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第46回 iPhoneで桜の花びらをピシッと撮る方法

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 今回の掲載日、3月25日はくしくも都内で桜の開花日が観測された日。すでに開花している地域もあるのだけれど、桜の花びらをiPhoneで撮った写真が日本中にあふれかえる時機の到来である。それはすばらしい。だがしかし、ちゃんと花びらにピントがあってますか、と。

photo背景にピントが合っちゃう。桜の花びらをタップしてもダメ!

 どういうときにこうなるか

  • メインの被写体が小さい
  • メインの被写体より背景の方がくっきりしてる
  • メインの被写体より背景の方が明るい

 の3条件。実はコレ、普通のデジカメでもしばしば発生する。

 iPhoneカメラのオートフォーカスは「コントラスト検出方式」といって、コントラストが高いくっきりしたところにピントを合わせようとする。上のケースだと、陽射しが当たってない花びらより後ろの枝の方がくっきりしてるのでそっちにピントが合ってしまいがちなのである。

 そんなときどうするか。花をアップで撮るのを諦めるか。いやいやそれはもったいない。そこでお手軽で有効な技をひとつ。自分の手のひらを使うのだ。

 まず左手(あなたが右手でiPhoneを操作するならね)を伸ばして、花の横に手のひらを手前に向けて置く。そしてiPhoneを持つ手の指先で画面を長押しして(片手でそれをやるのは大変だけどがんばる)、そこでAF/AEロックをする。

photoこんな感じ

 そうすると、手のひらは花よりでかいので、そこにピントが合ってくれるのだ。手のひらにピントを合わせて固定するのである。そして手のひらをはずして、AF/AEロックになってることを確認して撮る。

photoAE/AFロックになっているのがポイント

 無事撮れました。

 明るめに撮りたかったので、手のひらの影になってるとこでAE/AFロックをかけております。

photo無事、逆光でふわっとした桜の花がとれました。

 これはオオカンザクラというちょっと早めに咲くピンク色の桜。

 ちなみに、順光で陽射しがあたってれば(つまりくっきりしてれば)、こんな技を使わなくてもピントは合います。うまく使い分けを。

photo陽射しがあたってて明るければ普通に撮ってOK

 まあ、花に限らず、数10cmの近距離の小さめの被写体にピントがうまく合わないとき、自分の手のひらを使うってのはけっこう使えるのでお試しあれ。

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