持った瞬間、笑いがこみあげる「スペシャルな軽さ」
うーん。改めてほれぼれする軽さである。
NECパーソナルコンピュータ「LaVie Z(Webモデル:LaVie G タイプZ)」の魅力は何よりその超軽量ボディが最大の魅力。モバイル機器を選ぶポイントに「(仕事に使える仕様で)可能な限り軽量に」を求める人にジャストフィットする仕様のマシンだ。
2年前に同じテーマで導入した約1.3キロの旧マシンを思い出しつつ、Webカスタマイズモデル「LaVie G タイプZ(IGZOモデル)」で何が変わるか、どこが便利になるか、どこが決め手になったかをチェックしていこう。
LaVie Z/LaVie GタイプZシリーズ(第1世代)がデビューしたのは2012年7月。13.3型サイズでは当時最軽量だった875グラムという軽量さが、大いに話題を呼んだのは記憶に新しい。当時、筆者は他のモバイルノートPCを購入したばかりで、あと半年待てば……と悔しい思いをしたものだ。
そんなことを経て待望の第2世代である。第2世代のLaVie Zは従来モデルより“さらに軽量”となった795グラムのボディと、“2560×1440ドット”表示対応の高精細液晶ディスプレイを備えて第2世代に生まれ変わった。
- 詳細レビュー:700グラム台のウルトラ軽量、さらに「2560×1440 IGZO」だっ──新「LaVie Z」即レビュー
- “Z”が待望のモデルチェンジ、795グラムの超軽量+2560×1440の超高解像度仕様に──「LaVie Z」
なにより795グラムのその軽さにシビれる。そもそも当時極限まで軽量化を図った第1世代より80グラムも軽くなったが、これはもはやノートPCでなく、タブレットと比較したほうがよさそうなほどだ。もちろん13.3型サイズのモバイルノートPCでは世界最軽量(2013年10月時点、NEC調べ)である。ちなみにタッチ対応ディスプレイ+長時間バッテリーを内蔵する追加モデル「LaVie Z(LZ650/NS)、およびLaVie GタイプZ(タッチモデル)」も約964グラムと、タッチ対応13.3型サイズのUltrabookとしてこちらも世界最軽量をうたう。今回の紹介では省略するが、タッチパネル+より長時間動作を望むならこのタッチモデルを選択肢の1つに加えてほしい。
ともあれ、実際に手にするとこれまでのPCとのあまりの違いに……思わず笑いがこみ上げる。中身が空っぽなのでは疑いたくなるほどの軽さで、この心地よい感覚は導入後約1カ月が経過した現在もほとんど衰えない。手にするたびに「うん。いいね」とニンマリできるスペシャル感が得られるだけでもウン万円の価値がある。実際、バッグへ入れて持ち出しても「疲労感」が大きく軽減され、肩こりもいくらかマシになった気がする。いや、肩こりは別の要因もあるだろうが、そう思えることこそがナントカシーボ効果で実際に気にならなくなったりするものだ。
軽さを表現するため、機器の端を持って手にするという撮影を行う機会がよくある。ただ、数百グラム単位の物体となると、多くの場合そのように持てるのはほんの数十秒ほどだ。それ以降はガマンの領域に入り、よほど屈強な人でない限りどうしても手がプルプル震えてきてしまう(近くに適当なノートPCがある人は試しに持ってみてほしい)。ところがこの新LaVie Z(IGZOモデル)はどうだ。手にした感覚は10型クラスのタブレットと同様で、少し無理すれば指2本でもひょいと持ち上げることができてしまう。
LaVie Zは(流行している変形/分離して、タブレットとしても使える2in1スタイルではない)一般的なクラムシェルスタイルのノートPC。かつ突出したポイントを追求する半面、一部に割り切った機能も存在する、どちらかというとストイックな仕様のPCだ。ただ、「軽量」のポイントはハイクラス層はもちろん、ビジネス層、はたまたそれ以外──一般層や女性層にもグッと響く、極めて万能に訴求できる特長と改めて思える。
ビジネスにもプライベートにも──つや消しブラックの「シンプルデザイン」
NECはこの「究極の軽さ」を実現するため、新素材“マグネシウムリチウム合金”の採用、内部レイアウト、パーツ選定、構造、ネジ類に至るまで、さまざまな工夫を盛りこんだ。匠のワザの結晶と感じられる部分もよいが、実際、ユーザーとして実際に手にしてみて感心したこと、それは驚くほど軽いのに「まったく貧弱に見えない」ことだ。
こちらは、物理的にボディがしっかり/カッチリで、不安なく使えるよう強度が確保されているのはもちろんだが、見た目からもしっかりとして見える。例えば第2世代で追加された新色「ストームブラック」のつや消しブラックを施したカラーリングとボディデザインは、余計な装飾がなく、上面/下面ともにフラットな面で構成されている。安っぽさや弱々しさがない、ビシッと金属の板のような印象となるよう工夫した、ソリッドでシンプルながらも、とてもよく考えられたデザインだ。
こちらは、ふかんして見た“しっかり感”を与えているからこそ、手にして「うぉ、こんなに軽いのか?」と、驚きがより増す効果があるようだ。特にわずかにざらりとした触感が筆者のお気に入り。指紋や皮脂が付着しにくいだけでなく、ほどよいグリップ感があり、かつ固く、高級そうに見えるのがいい。
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.