6月13日にPFUが発表した非接触型・非破壊型スキャナ「ScanSnap SV600」。発売は7月の予定だが、東大生協第一購買部で同製品がデモ展示されていたので、開店直後に足を運び、操作感などを確かめてみた。
到着すると、事務用品通販カタログがスキャン用として設置してあった。台座部分にある「Scan」ボタンを押すと、ヘッドが動き対象物に光が照射されあっという間に見開き2ページ分のスキャンが終わった。次のページのスキャンができる状態になるまで約10秒待ち、ページをめくるとその直後にまたヘッドが動きスキャンされた。
同製品には「楽2(らくらく)ライブラリ Smart with Magic Desktop」というファイリングソフトウェアが同梱されている。スキャンして次のページを読み取る準備ができるまでの同ソフトウェアでの挙動は次の動画のようになる。
次に小さめの書籍(のようなもの。実際はスケジュール帳)でテストしてみた。どういうわけかページめくりを検出してくれない。理由は本体との距離にあったらしい。
大きめの書籍であれば、指で押さえなくとも、その状態を保持できる。しかし、文庫本サイズやA5判などの小さめのものだと、指で押さえる必要が出てくる。電子化する際、この指が邪魔になるが、それも簡単にレタッチすることができる。また、今回は大々的な補正が必要な状態で取り込まれてしまったが、そのような場合にも簡単に取り込みたい輪郭を設定できることが分かる。
記者ははじめてこの機器と付属ソフトを操作したため、読者の中にはもたもたした印象を受けたかもしれないが、慣れればものの数秒とかからないだろう。また、初心者であるため、レタッチもわざわざ左指、右指分の作業をしていたが、2個所を指定して一気にレタッチすることも可能だ。
非破壊スキャンのブームをもたらす急先鋒となることが期待されるScanSnap SV600。完成度も高く、今後の発展に期待できると感じた。
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