米Googleの共同創業者、ラリー・ペイジCEOとサーゲイ・ブリン氏は7月3日(現地時間)、米ベンチャーキャピタルKhosla Venturesの年次カンファレンスに登壇し、ビノド・コースラ氏とGoogleの方針や取り組みについて語った。
機械学習や人工知能についてのコースラ氏の問い掛けにブリン氏は、機械学習にフォーカスした“脳プロジェクト”をはじめとする多数の取り組みを進めていると語った。脳プロジェクトでは映像入力の処理技術を開発しており、自動運転カーに応用しているという。ブリン氏は、いつの日か完全な推論が可能な人工知能を構築したいとし、1月に人工知能企業DEEPMIND TECHNOLOGIESを買収したのもその一環だと語った。
自動運転カーについては、普及すれば社会に大きな変化をもたらせるとブリン氏は語った。老人や障害者に移動手段を提供できるが、さらに普及すればコミュニティーやライフスタイルを変える可能性があるという。現在市街地の30〜50%が駐車場として使われているが、人々が自家用車を持つことをやめ、必要なときに自動運転カーを使うようにすれば、駐車場は必要なくなり、交通渋滞も解消されるとブリン氏は語った。
これを受けてコースラ氏は、現在1カ月レンタカーを借りれば300ドル掛かり、運転手を雇えば1日300ドル掛かるが、自動運転カーはこうしたコストを削減できると語った。
とはいえ、ブリン氏は自動運転カープロジェクトがまだごく初期段階であるとし、今後複数のメーカーやサービスプロバイダーと提携して実現に近づけていくと語った。
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