Googleは2月19日、新しいPC版「Google マップ」の提供に関する記者向け発表会を開催した。発表会では、同社のGoogle マップ プログラムマネージャー村上陽祐氏が登壇し、新機能の概要を説明した。
より直感的に、地図の上で意思決定ができるように
2月20日から数週間かけて移行していくという新生「Google マップ」は、2013年5月に米国で発表され、一部日本のユーザーにもβ版として提供していたもの。今後、新機能がデフォルトで使えるようになる。
村上氏によると、「PC版Google マップは現在145ドメイン、69カ国語で使用され、月間アクティブユーザー数は10億人以上、モバイル版は118カ国で展開しており、月間アクティブユーザー数は3億人以上に上る」という。
Google マップは、「正確」「幅広い情報を網羅」「使いやすく」をコンセプトの3本柱にしている。Googleは今回の新バージョンへの切り替えについて、「より直感的に地図の上で意思決定しやすいようにした。ユーザーによってマップの使い方はそれぞれ異なるため、各ユーザーがやりたいことに合わせた設計を意識している。デザイン面では地図の画面を大きくし、シンプルでカラフルになった」と説明した。なお、以前のマップへ切り替える機能も残しておくという。
ルート検索の効率化や、3Dマップの充実など
新バージョンでは、ルート検索や交通状況の確認、ストリートビューなどの機能がさらに便利になったという。
ルート検索では、クルマ、公共交通機関、徒歩、自転車などのあらゆる移動手段に合わせた効率的なルートを検索でき、それぞれの所要時間、移動距離の確認もしやすくなる。また、複数経路の移動時間・距離の比較もできる。
また、自宅や職場などを登録しておくと、任意の場所と登録した場所のルートを簡単に検索することも可能。リアルタイムで道路の渋滞状況を確認し、違うルートを選ぶこともできる。
ストリートビューでは、有名な建造物や街角、山脈などを閲覧できるため、旅行の下見などで役立てることができる。さらに、地図画面下部にある「ランウェイ」にはユーザーがアップロードした風景写真なども自動で配置される。また、「Earth」アイコンをクリックすると、3Dマップを利用することも可能だ。
なお、PCで新しいGoogle マップを使う場合は、以下のシステム要件を満たす必要がある。
- Google Chrome、Firefox、Safari 6以上、Internet Explorer 10以上
- Windows XP(Firefox以外)、Windows Vista以上。Mac OS Xは10.8.3以前のバージョンでも動作する
- 最新のビデオカードのハードウェアとドライバ
さらに、3Dマップを含む全機能を利用する場合は、下記の要件も満たさなければならない。
- Google ChromeもしくはFirefoxの最新バージョン
- Mac OS X 10.8.3以降もしくはWindows Vista/7/8
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