ダイソンが発表した「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」(以下、360 Eye)は、これまでのロボット掃除機とは一線を画す性能と外観を持っている。来春、世界に先駆け日本市場に投入される同製品。待ちきれない人のために写真と動画で解説しよう。
英Dysonのチーフエンジニア、ジェームス・ダイソン氏によると、360 Eyeの開発期間は実に16年におよぶ。つまり1998年頃に開発を始めたことになるが、実は同社がロボット掃除機を製品化しようとしたのは今回が初めてではない。10年ほど前にも、背中にサイクロンを背負い、室内を見る“目”を持った先進的なロボット掃除機「DC06」を開発していた。吸引力重視とカメラを使ったインテリジェントなシステムなど、「DC06」の基本コンセプトはそのまま「360 Eye」に継承されている。
「DC06」は1台60万円ともいわれる高コスト製品だったこともあり、店頭に並ぶことはなかったが、同社はその後もロボット掃除機の開発を継続し、「360 Eye」を送り出した。その間、開発に携わったエンジニアはのべ200人以上。開発費は2800万ポンド(約49億円)に上る。
他社製品と何が誓うのか
「360 Eye」の外形寸法は、約230(幅)×242(奥行き)×120(高さ)ミリ。一般的なロボット掃除機より一回り小さく、背が高い。前方に円錐(えんすい)形のコーンが8つ並んだサイクロン機構を搭載し、その下に透明のクリアビン(ダストカップ)があるのはダイソン製のサイクロン掃除機と同じだ。
ダイソン独自のデジタルモーター「DDM(ダイソンデジタルモーター)V2」と「ラジアルルートサイクロンテクノロジー」を搭載したことにより、集じん力は他社製ロボット掃除機の数倍に及ぶ。またサイクロンで0.5マイクロメートルという微細なゴミも空気から分離、さらにHEPAフィルターを通して排気するため、部屋の空気も汚れない。
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