タカラトミーは、「東京おもちゃショー2013」で新しいホビーロボットの試作機を参考展示している。映画やアニメでおなじみの「トランスフォーマー」と「ゾイド」だ。
一見、ただのキャラクターグッズに見えるが、展示されていた場所は家庭用ロボット「Omnibot」(オムニボット)のコーナー。しかも操作用のiPhoneも一緒に展示されている。まさかと思いながら担当者に声をかけると、本当に変形するロボットを試作したという。
デモンストレーションは行われていないが、実際に変形する様子を動画で見ることができた。車のボディーが前後左右に割れ、むっくりと起き上がるヒューマノイド型ロボット。変形しながら目が緑色に光る様子は、まさにトランスフォーマーだ。変形し終えた後にコロンと後ろ向きに倒れてしまうのはご愛敬だが、このままの姿で動くことも可能だという。
「まだ歩いてはいないが、i-SOBOTのように手足を動かすことはできる。課題は、自動車のボディーだったパーツが動きをジャマすること」(同社)。
変形が可能になった秘密は、2007年発売の「Omnibot 17μ i-SOBOT」のために開発したオリジナルのサーボモーター。当時も6ミリ(径)×14ミリ(長さ)というサイズで注目を集めたが、さらに改良を進めて緻密(みちつ)な動きができるようになったという。
一方のゾイドは、昨年のおもちゃショーで注目を集めた「i-SODOG」(アイソドック)の機構を活用したもの。もちろん4足歩行が可能だ。
いずれも開発中のため市販の予定はないが、人気キャラクターとの合体でホビーロボットにも新しい市場が生まれるかもしれない。
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