米ホワイトハウスのコンピュータネットワークが何者かに侵入され、対策の過程で一部サービスに一時的な障害が発生したという。10月28日付でこのニュースを伝えた米紙Washington Postは、ロシア政府の関与が疑われるサイバースパイ攻撃との関連を指摘している。
Washington Postによれば、不正侵入されたのは米大統領府の非機密扱いのネットワークで、直ちに対策を講じたが、そのために一部サービスで障害が発生した。
ホワイトハウスの関係者は、侵入者がシステムに損害を与えたり、機密扱いのネットワークがハッキングされたりした形跡は現時点で見つかっていないと話しているという。米連邦捜査局(FBI)やシークレットサービスもこの事件について捜査に乗り出した。
ホワイトハウスは攻撃の出所については言及していない。しかしWashington Postの記事では、ロシア政府の関与が疑われるサイバースパイ攻撃について伝えたセキュリティ企業FireEyeの報告書に言及し、この攻撃では米国の防衛産業も狙われていたと指摘。今回のホワイトハウスのケースも、国家が関与する攻撃の特徴に一致するという関係者の見方を紹介している。
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