イタリアにマンフロットというカメラ好きなら必ず知ってるカメラ用品のブランドがあって、三脚や撮影用のライティング機材を出している。いかにもイタリアブランドらしい、しゃれた三脚も出していて好きで使っているんだけれども、そこが2年ほど前から、今一番使われているカメラはiPhoneだ、とばかりにiPhone用ケースを出し始めたのだ。
そして2014年2月、マンフロット流iPhoneカメラ拡張キット兼ケース、みたいな製品「KLYP+」を出してきたのである(マンフロットから本格撮影を楽しめるiPhoneケース「KLYP+」 専用レンズやLEDライトとのパッケージも)。
これがなかなか過剰で面白い。
ギミックたっぷりの実用型ケース「KLYP+」
基本は専用のバンパー型ケース。マンフロットのロゴがはいった普通の頑丈そうなケースである。このケースにはちょっとしたギミックが2つある。
ひとつめはレンズ周りを見ると分かるように、コンバージョンレンズを装着するためのネジが切ってあること。
もうひとつはケースのエッジ。
ケースのフチにはぐるりとエッジが立っているのだけれど、3カ所だけエッジのないところがある。これがミソだ。エッジのない部分にパーツを取り付け、すっとスライドすることで好きな場所に部品を追加できるのだ。
基本キットともいえるパッケージには、バンパーケースのほか、ストラップとスタンド(キックスタンド)が同梱されており、このケースのエッジにキックスタンドを装着する。キックスタンドの取り付け位置によって、縦でも横でも高くも低くも好きなように立てられるのだ。
実はコレけっこう便利。閲覧にもいいし、自分撮りなどiPhoneを立てたまま撮りたいときにも使える。さらにキックスタンドに三脚穴がついてるのでそのまま三脚に装着できる。
わたしは、昔、カメラに付属してた「ストラップホールとレンズキャップをつなぐ8字型のヒモ」を使ってケースとキックスタンドをつないでる。これがなかなか具合がよい。
LEDライトをケースに装着
さらに、専用のLEDライトも別売で用意されている(LEDライトとケースのセットもあるので、LEDライトをメインで使いたい人はそっちを買うとよい)。この3連LEDライトは「SMT LED light with tripod mount」。SMTはサーフェイスマウントテクノロジーの略で、高輝度で演色性が高い(要するに明るくて色がきれい)なLEDライトってことなんだそうな。
小型LEDライトとしては少々お値段高めなんだけど、microUSB端子がついてて、モバイルバッテリーからも充電できるのがいい。もちろん、KLYP+にがしっと取りつけて撮影用ライトとして使える。室内で撮る時、補助光として、動画撮影時などに使うとよし。
このライトは三脚用アタッチメントとセットになっていて、ライトを三脚につけて補助光として使えるほか、この三脚用アタッチメントをKLYP+につければ、iPhoneを三脚に装着できる。
まあなんというか、キックスタンドやLEDライトなんかを合わせて合体ロボ的にあれこれできるのが面白い。LEDライトをさらに2つ追加して9灯ライティングとかもその気になればできるし(iPhoneでの撮影にそこまでするか、という話はあるけど、面白いからいいじゃないか)。
どれも、前モデルの「KLYP」でできてたことではあるんだけど、「KLYP+」の方がよりコンパクトで柔軟になった感じ。ただし、前モデルとはアタッチメントが変わったので旧KLYP用のLEDライトを装着できないのは前モデルユーザーとしてはつらいとこではあるんだけど、まあしょうがないか。
個人的には、LEDを三脚につけるなりなんなりして、正面ではなく横や上や斜めから光を当てて撮れるのがなかなか楽しい。
こういう小型のライトっていろいろなシーンで使えるので、またいずれちゃんとやります。
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