パソコンを使う仕事にぜひとも持っておきたいのが外付けストレージ。特に現行のMacノートでは、13インチMacBook Proをのぞいて、内蔵ストレージはすべてフラッシュストレージになってしまった。元々の容量が128Gバイトや256Gバイトとやや心許なく、ユーザーによる交換が困難で、画像や動画などと次々保存していくとすぐに容量不足におちいってしまう。外付けストレージに関心を持つユーザーも多いだろう。
というわけで今回は、ウェスタンデジタルジャパンの外付けHDD「My Passport Pro」をチェックしていく。
お前は今までに買ったHDDの数を覚えているか?
筆者も10年以上この業界で仕事をしているが、本当に覚えてないほどの数のストレージを買ってきた。ぶらっと家電量販店にいくと、「あらお安くなったじゃない!」って感じでムショーに欲しくなってしまうのがストレージ。
先日も、知り合いの編集者からW杯日本代表のユニフォームを「1万5000円しました!! オーセンティックですよ」と自慢されたのだが、「(ああ、その値段なら3テラの3.5インチHDDが買えるのになぁ……)」と思うぐらいにはストレージが好きです。
現在のメインは、ウェスタンデジタルの「My Book Thunderbolt Duo」と、LaCieの「LaCie 2big THUNDERBOLT」。いずれもThunderbolt接続、かつ3Tバイト×2基のストレージを内蔵した製品で、ウェスタンデジタル側は写真など、LaCie側は動画をそれぞれ保存している。
2台は事務所のiMacに常時つないでおり、メインマシンである15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデルの内蔵ストレージがいっぱいになってきたらデータを移す。古い写真や動画が必要になったら、出先から「どこでもMy Mac」経由でアクセスしてダウンロード……とプライベートクラウドのように使っている。
しかし! 最近、新しい機材として360度の全周パノラマ動画を撮れるシステムを導入したところ、たちまちMacBook Proの内蔵ストレージが埋まるようになってしまった。さらに海外出張に行ったときに、日本に比べてインターネットの回線が遅くて、事務所からネット経由でデータを取り出すのにえらく時間がかかるという苦い経験もした。
そうした現状をふまえて、「クラウド全盛だけど、やっぱり大容量のモバイルストレージも選べるようにしておきたいよねぇー」と個人的に関心が高まっていたところに現れたのが、My Passport Proだった。
特筆すべきは、
- 4Tバイトの大容量
- RAID対応かつThunderbolt接続で高速
- バスパワー駆動
の3点を兼ね備えているところだ。
一般的に4TバイトクラスのHDDとなるとほぼACアダプタが必須になるが、出先で作業する際にはコンセントを借りられないことも多い。しかも大容量タイプは本体サイズが大きいため、荷物がかさばってしまう。
一方、バスパワー駆動を重視すると、外付けで選べるのは2.5インチタイプのみで、最大2Tバイトと容量が足りない。今まで「容量とバスパワーはトレードオフ」となっていた不満をガツンと一挙に解消してくれたのが、このMy Passport Proというわけだ。
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