米Googleは7月2日(現地時間)、昨年10月に傘下のMotorola Mobilityが立ち上げた「Project Ara」のフィードバックプログラム「Ara Scouts」を終了し、プロジェクトに最も貢献した100人に今秋完成予定の新プロトタイプを提供すると発表した。
Project Araは、同社のAdvanced Technology & Projects(ATAP)チームが取り組む、ハードウェア開発者による各種モジュールをユーザーが選んで組み合わせてスマートフォンを組み立てられるようにするというプロジェクト。立ち上げ段階で、モジュール端末に関するアイデアや要望を一般に募るAra Scoutsも開始し、111カ国の3万人以上が参加した。参加者は約8カ月にわたって合計9つの“ミッション”を通じてフィードバックを送った。Araチームはプログラムに最も貢献した参加者100人の登録名をWebページで公開して感謝の言葉を添えた。
ATAPチームはGoogle I/O 2014のセッションで「Project Tango」とともにProject Araの進捗状況を発表した。このセッションで、開発者向けの賞金10万ドルをかけたモジュールコンテストの開催(9月1日参加申し込み締め切り)や、今秋のプロトタイプの完成予定や開発者会議の開催などが発表された。
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