米Microsoftは3月3日(現地時間)、大規模な経営陣の再編を発表した。2月にCEOに就任したサトヤ・ナデラ氏が従業員宛公開書簡という形で発表した。
“Scroogle”広告のマーク・ペン氏が新設のCSO(最高戦略責任者)に
タミ・レラー上級副社長とマーケティンググループを共同で統括してきたマーク・ペン上級副社長が、新たに設けられた役職であるCSO(最高戦略責任者)に就任する。同氏は2012年7月に企業戦略担当として同社入りし、Googleを批判する「Scloogle」シリーズの広告などで注目を集めた。難病と闘う元スポーツ選手を紹介する2014 Super BowlのCMも同氏が手掛けた。
マーケティング担当のタミ・レラー氏は退社へ
マーケティングは、CMO(最高マーケティング責任者)に就任するクリス・カポセラ氏が統括する。ペン氏と共同でマーケティンググループを統括してきたタミ・レラー氏はカポセラ氏への引き継ぎの後、退社する。
元SkypeのCEO、トニー・ベイツ氏は退社
MicrosoftのSkype買収後、Skype担当社長を務め、昨年7月の大規模組織改編で開発者窓口や企業買収を統括するBusiness Development and Evangelism担当上級副社長に就任したトニー・ベイツ氏は同社を去る。同職はAdvanced Technology担当上級副社長のエリック・ラダー氏が暫定的に引き継ぐ。ラダー氏は現職との兼任になる。
ハードウェア担当は
現在、Windows SurfaceやXboxなどのハードウェア開発をサプライチェーン、エンターテインメント(ゲーム、音楽、動画など)とともに統括しているのはDevices and Studios Engineering Group担当上級副社長のジュリー・ラーソン─グリーン氏だが、Nokiaのハードウェア事業の買収が3月末までに完了すると、Nokiaチームが「Devices」グループになり、スティブン・エロップ氏が同グループのリーダーになる見込み。買収発表の段階では、グリーン氏はスマートフォン以外のハードウェアを引き続き担当すると発表されている。
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