「ブランド戦略としての「学びのコミュニティ」」バックナンバー
- 第6回 (後編)企業の枠組みを超えて——『HOUSE VISION』という発想の転換
- 第6回 (前編)全然売れなかった……から始まった大逆転劇
- 第5回 (後編)ポイントは知識資本を持つスタッフが居やすい職場を作ること——パタゴニアのブランド戦略
- 第5回 (前編)パタゴニアの店舗は「地域のギフト」——ただモノを売るだけでは終わらない
- 第4回 産廃屋で絶品うどんが食べられる理由——おもてなし経営で脱・産廃屋を実現した石坂産業
- 第3回 銀行が無料のコミュニティスペースを運営するワケ——六本木の「スルガ銀行/d-labo」で夜な夜な教養を蓄える
- 第2回 投資信託委託会社が鎌倉で“学びのコミュニティ”を開催する理由
- 第1回 企業発の「学びのコミュニティ」が重要視される理由
お話を聞いた人
- 三井不動産ビルディング本部 法人営業統括部 佐川綾氏
- 同 宮原うらら氏
- 三井不動産ビルマネジメントビルマネジメント事業一部 中央オフィス PM課 山岸道子氏
コンセプトは、「オフィスライフの“新しい”を、カタチにする」
草原に似たふかふかな緑のじゅうたんの上で、羊の家族が戯れる。大きなシンボルツリーの周りにはお弁当を食べる人、サークル活動で集まる人、プロジェクターを使ってミーティングを行う人の姿も。こんな不思議な光景が日本橋のオフィスビルの中で毎日繰り広げられているという。
—— 現在、どのようなコミュニティを運営なさっているのでしょうか? 施設運営も含めご説明ください。
佐川 私たち三井不動産は、「オフィスライフの“新しい”を、カタチにする」をコンセプトに据え、賃貸オフィスビルの空室を活用して、当社賃貸ビルをご利用いただいている企業のワーカーの方々に、自由にお使いいただけるオープンスペースを運営しています。多い日で一日数百人が出入りしているここharappa日本橋で生まれた新しいコミュニティは、例えば英字新聞を題材に英会話を楽しむ「朝英語の会」や、仕事前に頭をスッキリできると好評の「朝ヨガ」等。出勤前の早朝に開催されているコンテンツが多くあります。
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