英Canonicalは7月22日(現地時間)、UbuntuベースのスマートフォンOSを搭載する“コンセプト端末”、「Ubuntu Edge」開発のクラウドファンディングプロジェクトを米Indiegogoで立ち上げた。
目標獲得金額は3200万ドルで、830ドル(米国外の場合は送料が必要)の出資者は2014年5月にUbuntu Edgeを入手できる見込み。日本時間の24日午前0時までは600ドルで入手できる(先着5000人)。
Canonicalは、1月にUbuntuベースのモバイルOSの開発計画を発表し、2月にAndroid端末で稼働するプレビュー版とSDKを公開した。
Canonicalは同OSのライセンサーであり、製品としてのハードウェアはメーカーが製造することになるが、自動車業界におけるFormula 1(F1)のような最先端技術のたたき台、コンセプトモデルとしてUbuntu Edgeを立ち上げたという。
現段階で発表されているスペックは、プロセッサは“最速のマルチコア”で、最低でも4GバイトのRAM、128Gバイトのストレージを搭載する。ディスプレイは4.5インチ(1280×720)で、カメラは800万画素と200万画素の2台。バッテリーにはシリコンアノードを採用する。筐体はアモルファス金属製で、サイズは64×9×124ミリ。上辺のエッジが特徴だ。ネットワークはGSM/3G/LTEとあるが、周波数帯は不明。
Ubuntu phoneとAndroidのデュアルOSで、切り替えて利用できる。
Ubuntu EdgeはSIMフリーで提供される。リリース前の実機テストは、欧州、米国、南米、中国、インド、中東、アフリカで実施するという。
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