「普通のサブ機としては対応OSや電力に要注意。でも、お買い得です」
先週末、インテルから新型のNUCベアボーンが2モデル登場した。Core i3-4010Uを搭載した「D34010WYKH」と“Bay Trail-M”ことCeleron N2820を搭載する「DN2820FYKH」で、価格は順に3万8000円強から4万1000円前後と、1万6000円弱から1万8000円前後となる。
共通の特徴は、これまでのNUCとは異なり、2.5インチドライブベイを1基備えているところだ。D34010WYKHはSATA 3.0対応ポートとmSATAポートが両方使えるので、内蔵2ドライブ構成のマシンが構築できる。ベイはマザー上部に配置される構造で、ボディサイズは116.6(幅)×112(奥行き)×51.5(高さ)ミリで、従来より厚みが12.5ミリ増している。省スペース性は多少犠牲になるものの、「mSATAよりも容量単価の安いドライブが使えるということで、歓迎している人は多いと思います」(TSUKUMO eX.)。
DN2820FYKHはmSATAがなく、SATA 2.0対応ポートを1基のみ備えている。CPUは省エネ性能に優れた第3世代Atomと同系統で、同梱の36ワットACアダプタで給電する仕組みだ。mini PCIeスロットにWi-Fi/Bkuetoothアダプタを実装しているのもポイント。ボディサイズはD34010WYKHと同じだ。
なお、こちらのモデルは発売時点ではインテルの公式サイトにWindows 7以下のOS向けドライバが公開されておらず、「現状ではWindows 8/8.1で使うことを想定して買ってください」(BUY MORE秋葉原本店)といった注意促すショップがいくつかあった。
特に話題になっているのは下位のDN2820FYKHだ。パソコンハウス東映が「CeleronといってもBay Trail-M世代なのでパフォーマンスもなかなか高く、電源とWi-Fiがついてお値段も相当安い。これは鉄板で売れるでしょう」と語るように、ショップの評判も高い。
BUY MORE秋葉原本店も「使えるOSの縛りもありますし、現在主流のCore i5搭載NUCのように汎用的なサブ機として売れるというよりは、もうちょっと割り切った使い方で安いマシンを求める人に人気が出るモデルだと思います。電源容量も低いので(SSDよりも消費電力の高い)HDDを使うのは微妙だったりと、色々気をつけるぽんとがありますが、それでもこのお値段。かなりお買い得な面白い製品だと思いますよ」と、従来機との売れ方の違いを見通しつつ、新たな筋のヒット作として期待していた。
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