朝日新聞が、Google Glassを活用したサービス「朝日新聞AIR」をWearable Tech EXPO in TOKYO 2014で紹介している。日本未発売のGoogle Glassを試せるということで、ブースには多くの来場者が訪れていた。
朝日新聞AIRは、Google Glassで読み取った画像を認識することで、さまざまな情報を表示するサービス。新機軸の商品開発をすべく朝日新聞が2013年6月に設立した「メディアラボ」の活動の一環として開発を進めている。同サービスでは「空間のメディア化」をコンセプトに掲げており、空間内の物体をグラスで見つめることで、朝日新聞が集めた情報がマッチングされるという。
例えば朝日新聞を読み取ると、紙面では紹介できなかったフォトギャラリーや動画が再生される、といった具合だ。パンフレットを読み取ると関連情報を映像で紹介する、食べ物を読み取ると朝日新聞で紹介されたレシピを映像で紹介する、といったことも可能だ。今回のような展示会で、グラスを装着している来場者に、展示内容の詳細情報を提供するといったことも想定している。料理をしているときや自転車に乗っているときなど、両手がふさがっているシーンで便利に使えそうだ。
読み取り用のアプリはGoogle Glass用に作り込んでおり、Google Playで配信するものとは異なるという。展示機の読み取りには少々時間がかかっていたが、「斜めからでも認識できる」(説明員)そうだ。読み取り可能な距離は、展示会の看板など大きいものなら約2メートル、新聞や料理など小さいものなら約1メートルだという。
Google Glassが日本で未発売なこともあり、朝日新聞AIRの商用化や提供時期などについては未定だが、日本発売が決まれば、アプリが早いタイミングで提供される可能性は高い。なお、デモに使っているGoogle Glassは、総務省関東総合通信局の指導のもと、電波法に準じた設定で使用している。
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