米Appleの「Apple Pay」に対抗して米小売業界が導入準備を進めている決済サービス「CurrentC」で、試験プログラム参加者などの一部のメールアドレスが流出していたことが分かった。
CurrentCは、TargetやWalmart Storesなどの米小売大手が中心となって2012年に立ち上げたジョイントベンチャーMerchant Customer Exchange(MCX)が打ち出したモバイル決済サービス。MCXは10月29日のブログで、「CurrentCの試験プログラムの参加者と、同アプリに関心を示していた個人のメールアドレスの一部を何者かが不正に入手していたことが過去36時間以内に判明した」と報告した。
流出したメールアドレスの多くのはテストのみの目的で使われていたダミーアカウントのもので、CurrentCのアプリ自体は影響を受けなかったと説明している。MCXはアドレスが流出した小売業界のパートナーや個人に連絡を取り、調査を進めているという。
CurrentCのアプリは2015年のサービス開始を目指して開発が進められており、MCXはApple Payに対抗してプライバシー保護の姿勢を強調していた。
関連記事
- Apple Pay、米大手小売りがブロック──競合決済システム準備中につき
- 「Apple Pay」を迎え撃つ? PayPal、eBayから2015年に独立へ
- iPhone 6/6 PlusのNFCは当面「Apple Pay」機能のみ──Cult of Mac報道
関連リンク
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.