日本マイクロソフトは6月20日、9月4日国内発売予定の「Xbox One」に関する最新情報として、「無双OROCHI2 Ultimate」などサードパーティを含む最新タイトルや約20種の対応アプリを発表した。高スペックなハードでコアゲーマーをターゲットにしつつ、オールインワンのエンターテインメント機器としても楽しんでほしいとする。価格は本体のみが3万9980円(税別)、Kinectセットが4万9980円(税別)。
モーションセンサーKinectとの連携も特徴の次世代ゲーム機。欧米を中心とした13カ国で昨年11月に発売し、4月半ば時点の累計出荷台数は500万台以上と、前機種「Xbox 360」を上回るペースだという。
「Xbox One」の特徴として、(1)高度な表現力による圧倒的な臨場感と没入感、 (2)オンラインマルチプレイや共有機能など、クラウドのパワーが実現する新しいゲーム体験、(3)バラエティー豊かなゲームラインアップ——の3点を掲げる。泉水敬執行役は「ゲーム機として最高レベルであることを中核としつつ、連携コンテンツが増えたことでより多くの方に楽しんでいただけるはず」と話す。
対応タイトルとして約70作品を発表した。サードパーティからは「ファイナルファンタジーXV」「キングダム ハーツIII」(スクウェア・エニックス)、「無双OROCHI2 Ultimate」「真・三國無双7 Empires」(コーエーテクモゲームス)、「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」(コナミデジタルエンタテインメント)などが登場。マイクロソフトブランドでは、前機種から人気の「Forza Motorsport 5」や「Phantom Dust」、プラチナゲームズの神谷英樹氏による「Scalebound」などをリリースする。
5月末時点で国内48社が参加表明をしているが、より小規模の開発会社やクリエイターに門戸を開くため、「ID@Xbox」を通してすでに世界300社以上に開発環境を提供しているという。
同プログラム参加者として、Comceptの稲船敬二CEOが登場。KickStarterなどで国内外7万人以上から制作資金を集めた「Mighty No.9」は、同氏の代表作・ロックマンのような横スクロールのアクションゲームだ。稲船さんは「ハイエンドなゲームだけでなく、シンプルだからこそゲーム性が高いレトロな作品の可能性も示していきたい」と話す。
ゲーム以外のエンターテインメントアプリは、WebブラウザやSkypeのほか、映像配信サービス「Xbox Video」、ゲーム動画をライブ配信や共有できる「Twitch」などを搭載。日本独自アプリとして、業務用カラオケ「DAM」と同じ10万曲以上が利用できる「カラオケ@DAM」、20年以上の歴史から名シーンを映像で振り返る「Jリーグ動画アーカイブス」、ご当地アイドルによる地元紹介やライブ映像を届ける「U.M.U ご当地アイドルうぉーかー」、「ニコニコ動画」などをラインアップする。
予約は21日からスタート。「実際に触れてゲームの進化を体験してほしい」(泉水執行役)と約500台をデモ機として用意し、発売前から体験イベントや店頭での販促に力を入れる。
販売台数世界累計700万台を超えているPS4に比べ、やや勢いが弱いとされるXbox One。「何よりもまず、発売を待っていてくれたゲーム好きのみなさんに満足してもらいたいが、オールインワンでエンターテインメントを楽しむ価値ある機器としてより広く広がっていけば。1つずつの体験の満足度を高めていくことが売り上げにつながっていくと考えている」(泉水執行役)
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