米Facebookは1月29日(現地時間)、2013年第4四半期(10〜12月)の決算を発表した。モバイル広告が好調で、売上高は前年同期比63%増の25億9000万ドルで過去最高を記録した。純利益は前年同期の約8倍の5億2300万ドル(1株当たり20セント)だった。非GAAPベースの純利益は83%増の7億8000万ドル(1株当たり31セント)だった。
売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高が22億3000万ドル、1株当たり純利益が27セント)を大きく上回った。
非GAAPベースの営業利益率は44%で、前年同期より11ポイント上がった。
広告による売上高は前年同期比76%増の23億4000万ドルで、総売上高の91%を占める。モバイル広告が広告収入全体に占める割合が前期の49%から53%に拡大した。
日間アクティブユーザー数(DAU)は22%増の7億5700万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は16%増の12億2800万人、モバイルからのDAUは49%増の5億5600万人、MAUは39%増の9億4500万人だった。モバイル端末からだけアクセスするユーザーのMAUは89%増の2億9600万人だった。
通年では、売上高は55%増の78億7000万ドル、純利益は15億ドル、MAUは16%増の12億3000万人、モバイルのMAUは39%増の9億4500万人だった。
業績発表後の電話会見の冒頭でマーク・ザッカーバーグCEOは「2013年を締めくくるのにふさわしいすばらしい四半期だった。2013年はFacebookのサービスをモバイルサービスにシフトした年になった。2014年は新しいタイプのモバイル体験を提供することになる」と語った。
シェリル・サンドバーグCOO(最高執行責任者)は、同四半期のモバイル広告の売上高は、2012年の売上高の総額にほぼ匹敵すると語った。マーケターのニュースフィードでの広告の平均的なリターンは8倍という。
質疑応答での若者のFacebook離れについての質問には明確な回答はなく、サンドバーグ氏は「若者を含むオーディエンスにリーチしたい広告主はFacebookを選んでいる」とのみ語った。
機械学習の取り組みについての質問にはザッカーバーグCEOが、これは長期的な投資であり、ユーザーが何をどのように共有しているかを深く分析できるようになれば、より良い体験をユーザーに提供できるようになると語った。
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