のデザインと革新性は日本の市場に合っている。今回のBeoVision Avantは、日本におけるB&Oのブランドを“次のステージ”に引き上げる製品だ」(同氏)。

 ただし、B&Oの製品は家電量販店やインテリアショップに並ぶことはない。全国13カ所にある専門店のみで販売し、ユーザーそれぞれのニーズに合わせたカスタムインストレーションを行っている。続いて登壇したバング&オルフセン ジャパンの甲斐隆哉社長は、このリテール戦略を紹介した後、「2017年までに専門店を20店舗まで拡大し、売上げも現在の倍以上にあたる20億円まで引き上げる」という目標を掲げた。

ts_beovision04.jpgts_beovision05.jpgバング&オルフセン ジャパンの甲斐隆哉社長

 「日本のユーザーは本物志向といわれる。一時期はファッションや流行で製品を選ぶ人も多かったが、とくにトップエンドのライフスタイルを意識している人たちは長く使えるものを選ぶ傾向にある。Avantはすべての日本のユーザーが満足できるスペックとクオリティー、そしてデザインを持っている」(甲斐氏)。

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