ニコニコ動画の動画から音声をMP3ファイル化する「にこ☆さうんど」の運営で著作権法違反の罪に問われた男性被告に対し、札幌地裁は7月16日、懲役3年(執行猶予4年)・罰金500万円(求刑懲役3年・罰金500万円)の判決を言い渡した。
告訴した日本音楽著作権協会(JASRAC)とドワンゴ・ユーザーエンタテインメント(due)によると、公開されているコンテンツをリンクやダウンロードなどで入手し、自身のサイト上で公開・誘導している「寄生型サイト」の違法音楽配信で、サイト運営者が著作権法違反の有罪判決を受けたのは今回が初めてという。
「にこ☆さうんど」は20万人以上のユーザーが利用し、1日当たり約1500件のファイル交換が行われていたという。サイトは無料で利用でき、運営者には広告で約1億3000万円の収入があったという。今年2月にサイトは停止し、運営者は5月に逮捕・起訴されていた。
JASRACとdueによると、違法配信では「リーチサイト」と呼ばれるサイトが問題化しており、「寄生型サイトは広告収益を目的として開設されるケースが極めて多く、違法サイトに広告が掲載されることで、サイトに多額な広告収益をもたらす結果とになっている」という。JASRACとdueは「今回の事件が違法配信に対する大きな警鐘となり、適正な音楽配信ビジネスの発展につながることを期待している」とコメントしている。
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ニコニコ動画にアップロードされた動画から音声を抽出してMP3化するサイト「にこ☆さうんど」が終了。
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