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夏の日差しと画角と水着の関係

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 恒例、夏の水着まつりがやってまいりました(編注:違います)。

 実はここ数年、水着ロケの回は、どんな写真を撮るかは現場(つまり、海ですな)へ行くまで考えてなくて、それでも行ってみると、去年と同じ場所であっても、撮るモデルさんは違うし、天候も暑さの具合も微妙に違うしで、ウォーミングアップ代わりに基本的な撮影をしてると、徐々にテーマが固まってくるのだ。

 今回も同様に、とりあえずフルサイズのデジタル一眼レフとマイクロフォーサーズの2台を用意して海へと繰り出したのであった。

日向と日陰と広角と望遠

 というわけで、ウォーミングアップ代わりに基本的な話から。

 海へ出かけて、カメラを引っ張り出して、写真を撮ろうとなると、最初に気になるのは陽射しの方向と強さ。夏の陽射しは強くて高い。海に来たからまずは水着姿で1枚、ってとき、どっちから撮るかを考える。

デジカメ撮影術いやあ、海はまぶしいですなあ、の図

 同じ場所で撮っても、ちょっとした空模様や数時間の時間の違いでこれだけ写りが変わるのだ。

デジカメ撮影術朝10時。雲が薄くかかってて快晴とはいかず、空もにごりぎみ
デジカメ撮影術午後1時。太陽が少し傾いて半順光になり、空も真っ青

 午後になり、光の条件ががらっと変わったので、午前中と同じポーズをしてもらったのだけど、写真の雰囲気も全然違って面白い。

 同じ位置からもうちょっと寄ってみる。

デジカメ撮影術午前10時の弱い逆光
デジカメ撮影術午後1時の半順光

 やっぱこう、わざとらしく爽やかなポーズの時は順光の方が決まりますな。逆に背中を向けて遠目から撮る時は逆光のシルエット感もいい。逆光には逆光の良さもあるわけで、顔に陰影がつかないからやわらかく撮れる。プラスの露出補正を忘れずに。

デジカメ撮影術逆光で+1の補正をかけてほどよく明るめに

 そうそう、昨今のミラーレス一眼やコンパクトカメラで顔認識機能を使うと、自動的に顔に明るさを合わせてくれるので、下手に露出補正かけない方がいいこともある。

デジカメ撮影術+0.3の補正をかけただけなのに顔がこれだけ明るくなり、背景が白く飛んでるのは、顔認識機能のせいといっても過言ではありません

 まあ、自分のカメラの癖を知っておきましょうってことですな。海で撮る時は順光は避けたい。撮られる方がまぶしいから。特にちょっと上から見下ろして撮る時は目が太陽の方を向かない角度にいたしましょう。

デジカメ撮影術貝殻を拾ってうれしそうなお嬢。拾ったところを上から
デジカメ撮影術はいこれ、とみせてくれたのですかさず

 もう1つ基本の話。毎回書いてる気がするけど、広角と望遠の使い分け。

デジカメ撮影術24ミリの広角で。背景がぐっと遠くに見える
デジカメ撮影術75ミリの中望遠で。背景がぐっと近くに見える

 背景が分かりやすいよう、灯台を入れてみた。ちなみに同じ場所で、わたしが彼女との距離を変えて撮ってる。

 で、面白いのは背景よりも彼女の写り。24ミリと75ミリってだけで、顔や身体の写り具合も変わるのが面白いところ。広角になるほど遠近が強く出るので、顔も中心が前に出るようにうつるし、身体を少し斜めにしただけで肩がぐっと手前に出る。逆にちょっと望遠にするとスタイルがよりフラットに見える。広角の方が近距離で撮っていることもあって、より身近感が出るし、望遠だと距離感が出る。

 面白い例をもう1つ。

デジカメ撮影術24ミリ相当
デジカメ撮影術80ミリ相当
デジカメ撮影術140ミリ相当

 うつぶせに寝転がってると、顔、身体、足の順に遠くなっていくわけで、広角だと足が小さく身体も細く見えるけど、望遠だと、顔は小さく身体は大きく見える。

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