ソフトバンクがLINEの株式取得を目指していると2月25日付けでBloombergが報じた。
事情に詳しい複数の関係者の話として伝えた。ソフトバンクの孫正義社長がLINEの関係者と話し合ったという。LINEは年内の株式公開を目指している。LINEの企業価値は最大約150億ドルに上る可能性があるが、LINEは企業全体か部分的な買収提案をこれ以外にも受けており、株式公開準備を遅らせているという。
ロイター通信によると、LINE親会社の韓国Naverは、ソフトバンクから正式な株式取得提案を受けていないと述べたという。
LINEの2013年連結売上高は518億円。うちLINE事業は343億円だった。ユーザー数は3億4000万人で、14年中に5億人突破を見込む。
報道を受け、25日の東京株式市場でソフトバンクの株価は一時前日比339円高の8113円まで上昇。午前の取り引きは275円高(+3.54%)の8049円で終えた。
メッセージングサービスをめぐっては、楽天がキプロスのViber Mediaを、米Facebookが米WhatsAppを相次いで買収している。
関連記事
- LINE事業の10〜12月期、売上高5.5倍の122億円 「年内5億ユーザーに」
LINE事業の10〜12月期売上高は前年同期比5.5倍の122億円。1〜12月期(通期)売上高は343億円となった。 - 楽天、無料通話アプリの「Viber」買収 9億ドルで
グローバルで人気の無料通話アプリ「Viber」を楽天が買収した。 - Facebook、LINE競合のWhatsAppを160億ドルで買収
Facebookが、LINEのようなモバイルメッセージングアプリを手掛けるWhatsAppを買収する。Instagramと同様に独立したサービスとして運営し、Facebookメッセンジャーも別サービスとして継続する。
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.