「ここにきてXP乗り換え需要が加速しています」
2月初旬、HGSTからSATA HDD最大容量の6Tバイトモデル「Ultrastar He6 HUS726060ALA640」が登場した。空気より軽いヘリウムガスを封入することで大容量化したモデルで、価格は6万5000円弱。初回入荷がごく少数ということもあり、現在は再入荷待ちのショップが多い。
パソコンショップ・アークは「まだ容量単価が高いので一般的なヒットはしていませんが、ハイエンド好きな人やSATAポートやベイが限られている中で、できる限り大容量が欲しいという人が探しているようです」と語る。
こうしたトレンドの中心にはいないが確実に需要が見込める“ニッチヒット”なモデルは、各ショップで独特な存在感を放っている。
HDDでいえば、6Tバイトモデル以上に、512バイトセクタモデルの売れ行きが好調だ。ソフマップ秋葉原リユース総合館は「ここに来てXP乗り換え需要が加速していまして、バックアップHDDとして512バイトモデルを探している人が増えています。少ないラインアップに需要が集中している感じですね」と話す。
現在主流の4Kセクタタイプは、XP上で正しく認識されなかったりバックアップソフトが使えなかったりする場合があるため、スムーズに引越しできる512セクタ型が求められているわけだ。
グラフィックスカードでは、PCI Express x1接続モデルも一定のニーズがある。先週登場した玄人志向の「GF-GT610-PCIEX1-1GB/LP」はGeForce GT 610を搭載したモデルで、「x16スロットがなかったり、すでに埋まっていたりするマシンに挿せるカードを探しているという方は一定数いらっしゃいます。AGP 8xを探している人はさすがに少なくなっていますが、PCI Express x1タイプは現役感ありますよ」(パソコンショップ・アーク)とのことだ。価格は7000円弱。
メモリの新製品では、キングストンのECC対応DDR3-1866モデル「KVR18E13/8」がニッチヒットを期待されていた。容量8Gバイトの1枚タイプで、パソコンハウス東映の価格は1万1480円だった。同店は「Mac Proのメモリ増設に買っていく人がいるんじゃないかとみています。最近はMacユーザーの方の来店も普通に増えていますし、わりとニーズがあるんじゃないかと思いますね」と話していた。
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