「4GHz台後半も余裕かも」——20周年記念「Pentium G3258」の評判
先週の新製品で最も目立っていたのはインテルのデュアルコアCPU「Pentium G3258」だ。Pentiumブランドの20周年を記念したモデルで、現行のCore iシリーズと同じHaswell Refreshに属する。価格は7000円台前半から8000円前後。予約段階から好調に売れているが、各ショップに十分が数量が入っており、アキバ全体で潤沢に出回っている。
G3258の定格クロックは3.2GHzだが、クロック倍率を固定しない仕様のため、動作保証外ながら手軽にオーバークロックできるのが最大の魅力だ。クロックアップの幅は個体差があるが、全体的に高い上げ幅が期待できるとの声が多い。
某ショップは「4GHz台後半でも安定動作する個体が多いみたいで、しょっぱい話は今のところは聞かないです。値段も安いし、夢もある。オーバークロックで遊ぶためのモデルといっても過言じゃないですね」と言い切っていた。
実際、オーバークロック目当てで購入するユーザーが多い。BUY MORE秋葉原本店のように、クロックアップしすぎて焼損したG3258を交換するといった異例なサービスが実施するショップも見られる。
さらに、G3258向けをうたうマザーボードも売れている。ASRockから登場した「Z97 Anniversary」と「Z97M Anniversary」で、価格は1万1500円弱と1万2000円弱だ。G3258をオーバークロックするための独自機能「Pentium Anniversary Boost Technology」を搭載しているのがポイント。
TSUKUMO eX.は「一般的なZ97マザーとしてみてもかなり安いので、G3258以外との組み合わせで買っていく人もいるかも」と話していた。
なお、G3258の影響で旧世代であるZ87マザーの売れ行きが上向いたといった話もちらほら耳にした。TSUKUMO eX.は「発売時の半値近くになっている高級モデルがまだいくつか残っているので、G3258用の捨て身マザーとして選ぶのもいいですね」とプッシュしていた。
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.