インターネットイニシアティブ(IIJ)が8月2日、一般ユーザーとIIJのスタッフが交流、情報交換する「IIJmio meeting #4」を都内で開催した。IIJmio meetingは2013年10月に第1回が行われ、今回が4回目。9日には大阪でも開催される。
今回は、初心者向けのサービス紹介「みおふぉん教室」、ドコモが開始した新しい音声通話方式VoLTEの対応端末でIIJmioが使えるかを検証した「みおふぉんでVoLTE端末は使えるの?」、総務省が中心となって行われている「2020-ICT基盤政策特別部会」での議論がMVNOのサービスに与える影響について最新状況を紹介する「MVNOと事業法を巡る最新動向」という3つのテーマでセッションが行われた。
「みおふぉん教室」で“格安SIM”初心者にIIJmioをアピール
みおふぉん教室では、「IIJmio」や「みおふぉん」「MVNO」などの基本的な言葉を解説。「SIMカードってなに?」「『SIMフリー』ってなに?」といった素朴な疑問に回答しながら、IIJmioのSIMカードを使ってドコモのネットワークに接続し、IIJからインターネットにつながる仕組みが分かりやすく説明された。
また、単身者がスマートフォン1台を使う場合をモデルケースに、ドコモの新旧料金プランとみおふぉんの料金プランを比較。みおふぉんでは月々の携帯電話料金が最大3000円程度安くなることや、乗り換える際の端末の入手方法などを紹介した。
一方で、IIJmioに乗り換えると利用できなくなるサービスについても言及。機種変更時の注意点や契約手続きの方法、サポートについても解説し、初心者でも安心して使えるIIJmioをアピールした。
質疑応答では、IIJmioのSIMを挿した端末でおサイフケータイが使えない理由が問われた。堂前氏は「おサイフケータイは通信しており、チャージなどでインターネットを経由する場合に制限される場合がある。ドコモの『iD』は特に厳しい」と回答。現在は使えるサービスが将来的にも使えるとはいえず、保証できないとした。ちなみに、筆者はIIJmioとほぼ同様のBIC SIMを差した「AQUOS ZETA SH-04F」でモバイルSuicaを利用しているが、チャージ、オートチャージを含め問題なく利用できている。
IIJmioのSIMカードでVoLTEが利用できるかを検証
2つ目のセッションでは、ネットワークサービス部 シニアエンジニアの宮本外英氏が「みおふぉんでVoLTE端末は使えるの?」というテーマで、ドコモのVoLTE対応端末「Xperia Z2 SO-03F」にIIJmioのSIMを差して、VoLTEでの通話を中心に動作検証した結果を紹介した。
結果から言うと、IIJmioのSIMを差したSO-03FでVoLTEの通話はできた。特に契約の変更も必要ない。なお、高音質通話はLTEのエリアで、相手もVoLTE対応端末(みおふぉんでも可)である必要があるのはドコモ端末と同様だ。VoLTEが開始されるにあたって、MNOであるNTTドコモが提供するサービスについての約款が改正。「通話」に関する部分に、従来は「回線交換方式により主としておおむね3kHzの帯域の音声」と表記されていたが、改正後は単に「音声その他の音響の伝送を行うためのもの」となった。つまりVoLTEも「通話」に含まれるということだ。
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