ドワンゴがスタジオジブリを買収するという一部報道について、ドワンゴの川上量生会長はITmediaの取材に対し「まったくのデタラメ」と否定した。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが8月4日の株主総会で、製作部門をいったん解体する方針を表明。これに絡み、一部メディアの電子版が5日、「ドワンゴがジブリを吸収合併する」と伝えた。
川上会長は報道について、「まったくのデタラメですよね。信じがたい」と強く否定。「はてなブックマーク」でも自らのアカウントで、同記事について「ほんと、PV稼ぎの出鱈目記事はやめて欲しいよね」とコメントしている。
川上会長は、ドワンゴの会長業と並行し、2011年スタジオジブリに「プロデューサー見習い」として入社。作年秋に公開されたスタジオジブリを題材にした映画「夢と狂気の王国」のプロデューサーも務めた。
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